海外邦人事件簿|Vol.61 ホテルでも油断すべからず

観光やビジネスで一日中おもいっきり活動し、夜はホテルに戻ってホッと一息。外では張りつめていた緊張の糸も、ホテルでは弛んでしまいがちです。しかし、ここでも油断は禁物です。今回は、ホテルでのトラブルについてご紹介します。

『ホテルにチェックインしたAさん。部屋に入るとすぐにドアをノックされた。ホテルのスタッフと思い、ドアを少し開けて「何ですか?」と尋ねようとした途端、強盗に強引に部屋に押し入られ、現金などを強奪された。』 部屋のドアをノックされて開ける場合でも、防犯チェーンを掛けたままで相手を確認した方が安全です。また、ホテルのスタッフのように見えたり、水道や電気の修理人に見えても、頼んだ覚えがなければフロントに確認を取りましょう。

ホテルの部屋に押し入られ、現金などを強奪された

『観光旅行中のBさん。貴重品をスーツケースに入れて鍵を掛けて市内観光に出かけた。最新式の鍵がついたスーツケースだったので開けられることはないと安心していたが、ホテルの部屋に戻るとスーツケースの鍵が壊され、パスポートや現金が盗まれていた。』 貴重品は部屋には置かず、ホテルの貴重品入れ(セーフティーボックス)に預けるのが無難です。また、客室に備え付けの金庫式の貴重品入れの場合には、鍵をしっかりと管理する必要があります。ただし、ホテル側の安全管理に疑問がある場合には、セーフティーボックス等に安心せず、個人で管理することも必要です。

スーツケースの鍵が壊され、パスポートや現金が盗まれていた

一日中、トラブルに遭わないように気を張りつめ、その上さらにホテルでも気を抜いてはいけないのかと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、いかに相手のスキを突くかということを考えている相手がいることを忘れてはいけません。 防犯チェーンを外さない、不審だと感じたらフロントに確認する、こうしたちょっとした心掛けで防げるトラブルもあります。ホテルでも油断すべからず!

(2007年12月12日掲載)

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