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ブルキナファソ

2016年03月01日

1.概況
(1)ブルキナファソは、マリ、ニジェールといった政情不安定な国々を含む6か国と国境を接しています。国境の警備体制は万全とはいえず、以前から、周辺国に存在する反政府勢力やテロ組織が、国境を自由に往来し、各国への移動、密輸の経由地として同国を利用しているとみられています。特に北部のマリ、ニジェールとの国境沿い、西部のマリとの国境沿い、東部のニジェールとの国境沿いにおいては、武装集団による憲兵隊襲撃事件、殺人事件、誘拐事件が多数発生しています。
(2)ブルキナファソにおいては、約1年間の暫定政権期間を経て、2015年11月に大統領・国民議会選挙が実施され、同年12月にロック・カボレ大統領が就任しました。しかし、2016年1月、首都ワガドゥグにおいて、武装集団によるホテル及びカフェ・レストラン襲撃事件が発生し、外国人多数を含む30人が死亡、71人が負傷しました。事件後、イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(AQIM)が犯行声明を発出しました。また同日、北部サヘル地方においても、オーストラリア人医師夫妻の誘拐事件及び国家憲兵隊襲撃事件が発生しました。
(3)上記事件の発生を受けて、国内の治安警備は強化されているとみられますが、そもそも政府の慢性的な財源不足により治安機関に対しての人員配置、装備等の配備が十分とはいえないなど、治安機関の治安維持能力が十分に機能しているとはいえない状況であることから、国内においてのテロ対策、国境警備等について不安が残る状況となっています。

2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
(1)アル・ムラービトゥ-ン
 2013年8月、MUJAO(西アフリカの一神教と聖戦集団)とアルジェリア・イナメナスにおける天然ガスプラント襲撃テロ事件の首謀者とされるムフタール・ベル・ムフタール率いる覆面部隊が合併したイスラム過激派組織であり、2015年12月にAQIMと統合したと報じられています。2015年4月のルーマニア人誘拐事件及び2016年1月のオーストラリア人医師夫妻誘拐事件に関して犯行声明を発出しました。また、2016年1月15日のワガドゥグにおけるホテル襲撃事件の実行犯とされています。
(2)イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(AQIM)
 アルジェリア北部山岳地域及び南部、マリ、ニジェール、モーリタニアなどのサヘル地域に進出しているテロ組織で、戦闘員は数百人程度とされています。アルジェリア政府の打倒、イスラム国家の樹立を掲げています。2016年1月15日のワガドゥグにおけるホテル、襲撃事件の犯行声明を発出しています。
(3)アンサール・ディーン
 主としてマリ国北部で活動するイスラム系武装組織で、ブルキナファソ北部の国境沿いにおいても活動している可能性が指摘されています。厳格なイスラム法に基づく統治を主張しています。

3.誘拐事件の発生状況
 ブルキナファソにおいては、近年外国人の誘拐事件は発生していませんでしたが、2015年以降、以下の事件が発生しました。
(1)2015年4月、ブルキナファソ北部ウダラン県において、鉱山の警備にあたっていたルーマニア人1人が武装集団に誘拐される事件が発生しました。同事件は、アル・ムラービトゥーンが犯行声明を発出しました。
(2)2016年1月、ブルキナファソ北部サヘル地方において、オーストラリア人の医師夫妻の誘拐事件が発生しました。同事件は、AQIMが犯行声明を発出しました。

4.日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ、日本人及び日本権益を標的とした脅威情報は確認されていませんが、近年、シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や、パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が、報道等の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。

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