海外邦人事件簿|Vol.68 クレジットカードの不正使用にご注意を!(その2)

多額の現金を持っていくのは、とても危険な海外旅行。クレジットカードが1枚あると身軽で便利です。急な医療機関の受診等、不測の事態に役立つこともあります。そんなクレジットカードが海外で悪人に狙われる事例は、「海外邦人事件簿|Vol.66 クレジットカードの不正使用にご注意を!」でご紹介しましたが、最近、特に目立って発生している二つの不正使用事例をご紹介します。


①上海での事例

『出張で上海に来たAさんは、宿泊先のホテル前で、「女性が横について、200元で飲み放題がありますよ」と、客引きに誘われました。明日には帰国だし少しだけなら、と誘われるがまま入店。お酒を飲んでいたところ、横についていた女性が、突如、性的なサービスを始めました。性的なサービスはトラブルのもとであることを知っていたAさんは、退店しようとしましたが、時すでに遅し。すぐに、屈強な5、6人の男に囲まれ、「こんなことしていいと思っているのか。10,000元払ったら許してやる。」と脅しをかけられました。Aさんが支払いを拒むと、別室に連れていかれ、首を絞める、蹴る等の暴行が始まりました。怖くなったAさんは、男達に言われるがまま、クレジットカードで10,000元を支払い、やっと解放されました。』


古典的な手口ですが、2017年に入ってから、上海では上記のようなケースが継続発生しています。こういった勧誘を受けた場合、決してついていかないようご注意ください。



②台湾での事例

『出張で台湾を訪れたBさんは、電車乗り継ぎのために、駅のエスカレーターを利用しました。エスカレーターを降り、乗車券購入のためにリュックサックから財布を出そうとしましたが、チャックが開いており財布が無くなっていました。がっかりして帰国したBさんですが、クレジットカードの請求書を見て仰天しました。財布の中にあったクレジットカードが不正使用され、台湾の百貨店で高額な買い物をしたことになっていたのでした。』


邦人渡航者増加に伴い、台湾でのスリ被害が増加しています。発生場所も、駅、空港、寺院、博物館、史跡、有名飲食店、夜市等、多岐に渡っています。人混みでは、貴重品の所在を常に確認するようにしましょう。また、万一、カードが盗難にあった場合には、直ぐにクレジットカードを停止できるよう、カード会社の電話番号を控えておきましょう。


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日本クレジットカード協会 海外渡航時のご注意事項
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(2017年9月掲載)

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