1. ホーム
  2. 危険情報詳細
危険情報
本情報は(日本時間)現在有効です。

スーダンの危険情報【危険レベル引き上げ】

「危険情報」とは?別ウインドウが開きます

更新日 2025年05月14日
危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
●全土(ポートスーダン市を除く)
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)(継続)
●ポートスーダン市
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ)

【ポイント】
●スーダンでは2023年4月15日以降、スーダン国軍(SAF)と準軍事組織である即応支援部隊(RSF)との間で衝突が断続的に発生しており、極めて危険な状況が続いています。
●2025年5月4日以降、ポートスーダン市において、RSFによるドローン攻撃が発生したと報じられています。今後も攻撃が継続し、急速に情勢が悪化する恐れがあることから、ポートスーダン市をレベル4に引き上げます。
●以上により、スーダン全土に危険レベル4(退避勧告)を発出します。どのような目的であれ、スーダンへの渡航は止めてください。既に滞在されている方は直ちに退避してください。

詳細

1 概況
(1) 2023年4月15日、ハルツームを含むスーダンの広い地域においてSAFとRSFとの間で軍事衝突が発生しました。両者による戦闘は現在も続いており、現時点では現地情勢の改善が見通せない状況です。また、戦闘の長期化により避難民が増加する一方で、国内の大部分の地域で、基礎的インフラの脆弱性や経済的な課題が社会の不安定化や治安悪化につながっています。
(2) 2023年10月以降、ダルフール地方(中央ダルフール州、東ダルフール州、西ダルフール州、南ダルフール州、北ダルフール州の5州)では、主要各都市をRSFが掌握する等、激しい衝突が続いています。また、RSFによる非アラブ系民族への暴力行為により、多くの住民が犠牲になっているほか、難民となって隣国等への避難を余儀なくされています。
(3) コルドファン地方(西コルドファン州、南コルドファン州、北コルドファン州の3州)では、SAFとRSFの戦闘に加え、SAFと反政府勢力であるスーダン人民解放運動北部勢力(SPLM-N)との衝突も発生し、複雑な情勢となっています。
(4)2023年12月中旬には、ハルツーム州の南に隣接するゲジーラ州ワド・メダニ近郊においてSAFとRSFによる戦闘が発生し、戦闘地域がスーダン国内の交通の要衝であるハントゥーブ橋付近まで拡大したことにより、スーダン全土で非常事態宣言が発令されました。
(5) 2025年5月4日以降、ポートスーダン市において、ポートスーダン空港、フラミンゴ基地、石油関連施設、ダウンタウン地区を含む同市中心街に対してRSFによるドローン攻撃が発生したと報じられています。今後も攻撃が継続し、情勢が急激に悪化する恐れがあります。

2 地域別情勢
(1) 全土(ポートスーダン市を除く)
  レベル4:退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)(継続)  

ア ハルツーム州
 SAFとRSFの間で、空爆、ドローン攻撃を含む激しい戦闘が続いています。2025年3月にSAFがハルツーム市の大部分を奪還しましたが、ハルツーム州南部のジャバラ・アウリアはRSFが支配しており、断続的に戦闘が発生しています。また、SAF支配地域であっても少数のRSFは残存しており、今後も散発的に戦闘が発生する可能性があります。
イ ダルフール地方
 2023年10月以降、ダルフール地方では各州主要都市でSAFとRSFによる激しい戦闘が行われています。特に、北ダルフール州エル・ファーシル市は2024年5月以降RSFに包囲されており、両軍の間で空爆、ドローン攻撃を含む激しい戦闘が継続しています。また、南ダルフール州ニヤラ市ではSAFによる空港やRSF軍事拠点等を標的とした空爆、ドローン攻撃が継続しています。
これらの地域では、RSFによる非アラブ系住民の虐殺が発生しており、多くの住民が犠牲または難民となって隣国等への避難を余儀なくされています。
ウ コルドファン地方
 コルドファン地方ではSAFとRSFによる戦闘に加え、SAFとSPLM-Nとの衝突が発生しており、2025年2月には南コルドファン州カドグリ付近でSAFとSPLM-Nによる激しい戦闘が発生しました。
エ その他の州
 2023年12月中旬、ゲジーラ州ワド・メダニ近郊にてSAFとRSFによる戦闘が発生し、戦闘地域がスーダン国内の交通の要衝であるハントゥーブ橋付近まで拡大しました。ゲジーラ州にはハルツーム州等から既に多くの国民が避難していましたが、同州での戦闘により、避難民の増加や更なる移動が発生し、その結果、周辺州においても非常事態宣言が発令され、これにより、スーダン全土で非常事態宣言が発令されました。
 2024年11月頃からガダーレフ州、北部州、リバーナイル州、センナール州、青ナイル州にある空港、ダム、電力施設等の重要インフラに対してRSFによる断続的なドローン攻撃が発生しています。

(2) ポートスーダン市
  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ)  

 スーダン東部のポートスーダン市では、情勢の大幅な悪化は見られていなかったものの、2025年5月4日以降、ポートスーダン市において、ポートスーダン空港、フラミンゴ基地、石油関連施設、ダウンタウン地区を含む同市中心街に対してRSFによるドローン攻撃が発生したと報じられています。特に空港、軍事施設、政府関係施設、石油関連施設及びその周辺は、巻き添え被害に遭う可能性が高く、大変危険です。今後も攻撃が継続し、急速に治安が悪化する恐れがあります。

 つきましては、スーダンへの渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。

3 周辺国のエジプト、エリトリア、エチオピア、南スーダン、中央アフリカ共和国、チャド及びリビアについても、別途危険情報が発出されていますので、同情報にも留意してください。

 在スーダン日本国大使館は、2023年4月24日をもって現地大使館を一時閉館し、現在は在エジプト日本国大使館内に臨時事務所を設けていますので、ご留意ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)

(現地大使館連絡先)
○在スーダン日本国大使館
(在エジプト日本国大使館内)
 住所:81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo, Egypt(P.O.Box 500 Maadi)
 電話:(市外局番02)-25285910
 国外からは(国番号20)-2-25285910
 FAX:(市外局番02)-25285905
 国外からは(国番号20)-2-25285905
 ホームページ:https://www.eg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
 ホームページ:https://www.sdn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
 Email:contact@kt.mofa.go.jp
page TOP