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ウルグアイ
安全対策基礎データ

更新日 2023年07月11日

1 犯罪発生状況
  ウルグアイでは、各地で窃盗、強盗、殺人が日常的に発生しており、これらの犯罪に銃器が用いられるケースが年々増加しています。過去にはATM機を爆破して中の現金を奪うといった過激な事件も発生しました。なお、近年、ウルグアイにおける殺人の大半を占めているのは、麻薬等の薬物取引に関わる犯罪組織間の抗争や報復によるものです。
  犯罪の多発地域は、ウルグアイ全人口の約40%が集中している首都モンテビデオ県、その近郊のカネロネス県、マルドナド県、サン・ホセ県やブラジルとの国境沿いに位置するリベラ県です。2022年における殺人、強盗、窃盗発生件数および発生地域上位3県は以下のとおりです。
○窃盗:113,954件
 1位 モンテビデオ県:57,950件
 2位 カネロネス県:15,239件
 3位 マルドナド県:7,871件
○強盗:23,419件
 1位 モンテビデオ県:19,116件
 2位 カネロネス県:2,692件
 3位 サン・ホセ県:391件
○殺人:383件
 1位 モンテビデオ県:216件
 2位 カネロネス県:56件
 3位 リベラ県:18件
  治安当局は近年の治安悪化を受け、犯罪多発地域のパトロールや防犯カメラの設置等、治安対策を強化しています。
  また、ウルグアイ国内においては登録済銃が約60万丁存在しているとされていますが、同等数の銃が不法に出回っていると考えられているため、国民の3人に1人が銃を所持している計算となり、社会的な銃器の蔓延が懸念されています。

2 日本人の被害例
(1)強盗
○ 日本人がレストランで友人と食事中、銃を所持した強盗3人組が押し入り、レジから現金を強奪した上、当該日本人を含むレストラン客から携帯電話や金品等を強奪した。
○ カーニバルを見物中の旅行者がナイフで脅され、ひと気のない路地に連れ込まれた後、現金や旅券(パスポート)が入ったリュックサックを奪われた。
○ 長期滞在者が夜間に旧市街を歩いていたところ、突然首を絞められ、気を失っている間に金品を強奪された。
○ 旅行者が休日の昼間に旧市街を歩いていたところ、若い男に襲われ、金品を奪われた。
○ 深夜、モンテビデオ市内を徒歩で移動中、若い2人組の男にけん銃を突きつけられ、現金を奪われた。
○ 日中、日系企業にバイクで乗り付けた男が社内に侵入し、現地社員の頭部を殴打して骨折させ、現金等を奪った。
○ 国会議事堂近くにおいて、仕事帰りの日本人女性が深夜に一人で歩いていたところ、二人組の強盗と遭遇し、携帯電話等を奪われた。
(2)窃盗(スリ、ひったくり、置き引き等)
○ 旅行者が物乞いの少年からお金を要求され、断って立ち去ろうとしたところ、ハンドバッグをひったくられた。
○ 長期滞在者が十数名で徒歩により移動中、うち一人がバイクの二人組に現金、旅券等の入ったハンドバッグをひったくられた。
○ バーで知り合った女に睡眠薬入りの飲み物を飲まされ、金品を奪われた。
○ 昼頃、カラスコ国際空港においてケチャップ等を衣服につけられ、汚れを落としている間に床に置いていたカバンを盗まれた(同様の事案はバスターミナルでも発生)。
○ モンテビデオ市内の路上に駐車していたところ、車の窓ガラスが割られ、車内に置いていた荷物を奪われた。
○ モンテビデオ市内において深夜、バスから降りた日本人女性に二人組の男女が接近し、女に話しかけられて被害者が気をとられた隙に、男にバッグを奪われた。
○ 日本人女性が一人で車を運転中、信号待ちで停車した際にバイクに乗った二人組が近付き、うち一人がカバンが置かれていた助手席側のドアを開けようとした。ドアはロックをかけていたため開かず、また、被害者がクラクションを鳴らしたため、犯人等は慌てて逃走した。

3 犯罪被害危険地域
(1)モンテビデオ県
 ア セロ地区
  昼夜を問わず殺人や強盗が多発しており、非常に危険です。モンテビデオを一望できる観光地として有名な「セロの丘」周辺は、犯罪多発エリア(ラ・テハ地域、ラ・パロマ地域)であり、「セロの丘」に行くには、これら危険地域を通過する必要があることから、同地区への観光は控えてください。
 イ 旧市街(シウダ・ビエハ地区)
  古い建築物やアサード(肉料理)店が建ち並び、観光地の一つにもなっていますが、観光客を狙ったひったくりやスリが多発しています。特に夜間は人通りがほとんどなくなり、街灯が少なく暗い通りも多いため、ひとり歩きは避けてください。また、複数人で歩いていてもひったくり被害等の犯罪に遭った事例が報告されていますので、十分注意してください。
 ウ その他の危険地区
  マルコーニ地区、マローニャス地区、ピエドラス・ブランカス地区、ウニオン地区、カサバジェ地区、カサボ地区、ハルディネス・デ・イポドロモ地区、マルビン・ノルテ地区、カラスコ・ノルテ地区(モンテビデオを東西に走る、イタリア通りの北側に位置する各地域。)には、不法居住地域(スラム街)が多く、麻薬犯罪や強盗事件、及び殺人事件が多発していますので、立ち入らないでください。
(2)マルドナド県プンタ・デル・エステ市
  外国人観光客で賑わうリゾート地ですが、夏季シーズンになると旅行者を狙うグループによる強盗事件等が多発します。

4 交通手段の安全性
(1)バス
  一般の路線バスは前払い制で、運賃は現金払いの場合は52ペソ、バスカード(Tarjetas STM)での支払いでは42ペソ(2023年5月現在)です(バスカードは市内各所にある多目的支払代行店「Abitab」にて、パスポートを提示の上購入可能)。なお、支払時は人前で財布を出し入れしなくて済むよう、乗車前に運賃を準備しておいてください。バスに乗車中はカバンを体の前に持つ等の工夫をし、スリに注意してください。バスの窓の外側から手を伸ばして所持品を強奪しようとするケースもあります。イタリア通りを挟んだモンテビデオ北部の各地区では、路線バスの売上金を狙った強盗事件が多発しており、乗客が巻き込まれることもありますので注意してください。
(2)タクシー
  比較的安全な交通手段です。料金精算の際には、メーターに表示された数字に応じて運転手が料金表を示すことになっていますので、提示された料金表を確認してください。
(3)レミース(ハイヤー)
  料金はタクシーより少し割高ですが、安心して利用できます(要予約)。
(4)UBER
  モンテビデオ県内では合法であり、一般的に利用されています。

5 防犯対策
(1)あらかじめ情報収集し、危険地区には立ち入らない。
(2)多額の現金や貴重品は持ち歩かない。
(3)銀行、ATM、両替所等から出る時は、周囲や背後に注意する。
(4)ノーヘルメットの2人乗りバイクに注意する。(ひったくりのおそれ)
(5)人通りの少ない道や夜間に街灯のない暗い道の通行は避ける。
(6)バッグ等は袈裟掛けにして建物側に持ち、できるだけ建物寄りを歩く。また、その他の荷物等も道路側の手で持たない。
(7)ズボンの後ろポケットなど、目立つ場所に財布等を入れない。
(8)携帯電話やカメラ等は、使用時以外はバッグなどにしまっておく。
(9)一見して観光客と分かるような服装や言動は避ける。
(10)万が一犯罪被害に遭った場合は、身の安全を優先し、抵抗せず相手の要求に応じる。また、絶対に犯人の顔を直視しない。
(11)強盗などに備え、すぐに渡せるように紙幣を財布とは別に準備しておく。また、取り出す際にはポケット等を指さして、ゆっくりと取り出す。おもむろにポケットや鞄に手を突っ込むと、拳銃と間違われて攻撃を受ける可能性があるので注意。
(12)現金やクレジットカード、身分証明書等は分けてしまっておく。現金は分散させ、必要な分のみ所持する。
(13)ひったくり犯に狙われやすい携帯電話は、路上で使用しない。
(14)スリから狙われやすいため、体が密接するような人混みは避ける。
(15)薬物が混入されている危険があることから、知らない人から渡された飲み物や食べ物には、口をつけない。
(16)体や荷物に汚れが付着していることを指摘されたとしても、その場では拭わず、安全な場所へ一旦待避する。
(17)アジア人は、時にからかいや侮辱の対象となることがあるが、取り合わず無視する。
(18)車を利用する際の注意事項
 ア 車内には外から見えるところに荷物を置かない。また、車内に荷物を置いて車を離れない。
 イ 見知らぬ人を同乗させない。見知らぬ人の車に乗らない。
 ウ 助手席に座る場合は、膝の上にバッグを置かない。
 エ 運転時、および車から離れる時はドアを必ずロックし、窓も完全に閉める。
 オ 車の乗降時には、周囲に怪しい者や車がいないか等、安全状況をよく確認する。
 カ 路上駐車は避け、係員のいる駐車場を利用する。

6 テロ・誘拐
  テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_242.html )をご確認ください。

7  在留邦人向け安全の手引き
  在ウルグアイ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.uy.emb-japan.go.jp/files/100365357.pdf )もご参照ください。

 手続や規則に関する最新の情報については、駐日ウルグアイ大使館(電話:03-3486-1750)にお問い合わせください。

1 査証
  90日以内の短期滞在の場合は無査証で入国できます。
新型コロナウイルス感染症対策等のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限がとられていることがありますので、最新の情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )を事前にご確認ください。

2 出入国審査
  ウルグアイ入国に際し、入国カードは廃止されました。
  入国審査の際、IC旅券(ICチップ内蔵の旅券)を所持している場合は自動ゲートを利用することが可能です。ただし、この場合、旅券には入国日が記された入国スタンプが押されませんので、入国スタンプが必要な場合は、係官のいる窓口で入国審査を受けてください。

3 外貨申告
  1万米ドル相当額を超える外貨の持込み・持出しをする場合は、税関への申告が必要です。申告用紙は税関事務所にあります(航空機内でも入手可)。

4 通関
(1)持込み禁止品
  持込みできない物は、麻薬類、銃器などの禁制品のほか、種、花、その他の植物、肉、野菜、果物、穀物、乳製品、革製品等です。事前に手続きを行えば、狩猟目的の銃器(猟銃)、動植物の持込みは可能です。
  猟銃:ウルグアイ国家銃器登録局
https://www.aduanas.gub.uy/innovaportal/v/2437/1/innova.front/como-ingresar-con-armas-para-practicar-caza-deportiva-.html
  動植物:ウルグアイ環境省
https://www.gub.uy/tramites/solicitud-permiso-cites#:~:text=tr%C3%A1mite%20en%20l%C3%ADnea-,Requisitos,%2C%20ciudad%2C%20c%C3%B3digo%20postal
(2)免税範囲等
  免税品の限度は、アルコール類(ワイン、シャンパン等以外の蒸留酒に限る)が6リットル、タバコが4カートンとなっています。
  500米ドル相当額以上の物品を持込む場合には、手続きが必要になることがありますので、詳しくは税関にお問い合わせください。

1 滞在時の各種申請等
  旅行者など短期滞在(90日以内)の場合は手続きの必要はありません。
  90日を超える滞在を希望する場合は、内務省移民局への居住権取得申請(永住・短期・ウルグアイ人の配偶者等)が必要です。
  また、外国人が就労等の目的で滞在する際には、移民局への申請手続のため戸籍謄本、警察証明等各種書類が必要となります。

2 写真撮影の制限
  両替所等撮影禁止の表示がある場合を除き、一般的に写真撮影の制限はありませんが、政府関連施設や各国在外公館等を撮影すると注意される場合がありますので、撮影は控えてください。

3 麻薬類の取締法規
  麻薬類の持込み、持出し(密輸)は厳しく罰せられます。
  ウルグアイでは2013年に大麻の栽培と販売が合法化され、2017年7月から国内の指定薬局で購入できるようになりましたが、大麻の合法的な入手が許可されているのは、18歳以上のウルグアイ国民および永住権を持つ外国人のみで、観光客が合法的に入手することはできません。

4 交通マナー
  交通マナーは日本より悪く、特にラプラタ川沿いの道路(ランブラ通り)は高速で走行している車が多いので注意が必要です。
  横断歩道では信号がなくても歩行者が絶対優先です。歩行者は車が止まるという前提で横断するので、車を運転する際は注意してください。ただし、歩行者として横断歩道を渡る場合には、右折の車等がウインカーや減速なしで突っ込んでくることがあるため、歩行者用の信号が青であっても、注意してください。

5 その他の注意事項
  旅券の盗難・紛失防止のため、原本はホテルのセーフティーボックス等安全な場所に保管し、コピーを携行してください。

6 ハーグ条約
  ウルグアイは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子は常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html 

7 在留届
  ウルグアイに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第、遅滞なく、在ウルグアイ日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html  )による登録をお勧めしますが、郵送によっても行うことができますので、在ウルグアイ日本国大使館宛てに送付してください。

8 たびレジ
  在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html  )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報等を日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、ウルグアイで事件や事故、自然災害等が発生し、在ウルグアイ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 国民性等
  ウルグアイ国民の大半はスペイン系またはイタリア系の白人です。宗教については、信仰の自由が保証されていますが、国民の大部分がカトリック教徒です。

2 気候
  ウルグアイは南半球に位置しているため、季節は日本とは逆です。夏期(12~3月)の平均気温は約23℃で、冬期(6~9月)の平均気温は10℃を下回ることはあまりありません。ただし、一日の中で寒暖差が大きいこともありますので、外出時の服装には注意が必要です。

3 「世界の医療事情」等
  「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/uruguay.html )において、ウルグアイ国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
  その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参照ください。
 https://www.forth.go.jp/index.html 

4 医薬品の持込み、持出し
  医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html )をご確認ください。

5 海外旅行保険への加入
  海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
  旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

◎ 警 察 911(国道警察:108)
◎ 救急車 105
◎ 消防車 911
◎ 在ウルグアイ日本国大使館
  598(国番号)-2418-7645(代表)

○外務省
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311
 領事業務関係総合窓口
 ・領事サービスセンター(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4965
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局ハーグ条約室(一般案内窓口)03-5501-8466
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在ウルグアイ日本国大使館
 住所:Bulevar General Artigas 953, Montevideo, Uruguay
 電話:2418-7645
 国外からは(国番号598)-2418-7645
 FAX: 2418-7980
 国外からは(国番号598)-2418-7980
 ホームページ:http://www.uy.emb-japan.go.jp/index_japones.html 

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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