海外邦人事件簿|Vol.36 麻薬-それは悪魔のささやき・・・

海外での麻薬犯罪について、「日本より軽い刑罰ではないのか」又「そもそも麻薬は合法ではないか」といった認識を持っている日本人がいるようですが、海外でも麻薬犯罪には重い刑罰が科されます。

(事例1)
北米に留学中の男性3人。交通違反で警察に車を止められた際に、麻薬所持が発覚し逮捕。未決拘禁中であるが、高額の罰金及び禁固刑が科される可能性がある。
(事例2)
カリブに旅行した女性。マリファナ所持及び国外持出しの容疑で逮捕。裁判の結果、禁固8か月及び罰金35万円が科せられた。(罰金を支払わない場合は、禁固12か月に延長。)刑期終了後日本へ強制送還の予定。
(事例3)
アジアA国に旅行した邦人数人が見ず知らずの人物よりカバンを預かり、帰国途次乗換えのためB国に立ち寄った際、カバンから大麻が発見され、麻薬所持の容疑で逮捕。裁判の結果、懲役4年~8年の禁固刑が科された。
交通違反で警察に車を止められた際に、麻薬所持が発覚し逮捕

2004年の統計によれば、海外では48人(未決拘禁者を合わせると82人)の日本人が麻薬関係の罪で刑に服しています。さらに禁固5年以上の重い刑罰を科されている人が36人も存在し、終身刑の人もいます。昨年は、アジアのある国で、死刑判決が下されました。

これら被拘禁者の中には、「いつでも止められる」と思いつつ、麻薬にはまった人、軽い気持ちで引き受けたために「麻薬の運び屋」にされた人が多数含まれています。

麻薬犯罪に限らず、ちょっとした心のゆるみが取返しのつかない結果を招くことを十分認識し、海外では節度を持って行動して下さい。

カバンから大麻が発見され、麻薬所持の容疑で逮捕

(2005年5月2日掲載)

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