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※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

都市別・地域別の状況は次のとおりです。

【パリ首都圏】
(パリ警視庁が作成した日本人観光客向けの安全対策パンフレット(http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/anzen/pdf/guide_paris_2013_JAPONAIS.pdf )及び,防犯対策ビデオ(https://www.prefecturedepolice.interieur.gouv.fr/En-images/Videos/Prevention/Prevention-des-touristes )がありますので,ご覧ください。)

1 犯罪発生状況
 観光旅行者が多数訪問するパリでは,スリ,置き引き,ひったくり等の犯罪が多発しています。犯罪者は声を掛ける,大勢で取り囲む,立ちふさがる,押す,物を落とす等の行為で相手の気を逸らし,その隙に犯行に及びます。

2 主な日本人の被害状況
 犯罪の手口としては,スリ,置き引き,ひったくりの順に発生件数が多く,中には,オートバイによるひったくりに遭遇し,引きずられて大怪我を負う事例もあります。
 なお,在フランス日本国大使館が認知した2017年1年間における日本人の強盗・窃盗の犯罪被害件数は401件ですが,この件数は旅券等を盗難されたため,大使館に届け出ることから認知したものであり,旅券以外の盗難で大使館に届け出ていないケースを含めると数倍の被害件数と考えられます。
 パリにおける犯罪の特徴は以下に記載のとおりですが,大使館ホームページにも犯罪被害の事例を掲載していますので,ご参照ください(http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/anzen/index.html )。

(1)メトロ(地下鉄)内や観光地におけるスリ被害
 パリ市内はメトロが発達しており,移動手段として利便性も高く,多くの日本人観光客が利用していますが,車内や駅構内でのスリ被害が多発しています。
[犯行手口]
ア 地下鉄に乗車中,数人の若い女性に取り囲まれ,ハンドバッグの中から貴重品を盗み取り,犯人は犯行完了後,次の停車駅で電車の扉が閉じる直前に降車し逃げた。または,混雑した地下鉄車内で,気がつかないうちにバッグの中から財布等の貴重品が盗まれた。
イ 凱旋門やルーブル美術館など観光地付近で数人のグループから囲まれながら署名を求め,振り払って離れたが,気づいたときにはバッグの中の貴重品が盗まれた。
ウ 地下鉄駅ホームで男性から「背中が汚れているので,上着を脱いだ方がよい。」と促され,その汚れを拭いているすきに,足下に置いたバッグを盗られた。
エ RERのB線などで,わざとコインを撒き散らして注意を引きつけ,コイン拾いを手伝っているうちに荷物を持ち去られた。
[防犯対策]
 被害の多くは混雑時の電車内(スリ集団は,意図的に局地的に混雑を発生させた上で犯行に及ぶ場合もある),あるいはホームなど駅構内での被害です。以下の注意事項を参考に,安全対策に心掛けてください。
ア 混雑時にはなるべく乗車を避け,次の電車を待つ。
イ ハンドバッグ等は,留め具やファスナーをしっかり閉め,財布や貴重品は他人から容易に見えないところに分散して所持する(貴重品を1つに纏めて所持すると,盗難に遭った場合,被害が大きくなる。)。
ウ 駅のホームのみならず,出口へ向かうエレベーター等地下鉄駅構内では常に周囲に気を配り警戒する。

(2)レストランやホテル等における置き引き被害
[犯行手口]
ア レストランで食事中,足元や隣の座席に置いていたバッグを,気がつかないうちに持ち去られた。
イ ホテルのフロントで,チェックイン,チェックアウト等の手続きをしているときに足下に置いた荷物を持ち去られた。またはホテルの朝食会場で食事中,バイキングのため席を外した隙に椅子に置いていた荷物が盗まれた。
ウ TGVの棚網にバッグを置いていたが,いつの間にか,盗まれた。
エ 空港行きのバスを待っている際,スーツケースの上にハンドバッグを置いていたところ,気づいたら持ち去られていた。
[防犯対策]
ア 荷物は足下や隣の座席等に置くことはせず,両手でしっかり持つ。仮に,足下等に置く場合は絶対に目を離さない。また,スーツケースの上にバッグ等は置かない。
イ ホテルやレストランで不審な人物が入ってきた場合,荷物の管理に注意する。
ウ レストランの入口付近の座席やテラス席は避ける。

(3)シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への高速道路上での強盗被害
[犯行手口]
 シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内に向かう道路上において,タクシー(あるいは自家用車)乗車中,渋滞で停車した際に窓ガラスを割られ,バイクまたは徒歩で近づいてきた犯人にハンドバッグやカバンを強奪された。
 主な被害場所は,空港から市内に向かう高速道路上でStade de France(多目的スポーツ競技場)を過ぎたトンネル付近,及び高速道路からサンドニ市内に入った最初の信号付近で多発している。
[防犯対策]
ア 高級ブランド品は,犯人に目を付けられないよう,コートや上着で隠す等目立たないようにする。
イ ハンドバッグ等の手荷物は,トランクに入れるか,タクシー車内では膝上や座席には置かず,外から見えにくい足下に置く。
ウ 渋滞や信号などでタクシーが減速,あるいは停止した際には後方・周囲に注意する。

(4)オートバイによるひったくり被害
[犯行手口]
 歩道を歩行中,オートバイに乗った2人組に後ろから追い越しざまにバッグ等を強奪された(ひったくられた際に転倒,又は引きずられて大怪我を負う場合があります。)。
[防犯対策]
ア 車道と反対側に荷物を持つ。
イ 常に周囲に注意を払う。
ウ ショルダーバッグ等は身体の前に手を添えて持つ(たすき掛けで持つことは,ひったくられた際,転倒して大怪我を負う可能性がありますので,お勧めしません。)。

(5)クレジットカードをねらった窃盗
[犯行手口]
ア パリ市内の国際線が発着する大きな鉄道駅で,犯人(外国人)が自分のクレジットカードが使用できなくなり,乗車券を買いたいが券売機は現金を受け付けないので困っているとし,切符代は現金で支払うので,クレジットカードで代わりに支払いをして欲しいと英語で話かける。自分のクレジットカードで犯人の言うとおりに券売機を操作し切符を購入しようとすると,券売機から切符は出なかった(犯人はフランス語で操作を案内し,わざと誤操作をさせている)。次に犯人は,自分の財布や携帯電話を預け信用させ,駅の担当者に聞いてくると言ってクレジットカードとともにその場を立ち去り,別の場所のATM(現金自動預け払い機)で,盗み見ていた暗証番号を使用し,多額の現金を引き出した。
イ 犯人が,ATMのカード挿入口に,「仕掛け」(極細針金で細工)を施し,利用者のカードが「仕掛け」に引っ掛かって取り出せなくなると,親切を装って,「もう一度,暗証番号を入れてみた方がいい」等とアドバイスする。利用者が暗証番号を再入力してもカードが出て来ず,諦めてその場を立ち去った後,犯人はカード挿入口の「仕掛け」を引き上げてカードを入手し,利用者が再入力した際に盗み見た暗証番号で現金を引き出した。
[防犯対策]
ア カードで現金を引き出す場合は,設置場所・時間・周囲の状況等に留意し,可能な限り,銀行の開店時間内に利用する(夜間や週末は利用を控える)。
イ 手で隠すなどして暗証番号を他人に見られないよう気を付ける。
ウ ATMを利用する場合,複数人で行うようにする。万一,機械からカードを取り出せなくなった場合,1人が銀行の係員を呼びに行き,もう1人は機械の前でカードを盗られないように見張るなどする。
エ やむを得ず夜間や週末にATMを利用する場合は,施錠付ドアが設けられた「キャッシュ・コーナー」を利用する。
オ 暗証番号を聞かれても教えない。

(5)睡眠薬を使用した犯罪等
[犯行手口]
ア 欧米系と思しき男性が「市内を案内する」,「自分も観光目的でパリに来たので一緒に観光をしよう」などと日本語や英語で話し掛け,睡眠薬入りのチョコレート等の飲食物を食べさせ,意識が朦朧としている間に荷物を奪った。
イ カフェで飲食中,欧米系の男性に流暢な日本語で話し掛けられ,ひと気のない別のカフェに誘われた後,睡眠薬の入ったビールを飲まされ,性的被害に遭った。
[防犯対策]
ア 路上,カフェ等で見知らぬ相手から流暢な日本語で話し掛けられても安易に信用しない。
イ 見知らぬ相手から差し出された飲食物は,絶対に口にしない(仮に,カフェ,レストラン等であっても,一瞬の隙に睡眠薬を混入される危険があります。)

(6)偽警察官等による詐欺事件
[犯行手口]
ア 観光地などの路上で,警察官を名乗る複数人(以下,「偽警察官」)が近づき,麻薬捜査等を理由にパスポート及び財布等の提示を求め,所持金の一部を盗んだ(偽警察官は通常2人組で行動しており,旅行者を偽警察官のもとに誘導する共犯者を含めて3人組で犯行に及ぶケースや,旅行者のすぐ側に車を停車させて声を掛けてくるケースもある。偽警察官は,警察官であることを証明するために,身分証明書らしきものを提示することもあり,空港内で税関職員を名乗るケースも報告されている。なお,警察官は,旅券の提示を求めることはあっても,通常,財布の提示は求めない。)。
イ イタリア人のファッションデザイナーを名乗り,言葉巧みに近寄り,最新のバッグと称する物品を差し出し(実際は二束三文の物品),現金を騙し取った。
[防犯対策]
ア 私服警察官と称する者には注意する。
イ 本当の警察官かどうか疑わしい場合には,身分証明書の提示を求め,可能ならそれが真正なものか否かを周囲の人や別の警察官,若しくは最寄りの警察署で確認を求める。

3 日本人の犯罪被害の主な発生地域
 犯罪被害の多くは,公共交通機関(特にメトロ(車内及び駅構内)),美術館等の観光地,シャンゼリゼ通りやオペラ通りといった市内有名観光地近くの路上,空港,歓楽街で発生しています。
(1)公共交通機関
 パリでは,メトロ,TGV(仏版新幹線),RER(首都圏高速鉄道),国鉄在来線,バスなどの公共交通機関が発達していますが,車内及び駅構内においては,複数人(子供の集団を含む)によるスリが多く,特にメトロ全線車内・駅構内,及び北駅,東駅,リヨン駅等の国際線の発着する大きな駅において被害が多発しています。
 手口としては,上記2(1)以外にも,突然,旅行者を取り囲んで荷物を強奪する,駅に停車した列車のドアが開くところを見計らって話し掛け,荷物から気を逸らした隙に,別の人物が荷物を奪って逃走する,乗降口近くで携帯電話を操作していると,電車のドアが閉まる直前にそれを強奪する等の事例が報告されています。
 また,シャルル・ド・ゴール空港及び同空港とパリ市内を結ぶRERのB線では,旅行者をねらった置き引き,ひったくり,強盗事件が発生しています。

(2)観光地・歓楽街
 ルーヴル美術館,オルセー美術館,凱旋門,エッフェル塔,ノートルダム寺院,ヴェルサイユ宮殿,クリニャンクールの「のみの市」などの観光地において,旅行者のスリ被害が多発しています。いずれの観光地においても,犯行は人込みに紛れて行われ,リュックサックやハンドバッグなどが知らぬ間に開けられ,貴重品を抜き取られていたり,又は,不意を突かれてバッグ等をひったくられたりするというものです。
 また,モンマルトルのサクレクール寺院周辺では,近くにピガール等の歓楽街があり,置き引きやひったくりなどの被害が発生しています。
 さらに,ピガールやストラスブール・サンドニ地区等の歓楽街は,地元の住民も特に注意する犯罪多発地区であり,旅行者をねらう悪質な客引きによる,いわゆる「ぼったくりバー」や,暴力バーまがいの店が多く,日本人被害も発生していますので注意が必要です。

(3)市内路上
 パリ市内では,オペラ座周辺,シャンゼリゼ通り,凱旋門周辺,エッフェル塔及びトロカデロ広場周辺,モンマルトル界隈で被害が多発しています。

(4)空港
 被害の多くが,空港構内のエレベーター,インフォメーション前,時刻表前,両替所,タクシー乗り場等でカートに乗せた荷物を置き引きされるものですが,中には,搭乗便のチェックイン時間までベンチで睡眠を取っている間にバッグごと置き引きされたケースも報告されています。
 チェックインや出国審査直前に旅券や航空券の入ったバッグを盗まれ,帰国便に搭乗できなくなった旅行者もいますので,注意が必要です。

(5)ホテル
 朝食会場やチェックインやチェックアウトの際,空いている席や足下,カウンター等に置いた荷物を盗まれる置き引き被害が多くみられます。また,両替時や係員との応対中にも同様の被害が発生しています。被害は高級ホテルでも発生しています。
 また,荷物を置いて外出中に客室に侵入し,スーツケースの鍵を破壊の上,中の現金を盗んだり,備え付けの金庫が持ち去られる事件も発生していますので,客室には貴重品を置かないよう心掛けてください。なお,現金,貴金属,旅券,航空券などの貴重品は,フロントのセーフティボックス(宿泊客とホテル側の双方が鍵を持つ形式の小金庫)で保管する方が安心と言えます。


【南部フランス】
1 犯罪発生状況
 フランスはもともと移民の多い国ですが,その中でも南フランスに位置するマルセイユ,ニース等の町を抱えるプロヴァンス・アルプ・コートダジュール(PACA)地域州やミディ・ピレネー地方に位置するトゥールーズ等の町は移民を多く抱えています。特に移民が集中するマルセイユは失業・貧困層も多く,かねてから治安に問題がありましたが,昨今の金融危機による不況の影響もあり,犯罪件数が増加傾向にあるとともに,犯罪者の若年化と過激化が進み一層悪化しています。
 とりわけ,市内北部や近郊の町で低所得者向け住宅等が立ち並ぶ地域の治安は劣悪です。麻薬売買の縄張り争い等に端を発した殺人事件や商店等をねらった強盗事件が多く発生しています。これらの犯行には多くの場合銃が使用されており,その数も年々増加傾向にあります。この他,警察官や警察署等が襲撃される事件も複数発生しています。
 その他,一大観光地であるコートダジュール地方の中心都市ニースでは,スリに遭う日本人が多くなっていますので,十分ご注意ください。

2 日本人の被害状況
特に被害が多いのがスリ,ひったくり,置き引きです。
(1)スリ
ア マルセイユ旧港(Vieux Port)付近で,浮浪者風の男性に声を掛けられ,そのすきに別の者に,所持していたショルダーバッグから財布等を抜き取られた。
イ ニースで満員のトラムに乗車中,知らぬ間に所持していたショルダーバッグのチャックが開けられ,中に入れていた財布や旅券を盗まれた。

(2)ひったくり
ア マルセイユ市内を車両で運転中,信号待ちで停車した際に,スクーターに乗った2人組から,後部座席の扉を開けられ,座席上に置いていたバッグを盗まれた(同様のケースが多発しており,特にレンタカーがねらわれています。)。
イ マルセイユ・サンシャルル駅近くの路上を歩行中,前方から男性が「煙草を分けてください。」と言いながら近付いてきたところ,後方から近付いてきた男に腰につけていたウエストポーチをひったくられた。

(3)置き引き
ア ニースのホテルで,朝食ビュッフェで座席にバッグを置いたまま料理を取りに行っている間にバッグを盗まれた。
イ レストランで食事中,床に置いていたバッグがいつのまにか盗まれていた。

(4)車上荒らし
ア ホテル前に車を駐車し,ホテルでチェックアウトしている間に,車の窓ガラスを割られ,スーツケースを盗まれた。
イ 観光地の駐車場で,車を駐車して観光している間に,窓ガラスを割られて現金等を盗まれた。

(5)睡眠薬強盗
 列車やバスに乗り合わせた見知らぬ相手から飲食物を勧められ,口にしたところ,昏睡してしまい,眠っている間に所持品すべてを盗まれた。

3 日本人の犯罪被害の主な発生地域
 犯罪被害の多くは,次の場所で多く発生しています。
(1)各地の公共交通機関
南フランスの主要な都市では,公共交通機関(タクシー,バス,地下鉄等)が整備されており,いずれも比較的安全な交通手段と言えます。しかし,マルセイユのサンシャルル駅等からタクシーに乗車する場合に,高額な料金を要求されたり,出発駅(出発地)に戻る料金を請求されたり,さらには他の客と相乗りになるなどのトラブルが発生していますので,乗車前に料金等を確認してください。
 TGVの車内や駅構内ではスリ,ひったくり,置き引き等が多く発生していますので,注意が必要です。

(2)マルセイユ
ア マルセイユ旧港(Vieux Port)付近
 旧港付近は,マルセイユの観光の中心であることから,旅行者をねらった浮浪者が多く存在します。
イ マルセイユ・サンシャルル駅(Gare Saint Charles)から旧港(Vieux Port)の間で,カヌビエール通り(La Canebiere)の北側(サンシャルル駅側)に当たる一帯
 観光地に近いこともあり,旅行者の多くがこの付近を通行していますが,旅行者をねらった少年によるバイクを使用したひったくり等が発生しています。
ウ カヌビエール通り(La Canebiere)
 旧港から東に延びるこの大通りは,観光客向けの商店,事務所が多く,マルセイユの中心といえますが,現在では,多くの旅行者に混じり犯罪者も増えています。
エ マルセイユ・サンシャルル駅(Gare Saint Charles)
 マルセイユの交通の中心地であることから不特定多数の者の往来があり,スリ,置き引き,ひったくりの被害が報告されています。
オ ノートルダム・ド・ラ・ギャルド(大聖堂前広場)
 オートバイによるひったくりの被害が多数報告されています。
カ マルセイユ市凱旋門周辺(高速道路入口付近)
 二人組のオートバイによるひったくりの被害が多数報告されています。

(3)ニース
ア ニース空港,ニース駅付近の路地裏,旧港付近,旧市街付近
 スリや浮浪者が多く,また,信号待ちの間に,いきなり車のドアを開けられて車中に置いていたカバン等を窃取される盗難事件が頻発しています。
イ プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais),マセナ広場(Place Massena)
 ニース海岸の目抜通りのプロムナード・デ・ザングレからマセナ広場に続く一帯は,旅行者が多く訪れる場所でもあり,従来から,ひったくり,スリ,置き引きの被害が多発しています。

(4)コートダジュール地方一帯の町
 一大観光地であることから観光客をねらったスリやひったくりが多発しています。また,ニース,モナコ間等の満員の電車内で,スリに遭った被害も報告されています。

(5)エクサン・プロヴァンス,アヴィニョン及びアルルなどのプロヴァンス等地方の観光地
ア 観光地の駐車場で,車両を駐車し観光に出掛けている間にバッグ等を盗まれる事件も発生しています。
イ ガソリンスタンドで給油した後,事務所で精算している間に,無施錠の車両内からバッグを盗まれる事件も発生しています。


【中部フランス(リヨン及びその近郊】
 リヨン及びその近郊の治安はフランス国内では比較的悪くないといわれていますが,日本人旅行者をターゲットにしたスリや置き引き,詐欺事件等が発生しており,また,中・長期滞在者も,空き巣や窃盗,クレジットカード犯罪の被害に遭っているため,日常的に十分注意が必要です。

1 犯罪発生状況
(1)空き巣,車上荒らし
 空き巣や車上荒らしは,リヨン市内の至る所で発生しています。また,統計ではリヨン東地区(Meyzieu,Saint-Priest, Bron, Venissieux, Villeurbanne, Saint-Fonsに代表される地域)における外国系住民の増加により,多発傾向にあります。

(2)クレジットカード,現金引出しに関する被害
 カード犯罪は,(1)カード所持者を脅して現金引き下ろし機で現金を引き出させ奪い取るケース,(2)飲み屋やスーパーの支払いの際に入力する暗証番号を犯人が盗み見た後,クレジットカードをすられ,悪用される事案が発生しています。

(3)ひったくり,暴行
 リヨン市内の繁華街(パールデユー・ショッピングセンター,レピュブリック大通り近辺)や観光スポット(テロー広場,ベルクール広場,サンジャン教会近辺等)に近い地域の人通りの少ない路地等で,日本人旅行者が被害に遭う事件が発生しています。
 旧市街ではアジア人女性が性的暴行を受ける事件も発生しており,特に注意が必要なほか,バス停でバスを待っている間や,道を歩いている際に不審な人物に呼び止められ,道を尋ねるふりをして,車内に連れ込もうとした事案もあります。女性の深夜の一人歩きは絶対に避けてください。

2 日本人の被害状況
(1)列車内でのスリ
単独または少人数での列車移動中にバッグや荷物を盗まれ,列車を降りようとしたときや,ホテルでのチェックインのときにはじめて旅券がないことに気づくといった事案が発生しています。併せて,上記パリ首都圏やマルセイユにおけるスリの被害事例等をご参考ください。
 また,特にパリからリヨンに向かう列車内で,見知らぬ相手から飲食物を勧められ,口にしたところ,意識がなくなり,その間に所持品を奪われる睡眠薬強盗が発生しています。日本人旅行者も同様の被害にあっていますので,注意が必要です。

(2)ひと気のない場所での暴行被害  
 市内を流れるローヌ川の河岸を歩いていた日本人旅行者が,ひと気のない橋の欄干の下で浮浪者風の若者から暴行を受け,貴重品を奪われる被害が発生しています。

3 主な犯罪発生地域
(1)パールデュー駅,ペラーシュ駅周辺
 駅構内に警察署のあるTGV停車駅であり,特別な警戒態勢が取られていますが,必ずしも治安は良くありません。プロの詐欺師や,ひったくり,置き引き等に注意してください。特にパールデュー駅東側の通りは,深夜の女性の一人歩きは絶対に避けてください。

(2)パールデュー・ショッピングセンター周辺
 リヨン3区にある同商業センターはリヨン市内で最も人が集まる場所ですが,置き引き,ひったくり事件も発生しており注意が必要です。

(3)観光スポット(レピュブリック大通り,テロー広場,ベルクール広場,サンジャン教会近辺,フルビエール教会近辺等)
 外国人旅行者が集まる観光スポットでは,置き引き,ひったくり,集団でのスリ事案等の被害が増加しているほか,大麻などのドラッグを使用する若者が増えていることによるトラブルも発生していますので,巻き込まれないように注意が必要です。

(4)サンテグジュペリ国際空港
 同空港は,空港警察によって比較的厳重な警備体制がとられ,犯罪等への対応は迅速に行われていますが,近年新路線の定期便の運航増加や低コストのチャーター便の運航増加による利用客の増加に伴い,盗難,置き引きなどの犯罪被害の増加が懸念されています。

(4)その他の公共交通機関
 リヨン市内や郊外はリヨン公共交通機関(TCL)が整備されています。地下鉄,路線バス,トロリーバスなどは便利な交通機関ですが,若者による不正乗車が多発しているほか,暴力事件も発生しています。


【東部フランス(ストラスブール市等】
1 犯罪発生状況
 パリ等の大都市と比べ,ストラスブール及びその近郊の治安状況は良好ですが,一部の地区において外国系住民の増加により,犯罪が増加傾向にあります。ストラスブール市や,その近郊の地区では,一般犯罪や違法薬物に関する事件も頻発しています。
 また,この地方はドイツ,ルクセンブルク,ベルギーの国境に接しており,シェンゲン協定により国境検問が無くなったことから,麻薬の密輸ルートの一つになっているとみられており,近年,麻薬犯罪(密売・運搬等)の検挙率が高くなっています。
 年末年始には,駐車車両が放火される悪習慣があります(ストラスブール市及びその近郊の地区では,毎年50台前後の車両放火被害が報告されています。)。

2 犯罪の特徴/日本人の被害事例
 ストラスブール市等における犯罪の特徴は以下のとおりです。
 主に旅行者に対して,スリ,置き引き,ひったくり等の犯罪が多発しています。近年は,未成年者によるスリや,鋭い刃物で鞄やコート等を切り裂いて貴重品を抜き取るといった手口も報告されているため,バッグは体の前に持つ,貴重品をひとまとめにせずに分散させる等の対策が必要です。
 一方,居住者については,強盗,空巣ねらい,車上荒らし,クレジットカード不正使用等の被害に遭遇する可能性があります。
 車上荒らし対策としては,車内に貴重品を残置せず,また,カーナビをガラス面等に取り付けている場合,カーナビ本体のみならず,固定具も取り外す等の予防策を講じてください。クレジットカード不正使用を防止するためには,会計時,店員にカードを預けない,こまめに口座の取引履歴をチェックする等の対策が必要です。
 これまでに発生した日本人の被害事例は次のとおりです。

(1)車上荒らし
 駐車場に車を止め,車から離れたすきに後部座席の窓ガラスを破壊され,シートの下に隠してあったバッグが盗まれた。

(2)盗難
ア ストラスブール市内カテドラル(大聖堂)を観光中,財布を盗まれた。
イ ホテル受付でのチェックアウトの手続中,見知らぬ相手に話しかけられ,その隙に,別の人物に手荷物を盗まれた。
ウ ナンシー駅近くの郵便局で旅券のコピーをとり,郵便局を出た後,旅券がないことに気づき,郵便局に戻ったが旅券はなくなっていた。

(3)睡眠薬強盗
 ストラスブール市内の観光案内を申し出た欧米系男性からチョコレートをもらって食べた後,意識がなくなり,所持していたカメラ,銀行カード,現金等を盗まれた。

(4)置き引き
 ナンシー駅で電車を待つ間にうたた寝をしてしまい,旅券等を入れたリュックサックが盗まれた。

3 犯罪被害の主な発生地域
(1)ストラスブール市及び近郊
ア カテドラル周辺(Cathedrale),クレベール広場(Place Klebert),ブログリー広場(PlaceBroglie)及びレピュブリック広場(Place de la Republique))
 浮浪者風の子供集団や外国人集団によるスリも発生しているため,周囲に注意を払う必要があります。

イ ストラスブール中央駅周辺 (Gare Centrale de Strasbourg)
 近年,覚醒剤や麻薬などの密売にかかわる事件が発生しており,特に夜間は,不審な人物と接触しない,見知らぬ人物に声を掛けられても警戒を怠らないなど十分注意する必要があります。

ウ ヌーホフ地区(Neuhof),オートピエール地区(Hautepierre),メノー地区(Meinau),ヌドルフ地区(Neudorf),ケニスホーフェン地区(Koenigshoffen),シルチガイム町(Schiltigheim),クローネンブルグ地区(Cronenbourg),エルゾ地区(Elsau)等
 上述の地区は,低所得者層が多く居住する地区と言われており,頻繁に車両放火事件や暴力事件,麻薬関連事件が発生しているなど,治安上問題があるので訪問は避ける方が賢明です。

(2)ミュールーズ市とその近郊
 ドルオ地区(Drouot),ヴォルフヴァグネール地区(Wolf-wagner),ブールツビレール地区(Bourtzwiller),コトー地区(Coteaux),リクスハイム地区(Rixheim),ロトンド地区(Rotonde)等は,低所得者層が多く居住する地区で,頻繁に車両放火事件や暴力事件,麻薬関連事件が発生しているなど,治安上の問題があるため,不要な訪問は推奨しません。
 なお,ミュールーズ市及びその近郊では,車上荒らしが多発していますので,車両を駐車する場合には,車内に貴重品を保管しないください。また,カーナビ本体のみならず,固定具も取り外す等の防犯対策を講じてください。

(3)コルマール市とその近郊
 ヨーロッパ地区(Quartier Europe)等は,低所得者層が多く居住する地区で,頻繁に車両放火事件や暴力行為が発生しているなど,治安上の問題があるため,訪問は推奨しません。
 また,特に7月,8月の夏休みのシーズン及びクリスマスマーケット開催時期(11月後半~12月末)は,旅行者の増加に伴い,特に観光客が多く集まる場所等ではスリが多発していますので,注意が必要です。

(4)メッス市
 ルニー地区(Borgny)およびその近郊にあるベルコア地区(Bellecroix),ラ・パトロット-シュマン・ドゥ・ラ・モーゼル地区(La Patrotte-Chemin de la Moselle)等は,低所得者層が多く居住する地区で,暴力行為,麻薬関連事件等が発生しているなど,治安上問題があるため,訪問は推奨しません。

【テロへの注意喚起】
(1)パリにおける同時多発テロ事件(2015年11月),ニースにおけるトラック突入テロ事件(2016年7月)などフランス国内でもテロが発生しています。2015年11月のパリ同時多発テロ事件以降に発出されていた非常事態宣言が2017年11月1日に解除されましたが,テロの脅威に対処するため,テロ対策に関する新たな法律が施行されています。欧米において,不特定多数を標的とするテロや襲撃事件が続発していますので,引き続き注意が必要です。

(2)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,米国,英国,スペイン,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
 詳細につきましては,「テロ・誘拐情勢」をご参照ください。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror.asp?id=170

査証、出入国審査等

(手続きや規則に関する最新の情報については,駐日フランス大使館(電話:03-5798-6000)にお問い合わせください。)

1 査証
(1)日本とフランスの間には査証免除取極が締結されているため,観光や知人訪問などを目的とした90日以内の短期滞在については,査証の取得が不要です。

(2)なお,フランスが加盟しているシェンゲン協定に関し,同域内において査証を必要としない短期滞在については,「あらゆる180日の期間内で最大90日間を超えない」との規定が適用されます。これにより,無査証で滞在できる期間は最大「90日」となり,過去180日の期間内での滞在日数もすべて滞在日数として算入されます。
 また,短期滞在査証免除の対象者について,有効期間が出国予定日から3か月以上残っており,かつ,10年以内に発行された渡航文書(パスポート)を保持していることが必要です。
 シェンゲン協定の詳細等につきましては駐日欧州連合代表部(電話:03-5422-6002,URL:http://www.euinjapan.jp/ ),フランスの措置に関する情報は駐日フランス大使館に問い合わせ,必ず確認することをお勧めします。
※参考:外務省ホームページ『欧州諸国を訪問する方へ』(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page4_000122.html

(3)シェンゲン協定域外から域内に入る場合,最初に入域する国において入国審査が行われ,その後のシェンゲン協定域内の移動においては原則として入国審査が行われません。
 しかし最近,ドイツ以外のシェンゲン協定域内国に長期滞在を目的として渡航した邦人が,経由地であるドイツで入国審査を受ける際に,ドイツの入国管理当局から(ア)最終滞在予定国の有効な滞在許可証,(イ)ドイツ滞在法第4条のカテゴリーD査証(ナショナル・ビザ)(注),又は(ウ)同D査証に相当する滞在予定国の長期滞在査証の提示を求められ,これを所持していないために入国を拒否される事例が発生しております。
 このため,現地に到着してから滞在許可証を取得するということを予定している場合には,注意が必要です。
 ドイツ以外の国では同様の事例は発生しておりませんが,シェンゲン協定域内国での長期滞在を目的に渡航する場合には,滞在国及び経由国の入国審査,滞在許可制度の詳細につき,各国の政府観光局,我が国に存在する各国の大使館等に問い合わせるなどし,事前に確認するようにしてください。(注)ドイツ滞在法第4条カテゴリーD査証:ナショナル・ビザ。ドイツに3か月以上長期滞在する場合のビザ。同ビザ保有により,(1)ビザの発給目的によってドイツでの永久ないし一時滞在,(2)シェンゲン協定域内国のトランジット又はドイツへの入国許可を取得。

○シェンゲン協定域内国:26カ国
 アイスランド,イタリア,エストニア,オーストリア,オランダ,ギリシャ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロバキア,スロベニア,チェコ,デンマーク,ドイツ,ノルウェー,ハンガリー,フィンランド,フランス,ベルギー,ポーランド,ポルトガル,マルタ,ラトビア,リトアニア,ルクセンブルク,リヒテンシュタイン

(4)シェンゲン協定加盟国間の国境(陸路)における出入国管理及び税関は原則廃止され,自由に移動ができます。また,空港における審査も一般的には簡素化されています。
 但し,治安対策等のため,特にルクセンブルクから列車を利用して隣国との国境を越える場合,車内で警察による旅券(パスポート)検査や所持品検査が行われることがあります。

(5)シェンゲン領域内の移動に際しては,入国審査の有無にかかわらず,日本国旅券を常に携行する必要があります。シェンゲン領域内において,旅券を紛失(盗難を含む)した場合には,速やかに旅券を紛失した場所(国)において,現地警察などへの届出及び最寄りの在外公館にて旅券(または帰国のための渡航書)の発給手続きをするように留意してください。

(6)なお,駐在,留学,就労等を目的として90日以上フランスに滞在することが予定される方は,事前に査証を取得する必要があります。査証取得申請は駐日フランス大使館等で行うことができます。

2 出入国審査等
 フランスへの入国時には入国カードの提出が求められていましたが,日本人については現在,入国カードの提出は原則求められていません。

3 外貨申告
 現金及びトラベラーズ・チェック等の持込み申告については,居住者か否かに関係なく,10,000ユーロ以上,または,これに相当する外貨(現金,トラベラーズ・チェック等を問わず)を持ち込む場合は,税関に申告することが義務付けられています。限度額を超える金額を申告せずに入国しようとして発覚し,フランス税関に多額の現金を没収されるケースもありますので,申告は必ず行ってください。

4 通関
(1)医薬品の持込みについては,医師による有効な処方箋(英語またはフランス語)を持参していれば持ち込みが可能となります。ただし,持ち込み量については,3か月分の治療に必要な量を超えることは出来ないとされています。なお,麻薬成分の含まれた医薬品については,医師による処方箋に加え,日付が書かれ,治療のために必要である旨医師による署名がなされ,必要な量と患者の名前が明記された証明書(英語またはフランス語)が必要とされていますので,詳しくは駐日フランス大使館にお問い合わせください。
 また,17歳未満は,タバコ,酒類を持ち込めません。

(2)購入価格が430ユーロ(航空機及び船舶を利用の場合),または300ユーロ(その他の交通手段を利用の場合)を超える物品は,課税対象となります(15歳未満は150ユーロ)。なお,価格の確認のため領収書等の提示を求められることがありますので,これらの物品を持ち込む際には領収書の携行をお勧めします。

5 税金の還付
 EU加盟国以外に住む旅行者がEU加盟国で一日一軒で総額175ユーロ以上の買い物をした場合,付加価値税が免除され払い戻しが受けられます。免税手続きはEU加盟国内であれば,どこの国でも申請可能です。申請手続きは空港等に設置している免税窓口のほか,PABLO(免税端末機)対応の免税用紙であれば,端末機にバーコードをかざすことにより手続きができます。
 免税手続きに必要なものは,免税手続用紙,免税用封筒,旅券,帰国の航空券,購入した商品であり,手続き後は,免税手続き用紙の原本1枚目を免税用封筒に入れ,郵便ポストに投函します。
 なお,シャルル・ド・ゴール空港においては申請者が多く,長時間待たされることが多いので,時間に余裕を持って早めに空港に行くことをお勧めします。

滞在時の留意事項

1 滞在時の各種届出等
(1)在留届
 フランスに3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの在フランス日本国大使館又は在マルセイユ日本国総領事館,在ストラスブール日本国総領事館,在リヨン領事事務所に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの日本大使館,総領事館等まで送付してください。

(2)たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在フランス日本国大使館等の在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

(3)就労
ア フランスでは,90日以上の滞在や,90日以内でも就労目的で滞在する場合は事前に査証取得が必要であり,入国後速やかに居住地を管轄する役所(パリ警視庁又は各県庁,移民局(OFII)等)で「滞在許可証」の申請を行う必要があります。
 また,滞在許可証の申請から交付までの期間は,手続きをする役所によってばらつきがありますが,概ね3か月前後要します。また,滞在許可の更新についても同様に手続きをする役所により異なりますが,1年及び3年カードは少なくとも期限満了のおおむね1か月前,10年カードはおおむね3か月前から手続きを行うことになっています。なお,パリ市在住者の場合,パリ警視庁のホームページには4~5か月前に手続きを開始するよう記載があるので,ご留意ください。
イ フランスは,就労に際して事前に労働許可が必要です。なお,フランスに学生の身分で滞在している人が就労する際には,雇用主が仏官憲に申請し,許可を得ることとなっていますが,全ての申請が許可されるわけではありません。取得に際しては,雇用主側が手続きを行いますので,雇用主に相談してください。また,ワーキングホリデー査証で入国した場合には,自動的に労働可能となっていますが,この場合でも,臨時労働許可証の取得が必要です(ただし,滞在許可証の取得は必要ありません。)。

(4)滞在許可期間を超える滞在や,滞在許可証を取得せずに90日以上滞在することは,いずれも不法滞在となり法律で罰せられます。なお,事前に査証を取得せずに入国した場合,滞在許可証を取得することは基本的に不可能です。

(5)国際結婚をされた方の中には,様々な理由により外国での結婚生活が困難となり,離婚の問題や,子供の養育についてどのように対処するのかといった問題が発生する場合があります。フランスでは,一方の親の同意を得ることなく,他方の親が国外に子供を連れ去ることは刑罰の対象となり,連れ去り行為は連れ去った親のみならず子供にも大きな影響を与えることとなります。フランスと日本の親権制度の相違点の詳細は在フランス日本国大使館ホームページ(http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/taizai/soui.html )をご覧ください。

(6)上述(5)に関係しますが,フランスは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

2 旅行制限
 軍事施設等への立入りは禁止されていますが,その他については特に制限はありません。軍事機関が指定し,かつ,特別の表示を付した禁止区域において,軍事機関の許可なく,描写,模写又は映像,音声若しくはあらゆる性質の信号の記録を行うと処罰されます。
 また,一般的に美術館及び教会では,フラッシュ及び三脚を使用しなければ写真撮影は可能ですが,美術館の中には,撮影を禁止している場合があります。

3 各種取締法規
(1)禁煙令
 禁煙令(保健省令)により,フランス全土において公共施設等での喫煙が禁止され,違反者には罰金刑が科せられます。

(2)飲酒運転
 政令により原付バイクを除く全ての車輌内にアルコール摂取量の検査器具(Ethylotest)を常備することが義務付けられています。違反者には違反切符が切られますのでご注意ください。なお,検査器具は,アルコールを供する飲食店,薬局,スーパー,オートショップ等で販売しています。

(3)麻薬
 麻薬類の取締りは非常に厳しく,空港,駅,国境等においては,密輸防止のため警察,憲兵隊,税関等による徹底した監視が行われています。
 コカイン,大麻,ヘロイン,覚醒剤等の麻薬類に関する法規制は,刑法及び公衆衛生法に基づき行われており,麻薬の定義に該当する薬物であれば,その種類を問わず同一の犯罪とされ同一の法定刑に処されます。
 麻薬の運搬,所持,提供,譲渡,取得,輸入等に関与した者は,刑法により10年以上の拘禁刑及び罰金刑が科せられることとなり,また,麻薬を自己使用した場合,公衆衛生法により禁固1年及び3,750ユーロの罰金刑が科せられます。さらに,外国人の場合は,10年から最高で無期限のフランスへの入国禁止処分が言い渡されることがあります。街頭で麻薬購入を誘いかけられるケースもありますが,犯罪に巻き込まれないよう,声を掛けられても毅然とした態度で拒否してください。

(4)集合行動
 公共の場において,公の秩序を乱すおそれのある集団は,すべて不穏な人だかりとされ,治安当局による解散の警告後,この人だかりに任意に参加し続ける行為は,1年の拘禁刑及び15,000ユーロ以下の罰金を科せられることがあります。また,暴力行為がみられる場合,さらに治安当局による警告を無視した場合などは3年から5年の拘禁刑及び45,000から75,000ユーロの罰金刑が科せられることがあります。なお,外国人がこの行為で有罪とされた場合,10年から無期限のフランスへの入国禁止処分が言い渡されることがあります。

(5)身分証明書の携行
 原則として,身分証明書(外国人旅行者の場合は旅券)の携行が義務付けられています。警察官等から身分証明書の提示を求められた場合に,提示を拒む,あるいは携帯していないため身分の証明ができない場合には,警察署等への同行が求められ,場合によっては最長24時間留置される可能性もあります。さらに,身分証明書の提示を拒否した場合は逮捕されることもあります。一方,旅券を常に携帯すると盗難に遭う危険性もあるので,旅券そのものはホテル(フロント)のセーフティボックス等の安全な場所に保管し,必要な場合に備えて旅券のコピーと「ホテル・カード」を携行するよう心掛けてください。

(6)危険物の携行
 フランスでは「公共の安全に危険な武器となる可能性のあるすべての物品」は規制の対象となっており,銃器,刃物や催涙スプレーを正当な理由なく携帯することは法律で禁じられています。

4 その他の滞在時の注意事項
 その他の一般的な注意事項は次のとおりです。万一に備えて,必ず海外旅行保険に加入してください(上記● 犯罪発生状況,防犯対策もご参照ください。)。
(1)ホテルにおける注意
ア 心当たりのない人物の訪問がある場合は,不用意にドアを開けずに,必ずドアスコープで相手を確認し,不審に思う場合は,フロントに連絡し対応を求める。
イ 在室時でもドアは施錠し,スーツケースは,貴重品を入れていなくても鍵をかける。なお,ユースホステル等で相部屋の場合は,トイレ・浴室を使うときでも貴重品は部屋に放置せず,必ず携行する。
ウ 外出する際は,ホテルの住所及び電話番号等が明記された「ホテル・カード」を携帯する。
エ 外出時は,貴重品を部屋に残置せず,フロントのセーフティボックスを利用する(客室内のセーフティボックスが持ち去られる事件が発生しており,現金,貴金属,旅券,航空券などの貴重品は,フロントのセーフティボックスに預けることが望ましい。)。

(2)車両乗車時における注意
ア 自動車のロックは必ず閉め,窓も必要以上に開けない。
イ 不審なオートバイに乗った2人組には注意する(2台以上のオートバイで犯行に及ぶ場合もあるので,1台が通過したからといっても油断は禁物)。
ウ 警察の検問等以外で見知らぬ人物から車の停止を求められても無視する。
エ 降車する際は,車両の前後左右を十分に確認してからドアロックを解除する。
オ 路上駐車は,車上荒らしに遭遇する可能性があるため,管理人の常駐する駐車場を利  用する。
カ 自家用車であれば,防犯アラームを取り付けるなど十分な予防措置をとる。

(3)メトロやバスのチケット管理は確実に行う(紛失した場合,RATP(パリ市交通公団)による検査時に罰金を支払う必要があります。)。メトロの場合は降車駅の出口を出るまでチケットは捨てない。

(4)路上でボールやコイン,カードなどを使った3択の賭け事に勧誘されても参加しない(いわゆる「いかさま賭博」の類の手口です。手口としては,コップでボール等を隠しながら,交互に動かし,3つの内ボール等が入っているコップを当てれば倍額を支払うなど誘い,サクラを使って当てている人がいるように見せるが,最終的に必ず負けるようになっています。)。なお,路上の賭け事は法令違反です。

(5)観光地であっても,人通りの少ない路地等には入らない。夜間の外出はできるだけ避ける。いわゆる危険とされている場所には近づかない(特に,深夜,早朝の地下鉄や地下通路では暴力的な犯罪に巻き込まれる可能性が高い)。

(6)シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へは,犯罪の多いRERのB線は避け,可能な限りバスまたはタクシーを利用する。なお,タクシーを利用する場合でも,上記●犯罪発生状況,防犯対策【パリ】2(3)に気を付ける。

(7)繁華街に赴く場合は,現地事情に精通した者と一緒に行動するか,店の入口などに価格が明示されているカフェやブラッスリーを利用する。

(8)デモ等の現場には近づかないように留意し,また,万一遭遇した場合は,デモに巻き込まれることのないようすぐにその場を離れる。

風俗、習慣、健康等

1 風俗,習慣,国民性に関する留意事項
(1)フランスは自由・平等・博愛を国是としている国であり,外国人に開放的で,外国人移民も多いため,社会は様々な人種によって構成されています。しかし,不法移民の流入も問題となっており,これが犯罪の多発につながっている面もあります。
 一般的にフランス人は個人主義で,合理性を尊び,感情や情緒より論理を重視する傾向がみられます。このため,フランス人の理解を得るためには,相手にはっきりと自分の意思を伝え,行動で示し,納得するまで議論することも必要です。

(2)日常生活では,隣人に迷惑をかけないということが基本です。夜10時以降は騒音を出さない(風呂やシャワーは使わない,テレビやステレオのボリュームは下げる等),アパートの共用部(エレベーターホール,ロビー等)に個人の物を放置しないといった配慮が必要です。

2 衛生事情
 フランスの一般衛生事情は,病院,レストラン,食料品店,ホテル等,いずれにおいても問題はありません。パリの水道水は,石灰分が多く含まれている硬水です。飲料水としての使用は問題ありませんが,市販のミネラル・ウォーターを飲用している方も多いようです。上下水道も完備されており,環境衛生上も特に問題はありませんが,パリ市内の歩道は,あちこちに犬の糞が散乱しています。法律で規制し,市も専用の清掃員を配備していますが,いまだに改善されていません。
 また,屋内での喫煙が禁止されているので,屋外で喫煙する人がたくさんいますが,喫煙マナーは悪く,歩きたばこ,吸い殻のポイ捨てが当たり前のように行われています。
 なお,たばこのポイ捨ては法律で禁止され,違反者には68ユーロの罰金が科せられます。

3 病気
 フランス入国に際し,特に義務付けられている予防接種はありません。

4 医療事情
 フランスの医療は,世界でも最高水準であり,また,緊急医療体制も整備されています。フランスには公立病院のほかにも多くの私立病院がありますが,いずれも,診察料・入院費は日本と比較するとかなり高額ですので,日本出発前に必ず海外旅行保険に加入してください。また,フランス海外領土では,本国では流行していない感染症が流行している場合もありますので,在フランス日本国大使館ホームページや,在留届提出者や「たびレジ」登録者に対して送付される同大使館からの領事メール等から最新の情報を入手するようにしてください。

5 「世界の医療事情」
 (http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/france.html )において,フランス国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/

緊急時の連絡先

◎警察:17(携帯電話からは112も可能)
◎救急医療:15
◎消防:18
◎在フランス日本国大使館:01-4888-6200
◎在ストラスブール日本国総領事館:03-8852-8500
◎在マルセイユ日本国総領事館:04-9116-8181
◎在リヨン領事事務所:04-3747-5500

※ 在留日本人向け安全の手引き
現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が日本人向けに作成した「安全の手引き」(http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/france_manual.html )もご参照ください。

問い合わせ先

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外日本人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2853
○外務省領事局日本人テロ対策室(テロ・誘拐関連 )
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3678
○外務省海外安全ホームページ
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地公館等連絡先)
○在フランス日本国大使館
  住所:7, Avenue Hoche, 75008, Paris, France
  電話: (市外局番01) 4888-6200
   国外からは(国番号33)-1-4888-6200
  FAX: (市外局番01) 4227-5081
   国外からは(国番号33)-1-4227-5081
  ホームページ:http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/
○在ストラスブール日本国総領事館
  住所:"Tour Europe", 20, Place des Halles, 67000 Strasbourg, France
  電話: (市外局番03) 8852-8500
   国外からは(国番号33)-3-8852-8500
  FAX: (市外局番03) 8822-6239
   国外からは(国番号33)-3-8822-6239
  ホームページ:http://www.strasbourg.fr.emb-japan.go.jp/
○在マルセイユ日本国総領事館
  住所:70, Avenue de Hambourg, 13008 Marseille, France
(B. P. 199,13268 Marseille Cedex 08, France)
  電話: (市外局番04) 9116-8181
   国外からは(国番号33)-4-9116-8181
  FAX: (市外局番04) 9172-5546
   国外からは(国番号33)-4-9172-5546
  ホームページ:http://www.marseille.fr.emb-japan.go.jp/
○在リヨン日本国領事事務所
  住所:131, boulevard de Stalingrad, 69100 Villeurbanne, France
  電話: (市外局番04)3747-5500
   国外からは(国番号33)-4-3747-5500
  FAX: (市外局番04)7893-8441
   国外からは(国番号33)-4-7893-8441
  ホームページ:http://www.lyon.fr.emb-japan.go.jp/jp/

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