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インドネシアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2022年12月05日
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●中部パプア州(プンチャック・ジャヤ県、ミミカ県のみ)及び中部スラウェシ州ポソ県
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除くすべての地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●中部パプア州プンチャック・ジャヤ県及びミミカ県並びに周辺地域においては、分離独立を求める武装集団による治安当局等への襲撃事件が散発的に発生しており、治安が不安定な状況が続いています。また、中部スラウェシ州ポソ県においては、同県郊外に拠点を持つイスラム過激派に対する治安当局による掃討作戦が実施されてきましたが、引き続き残党が潜伏している可能性がありますので、不要不急の渡航は止めてください。
●首都ジャカルタを始めとする各地において、政治、宗教、人種、労働・社会問題等に起因する大小様々な抗議デモ等が発生しています。場合によっては、暴動に発展する可能性もありますので、こうした動きに対しても、引き続き十分注意してください。

詳細

1 概況
(1)テロ情勢
ア 近年では、2016年1月にジャカルタ中心部における爆弾テロ事件、2017年5月に東ジャカルタのバスターミナルにおける自爆テロ事件、2018年5月に東ジャワ州スラバヤ市内のキリスト教会及び警察署における自爆テロ事件、2021年3月には南スラウェシ州マカッサルのキリスト教会における自爆テロ事件が発生しています。その他、インドネシア国内各地において警察官や宗教関連施設等を狙ったテロ事件(未遂を含む)が依然として発生している状況にあります。
イ インドネシア国内のイラク・レバントのイスラム国(ISIL)支持者は小さなセル(グループ)を形成し、引き続き活動しています。ISILを支持するジュマ・アンショール・ダウーラ(JAD)構成員の逮捕が各地で相次いでいますが、脅威は継続しています。また、ジュマ・イスラミーヤ(JI)等の他のイスラム過激派組織もISIL支持勢力の活動に刺激される可能性がありますので、依然として状況は流動的です。
ウ 2018年の「テロ犯罪撲滅に関する2018年法律第5号(改正反テロ法)」の成立により、テロの予防的な取り締まりが強化され、各地でテロ関係者の逮捕が続いており、近年ではテロ事件の発生は比較的抑えられていますが、引き続き警戒が必要です。
エ イスラム教では毎週金曜日が集団礼拝の日、キリスト教では毎週日曜日が礼拝の日とされており、その際、モスクや教会等宗教施設を狙ったテロが行われる可能性もありますので、これらの曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。大規模集客イベントなど不特定多数が集まる場所はテロの標的となりやすいため、注意が必要です。
オ 上述のような情勢があることを十分に認識して、テロ等の被害に遭わないよう、海外安全ホームページ及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じてください。

(2)治安情勢
 ジャカルタ首都特別州、パプア州、西パプア州、中部スラウェシ州、アチェ州の治安情勢については、下記2「地域情勢」を参照してください。

2 地域情勢
(1)中部パプア州(プンチャック・ジャヤ県、ミミカ県のみ)及び中部スラウェシ州ポソ県
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア 中部パプア州プンチャック・ジャヤ県及びミミカ県
 パプア州、西パプア州、南パプア州、中部パプア州、山岳パプア州及び南西パプア州においては、依然として分離独立を求める声があり、一部の地域では独立派住民が関与しているとも言われる治安当局との衝突等が散発的に発生しています。特に、中部パプア州のミミカ県からプンチャック・ジャヤ県にかかる地域周辺では、OPM(パプア分離独立運動グループ)と見られる武装集団による治安当局等への襲撃事件が散発的に発生しています。
イ 中部スラウェシ州ポソ県
 1998年末にイスラム教徒住民とキリスト教徒住民の間で衝突が発生し、その後も不安定な状況が続きましたが、現在は沈静化しています。しかし、同県郊外の山岳地帯にイスラム過激派が拠点をつくり、治安当局や地元住民を襲撃する事件が発生したことから、2015年以降、治安当局によるテロリスト掃討作戦が実施されてきました。2022年10月には、同掃討作戦により、最後の同過激派主要メンバーが射殺されたと報道されましたが、現在も残党や支持者が潜伏している可能性があります。治安当局はテロ対策活動を継続していますが、今後も、散発的に警察官や住民に対する襲撃事件が発生するおそれがあります。
 つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航・滞在される場合には、最新の情報収集に努め、信頼できる現地情報に詳しい人を同行させるなど、十分な安全対策を講じてください。

(2)上記を除くすべての地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア ジャカルタ首都特別州を始めとする各地において、政治、宗教、人種、労働・社会問題等に起因する大小さまざまな抗議デモ等が発生しています。今後も国内政治の動向と連動する形で、デモや集会が発生し、場合によって暴動に発展する可能性があります。2020年には雇用創出に係るオムニバス法に反対するデモが各地で発生し、ジャカルタでは市中心部のバス停留所、その他の公共施設への放火や破壊行為が発生しました。また、2022年9月には燃料価格引上げに反対するデモが連日発生し、交通規制が実施されました。こうした抗議デモ等はたびたび行われています。
イ アチェ州においては、2005年8月にインドネシア政府とアチェの独立を求める武装集団「GAM」(独立アチェ運動)との間で和平合意が結ばれ、独立運動は終結しました。しかし、一部の県では武器弾薬が依然残存しているとみられ、過去の選挙では、政党間の問題に起因すると思われる手榴弾や銃器を使用した殺人事件が複数発生するなど、銃器等を使用した犯罪がたびたび発生しています。
ウ 中部パプア州(プンチャック・ジャヤ県及びミミカ県を除く)、パプア州、南パプア州、山岳パプア州、西パプア州及び南西パプア州については、2019年8月、パプア州都ジャヤプラ、ビアク島、西パプア州都マノクワリ等の各地で、パプア系住民への差別に抗議するデモが発生し、一部地域では、デモが暴動に発展したり、治安部隊との衝突が発生しました。

 つきましては、これらの地域へ渡航・滞在に当たっては、現地事情に関する最新の情報を入手するなどし、危険を避けるよう十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意
 インドネシアへの渡航・滞在における注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」を併せて参照してください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_002.html
 また、渡航に際しては、あらかじめ、日本国外務省、在インドネシア日本国大使館又は各総領事館、現地関係機関、報道等から最新の情報を入手するよう努めるとともに、万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在インドネシア日本国大使館又は滞在している地域を管轄している総領事館へ連絡してください。

(1)在留届、「たびレジ」
 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、在インドネシア日本国大使館又は各総領事館等が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
(2)3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や緊急時の在インドネシア日本国大使館又は各総領事館等からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、 2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在インドネシア日本国大使館(管轄区域:ジャカルタ首都特別州、西ジャワ州、バンテン州、中部ジャワ州、ジョグジャカルタ特別州、中部カリマンタン州、西カリマンタン州、南スマトラ州、バンカ・ブリトゥン州、ベンクル州、ランプン州)
  住所:Jl. M. H. Thamrin No.24, Jakarta 10350, INDONESIA
  電話:(市外局番021)3192-4308
   国外からは(国番号62)-21-3192-4308
  FAX:(市外局番021)315-7156
   国外からは(国番号62)-21-315-7156
  ホームページ: https://www.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在スラバヤ日本国総領事館(管轄区域:東ジャワ州、東カリマンタン州、南カリマンタン州、北カリマンタン州)
  住所:Jl. Sumatera 93, Surabaya, INDONESIA
  電話:(市外局番031)5030008(夜間・休日:021-27899750)
   国外からは(国番号62)-31-5030008
  FAX:(市外局番031)5030037
   国外からは(国番号62)-31-5030037
  ホームページ:https://www.surabaya.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在マカッサル領事事務所(管轄区域:北スラウェシ州、ゴロンタロ州、中部スラウェシ州、東南スラウェシ州、南スラウェシ州、西スラウェシ州、マルク州、北マルク州、パプア州、南パプア州、中部パプア州、山岳パプア州、西パプア州、南西パプア州)
  住所:Gedung Wisma Kalla Lt7, JI. Dr. Sam Ratulangi No.8-10, Makassar, INDONESIA
  電話:(市外局番0411)871030
   国外からは(国番号62)-411-871030
  FAX:(市外局番0411)853946
   国外からは(国番号62)-411-853946
  ホームページ:https://www.surabaya.id.emb-japan.go.jp/itpr_ja/makassar.html

○在デンパサール日本国総領事館(管轄区域:バリ州、西ヌサトゥンガラ州、東ヌサトゥンガラ州)
  住所:Jalan Raya Puputan No.170, Renon, Denpasar, Bali, INDONESIA
  電話:(市外局番0361)227628
   国外からは(国番号62)-361-227628
  FAX:(市外局番0361)265066
   国外からは(国番号62)-361-265066
  ホームページ:https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在メダン日本国総領事館(管轄区域:アチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州、ジャンビ州、リアウ州、リアウ諸島州)
  住所:JI.P.Diponegoro, No.18, Medan, North Sumatra, INDONESIA
  電話:(市外局番061)4575193
   国外からは(国番号62)-61-4575193
  FAX:(市外局番061)4574560
   国外からは(国番号62)-61-4574560
  ホームページ:https://www.medan.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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