海外での麻薬犯罪について、「日本より軽い刑罰ではないのか」又「そもそも麻薬は合法ではないか」といった認識を持っている日本人がいるようですが、海外でも麻薬犯罪には重い刑罰が科されます。
2004年の統計によれば、海外では48人(未決拘禁者を合わせると82人)の日本人が麻薬関係の罪で刑に服しています。さらに禁固5年以上の重い刑罰を科されている人が36人も存在し、終身刑の人もいます。昨年は、アジアのある国で、死刑判決が下されました。
これら被拘禁者の中には、「いつでも止められる」と思いつつ、麻薬にはまった人、軽い気持ちで引き受けたために「麻薬の運び屋」にされた人が多数含まれています。
麻薬犯罪に限らず、ちょっとした心のゆるみが取返しのつかない結果を招くことを十分認識し、海外では節度を持って行動して下さい。
(2005年5月2日掲載)