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ニジェール

更新日 2020年08月21日

1 概況
 ニジェールの治安情勢は、イスラム過激派組織が活動する近隣諸国の治安情勢の影響を大きく受け、不安定な状態にあります。「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)をはじめとするイスラム過激派組織は、サヘル地域の情勢悪化に伴い設立された「G5サヘル合同部隊」への参加国に対する報復的なテロ攻撃を続けており、その参加国であるニジェールにおいても、イスラム過激派組織によるものとみられるテロ・誘拐事件が多数発生しています。
 ニジェール政府は、2017年以降、度重なるテロ・誘拐事件の発生に対して非常事態宣言を発令し、治安機関による警戒を強化しており、現在、その範囲は、西部のティラベリ州全域及びタウア州の一部の県、東部のディッファ州全域に拡大しています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
(1)ニジェール西部
 マリ、ブルキナファソに拠点を置くイスラム過激派組織が、その活動域を広げるため、主にニジェール西部のティラベリ州及びタウア州において、頻繁にテロ攻撃を行っています。2019年12月にはティラベリ州イナテス、2020年1月同州にはシナゴドゥラールにおいて、武装集団によるニジェール軍への襲撃事件が発生し、それぞれ71名、89名の死者が出ました。また、2020年8月には、ティラベリ州クレのキリン保護区において、フランス人6名とニジェール人2名が銃撃を受け殺害される事件が発生しました。
 テロの脅威は首都ニアメにも迫っており、2019年6月には、ニアメ市内に潜伏していたテロリスト5名が逮捕されたほか、ニアメ市北部の警察検問所が武装集団に襲撃され、警察官2名が死亡する事件も発生しています。
(2)ニジェール南部及び南東部
 ナイジェリア北部を拠点とするイスラム過激派組織「イスラム国西アフリカ州」及び「ボコ・ハラム」は、国境を越えて勢力の拡大を図っており、ディッファ州などニジェール南東部の国境地帯において襲撃を繰り返しています。
 また、2019年に入り、ナイジェリア北西部における強盗集団の襲撃等から逃れるため、女性や子どもを中心とする数千人の移民が、国境を接するニジェールのマラディ州に押し寄せました。これに伴い、強盗集団の襲撃も、ニジェール側のマラディ州、ザンデール州まで拡大しています。マラディ州は麻薬等非合法物資の密輸ルートにもなっていることから、ニジェール政府は、マラディ州におけるナイジェリアとの国境を2020年8月に閉鎖しました。

3 誘拐事件の発生状況
 2016年10月にタウア州においてアメリカ人NGO職員1名が、2018年4月にティラベリ州においてドイツ人NGO職員1名が、2018年9月に同州においてイタリア人宗教関係者1名が、2020年6月に同州においてニジェール人人道支援関係者10名が、それぞれ武装集団に誘拐される事件が発生しており、イスラム過激派組織の犯行とみられています。
 ディッファ州では、2018年以降、ボコ・ハラムによる地元住民の誘拐事件が頻発しており、多くの住民が避難を余儀なくされています。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 これまでに、ニジェールにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,イスラム過激派組織によるテロ・誘拐事件が多発しており、外国人も被害に遭っていることから、今後、日本人・日本権益がテロ・誘拐の標的となる、あるいはその巻き添えとなる可能性は排除できません。
 このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このような「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本資料の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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