1. ホーム
  2. 危険情報詳細
危険情報
本情報は(日本時間)現在有効です。

ニジェールの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

「危険情報」とは?別ウインドウが開きます

更新日 2024年06月04日
危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●首都ニアメ市
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
●上記を除く全土
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

【ポイント】
●2023年7月26日、首都ニアメ市にあるニジェール大統領府が大統領警護隊により封鎖され、バズム大統領が拘束されました。これに伴い、ニジェール国内では、兵士を支援する大規模なデモが発生しました。また、国内や国境地帯でテロが活発化するなど、ニジェール全土で予断を許さない流動的な状況が続いています。
●こうした中、首都ニアメについては、政変直後に発生した大規模なデモも落ち着き、その後特段の事案の発生は確認されていないことなどから、首都ニアメの危険レベルを3(渡航中止勧告)に引き下げます。ただし、不測の事態が発生するおそれが引き続き否定できないことから、首都ニアメを含むニジェールへの渡航は止めてください。

詳細

1 概況
(1)2023年7月26日、首都ニアメ市にあるニジェール大統領府が大統領警護隊により封鎖され、バズム大統領が拘束されました。現状、軍事当局による統治は落ち着いてきているものの、同大統領の拘束は続いています。また西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)による陸路・空路の国境封鎖や全商業・金融取引停止等の制裁は解除されましたが、国内の生活にもいまだ甚大な影響が及んでいます。さらに、2023年12月に仏軍が撤退し、2024年9月までに米軍も撤退を予定しているなど、情勢は大きく変化しており、引き続き注意が必要です。
(2)ニジェールでは依然としてテロが続発し、多くの民間人も命を落としています。経済平和研究所(IEP)の報告書「グローバル・テロリズム・インデックス」(2024年版)によれば、ニジェールにおけるテロは、2022年には54件、2023年には61件発生しています。死者は2023年には468人と前年比で倍増しており、テロ攻撃の致死性が著しく高まっていることを示しています。同報告書によれば、2023年のテロによる死者数の3割以上は民間人だったとされています。
(3)イスラム過激派組織は、アル・カーイダ関連組織「イスラムとムスリムの支援団(JNIM)」及び「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)支部組織「ISILサヘル州」(旧通称:「大サハラのイスラム国(ISGS)」)をはじめとして、2023年7月の政変後もニジェール、マリ、ブルキナファソの国境地帯で活発に活動しています。そのため、3か国は連携してテロ対策を強化しています。
 また、南東部のディファ州では、ナイジェリア北東部に拠点を置く「ボコ・ハラム」及び「ISIL西アフリカ州」(ISWAP)によるテロの襲撃事件が引き続き多発しています。そのため、チャド湖地域では、ナイジェリア、ニジェール、チャド、カメルーンからなる多国籍合同タスクフォース(MNJTF)によるテロ対策が続けられています。
(4)これまでに、ニジェールにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、上記のとおりイスラム過激派組織によるテロ・誘拐事件が多発しており、外国人も被害に遭っています。今後、日本人を含む外国人がテロ・誘拐の標的となる、あるいはその巻き添えとなる可能性は排除できません。
 このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
 また、テロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_046.html )も参照してください。

2 地域情勢
(1)首都ニアメ市
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)

 2023年7月26日、首都ニアメ市にあるニジェール大統領府が大統領警護隊により封鎖され、バズム大統領が拘束されました。現状、軍事当局による統治は落ち着いてきているものの、同大統領の拘束は続いています。またECOWASによる陸路・空路の国境封鎖や全商業・金融取引停止等の制裁は解除されましたが、国内の生活にもいまだ甚大な影響が及んでいます。さらに、2023年12月に仏軍が撤退し、2024年9月までに米軍も撤退を予定しているなど、情勢は大きく変化しており、引き続き注意が必要です。
 つきましては、同地域への渡航は、どのような目的であっても止めてください。既に同地域に滞在している方は、今後の情勢によっては退避が必要となる場合もあり得ますので、在コートジボワール日本国大使館と緊密に連絡を取るようにしてください。

(2)上記を除く全土
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

 ニアメ市を除くニジェール全土では、テロをはじめとする多くの事件が発生しており、民間人を含む多数の犠牲者が出ています。2023年下半期から2024年4月にかけて発生した主な事件は、以下のとおりです。
・2023年9月26日から10月2日にかけて、防衛・治安部隊(FDS)分遣隊が、軍事作戦の帰還時に、タウア県タバトルの北西で、車両とオートバイに乗った100人以上のテロリストによる即席爆発装置(IED)と特攻車両を組み合わせた襲撃を受けました。FDSの29人が死亡、2人が負傷する被害が発生しています。
・2024年1月、ティラベリ州トンディキウィンディ県において、オートバイに乗った襲撃者が、市民22人を射殺しました。
・1月、ティラベリ州ゴテ県に展開するFDSがテロ攻撃の標的になり、これを受けた部隊の反撃により、民間人に死傷者が発生しました。
・1月、ニアメの南17kmのティラベリ州ラウドゥにある国家憲兵隊の交通安全護衛隊(ESRE)検問所がテロの襲撃に遭い、市民3人が死亡、憲兵隊2人を含む7人が負傷しました。
・2月、ティラベリ州の3国国境付近の3か村(カビア、ワンビラ、ルジ)がテロリストの襲撃に遭い、市民9人が殺害されました。
・3月、ティラベリ州テグエイとバンキラレの間に位置するニジェール軍(FAN)基地に対し、100人以上のISGSによる襲撃事件が発生し、FANの兵士23人が死亡、17人が負傷しました。
・4月、ボコ・ハラムがディッファ州コマドゥグ周辺の村に侵入し、村人9人等を連れ去りました。
 また、外国人が被害となる誘拐事件も発生しています。近年では、2021年6月にも、ブルキナファソ国境付近のンバンガで中国人2名が誘拐される事件が発生しています。
 さらに、従来から麻薬や武器の密輸といった越境犯罪も指摘されています。
 
 つきましては、ニジェールへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、ニアメ市以外に滞在中の方は、直ちに退避してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版) 

(現地大使館連絡先)
○在コートジボワール日本国大使館(ニジェールを兼轄)
  住所:Immeuble La Prévoyance, Batiment B, 2ème étage, Avenue Noguès, Plateau, Abidjian, Côte d'Ivoire
  電話:(市外局番なし)27-2021-2863/3043、27-2022-1790
  国外からは(国番号225)27-2021-2863/3043、27-2022-1790
  FAX:(市外局番なし)27-2021-3051
  国外からは(国番号225)27-2021-3051
  ホームページ:http://www.ci.emb-japan.go.jp/index_j.htm
page TOP