海外邦人事件簿|Vol.45 多発する死傷事故

最近では、個人旅行者が増え、レンタカーやレンタバイクを利用する旅行者が急増してきました。それに伴い、毎年多くの日本人が交通事故で命を落としたり負傷したりしています。以下は、ちょっとした油断が招いた惨事です。

『カナダのハイウェイを自動車で走行中、センターラインを越えたため、対向車線のトラックと正面衝突。2人死亡、3人重傷。』

『タイの通りをオートバイで走行中、車線変更を行った際に、背後から自動車に追突された。ヘルメットを着用していなかった運転手は死亡。』

『オーストラリアへの団体旅行。フリーの日にオートバイをレンタルして走行中、対向してきたトラックと衝突して即死。』

『米国の田舎道を自動車で走行中、対向車線の乗用車がトラックを追い越そうとしてセンターラインを越えてきたため正面衝突。1人死亡、2人重傷。』

トイレでスーツケースを持ち去られそうになる

『トルコの高速道路をオートバイで走行中、料金所で料金を支払うために減速したところを、後方から走行してきた大型トラックに追突され、重傷。』

『ドイツの国道で、路肩に車を停車させて写真を撮影。車に戻るため道路を横断しようとしたところ、走行中の車にはねられ、死亡。』

なかには、本人の過失によらない事故(いわゆる「もらい事故」)の被害に遭うケースもあります。国によっては、飛び出しや信号無視、急停車や無理な追い越しなどが日常茶飯事のところもあり、また、右・左折のときに方向指示器を出さない国もあります。

子どもに取り囲まれる

海外で自動車やオートバイを運転する際には、交通事情や交通法規が日本とは異なることを認識し、日本にいるとき以上に慎重な運転を心掛けましょう。

また、海外旅行ということで疲労がたまっている状態ですから、体調の管理には十分気を配り、無理のないスケジュールで運転することが大切です。特に広大な平原の道では居眠り運転やスピード超過による事故に注意してください。

(2006年3月6日掲載)

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