説明会における質問事項と回答

  1. 現状、疫学
  2. 症状、診断、治療
  3. 感染、病因
  4. 予防
  5. 病院の実情
  6. 疑い例、患者発生時の対応
  7. 実務上の問題
  8. 日本側の対応、帰国後の問題
  9. 本人の健康上の問題

〔 〕内は質問の回答

  1. 現状、疫学
    1-1
    SARS沈静化の見込みはあるか
    〔4月1~7日、広州市のSARSは前月同期に比べ70%減少し、沈静化しつつあると 広東省政府より発表があった。しかし楽観は禁物であり、今後どうなるか現時点では予測困難である〕
    1-2
    発病はどの年齢層に多いか
    〔25-70歳に多く、小児に少ない傾向がある〕
    1-3
    死亡率はどの年齢層が高いか
    〔高齢者に高い傾向がある。心臓疾患、糖尿病などの慢性の基礎疾患を有する者における死亡率も高い〕
    1-4
    最近、広東省でSARSは法定伝染病に指定されたと聞くが本当か。その際どのような措置が採られるのか
    〔患者の消毒、移送、入院、接触者リスト作成とフォローなどをガイドラインに基づいて国(広東省衛生庁及び広東省疾病予防中心)が指示・実行することになっている。工場閉鎖に関しては市政府の衛生庁が、学校閉鎖に関しては省、市、区の担当者が協議して決定する(現在まで閉鎖例はない)〕
    1-5
    喫煙者に少ない、麻疹の免疫を有する者に少ない、日本人に少ないと聞くが本当か
    〔特に根拠がないと思われる。いつ日本人に発生してもおかしくない状態である〕
    1-6
    SARS流行に関し季節性はあるか
    〔SARSは昨年11月頃に新たに発生した感染症であり(新種コロナウイルスによる)、現時点では答えられない。従来のコロナウイルスによる風邪は冬季に多い傾向がある〕
    1-7
    広東省政府発表のデータは信頼できるのか。真の実態はどうか
    〔以前は信憑性が低かったが、最近は改善していると思われる。WHO査察団は広東省における監視体制は比較的良好と評価している。香港の発表は信憑性が高い〕
    1-8
    終息の基準はなにか
    〔SARSに関し明確な基準はないが、WHOの渡航延期勧告解除が一つの目安になるだろう。例えば結核の場合、潜伏期の2~3倍の期間感染者がいなければ安全と考えられる。広東省の場合、週に1~2人程度の発生になれば比較的安全と考えられるだろう 〕
    1-9
    小児に少ない理由はなにか
    〔不明である。SARS発生初期には医療関係者に発症例が多かったことが小児発生例が少ない一因と思われたが、他にも要因があると考えられる〕

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  2. 症状、診断、治療
    2-1
    風邪との見分け方は
    〔38℃以上の急な発熱と激しい咳(淡を伴わない)で発症するのがSARSの特徴で、胸部X線で通常両側性の肺炎像が認められる。風邪やインフルエンザでは簡単には肺炎にならず、このようなX線所見を呈することは少ないが、病初期には鑑別が困難なことも多い。流行地滞在暦や患者との接触暦も参考になる。現在、確定診断キットが開発中である〕
    2-2
    広州でPCR法による検査を受けることができるか
    〔現時点では受けることはできない〕
    2-3
    どのような症状の際に検査を受けるべきか
    〔38℃以上の発熱と咳がある場合検査を勧める。胸部X線検査が最も重要である〕
    2-4
    治療が1日遅れたら生命にかかわるのか
    〔特別な治療法が存在しないので病初期にはこのようなことはないと思われる。しかし呼吸困難の場合には早期に処置する必要がある。〕
    2-5
    38℃以下の発熱の場合SARSを除外できるのか
    〔完全に除外できるわけではないが可能性は低い。数日間様子をみる必要がある。〕
    2-6
    SARSの診断は簡単に出来るのか
    〔現在確定診断の方法は確立しておらず、診断は簡単ではない。WHOの基準に基づき臨床症状、胸部X線所見、患者との接触暦や流行地滞在暦に基づき診断される。他の他の診断によって説明できるものは除外される〕

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  3. 感染、病因
    3-1
    プールで感染するか
    〔通常は感染の可能性はないと思われる。プールの水には次亜塩素酸が入っており、SARSウイルスに対しても消毒効果を有している。しかし、感染者がいた場合、ウイルスを含むエアゾールを発する可能性がある〕
    3-2
    飲食店、食べ物から感染するか
    〔食べ物から感染するとすれば食中毒の形態をとるが、SARSの発生状況をみるとこの感染経路は否定的である。しかし、糞便中に含まれるSARSウイルスに(直接またはゴキブリやネズミを介して)汚染される可能性はある。生きているトリやブタは新種コロナウイルスを保有している可能性があり、2例目のSARS症例(飲食店の調理師)は調理の際感染した可能性があるが詳細は不明〕
    3-3
    ゴキブリやネズミの尿から感染するのか
    〔可能性は低いが、ゴキブリにより糞便中のSARSウイルスが運ばれ食物を汚染する可能性はある(糞口感染)。ネズミの尿中ウイルスを含むエアゾールが発生して汚染する可能性も存在する〕
    3-4
    普通の生活をしていて感染するか
    〔殆どの感染は感染者と近い距離で接した場合に起きている。感染者や感染者がいる可能性がある人ごみを避け、マスクや手洗いを励行すれば感染の確率はかなり低下する。まれに中央配管、冷暖房、ネブライザー(噴霧器)を通してエアゾールにより感染することがある〕
    3-5
    治癒した人、軽症の人に接した際に感染するか
    〔完全に治癒していれば感染力はないと考えられる。軽症の人と接した際には感染の可能性があるが、重症者よりは感染力は弱いと思われる〕
    3-6
    感染してまだ症状が出現していない人(潜伏期間内)から感染するか
    〔可能性は否定できないが、感染力が強くなるのは症状出現後で、症状が最も強い極期に最も感染力が強くなると思われる〕
    3-7
    大皿を囲んで食べるのは危険か
    〔感染者がいた場合、会話中に飛沫によって周囲の者に感染させる可能性がある。料理から感染する可能性は低い〕
    3-8
    感染力はどの程度か
    〔患者に接した医療従事者、付き添い人、家族は高率に感染・発症している。至近距離や密閉された空間内では感染力が強いと思われる〕
    3-9
    空調システムからの感染はあるか
    〔どこかに感染源があり、エアコンシステムに病原体が入った場合、エアゾールにより感染が広がる可能性がある。レジオネラ菌がクーリングタワー内で増殖してエアゾールで広がった例がある〕
    3-10
    自然治癒はあるか
    〔患者の約90%は自然治癒により回復する。通常のウイルス感染と同様に体内の免疫力や抵抗力により治癒すると思われる〕
    3-11
    治癒しても再び罹患することがあるのか
    〔麻疹や風疹は終生免疫ができ通常2度罹ることはないが、インフルエンザは抗原が変異するため何度も罹る。SARS感染後免疫はできるが、どの程度持続するか現時点では何とも言えない〕
    3-12
    飛行機内で感染するか。飛行機にHEPAフィルターが装着されていると聞く本当か
    〔ほとんどの飛行機でHEPAフィルターまたはそれと同等のフィルターが装備されている。飛行中は4-5分間に1回の割合で機内の空気がフィルターを通して入れ替わっている。従って、飛行機中の空気感染の可能性は少ない。むしろ、近くの乗客からの飛沫感染の可能性はある。流行地域から出発する飛行機内ではマスク装着を奨める〕
    3-13
    サウナ、風呂、温泉で感染するか
    〔感染者がいた場合、直接飛沫やエアゾールにより感染することがありうる〕
    3-14
    カラオケマイクから感染するか
    〔マイクを含め環境からの感染は殆どないと思う。殆どは人から人への直接飛沫感染である〕
    3-15
    歯科受診は危険か
    〔歯科医師または患者が感染している際には危険である。患者から歯科医師に感染する可能性の方が高い〕

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  4. 予防
    4-1
    手指消毒薬として勧められているウェルパス、ラビネットは手が荒れる。代替の薬はあるか
    〔これらは塩化ベンザルコニウムのアルコール溶液であり、消毒効果は高いが手が荒れることがある。その場合、通常の石鹸で手指を消毒してもよい。液状石鹸がよい〕
    4-2
    マスクはN-95でなければ効果がないのか
    〔N-95マスクは空気感染にも予防効果がある。SARSは飛沫感染が大部分であると考えられており、この場合、外科マスクでも効果がある。市販のマスクもある程度の効果はあると考えられる。なお、空気感染の例として結核や水痘が挙げられる〕
    4-3
    マスクでウイルスを遮断できるのか
    〔N-95マスクならウイルス粒子を遮断する効果がある。SARSは飛沫感染が主であり、ウイルス粒子自体は小さいが、飛沫はウイルスを核として周囲を水滴が覆った状態であり、この大きさであれば外科用マスク等でもかなり効果がある。〕
    4-4
    酢を蒸散させるとSARS病原体に対する消毒効果があると言われているが本当か
    〔酢に含まれる酢酸には消毒効果があるが、これは濃度が高い場合である。蒸散させた場合は消毒に有効な濃度とは思えない。効果について実証はなく、基本的には無効と思われる〕
    4-5
    部屋は加湿がよいか除湿がよいか
    〔大切なのは部屋の換気であり、湿度自体は関係ないだろう(快適な湿度でよい〕
    4-6
    マスクの効果持続時間は、交換時期は
    〔なるべく頻回に交換した方がよいが、N-95マスクは3~4日から1週間程度使用可能である。外科用マスクは毎日交換する〕
    4-7
    うがいの効果は
    〔感染症に対する標準予防策としてうがいを奨めるが、SARSに対し高い効果を示すというわけではない。〕
    4-8
    予防法につきベストの方法は
    〔マスク着用、手洗い、換気が特に大切である。感染予防の標準予防対策をきちんと実行してほしい〕
    4-9
    水気をよくとって喉に付着したウイルスを胃に流し込んでしまうのは効果があるか
    〔有効とは考えられない〕
    4-10
    広東省で唯一入手可能な消毒薬であるDettol(イギリス製)は有効か
    〔Dettolはフェノール系の消毒剤で一般に安全性が高く、どの病原体にも有効である〕
    4-11
    換気を行ってもマスク着用は必要か
    〔飛沫感染を防ぐためにマスクは必要である(とくに人と近い距離で接する際)〕
    4-12
    うがいの消毒液は何が適当か
    〔水だけでも効果あるが、ホウ酸入りうがい薬やイソジンなどが適当である〕
    4-13
    部屋や物品の消毒には何が適当か
    〔次亜塩素酸ナトリウムなどの漂白剤(商品名キッチンハイター等)が適当であり、これを水で100倍に薄めて使用する。しかしSARSの場合、環境からの感染は少ないと考えられ、明らかに感染者がいない場合は、環境消毒はあまり重要ではない〕
    4-14
    明日日本に帰国するがどのような注意が必要か
    〔10日間は要注意、この間に疑わしい症状がでれば病院を受診すること。この間、人に合うのは最小限に止める。簡単なマスクを装着して接する配慮も必要〕
    4-15
    漢方薬やビタミンCによる予防は有効か
    〔身体の抵抗力を高める効果があると考えられるが、完全な予防効果は期待できない。漢方薬の詳細については不明〕
    4-16
    リバビリンの予防内服は有効か
    〔有効とは考えられない〕
  5. 病院の実情
    5-1
    病院は安全か。受診したために感染することはないか
    〔SARSは院内感染例が多いのは事実である。しかし有効な院内感染対策により感染はかなり防止できるため、院内感染対策をきちんと実施している病院受診を勧める(SOSやウェルビーを通じて紹介される)。病院内に入る際にはマスク着用が必要である〕
    5-2
    広州では在留邦人の指定病院があるのか(上海、北京ではあると聞いている)
    〔指定病院というわけではないが、広州市の省人民医院や広州医学院第一附属医院、深セン市の北京大学深セン医院などは、院内感染対策、設備、技術力からみて奨められる病院である〕
    5-3
    広州の病院に隔離された場合、医療レベルとして問題ないか
    〔省人民病院・広州医学院第一附属院の場合、問題は少ないと思われる〕
    5-4
    病院の医療機材の状況はどうか
    〔5-2に記載した3病院はSARSの治療及び患者ケアに必要な機材を有している〕
    5-5
    珠海人民病院は信頼できる病院か
    〔感染症科があり50床を有するが、SARSを診療した経験はなく、あまり勧められない。5-2に記載した病院で診療を受けるのが適当である〕
    5-6
    香港と広東省の医療技術の差はどうか
    〔5-2に掲げた3病院については、香港の病院と基本的な技術は大差がないと思われる。〕

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  6. 疑い例、患者発生時の対応
    6-1
    事務所内で疑い例または患者が出た場合の措置
    〔法定伝染病であり、基本的には広東政府側の対応に従うことになる。総領事館の指示も仰いでほしい。患者は病院に隔離される。具合の悪い人は受診を勧め、患者と近い接触をした者は1~2週間自宅待機し経過観察をすべきである。工場や事務所の閉鎖といった判断は医学的、経営的、行政的判断が要請されるので答えられない〕
    6-2
    事務所があるビル内で疑い例または患者が出た場合の措置(隔離、自宅待機、閉鎖、消毒など)
    〔6-1に準じる〕
    6-3
    寄宿舎内で疑い例または患者が出た場合の措置
    〔6-1に準じる。患者と同室者は2週間待機し経過観察を行う(広東省非典型肺炎防治指南による。〕
    6-4
    工場内で発生した場合の措置
    〔6-1と同様の措置〕
    6-5
    Probable Caseの場合どこへ行けばよいか
    〔SOSやウェルビーを通じて、広州市の省人民病院や広州医学院第一附属医院、深セン市の北京大学深セン医院を受診するのがよい。総領事館にも連絡を〕
    6-6
    SARS例は香港に移すべきか
    〔移送は容易ではない。移送中に悪化するリスクも存在する。香港は広東省よりSARSに関し安全とはいえず、SARSに対する医療も上記3病院(6-5)と大差ない。広東省で治療を受けることが適当と思われる〕
    6-7
    日本人の患者が発生した場合の措置
    〔広州市の省人民病院や広州医学院第一附属院、深セン市の北京大学深セン医院で治療を受けるのがよい。法定伝染病であり、基本的には広東省衛生庁及び広東省疾病予防中心の指示に従うことになる。総領事館の指示も受ける〕
    6-8
    患者移送時の注意
    〔相当の注意が必要である。マスク、ガウン、手袋、ゴーグルなどフル装備をすべきである。これらを入手できない際にはエプロンや眼鏡で代用することもある〕
    6-9
    患者を見舞うとき防御具が必要か
    〔6-8同様に防御具が必要である。〕
    6-10
    日本への患者移送について
    〔移動中に症状が悪化する可能性もあり賢明な方法ではないと考える。飛行機での移送も困難である〕

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  7. 実務上の問題
    7-1
    仕事で香港に行くことになったらどうするか。行かない方がよいのか
    〔できるだけ行かない方がよいが、行くときには人ごみをさける、マスク着用、手洗いなどの配慮をすべきである〕
    7-2
    日本人学校は4月15日に始業式を予定している。予定通り始業してもよいか
    〔予防措置を明確にすることが大切である。始業するか否かは運営委員会で決めるべきである。統計上子供の感染例は少ないが楽観は禁物である。流行が沈静化しない際には帰国を考えることも一案である〕
    7-3
    香港の支社は家族を帰国させた。広東省ではどうすべきか
    〔領事館の指示で"帰りなさい"とは言えない。帰国については個々の企業の判断による。当地の邦人などに感染者が出た場合など、流行が沈静化しない際には帰国を考えることも一案である〕
    7-4
    広東省で工場閉鎖に追い込まれた企業はあるか
    〔聞いていない(総領事館)〕
    7-5
    これほど大騒ぎをしている理由は何なのか
    〔SARSは新興感染症であり、病因に関し不明な点が多く、診断や治療法も確立していない。死亡率は3~4%とインフルエンザに比べても格段高い。現在、世界的に感染が拡大しており、感染防止は重要な課題である〕
    7-6
    Workerで感染者が出た場合工場閉鎖となるのか
    〔基本的には広東政府の指示に従う。総領事館に連絡し指示を仰ぐことも行ってほしい。事業所責任者の判断に委ねられることもあるので、工場側でガイドラインを作成しておくのも一案である(例えば大事を取って一週間停止するとか)〕

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  8. 日本側の対応、帰国後の問題
    8-1
    帰国後、SARSを示唆する症状が出たらどうするか
    〔検疫所または国立国際医療センターなど適切な病院を選んで相談すべき〕
    8-2
    渡航延期勧告はどのような状況で取り消されるのか
    〔感染情報が的確に流され、流行が下火になって感染対策がうまくいっている場合であろう。〕
    8-3
    香港日本人学校生の日本での生徒受け入れ拒否のような問題はその後起きていないか
    〔横浜で例があったがその後起きていない。しかし、帰国子女が10日間自宅待機させられた例がある。10日間は会う人を最小限に止めるのが得策〕
    8-4
    日本の報道は過剰すぎるのではないか
    〔日本は近い将来SARSが侵入するリスクが高い国の1つであり、臨戦体制で防御に努めている。しかし過剰な心配は混乱を招くので、情報を冷静に判断すべきである〕
    8-5
    日本で発症した場合(あるいは疑わしい症状が出たとき)どのように対応するか
    〔事前に医療機関に連絡した上で早期に日本の医療機関を受診する。疑いが強い時には国から入院、消毒等の指示がある〕
    8-6
    疾患への対応や情報公開に関し日本政府から広東政府へ改善の要求を出せないのか
    〔もっと公表するように申し入れており、改善されつつあるように思える。今後も引き続き心がけていく(総領事館)。日本政府として命令するのは内政干渉になるが、WHOなら提言できる〕
    8-7
    SARSの日本における法的な扱いはどうか
    〔感染症新法に基づく新感染症として取り扱う予定であり国が管理できる。入院が必要な際にはSARS対応可能な病院に入院することになる〕
    8-8
    帰国させるための基準は何か。帰国制限はあるか
    〔自覚症状が疑いの定義に該当しなければ帰国してもよい。しかし帰国後10日間は症状が出現しないか注意を要する。〕
    8-9
    広東省の患者がどの位まで増加したら日本政府として邦人退避勧告を出すのか
    〔疾病の場合は自由に行き来できるわけであり、現在でも帰りたいと思えば帰れる。その点戦争による退避勧告と異なる〕
  9. 本人の健康上の問題
    9-1
    本年2月上旬、気管支炎症状がでて40℃の発熱があり個人医を受診した.2週間で治ったがSARSの可能性はあるか
    〔症状、経過からみてSARSの可能性は少ない。感冒か気管支炎で説明できる〕
    9-2
    皮膚のアトピー症状がでているがSARSの可能性はあるか
    〔アトピー症状だけならSARSとは関係ないだろう〕
    9-3
    37~38℃の発熱、咽頭痛、鼻水があった。現在治癒
    〔症状、経過からみてSARSの可能性は少ない。感冒で説明できる〕
    9-4
    数日前38℃の発熱があった。胸部X線異常なし、現在解熱している
    〔症状、経過からみてSARSの可能性は少ない。感冒で説明できる〕
    9-5
    咽頭痛が続いている
    〔咽頭痛だけならSARSの可能性は少ない。咽頭炎で説明できる〕

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