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※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
(1)ロシア内務省が発表した2017年のロシア国内の犯罪情勢は以下のとおりです。(以下の弧内の数字は前年同期比)。
ア 全犯罪の登録件数約205万8,500件(4.7%減)の内93.0%が摘発されました。
イ 2017年にロシアで認知された「テロ行為」は37件(前年比+48%)で,テロに準じた犯罪を含む「テロの性格を有する犯罪」は1,871件(前年比-16%)発生しています。
ウ 犯罪による死亡者数は,2万9,300人 (0.5%増)でした。公共施設における犯罪件数は73万8,000件(6.6%減)でした。
 都市部では,外国人を狙った強盗事件やスリ,置き引き,詐欺,クレジットカードやキャッシュカードのスキミング等の犯罪が多発しており,日本人も被害に遭っています。

(2)一般国民による反体制抗議運動は,集会法の罰則強化を始めとする当局による規制の強化により実施されにくい状況になっていますが,それにもかかわらずモスクワ市内では反政権活動家による抗議集会等が開催されており,参加者が数万人規模となることもあります。現時点では,これらの活動は平穏に行われていますが,一部の無許可集会等の参加者が治安当局に逮捕されることもありますので,無用のトラブルを回避するためにも,これらの集会やデモには近づかず,万一遭遇した場合には直ちに現場から離れるようにしてください。

2 防犯対策
 犯罪から生命や身体,財産を守るための特効薬はありません。しかし,平素から防犯意識を持つことにより事前に危険を回避し,被害も最小限にすることができます。
(1)自分と家族の安全は自分たち自身で守るという心構え
常に家族全員が安全に対する意識を強く持ち,安全を最優先に行動することが重要です。
(2)危険を予測する努力
 犯罪に遭遇する危険性を予想,イメージすることが大事です。人混みや人の少ない通りの歩行など,それぞれの場面に応じて常に「もしかしたら」という気持ちを忘れないでください。
(3)「目立たない」,「行動のパターン化を避ける」,「用心を怠らない」
 「目立たない」,「行動のパターン化を避ける」及び「用心を怠らない」は,危険回避行動の原則です。警戒心なく街を歩き回る旅行者は,犯罪者の格好のターゲットになります。常に警戒を怠らず,危険に遭遇するリスクがある場所には近づかない,避ける等の行動を心掛けてください。また,旅行者と思われないように現地の人に溶け込み,目立たない服装を心がけることも犯罪者から狙われない大きなポイントです。
(4)治安関係情報の入手
 滞在地の治安情勢,事件・事故の発生状況,対日感情,危険地域等に関する情報については海外安全ホームページ,在ロシア日本国大使館・総領事館(以下「大使館・総領事館」)のホームページ等幅広いソースから収集し,これらの情報を参考にしながら,日常の行動に役立ててください。
 大使館・総領事館は,安全に関する情報発信や緊急時の安否確認をメールを通じて行います。ロシアに在留される方は在留届を,旅行や出張される方は外務省海外登録「たびレジ」に登録することにより,大使館・総領事館から発出される情報を入手することができますので,ご利用ください。
 また,危険情報「渡航は止めて下さい。(渡航中止勧告)」の対象地域(チェチェンを含む北コーカサス地域など)への渡航は控えてください。

【外出時の安全対策】
(1)ロシアではパスポートの携帯義務がありますので必ず携行してください。ただし,盗難被害も多いので,携行には十分に注意してください。
(2)現金やクレジットカードは分散して携行することが被害を少なくする上で有効です。
(3)気づかないうちに携行荷物から貴重品の盗難被害に遭うことがありますので,状況に応じ,バッグ,リュックサック等は体の前に持ち,チャック部分を手で押さえる等,対策することをお勧めします。
(4)レストラン等で上着を脱いで椅子等にかけるときには,上着のポケットから貴重品を取り出しておいてください。また,席を一時的に離れる際には貴重品が入っているバッグは短時間でも放置しないでください。
(5)ATMでの現金引き出しやクレジットカードでの支払いの際には,財布や手で画面を隠すなどして暗証番号を他人に見られたり,犯罪者が取り付けた小型カメラなどで撮影されたりしないようにしてください。
(6)集団でたむろするグループ(特に酔っぱらい,フーリガン風の集団など)を見かけたら,近づかないでください。
(7)夜間の人通りの少ない場所や,人気のない地下道の通行は避けた方が無難です。
(8)路上や地下鉄内,商店内などで見知らぬ者に声をかけられ注意を逸らしたすきに別の者がバッグを開け,財布などを盗む事例があります。
(9)自家用車の車内には貴重品やカバン等を残さず,確実に施錠してください。
(10)タクシーを利用する場合,携帯電話アプリや空港等のカウンターで呼べるタクシーを利用し,無許可タクシー(タクシーの表示のない車)の利用は避け,乗車前にナンバーを確認してください。
(11)米ドル,ルーブル貨の偽札や両替所で紙幣抜き取り被害が発生しています。両替の際にはその場でしっかり確認してください。
(12)万一に備えて,パスポートやロシア査証のコピー,緊急時の電話番号一覧(家族,会社同僚,大使館・総領事館,クレジットカード会社,保険会社などの連絡先)などを携行してください。
(13)他国に比べ,ロシアでは外国人管理が厳格ですので,露査証の入国回数と有効期限の確認や入国時に手交される出入国カードの保管(ホテルでの到着通知手続きのため必要です)をしっかり行い,ロシアの法令に違反しないよう注意してください。

【振込詐欺被害】
 日本の企業が運営する婚活サイトや出会い系サイトで知り合った自称ロシア人女性との間で,以下のような手口で振込詐欺の被害に遭う方が増えています。
例1
「日本で会いたいので査証を取得するために大使館に申請したところ,渡航費用を証明する書類が必要であり,○○ドルを所持していないと査証が発給されないと言われたので,口座に振り込んでほしい。」
例2
 「すでに航空券は購入したが,査証取得のために○○ドル必要であり,所持金が足りないので助けてほしい。出発日が○日なので早急に査証を取得しないと会いに行けない。」

 詐欺に至るまでの間,まずネット上で知り合った頃は甘い言葉で誘い,旅券の写真や個人の写真などを送付し安心させた後,最終的には金銭を要求する流れになっています。
 査証申請時の渡航費用について,大使館から具体的な金額を示すことはありません。また,ロシア人に対する査証手数料は免除(無料)ですので,上記のような話には十分注意してください。

【不良警察官対策】
 警察官が外国人旅行者に対し,現金を不当に要求する事件が発生しています。ロシアでは,いかなる事情があろうとも,警察官が現場で罰金を要求することは認められていません。そのような行為に遭遇した場合には,支払を拒否するとともに,不良警察官を特定するため氏名,階級,所属先等をメモし,大使館・総領事館に連絡してください。また,当該警察官の服装,人相,利用している自動車の車番等,警察官の特定につながる情報についてもできる限り確認してください。
 なお,先方の氏名,階級等について聴取するためのロシア語のメモを日本国大使館,総領事館のホームページに掲載していますので,ダウンロードの上,携帯していただき,万が一の場合には活用していただくようお勧めします。
「当地警察官による金銭等の要求行為被害対策」
https://www.ru.emb-japan.go.jp/itpr_ja/Contact_Embassy.html

【写真撮影の禁止等】
 ロシアでは政府関連施設や治安機関施設等の建物内での撮影や,国境地帯から5キロメートル以内の場所での撮影は禁止されています。

【ホテルにおける安全対策】
(1)チェックイン,チェックアウトの際,手続に気をとられていると,手荷物やバッグが置き引きのターゲットになってしまいます。
(2)貴重品は室内に残さないでください。可能ならばホテルのフロントにあるセーフ・デポジット・ボックスに預けてください(ただし,ロシアでは旅行者等が外出する際にパスポートの携帯が義務付けられていることを忘れないでください。)。
(3)室内で休むときは必ずドアを施錠し,忘れずにドアチェーンを掛けてください。また,部外者の訪問に際しては相手の身分を確認し,ドアチェーンを掛けたまま話すなど,細心の注意が必要です。
(4)ロシアでは2017年9月から公共施設等への爆破予告電話が相次いでいます。今のところ実際に爆発物が発見された例はありませんが,施設内の人間は避難を余儀なくされ,治安当局による調査が終了するまで施設内に入れません。もしホテル滞在中に同様のケースに遭遇した場合には,貴重品,パスポート等を必ず携行してください。また,1時間以上ホテル外で待機させられることもあります。

【犯罪に巻き込まれた場合の対応】
○被害を受けた場合
 犯罪や事故に巻き込まれた場合には,生命の安全を第一に考えて冷静沈着に行動することが必要です。
 例えば,犯人に取り囲まれ金品を要求された場合,抵抗したりすることは極めて危険です。最も重要なのは,自分の生命の安全であることを忘れないでください。また,事件に巻き込まれた時は,被害の拡大防止や被害回復のため,次の点に心掛けください。
(1)被害現場を管轄する警察署への届出
 被害現場を管轄する警察署が分からないときには,付近にいる警察官(ポリツェイスキイ)でも構いません。また,緊急電話番号“02”で警察と連絡をとることができますが,あらかじめ自分の行動範囲を所轄する警察署の電話番号を調べておくといざというときに役立ちます。なお,現場の通り名(近くの角の建物の壁に書いてあります)等を書き取るよう心掛けください。犯罪被害の発生から時間が経つと警察への被害届が受理されないことがあります。また,日本に帰国してからの被害の届出を行うことはできません。
(2)盗難被害時の措置
ア パスポートや身分証明書など再発行を必要とするものが盗まれたときには,警察署で盗難(紛失)証明書を発行してもらう必要があります(パスポートと査証の再発行を受けるまでの間,この盗難・紛失証明書が身分証明書の代わりとなります。)。
イ クレジットカードを盗まれたときは,できる限り速やかに発行元に盗難被害を連絡し,犯人に利用されることを防ぐ必要があります。カード番号とカード発行会社の緊急連絡先等は,あらかじめメモしておくことをお勧めします。盗難に遭った確信が無くても,カード類の所在が分からなくなった場合には,直ちにカード発行会社に連絡して,停止措置をとるようにしてください。
(3)負傷を伴う被害時の措置
 犯罪被害に遭い負傷したときには,負傷の手当を優先して速やかに病院で診察を受け,診断書を受領してください。傷害保険の請求手続や警察への届出の際に必要となります。
(4)大使館・総領事館への通報
 ロシアで事件・事故に遭遇したら大使館・総領事館にご連絡・ご相談ください。

○加害者となった場合
 事件の加害者となったり,事件に巻き込まれたりして警察に逮捕,拘禁された場合,大使館・総領事館では次のような援護を行いますので,大使館・総領事館への通報を警察官に要請してください(1966年の日ソ領事条約に基づき,ロシア側は日本人を逮捕した場合には日本側に3日以内に通報する義務があります)。
《大使館・総領事館が行う主な援護の内容》
 ア 逮捕・拘禁された本人との面会・連絡
 イ 弁護士や通訳に係る情報提供
 ウ 家族との連絡の支援

3 テロ対策
 これまでに,ロシアにおいて日本人・日本権益を標的としたテロ事件は確認されておりませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

4 都市別の情報
【モスクワ】
(1)犯罪発生状況
 モスクワでは銃器を用いた殺人事件や暴行事件が依然として高い水準で発生しています。また,経済の低迷等からスリや置き引き等の窃盗事件が増加しており,このような犯罪の被害に遭った日本人からの報告もあります。この他,タクシー強盗やクレジットカードのスキミング,不良警察官による金銭要求等の被害が報告されています。

(2)日本人の被害例
ア 窃盗・強盗(未遂含む)被害事件
 日本人の被害が最も多いのは窃盗被害であり,主な事例は以下のとおりです。
(ア)地下鉄車内やエスカレーター等で,携行していたバッグから貴重品が盗まれる。
(イ)レストランで食事中,自分の椅子の下に置いておいたバッグが盗まれる。
(ウ)大型スーパーで買い物中,買い物かごに入れてあったバッグの中から財布を盗まれる。
(エ)深夜,地下鉄駅から自宅まで徒歩で帰宅途中,公園前を通り過ぎる際,いきなり3人組の若者から殴る蹴るの暴行を受け,現金,携帯電話が入っていたバッグを盗まれる。

イ 暴行被害事件
(ア)深夜,地下鉄駅から帰宅しようとしたところ,二人組の男性から声をかけられた後,後ろから羽交い締めにされ,鞄を盗まれる。
(イ)カフェに入店しようとしたところ,店から出てきた20代後半の5人組の男に突然殴る蹴るの暴行を受ける。
(ウ)深夜に自宅アパートの扉前で鍵を取り出そうとしていた際に,背後から見知らぬ男から肩をつかまれたので振り向いたところ顔面を殴打され,バッグを強奪される。
(エ)地下鉄車内で座席に座っていたところ,前に立っていた男から突然顔面を殴られる。

ウ 詐欺被害事件
(ア)国際出会い系サイトやSNS(ツイッター,フェイスブック,スカイプ)を利用した詐欺
 インターネットの各種出会い系サイトを通じて知り合ったロシア人女性から,日本への渡航費用や査証(ビザ)の取得に必要だとして数千ドルの送金を要求され送金したが,その後様々な理由をつけて日本に渡航せず,そのまま音信不通となる。
(イ)なりすましメール詐欺
インターネットの電子メールのアカウントに不正アクセスされ,友人や知人宛に急病のために送金してほしいとなりすましメールを送られ,メールを見た友人が実際にウェスタンユニオンで送金したところ,詐欺被害が判明。

エ 不良警察官,係官による被害
(文中の「到着通知」については,【●滞在時の留意事項の1 到着通知制度】をご参照ください。)
(ア)地下鉄駅付近で警察官に身分証明書の提示を求められ,到着通知に不備があるとして5千ルーブルを支払うよう要求される(大使館に連絡し,同大使館から警察官に対し現場での罰金の支払いは認められていない旨抗議したところ,同人らは解放された)。
(イ)通行中,パトカーに乗っている警官2名に呼び止められ,身分証明書の提示を求められる。警官は到着通知に不備があるとして,通常は5千ルーブルであるが,今この場で払えば1千ルーブルにしてやると罰金を要求され,支払ってしまう。
(ウ)シェレメチェヴォ空港ターミナルDにてセキュリティーチェックを受けていたところ,2人組の警官に旅券等の提示を求められ,到着通知に不備があるとして,その場で「罰金」と称する現金の支払を要求された。到着通知に不備はないとして支払を拒否したところ,警官はあきらめて同人を解放。
(エ)旅行者が国内線にてシェレメチェヴォ空港に到着後,荷物のターンテーブルがある制限区域内で,2人組の警官に旅券等の提示を求められ,到着通知に不備があるとして,同区域内に所在する事務所のような小部屋に連れて行かれ,「罰金」と称する1万ルーブルの支払を要求された。同人は不審に思いつつも乗継便の出発が迫っていたため,支払に応じた。

オ 無許可タクシー運転手による被害
 深夜,サヴュロフスカ駅付近で流しのタクシーに乗車したところ,別の男がタクシーに乗り込み,ナイフを突きつけられ,ATMで現金を引き出された。解放されるまで4時間拘束された。

(3)デモ・集会関連
 モスクワでは反政府活動家を支援するための集会などが数千人から数万人規模で行われることがありますが,デモや集会に関する法改正や罰則の厳格化等もあり,比較的平穏に実施されています。しかし,当局の許可を得ずに行われるデモや集会では参加者が治安当局に拘束される等トラブルが発生することもあります。

(4)治安上注意すべき場所
 夜間の外出はもちろんのこと,昼間でも人通りの少ない通りは注意を払ってください。特に夜間の主要な都市を結ぶ列車の発着駅がある大きな駅周辺,地下道等では十分な注意が必要です。また,人通りの少ない場所や裏通り,人気(ひとけ)の少ない広場・公園等は一般的に危険性が高いとされています。

【ウラジオストク】
(1)犯罪発生状況
 ロシア連邦統計局によると,ウラジオストク市が位置する沿海地方における犯罪認知件数は2013年(52,458件)から減少傾向で推移していますが,人口比率で比較した犯罪発生件数は,ロシア全土でも上位に位置し,殺人や略奪・強盗,麻薬関連事案等の日常生活を脅かす危険な犯罪は日本と比較して高い水準で発生しています。
 犯罪発生の傾向としては,窃盗が犯罪件数の約4割を占めているほか,麻薬関連犯罪及び詐欺の増加が挙げられます。また,ウラジオストク市において発生した犯罪の大半は街頭(路上や公園や広場等の公共の場所)で起きており,すりや路上強盗,ひったくり,略奪などが多く発生しています。被害品で多く狙われているのは,バッグ,財布,携帯電話機,カメラ,車のエンジンキー,コート・上着類などです。レストランやカフェ,商業施設店内においても身の回りの所持品管理には注意が必要です。
 また,当地では,多くのアジア系外国人が生活しており,彼らに対する当地のロシア人の感情は必ずしも良好ではなく,暴行・殺害事件が過去に発生しています。日本に対しては好意的な土地柄ですが見た目で区別されず,日本人がこうした事案に巻き込まれることもあり得ることを知っておく必要があります。

(2)日本人の被害例
 ウラジオストク市では滞在期間の長短に関わらず,以下の事例のように日本人が犯罪の被害者になる事件が発生しています。犯罪被害に遭わないためにも,外出時はもちろんのこと,ホテルや自宅滞在時であっても常に警戒心を忘れないことが大切です。
ア 強盗被害
(ア)深夜帰宅し,玄関のテン・ロックキーの開錠に手間取っていると,突然背後から手拳で殴打されるなどし,携行品のすべてを強奪される。
(イ)訪問者を確認せずに玄関扉を開けたところ,いきなり顔面にスプレーを噴射され,殴打される。
(ウ)夜間一人で歩いていたところ,数人のロシア人に取り囲まれ,殴打される。
(エ)鉄道の車内で3人組に襲われて暴行を受け,金品を強奪される。
(オ)ホテルのトイレで2人組のロシア人にけん銃のようなものを突きつけられ,金品を強奪される。
(カ)アジムトホテル付近を歩行中,突然,後方からロシア人の男にたすき掛けしていたバッグを剥ぎ取られる。抵抗すると,もう1人のロシア人が現れ,犯人に加勢しバッグを奪って逃走。
(キ)カフェで知り合ったロシア人にホテルまで送っていくと言われて車に乗せられ,人気(ひとけ)のない場所で車から降ろされ暴行を受けた後,金品を奪われる。
(ク)スーツケースを所持した状態で市内観光をしていた際,見知らぬロシア人4人組に声を掛けられて親しくなり,しばらく一緒に散歩をしていたところ,人気(ひとけ)の少なくなったところで身体を拘束され,所持品を強奪される。
(ケ)路上で,ロシア人男性2名から「どんな金を持っているのか」と尋ねられたため所持金を見せたところ,現金を窃取され逃走される。

イ 車上ねらい被害
(ア)自宅駐車場で,車のドアの鍵を壊され車内からカーステレオを盗まれる。
(イ)路上に駐車して買い物をして戻ったところ,鍵が壊されて,シリンダーが抜かれていた。
(ウ)スーパーで買い物中,駐車場に停めていた乗用車の窓ガラスが壊され,車内からバッグを盗まれる。

ウ 窃盗(住居侵入)被害
(ア)二重扉の玄関の一方のみを施錠して外出したところ,施錠した木製ドアが壊され,現金等を盗まれる。
(イ)不在中に自宅の窓ガラスを割られて室内に侵入され,現金等を盗まれる。
(ウ)施錠しておいたはずの大学寮の部屋からパソコン等が盗まれる。
(エ)不在中,合い鍵のようなものでアパートやホテルの自室に侵入され,現金や携帯電話,パソコン等を盗まれる。

エ ひったくり,スリ被害
(ア)バスの車中(満員状態)で,降車するため出口に向かった際,バッグに入っていた財布を窃取される。
(イ)満員電車の中で後ろポケットに入れていた財布を盗まれる。
(ウ)満員のバスから降りる際,両手の荷物に気を取られている間に,肩から掛けていたハンドバッグの紐が切られ,そのままひったくられる。
(エ)バスに乗ったところ,いつの間にか背負っていたリュックサックが破られており,中の貴重品がなくなっている。
(オ)街を歩いている時にロシア人数人と親しくなり,しばらく話をしたが,宿舎に帰って確認すると,ショルダーバッグのファスナーが開いており,中に入れていた財布と航空券がなくなっている。
(カ)前方を歩いていた男性が落とした袋を拾ったところ現金が入っており,それに気付き盗みを疑った同人から財布を見せるよう要求される。財布を返され男性がその場から立ち去った後,財布から千ルーブルがなくなっていることに気付く。

オ その他
(ア)ホテルで就寝中,合い鍵で侵入してきた者に脅され貴重品を盗られる。
(イ)ウラジオストク駅に鉄道で到着した際,荷物運びを手伝うと申し出た者に荷物の一部を預けたところ,これを持ち逃げされる。
(ウ)飲食店で知り合った自称警察官に自宅住所を教えたところ,見知らぬロシア人が訪れるようになり,最終的に脅迫を受ける事案に発展。
(エ)深夜,極東国立大学付近を通行中,2人組の制服警察官に職務質問され,持っていたウォッカの瓶が違法だと言われ,所持品検査を受けた際に財布から現金を抜き取られる。
(オ)ひったくりに遭った後,パスポートを拾ったと言ってホテルに現れた男から現金を要求される。
(カ)通行中,2人組のロシア人とすれ違う際,不意に胸元にひじ撃ちを食らう。2人組はすれ違った後,こちらに向かって中指を立て挑発。
(キ)ウラジオストク鉄道駅プラットホームで,前方から来たロシア人男性に突然顔面を撲打され,転倒。犯人はそのまま逃走。
(ク)プリモーリエホテル前の歩道を数名で歩いていたところ,正面から近づいてきた男数名(人相着衣・人種不明)の一人がいきなり一人の邦人の顔面(右目あたり)を殴打し,殴った男らは直ぐにその場から逃走。

(3)犯罪被害危険地域
 レニンスキー地区は,官公庁が集まる市の中心部であり,多くの商業・娯楽施設が集まり,ウラジオストク駅や革命戦士広場等の観光スポットも多数存在するため,観光客を狙った犯罪(スリ,ひったくり,路上強盗,詐欺等)が多く発生しています。また,ピエルバレチェンスキー地区(レニンスキー地区の北部に位置し,鉄道駅,幹線道路,大型商業施設等が立ち並ぶ地区)では,空き巣,自動車盗等の窃盗が発生しています。フルゼンスキー地区(総領事館が所在する地区)では,市民の憩いの場となっているスポーツ湾やサッカースタジアムの周辺に飲食店が密集しているため,週末の夜には多くの人で賑わう反面,粗暴事案等の犯罪が発生しています。

(4)電子ビザ
 2017年8月から,極東地域において電子ビザによる入国手続が導入されているところ,ウラジオストク国際空港において,電子ビザ申請時に入力された氏名が逆になっていたために入国を拒否されるという事案が発生しています。電子ビザの滞在可能期間は8日間とされていますが,入国当日を含めての8日間です。また,異なる行政区域からの出国はできませんので注意が必要です。(たとえば,沿海地方ウラジオストク空港から電子ビザで入国し,ハバロフスク地方の空港から出国することはできません。)

【サンクトペテルブルク】
(1)犯罪発生状況
 サンクトペテルブルク市の社会・治安情勢は,ロシア国内全体から見れば比較的安定していますが,スリや置引き等の窃盗事件や銃器・刃物を使用した強盗や殺傷事件等,日常生活を脅かす危険な犯罪は日々発生しており,治安は決して良好とは言えません(人口10万人あたり認知件数比較は日本の約2倍から3倍)。これら犯罪の被害に遭わないためには,当地の犯罪傾向を把握するとともに,常に油断せず緊張感を持って行動する必要があります。
 また,2017年4月,サンクトペテルブルク地下鉄において爆発事件が発生し,死傷者が出ました。また,同年12月,市内スーパーマーケットにおいて手製爆発装置による爆発事件が発生しました。当地治安機関によるテロ対策や警戒活動が強化されており,現時点で,具体的な情報はないものの,今後テロ等が発生する懸念もあることから,引き続き十分に注意を払う必要があります。このため,たびレジ登録や在留届などを行い,緊急連絡などを受けた際は不要不急の外出は控えるなどの対応をとるようにしてください。
 
(2)日本人の被害例
 サンクトペテルブルク市では,外国人を狙った強盗やスリ,詐欺などの犯罪被害が多数発生しており,日本人の被害も多く報告されています。特に,地下鉄や路線バス等の公共交通機関においてスリ被害に遭う危険性が高いです。利用する場合には,常に周囲への警戒を怠らず危険を事前に回避するよう心掛ける必要があります。
 ネフスキー大通り,観光名所での散策時や,カフェ,バー等の飲食店や土産物屋といった各種商業施設からの出入時等において突然犯罪グループに取り囲まれ,金品を盗まれる窃盗被害や身動き出来ないわずかの間に貴重品を奪われる強盗事件が発生し,邦人も被害に遭っています。
 また,日本人の被害が最も多いのは窃盗被害であり,主な事例は以下のとおりです。
 ア ひったくり,スリ被害
(ア)カザン聖堂付近を観光していた際,前後から複数名に囲まれ肩からかけていたポーチをひったくられる。
(イ)ネフスキー通りで車から降車した際,前後から数名に取り囲まれ,背負っていたリュックから財布をすられる。
(ウ)バスに乗車していた際,複数名に取り囲まれる形となり,ズボンのポケットに入れていた財布をすられる。
(エ)夜間路上を歩いていたところ,二人組の女性から声をかけられしばらく話をした後別れたところ,リュックのチャックが開けられており,財布がすられている。
(オ)エルミタージュ美術館内でスリ被害にあう。
(カ)イサク聖堂付近で商品を広げ近づいてくる者がおり,そちらに注意がそれている隙にバッグをひったくられる。
(キ)モスクワ駅付近を移動中,カバンの中の財布をすられる。

 イ 車上荒らし
 カバン等を車内においたままにして短時間車を離れたところ,車内にあったパソコン等の窃盗に遭う。

 ウ 不良警察官による被害
 夜間に車を運転中,警官に停車するように指示をされ,運転免許証の提示を求められ,日本の運転免許証と当館で発行をした同運転免許証の翻訳証明を提示したが,警察官から国際免許証でなければ違法になると言われた上,「罰金」と称して一万ルーブルの支払いを要求される。本人は罰金について不審に思いながらも,警察官より早く解放されたいとの思いから支払いに応じる。

(3)犯罪被害危険地域
 地元内務総局は,外国人が被害に遭う地域について,次のとおり公表しています。
(ア)イサク聖堂
(イ)センナヤ広場
(ウ)ネフスキー大通りの南側沿い奇数番地(1番地から39番地)及び北側沿い偶数番地(2番地から116番地)
(エ)市中心部に位置する地下鉄の各駅,カフェ及びレストラン
 また,警察は犯罪の多発地域を「安全ゾーン」として指定し防犯カメラの設置や警察官の巡回回数を増やすなどの防犯対策を講じています。市内中心部の「安全ゾーン」については,以下のとおり人が多く集まる公園,通り,地下鉄駅周辺が指定されています。
(オ)宮殿広場
(カ)センナヤ広場
(キ)ゴステイーニィー・ドヴォール付近広場
(ク)地下鉄モスコフスカヤ駅前噴水付近
(ケ)モスクワ地区14か所のスーパーマーケット等
 これら地域では,犯罪が多く発生していることから,特に注意願います。

【ハバロフスク】
(1)犯罪発生状況は減少傾向ですが,すり,置引き,住居侵入,ひったくり等の犯罪の発生は依然として多く,凶器を使用した強盗,殺人も発生しています。また,過去には同地において邦人が被害となった事件も発生しました。
 このほか,同地方を含むロシア極東地域は,ロシア国内の他の地方に比べて薬物事件の発生件数が多く,薬物中毒者が引き起こす事件に巻き込まれないように十分注意する必要があります。

(2)日本人の被害例
 ハバロフスク地方で過去に発生した邦人被害の事件は,主に,路上での強盗,アパート共用部分での強盗,バスや飲食店内でのスリ,空港・公共交通機関内での置き引き等です。春から夏は路上での被害が,秋から冬にはアパート共用部分等の屋内での被害が目立ちます。以下にハバロフスク市内で発生した事例を簡単に紹介しますので,ご自身の身を守る参考にしてください。
 ア 強盗被害
(ア)夜間,市内にある自宅アパートに帰宅したところ,玄関ホールにおいて,突然,階段の陰に隠れていたと思われる2人組の暴漢に棒状の物で頭部を殴打される等の暴行を受け,気を失っている間にバッグを強奪される。
(イ)深夜,ウスリースキー並木通りを知人のロシア人女性と歩いていたところ,突然,後方から一人の暴漢に襲われ,肩掛けバッグを強奪され,怪我を負う。
(ウ)早朝,ホテル近くの階段を一人で歩いていたところ,複数の暴漢に背後から襲われ,旅券,現金等を強奪された上,重傷を負う。
(エ)深夜,ツルゲーネフ通りを一人で歩いていたところ,複数の暴漢に背後から襲われ,旅券,現金等の入ったセカンドバッグを強奪され負傷する。
(オ)夜間,邦人男性3名がアムールスキー並木通りを歩いていたところ,暗闇の中で5~6人の暴漢に襲われ,金品を強奪される。

イ 盗難被害
(ア)邦人男性がシベリア鉄道でイルクーツクへ向かう途中,同じ車両に乗車していたロシア人男性から飲酒を誘われ,自分の座席にバッグを置いたままこれに応じたところ,深酒により寝入ってしまい,自席に戻ったところ,バッグに入れてあった財布が盗まれている。
(イ)夕方,市内中心部のバス停でバスに乗車しようとしたところ,ロシア人と思われる男に,コートのポケットに入れてあった携帯電話をすりとられる。
(ウ)夜間,市内中心部のレストランのバーカウンターで飲食をしていたところ,何者かにズボンの後ろポケットに入れてあった旅券を盗まれる。
(エ)ハバロフスク空港待合室において,肩掛けバッグを近くに置いてベンチに座っていたところ,気がついたら,バッグが何者かに盗まれる。
(オ)中央市場内のカフェで飲食していたところ,話しかけてきた見知らぬロシア人の男に,カウンター上に置いていた財布をひったくられる。
(カ)シベリア鉄道でイルクーツクへ向かっていた際,就寝中,ズボンの後ろポケットに入れていた財布を盗まれる。
(キ)柔道の国際交流で当地を訪れていた際,柔道の練習中に鞄の中に入れていた携帯電話を盗まれる。

(3)犯罪危険地帯
ア インツーリストホテル周辺
 同ホテル周辺は,過去に邦人が被害に遭う強盗事件が度々発生しており,当地警察でも「特に危険な地帯」として認識されています。特に夜間は周辺が暗いため死角が多く,一段と注意が必要です。
イ 「文化と休息の公園(レーニン公園)」内
 同公園内は,起伏があり樹木も多いことから周りから死角になる場所も多く,また,酒を飲んでいる者なども散見され,日中でも注意を要する場所です。
ウ ハバロフスク駅周辺
 旅行者は多額の現金を持ち歩いていることが多く,さらにその土地に不慣れであることから,犯罪者にとって格好のターゲットです。駅を出る際には,後についてくる不審な者がいないか注意する必要があります。
 治安当局によれば,犯罪グループはハバロフスクとウラジオストクでシベリア鉄道に乗車する外国人旅行者にねらいを定め,お互いに連絡を取りながら到着を待ち,その後強盗などの犯行に及んでいるとの情報もあります。
エ ハバロフスク空港
 過去に邦人が被害に遭う置き引き事件が発生しています。荷物から目を離すことがないように注意してください。
 また,国際線及び国内線の空港ターミナル出口では,航空機の到着時間に合わせて多くのタクシー運転手が待ち受けていますが,その多くはいわゆる白タクです。白タクを利用し犯罪に巻き込まれることがあるので,その利用は控えてください。
オ 中央市場内
 市場は通路が狭く,買物客で常に混み合っています。スリや置き引き等の被害に遭わないよう,常に周囲と携行品に気を配りながら行動する必要があります。

(4)オートバイ等によるロシア国内横断旅行
 2012年5月,オートバイでロシア国内を旅行していた邦人男性が,ザバイカル地方(ハバロフスク地方とイルクーツク州の中間に位置)において夜間テントで就寝中,強盗に襲われて殺害される事件が発生しました。また,自動車を運転中に悪路で自動車が転覆し,運転手が負傷したり,オートバイで旅行中の邦人男性が事故加害者となった上,怪我をしたり,自過失転倒により骨折する事故が発生しました。
 ロシア国内をオートバイや自動車で旅行する場合は,安全運転を心がけることはもちろん,旅行者は犯罪者の格好の標的であることを念頭に,身の安全を第一に行動するようにしてください。

【イルクーツク】
(1)犯罪発生状況
 内務省発表によるイルクーツク州の犯罪認知総件数は,以下のとおりです。2017年は対前年比2%減とその犯罪総件数は減少しましたが,依然として,ロシア国内では犯罪の多い地域となっております。
 同州に滞在する際は犯罪に巻き込まれないよう十分注意する必要があります。

(2)日本人の被害例
 イルクーツク市内を観光中,混雑したバスに乗車した際,背負っていたリュックサックの中から,旅券を入れた財布をすられる。

(3)イルクーツクで困った際の連絡先
イルクーツク日本情報センター(日本語可)
 住所:Ulitsa Krasnoyarskaya 11A, Irkutsk, 664009, Russia
 電話:(国番号7)3952-200950

【ユジノサハリンスク】
(1)犯罪発生状況
 2017年にサハリン州において治安当局が認知した犯罪の件数は11,449件であり,前年(12,248件)から減少したものの,日本と比べ依然として高い犯罪発生率となっています。
 サハリン州の各都市においては,殺人,女性などの弱者をねらった路上強盗,住居不法侵入等による窃盗,銃器を用いた凶悪犯罪,未成年者をも含む女性への婦女暴行,大麻等の薬物所持・売買事案が絶えず発生しています。また,飲酒によるトラブルに起因するものが多く発生しています。

(2)日本人の被害例
 近年発生した日本人が被害に遭った例として,当地を旅行中の邦人が夜間,ユジノサハリンスク市内に所在の飲食店で飲食後,酔いを覚ますためベンチで休息していたところ,所持していた現金,携帯電話,デジタルカメラを奪われたとの事案が報告されています。

(3)犯罪被害危険地域
 ユジノサハリンスクでは,メインストリート以外の通りは街灯が少ないか,又は全く街灯のない場合もあり,すぐそばに人がいても気付かない所があるほどです。夜間の外出はもちろんのこと,昼間でも人通りの少ない通りはできるだけ避ける等の注意が必要です。また,市場やバスの車両などの人が混みあう場所ではスリ等の被害が頻発していますので,特に注意が必要です。

査証、出入国審査等

(手続きや規則に関する最新の情報については,駐日ロシア大使館(電話:03-3583-4224)又は総領事館(在大阪:06-6848-3451,在札幌:011-561-3171,在新潟:025-244-6015)にお問い合わせください。)
1 査証
 ロシアの出入国には査証(ビザ)が必要です。入国査証は日本又は居住する国にあるロシア大使館又は同総領事館で申請します。滞在期間は入国後延長することはできないので,あらかじめ余裕をもった日程で申請することをお勧めします。
駐日ロシア大使館のホームページ(https://tokyo.mid.ru/web/tokyo-ja/o-vizah-v-rossijskuu-federaciu )にも注意が掲載されていますが,ロシア査証を取得した際は,有効期間や入国回数が旅行日程と一致するか十分確認してください。有効な査証を所持していないとしてロシア入国を拒否されたり,ロシアへの航空機に搭乗できなかった事例が発生しています。
 ロシア国内の同一空港内で24時間以内にトランジット・エリアを出ずに航空機を乗り継いで第三国へ出発する場合であれば査証は必要ありませんが,到着した空港からロシア国内の別の空港に移動して乗り継ぐ場合には査証が必要です。ロシア到着の際,空港間移動のための有効な査証を所持していないとしてロシア入国を拒否され,出発地に送還される事例が発生していますので,注意してください。
 また,列車で移動する際,乗り継ぎがうまくいかず,期限までに出国できなかったため,査証の有効期間を過ぎてしまいトラブルになることもあります。出発前に切符を入手しておくとともに,時間的に十分余裕のある計画を立てる必要があります。
 入院等で当初予定していた時期までに出国できない場合には,改めて査証を取得(転記又は延長)しなければ出国できません。査証の転記又は延長手続は,ロシア国内の保証人が申請することとなっています。インターネットなどで集客している,いわゆる「査証斡旋会社」で査証を取得した場合は,転記又は延長手続に非協力的な場合が多いので,トラブルのもとになります。ご利用の際はご注意ください。万一の際に備え,あらかじめパスポートの人定事項ページ及び査証ページをコピーしておくことをお勧めします。
 少数ながら,観光や商用の査証で入国し,実際には調査活動をしていたとして処罰される事案が起きています。学術目的等も含め調査が目的の方は,査証申請時に明確に目的を告げて手続きするようにしてください。

【電子ビザ】
 2017年8月から,極東地域において電子ビザによる入国手続が導入されています。電子ビザによるロシアへの入出国は,通常のビザとは異なる制限がいくつか設けられており,これに関するトラブルが発生しております。このため,ロシアへの出入国を電子ビザにより行う予定の皆様には,下記サイトをご覧いただくとともに,以下の点を十分留意されますようお願いいたします。
ロシア外務省 http://electronic-visa.kdmid.ru/index_jp.html
駐日ロシア大使館 https://tokyo.mid.ru/web/tokyo-ja/-23
(ア)電子ビザの申請の際,<訪れたいロシア連邦の地方>を,例えば「サハリン州(Sakhalin Oblast)」
と選択した方は,いかなる理由があっても同州以外を訪問することは出来ません。同様にウラジオストクから電子ビザで入国し,サハリン州を訪問することもできません。訪問先と入出国地点については十分に確認をしてください。
(イ)電子ビザにより許可されるロシアでの滞在期間は入国日を含めた8日間(※)以内です。
※入国日(初日)の入国日を1日目として,8日目の23時59分までに出国する必要があります。
(ウ)許可された滞在期間を超過した場合,ホテルでの宿泊を拒否される可能性があります。天候不順など何らかの理由で出国が困難となった場合は,船や飛行機の搭乗券を購入した旅行代理店や運行会社に問い合わせを行ってください。
(エ)電子ビザ申請時に姓,名を逆に記載する,生年月日を誤って記載した場合にも,そのまま査証が発給されます。入国審査時にパスポートの姓名などが照合され,誤りが発覚した場合には入国を拒否されますので,電子ビザの申請にあたっては十分なチェックを行ってください。

2 出入国審査
 出入国審査は長時間待たされることがあります。審査官によっては英語をほとんど解さない上,パスポート,査証,人物等の審査が慎重に行われます。なお,ロシア経由で第三国に渡航する場合,航空機の遅延,オーバーブッキング等で空港での乗り継ぎがうまくいかないことがあります。ロシアへの入国査証を取得していない旅行者は,その場合,空席がある便を待つ間の1~3泊,(航空会社が手配・エスコートする)無査証者用のホテルで外出もできずに待たされることになります。ロシア国内での乗り継ぎに際しては時間的に余裕のある便を選ぶことが肝要です。また,フライトの遅延で乗り継ぎができなかった場合には,利用した航空会社に問い合わせる必要がありますが,時間の勘違いなどの自らの責任で乗り遅れた場合には,再度航空チケットの買い直しを求められ,長時間空港での滞在を余儀なくされる場合があります。
 出入国審査の際にパスポートと査証を提出すると,審査官より出入国カードが渡されます。この出入国カードは,ロシア滞在時に必要な到着通知(下記●滞在時の留意事項をご参照)に必要となるほか,出国時にも提出する必要がありますので,紛失しないよう注意してください。

3 ベラルーシへのトランジット及び同国からのトランジットに関する注意事項
ロシア国内の空港を経由(トランジット)してベラルーシに入国,またはベラルーシから出国してロシア国内の空港を経由する際に,ロシアの通過査証を取得していなかったため,空港でトラブルに遭う日本人旅行者がいます。
 ロシアとベラルーシは連合国家として出入国管理を統一しており,ロシア・ベラルーシ間の航空便は国内線扱いとなることから,乗り継ぎに際してはロシアの出入国審査(パスポートコントロール)を受ける必要があります(ベラルーシからロシアを経由する場合も同様です)。空路でのベラルーシ出入国のためロシアを経由する場合には,ロシアの通過査証が必要ですので,必ず事前に取得するようにしてください。
 また,出入国カード(イミグレーションカード)に関してもロシア・ベラルーシ間で共用となっているため,ロシアへの入国審査の際に返却される出入国カードの出国部分を保存しておいてください。
 ベラルーシへの出入国については,ベラルーシの安全対策基礎データの査証,出入国審査等(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_185.html )も併せてご確認ください。

4 税関申告
(1)ロシアの出入国時に税関申告の必要がなく,税関のグリーンチャンネル(簡易検査ライン)を通過できる品目例は次のとおりです。
【ロシア入国時】
(ア)現金またはトラベラーズチェックの合計が1万米ドル相当額を超えない場合
(1万米ドル相当を超える場合や,為替手形,銀行小切手,有価証券の場合には金額に関わらず申告が必要)
(イ)陸路または水路で入国する場合に持ち込む物品の価値が1,500ユーロで50kgを越えない場合,空路で入国する場合に持ち込む物品の価値が1万ユーロで50kgを越えない場合(ただし,分割できない35kg以上の物品の場合には課税されます)
(ウ)アルコール飲料で3リットルを越えない場合
(3リットルを超えると課税対象となり税関申告が必要。なお,5リットル以上の持ち込みは禁止)
(エ)200本以下の紙巻たばこ,または50本以下の葉巻,または250g以下のたばこ,または上記のタバコ製品で総重量が250g以下の場合
(オ)5kg以下の動物製品,5kg以下の植物製品(種子,穀物,イモ類を除く)

【ロシア出国時】
(ア)現金またはトラベラーズチェックの合計が1万米ドル相当額を超えない場合
(1万米ドル相当を超える場合や,為替手形,銀行小切手,有価証券の場合には金額に関わらず申告が必要)
(イ)5kgまでの魚や海産物,250gまでのキャビア(上記を超える持ち出しはできない)
(ウ)10リットルを超えない燃料(個別の容器を使う場合)

(2)上記(1)以外の以下の物品を持ち込む場合は税関申告が必要です。
(ア)文化的価値のある物,絶滅の恐れがある植物や動物,車両,勲章,貴金属,宝石,武器,有毒物質および有害物質を含む医薬品,麻薬および向精神薬
(イ)1万ユーロ+100万ルーブル(現在のレートで約170万ルーブル)相当以上の貴金属,宝石,真珠類の装飾品等及び腕時計(ケースやバンドも含む)
※陸路,鉄道,水上による入国の場合は150万ルーブル以上

 なお,申告が必要な物品を申告せずに入国した場合には携行品没収のほか,身柄拘束(最長禁固7年)も加わるという,かなり重い処罰となります。ロシアに入国される際には携行品の税関申告について十分にご確認ください。

5 子供連れの出国
 子供を連れてロシアを出国する際に,片方の親と子供だけで出国する場合,もう片方の親の同意書がないと出国が認められない場合があります(特に子がロシア国籍を有している場合は,もう片方の親の同意書が必要です)。これは,ロシアから片方の親(特に国際結婚夫婦間)による子供の連れ去り事案を防止するための措置です。「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」については,下記「●滞在時の留意事項の5ハーグ条約」をご参照ください。

滞在時の留意事項

1 到着通知制度(旧滞在登録制度)
 外国人がロシアにおいて7労働日以上同じ場所に滞在する場合には,到着後7労働日以内に最寄りの移民局機関に到着通知(ウヴェダムレーニエ ア プリビィチイ:уведомление о прибытии)をしなければなりません。ただし,高度な専門性を有する労働者として認定を受け労働許可(HQS: High Qualified Specialist)を得ている外国人については,到着から90日以内に到着通知をすればよいことになっています。
 2018年7月の法律改正により,以前は可能だった外国人居住者の勤務先による到着通知は廃止され,原則として,家の所有者(アパートの大家など)が当該外国人のパスポート,出入国カード等を持参して最寄りの移民局にて手続を行うことになりました。この制度は,外国人旅行者が一般の住居に7労働日以上宿泊する場合にも適用されます。なお,同じ場所に7労働日以上滞在しない場合には手続き不要です。
 外国人がホテルに宿泊する場合は1泊でも到着通知の義務が課せられますが,この手続きはホテルが行いますので,チェックインの際にパスポートと出入国カードを提出するよう求められます。
 なお,留学生の場合には,学校が3日以内に手続きを行う必要があります。

2旅行制限
 沿海地方には軍事閉鎖都市,軍事立入禁止区域が未だに点在しているので注意が必要です。また,軍の敷地(主に郊外に位置し,鉄条網等で区画されて,標識や黒字の看板に黄色文字でロシア語を記載したものが設置されている場所)内への立入りも禁止されています。

3 各種取締法規
(1)麻薬及び向精神薬については非常に厳しく規制されており,持ち込みが発覚した際には厳罰に処されます。麻薬又は向精神薬の大量不法入手又は保管(販売する意図がない場合)は懲役3年以内,大量不法入手で販売する意図のある保管及び製造,加工,運送,送付,販売に関わった者は3年から10年の懲役,更に財産を没収される場合もあります。なお,「大量」の定義は麻薬取締委員会が定めるもので,乾燥マリファナは2.0グラム以上,ハシシは0.05グラム以上等と定められています。また,それに満たない場合でも,行政法規によって処置対象になります。麻薬には絶対に関わらないでください。
 なお,知らないうちに麻薬の「運び屋」に仕立て上げられる可能性もないとは言えないので,いかがわしい場所への立入りや現地で声を掛けてくる面識のない人との付き合いには十分注意する必要があります。
(2)外国人は常時パスポートを携帯するよう法律で決められており,警察官等による検査が実施されています。
(3)移民局から外国人を雇用できるライセンスを取得したロシア企業が契約した外国人等を除き,外国人が国内で労働することは許可されません。
(4)外国人による政治活動(デモ参加,署名集め,印刷物の配布等)は厳しく規制されます。
(5)公的に指定された施設以外での賭博行為は違法です。例えば,カジノでの賭博行為は,一部指定される地域では認められていますが,モスクワは指定された地域ではありません。
(6)住居,指定される飲食店以外の広場,駅,路上など公共の場所で飲酒することは禁止されており,違反すれば罰金や拘束の対象となります。
(7)2013年6月30日に「同性愛等の情報流布の制限に関する法律(LGBT法)」が施行され,同性愛等の情報流布や関心を喚起する情報の強制は,罰金や拘束の対象とされています。

4 交通事情
 モスクワや各市内中心部等では,慢性的に渋滞が発生します。道路標示や交通標識はおおむね日本と同じですが,左折が禁止された交差点が多く,また,矢印信号によらなければ交差点の右左折ができない場所もあるため,交通法規を熟知していないと運転しにくい状況となっています。さらに,各ドライバーの運転は,日本と比べて,安全確認を怠った運転を行う傾向があり,信号無視も多いため,運転や横断歩道通行の際には,信号が青でも必ず安全確認を行ってください。シートベルトの不着用や飲酒運転,スピード違反等を犯さず,交通規制を遵守するようにしてください。市内中心部において違法駐車の取り締まりが強化され,駐車が有料に指定されています(ウェブサイトやスマートフォンアプリなどで確認できます)。

(1)一般的に事故につながりやすいロシアの交通事情
ア 一般に運転はかなり乱暴で割り込みや反対車線走行,急な車線変更等が日常的に行われている。
イ 歩行者の安全意識が低く,無理な横断や飛び出しなどが多い。
ウ 古い車が多いため故障しがちで,走行中に故障し渋滞を引き起こす。このため後続車両が急に車線変更を余儀なくされるので危険を伴う。
エ 路上放置車両や駐車車両が通行や視界を妨げ,事故の要因となっている。
オ 道路構造上,車線が急になくなったり,道路に穴が空いていたりして危険個所が多い。
カ 冬季に,路面凍結で滑り易くなっているにもかかわらずノーマルタイヤで走行している車が多い。
キ 冬季は,ヘッドライトの汚れやフロントガラスの曇りで視界が悪くなる。
(2)交通事故防止対策の留意点
上記のような劣悪な交通環境の中で交通事故を起こさないようにするためには,下記の諸点に留意の上,慎重な運転を心掛けてください。
ア 車で出かけるときはあらかじめ道路(規制状況)や目的地を調査しておき,不慣れな道路はなるべく走らない。
イ 冬季には特にタイヤの交換やウォッシャー液の補充を含む走行前点検を確実に実施し,事故の原因を作らない。
ウ 車線変更,右左折時の信号は早めに行い,バックミラー,サイドミラー等での確認を怠らない。
エ 対向車線寄りの車線の使用は,対向車が追い抜きのため飛び出してくる可能性があるので,十分注意する。
オ 夜間,雨天時等,視界が悪い中での運転は,特に慎重を期す。
カ 冬季は路面が凍結し,滑りやすいので冬季タイヤを使用し,スピードを控え,十分な車間距離を取る。また,郊外の道路は,除雪が間に合わない場所があるので,渋滞情報などを事前に確認する。
キ 特にUターン,左折時は対向車のスピード等を確認し,予測運転はしない。
ク 万一の事故等に備え,保険には必ず加入しておく。(保険に加入せず車を運転している者が多いので,事故に遭った場合,自分で修理費用等を支出することになりかねず,高級車との事故では多額のお金の賠償を要求されることがあります。)
(3)交通事故時の対応
 自分が原因となって交通事故を起した場合(第一当事者)や,交通事故に巻き込まれた場合(第二当事者)には次の要領で対処してください。
ア 車両は停車したまま移動させない(自分自身は安全な場所に移動する)。
イ 負傷者がいる場合には,直ちに救急車を要請して救護にあたる。
ウ 相手の車両ナンバーや運転手(住所,氏名,電話番号,免許の記載内容等)を確認する。
エ 最寄りの警察署(又は近くの交通警察官)に通報する。
オ 負傷した場合は救護の措置を要請し,病院では診断書と支払領収書を徴収しておく。
カ 目撃者がいる場合は,氏名,住所,電話番号などを聞いてメモしておく。
キ 時間があれば事故時の状況をメモしておく(ロシア語ができない場合には,知人などに事故の状況をメールで送ってもらい交通警察官に提示することで現場での事情聴取が効率的になります。)。
ク 警察官に免許証,車の登録証を提示して事故調書を作成してもらう。調書の内容が良く分からない場合は,すぐに署名せず,通訳を介して署名することを告げる。
ケ 警察官に事故証明書の発行日時,受領する警察署の場所,電話番号等を確認しておく。
コ 事故後直ちに事故内容を保険会社に連絡する(後日,事故証明書が発行されたら手続を開始することになる。)。

5 ハーグ条約
 ロシアは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

6 長期滞在者向けの注意事項(在留届)
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ロシア日本国大使館又はロシア国内の各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,オンライン在留届(オンライン在留届,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

7 短期渡航者向け注意事項(たびレジ)
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は,滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は,ロシアで事件や事故,自然災害等が発生した際に,在ロシア日本国大使館及びロシア国内の各日本国総領事館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。外国に居住されている在留邦人であっても,他の外国や同じ国内でも遠隔地に旅行される場合には「たびレジ」をご利用ください。

風俗、習慣、健康等

1 風土病・特有な病気等
 風土病的な特殊な病気は都市部にはほとんどありませんが,冬季は,気温の変動が大きいので鼻咽喉部を痛めやすく,また,外出の際に帽子を着用しないと冷気で頭痛をおこしやすくなります。4~5月頃には花粉が舞い,アレルギー性鼻炎,結膜炎が多発します。
 極東・シベリアでは,春先から夏季にかけて森林・草原に入ってダニ(マダニ)に刺されると,非常に危険なダニ脳炎にかかるおそれがあるので,そのようなことが予定される場合にはダニ脳炎の予防接種を受けておくことが賢明です。予防接種を受けた場合でも,可能な限り同時期の森林浴等は避けた方が良いでしょう。春から夏にかけて郊外に出掛ける際には,長袖や長ズボン,長靴を着用して肌を露出しないようにし,草むらなどダニが生息しているところには近づかないように心がけてください。

2 医療水準
 外務省ホームページ「世界の医療情報」(下記サイト)にロシア国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
モスクワ,サンクトペテルブルク https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/russia.html
ウラジオストク,ハバロフスク  https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/vladio.html
ユジノサハリンスク https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/y_sakhalinsk.html

3 海外旅行保険
 ロシア国内の欧米系のクリニックでの治療費や移送費は極めて高額のため,補償範囲の広い海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。また,本邦への転院や緊急移送の際には,煩雑な手続きや高額な費用を請求されることが予想されますので,手続きの代行や病気,傷害等に対する金銭面での対応をカバーする保険に加入していれば,緊急の事態にも対処できます。なお,保険に加入した旅行者が既往症の再発により入院したものの,保険適用を受けられず,入院費を自己負担した例がありました。保険をかけても,既往症やケンカなどの危険行為に起因する場合は,保険約款の「免責条項」に該当して,保険金が支払われないこともありますので,十分注意してください。

4 医薬品
 市内には24時間営業の薬局(Аптека)が無数にあり,一般薬やサプリメント,湿布,手指消毒液,虫除け,絆創膏,サポーターだけでなく,処方薬の殆ども医師の処方箋無しで購入出来ます。しかし,ロシアで売られている医薬品は,日本のものより薬効成分の含有量が多いものがあり,人によっては副作用も強く出るので注意が必要です。購入する際は,保管状況など管理が行き届いている大手の薬局を選ぶと無難です。

5 予防接種
 成人の場合,破傷風,A型及びB型肝炎の予防接種をお勧めしています。これらのワクチンはロシア国内でも接種は可能ですが,衛生上の問題や万一副作用が生じた場合の補償も不明確なことから,予防接種は日本国内で済ませておくことをお勧めします。極東地域ではダニ脳炎の予防接種もお勧めします。そのほか必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページもご参考ください。
感染症情報 https://www.forth.go.jp

6 飲料水
 水道水は大陸性河川の水を利用しているため,色度,総硬度等が若干高めですが,大腸菌群等は検出されていません。しかし硬水のため,ロシア人でも浄水器を使用するか,または市販されているミネラル・ウォーターを飲用することが多いので,それにならうことをお勧めします。

7 食料品
 肉類や魚類,卵類,乳製品等の品質管理は日本並みとは言えませんので,十分な加熱調理をすることをお勧めします。果物は傷の無いものを購入し,きれいな水でよく洗浄して皮をむいて食べてください。生野菜も衛生的な水で充分洗浄してから食べてください。

緊急時の連絡先

 ◎警察:02
 ◎救急車:03
 ◎消防署:01
(携帯電話からは112でいずれにも連絡可能) 

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/safety_guidance.html )もご参照ください。

問い合わせ先

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○領事局ハーグ条約室(一般案内窓口)03-5501-8466
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館・総領事館連絡先)
○在ロシア日本国大使館 
 住所:Grokholsky Pereulok 27, Moscow, 129090, Russia
 電話: (市外局番495) 229-2550又は229-2551
   国外からは(国番号7)495-229-2550又は229-2551
 ファックス: (市外局番495) 229-2555又は229-2556
  国外からは(国番号7)495) 229-2555又は229-2556
 ホームページ:https://www.ru.emb-japan.go.jp/japan/index.html
○在ウラジオストク総領事館
 住所:Ulitsa Verkhne-Portovaya 46, Vladivostok, 690003, Russia
 電話:(市外局番423)226-75-02又は226-75-13又は226-74-81
   国外からは(国番号7)423-226-75-02又は226-75-13又は226-74-81
 ファックス:(市外局番423)226-75-41又は226-75-78
   国外からは(国番号7)423-226-75-41又は226-75-78
 ホームページ:https://www.vladivostok.ru.emb-japan.go.jp/jap/index.html
○在サンクトぺテルブルク総領事館
 住所:Nabereznaya reki Moiki 29, Saint-Petersburg, 191186, Russia
 電話: (市外局番812) 314-1434又は314-1418
   国外からは(国番号7)812-314-1434又は314-1418
 ファックス: (市外局番812) 710-6970
   国外からは(国番号7)812-710-6970
 ホームページ:https://www.st-petersburg.ru.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○在ハバロフスク総領事館
 住所:Ulitsa Turgeneva 46, Khabarovsk, 680000, Russia
 電話: (市外局番4212) 41-30-44又は41-30-45又は41-30-46
   国外からは(国番号7)4212-41-30-44又は41-30-45又は41-30-46
 ファックス:(市外局番4212) 41-30-47
   国外からは(国番号7)4212-41-30-47
 ホームページ:https://www.khabarovsk.ru.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在ユジノサハリンスク総領事館
 住所: 5-6th Floor, Kommunisticheskiy pr., 18, Yuzhno-Sakhalinsk, 693010, Russia
 電話:(市外局番4242)72-60-55又は72-55-30
   国外からは(国番号7)4242-72-60-55又は72-55-30
 ファックス:(市外局番4242)72-55-31
   国外からは(国番号7)4242-72-55-31
 ホームページ:https://www.sakhalin.ru.emb-japan.go.jp/

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