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レバノン
安全対策基礎データ

更新日 2021年05月26日

1 犯罪発生状況
 レバノンでは、犯罪件数等に関する統計を公表していませんが、連日各種犯罪の発生について報じられており、レバノンの経済状況悪化に伴い各種犯罪が増加傾向にあります。
 また、過去の内戦の影響により国内には銃器が出回っているため、強盗や傷害事件では銃器を使用したケースが多く見られるほか、死傷者を伴う銃撃事件等も発生しています。
 そのほかにも、薬物関連の犯罪が深刻化しているほか、バイクによるひったくり事件も確認されています。

2 日本人の被害例
 2020年に日中にベイルート郊外を歩いて移動していた日本人が、商人を装い接近してきた現地人に貴重品をひったくられる被害に遭いました。過去にも日本人旅行者が深夜に人通りの少ないベイルート郊外の幹線道路沿いを歩いていたところ、強盗の被害に遭っています。

3 防犯対策
(1)ひったくり防止の観点から、ハンドバックや肩掛けタイプのバックは道路側ではなく通路側(建物側)に保持するように心掛けてください。また、人目を引くような華美な服装や装飾品を身につけない、多額の現金は持ち歩かない、所持金は分散して持つ、むやみに人前で財布を取り出さないようにしてください。万一、ひったくりに遭った場合は、大怪我を負う可能性がありますので、無理に抵抗しないでください。
(2)昼夜を問わず、極力人通りの少ない場所での単独行動は避けてください。事件に遭遇した場合は、犯人が銃等の凶器を持っている可能性がありますので、絶対に抵抗せず、犯人の要求に応じるなどして身体に危害を加えられないようにしてください。また、外出中は常に周囲に不審者、不審車両等がいないかを確認することを心掛け、歩きスマホ等をせずに、意識的に前後左右の人の動向に注意を払うことが重要です。万が一に備えて、防犯ブザー等大きな音を出すものを携行することを推奨します。 
(3)過去に女性旅行者が現地人と思われる男に声をかけられて、ついて行ったところ乱暴されるという事件が発生しました。安易に見知らぬ人物について行くことは絶対にやめてください。また、乱暴目的で女性に薬物入りの飲料を飲ませようとする手口も確認されています。見知らぬ人物から勧められた飲食物には手をつけないよう注意が必要です。
(4)タクシーの利用には次のとおり十分な注意が必要です。事前にタクシー会社を通じて配車したタクシーであれば、料金を変更することは基本的にありませんが(渋滞等により長時間乗車した場合は、事前の料金より値上がりすることがあります)、個人タクシーの中には不当に高い料金を請求するほか、降車時に料金を釣り上げようとするドライバーもいます。
 また、個人タクシーは乗客がいても他の客を乗せる「相乗り」を行います。ドライバーと他の乗客が共犯となり、旅行者や外国人の乗客を狙って強盗やスリ等の犯罪を行うという手口も確認されています。
 過去、深夜に個人タクシーを利用した外国人の女性がドライバーに殺害されるという事件が発生しました。この被害者は配車アプリのUberを利用して個人タクシーを手配し、一人で乗車していたところをドライバーに襲われました。同じく深夜に個人タクシーを利用していた旅行者が、料金を巡りドライバーとトラブルになり、途中でタクシーを降りて徒歩で移動していたところを強盗の被害に遭うという事件も発生しています。
 個人タクシーの利用には各種のリスクが潜んでいるという点を認識し、十分注意する必要があります。また、安全の観点から、特に夜間は個人タクシーの利用を避け、信頼できるタクシー会社に配車を依頼するよう心掛けてください。
(5)ホテル等においては、見知らぬ訪問者に対してはインターフォン越しに対応するなど、決して室内には入れないようにしてください。
(6)車を離れる際は、確実に施錠し、また、貴重品に限らず、荷物は車の外から見える場所に放置しないようにしてください。
(7) 万が一被害に遭った場合には、最寄りのISF(国家警察軍)に被害届を提出すると共に、在レバノン日本国大使館にご一報下さい。

4 テロ・誘拐
 テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_055.html )をご確認ください。

※在留邦人向け安全の手引き
 在レバノン日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.lb.emb-japan.go.jp/files/100173980.pdf )も参照ください。

(手続きや規則に関する最新の情報については、駐日レバノン大使館(電話:03-5114-9950)等にお問い合わせください。)

1 査証
 旅行等の短期滞在目的の入国については、ラフィーク・ハリーリ(ベイルート)国際空港において、入国審査(パスポートコントロール)の際に滞在期間60日未満の短期滞在用の査証を取得することができます。60日以上滞在する場合は、レバノン公安総局(General Security)で延長手続きをすることにより、原則として合計で最長90日まで滞在が可能です。延長手続きには2週間以上必要となる場合がありますので、できるだけ早めの申請を行うことをお勧めします。手数料は無料です。
 短期滞在査証以外の査証は、駐日レバノン大使館や海外にあるレバノン大使館・総領事館で申請・取得してください。

 参考:レバノン公安総局ホームページ(英語)
  https://www.general-security.gov.lb/ar

 新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限がとられていることがありますので、最新の情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )を事前にご確認ください。

2 出入国審査
(1)日本国籍者の場合、入国時に旅券の残存有効期間が1年以上あれば、通常問題なく入国できますが、イスラエルへの出入りを示す形跡が確認された場合は、円滑な入国が困難となり、状況次第では入国を拒否されることもあります。
(2)出国審査は、査証の有効期限内の出国であれば問題ありませんが、期限切れの場合、罰金が科されます。査証の有効期限には注意してください。また、レバノン国内で訴追を受けている場合は、係争事件が終了するまで出国は許可されません。

3 外貨申告
 2万米ドル相当額を超える外貨の持込みには申告が必要です。

4 通関
 武器、弾薬、麻薬類、ポルノ等の持込み、フェニキア時代の埋蔵物等文化遺産の持出しには厳しい規制があります。
 免税で持込み可能な主な物品は次のとおりです。なお、持込み荷物の総額が1,600米ドル相当額を超える場合には申告が必要です。
(1)煙草類
 紙巻き煙草800本、または葉巻50本、または刻み煙草1キロまで
(2)酒類
 ウイスキー、シャンパン、コニャック等2リットルまで、またはその他の酒類4リットルまで
(3)香水
 香水100グラムまで

 参考:レバノン税関局ホームページ(英語)
  http://www.customs.gov.lb/Page.aspx?Item_Id=6

1 滞在時の各種届出
(1)長期滞在を希望する場合、目的によって6か月から3年間有効の滞在許可(Resident Visa)を公安総局外国人課に申請して取得する必要があります。滞在許可期間を超えた滞在は不法滞在となり、罰則の対象になりますので、注意が必要です。
(2)就労する場合には、入国前に就労査証を取得し、入国後、労働省(Ministry of Labor)で就労許可を取得する必要があります。原則として就労許可は1年間有効のものが発給されますが、本人が同じ企業に就労していることを条件に、3年間を限度に1年ごとに更新ができます。
(3)滞在許可及び就労許可に関する違反には、罰金または6か月から3年の禁固刑が科されます。
(4)レバノンに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、到着後遅滞なく在レバノン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、在留届電子届出システム(オンライン在留届、https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送,ファックスによっても行うことができますので、在レバノン日本国大使館まで送付してください。
(5)在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報等を日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、レバノンで事件や事故、自然災害等が発生した際に、在レバノン日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

2 制限区域等
(1)イスラエルに面する南部の一部地域ではレバノン国軍及び国連軍(UNIFIL)が展開し厳重な警戒が行われている場所があります。また、南部及び北東部の国境地帯では地雷の除去作業が行われている場所があり、これらの場所は一般の立ち入りが制限されていますので、近付かないよう十分注意してください。
 更に、南部地域の一部の村では外来者に対する警戒心が非常に強く、立ち入った旅行者がカメラやパソコン等を村人に没収されたという事例が確認されていますので、注意が必要です。
(2)治安情勢に応じ、主要道路などでの検問が強化されることがありますので、身分証明書(旅券または旅券のコピー)の携行を強く推奨します。

3 写真撮影の制限
 ISF(国家警察軍)やレバノン国軍などの治安関連施設、パレスチナ難民キャンプ、政治団体の施設などの撮影は絶対に行わないでください。
 また、軍事施設に隣接している場所や民兵組織等の構成員及び施設の写真撮影には許可が必要な場合があり、許可無く撮影した場合はスパイ容疑等で身柄を拘束されたり、カメラ等を没収されたりする可能性もあります。明確な表示や制服を着た警備員等が存在しない建物であっても、治安関係施設として使用されている場合があり、私服の警備員が撮影等の行為を厳しく取り締まっていることがあるため注意が必要です。

4 各種取締り法規
(1)レバノン国内では麻薬は厳しく取り締まられており、麻薬を所持しているだけで2か月~3年の懲役刑に処せられます。
(2)国家、宗教的信条及び国家公務員に対する侮辱は、最高2年の禁固刑が科せられます。宗教や警察官、軍人、出入国管理官等に対する侮辱的言動は絶対に行わないでください。
(3)売買春行為は禁固刑以上の罰則が科せられます。

5 交通事情
(1)レバノンでは交通規則を遵守するという意識が非常に希薄です。交通マナーは極めて悪く、歩行者優先ではありません。飲酒運転、携帯電話を操作しながらの運転、信号無視、バイクによる強引なすり抜け、一方通行の逆走といった交通違反が頻発しているため、運転時及び歩行時は十分注意してください。
(2)交通事故が発生した場合、警察は人身事故には関与しますが、物損事故には関与しないことが多く、その際は当事者間で解決しなければなりません。事故処理の交渉は困難なケースが多いため、車両保険への加入を推奨します。また、わずかな傷や凹み程度の接触事故では、相手がそのまま立ち去ることがありますので注意してください。
(3)レバノンの交通事情に慣れていない間は自身で運転することを避け、タクシー会社に配車を依頼するか、運転手付きのレンタカーの利用を推奨します。
(4)主要幹線道路等には検問所が多数設置されているほか、治安維持のため臨時の検問所が増設されることがあります。過去に検問所において治安関係者の指示に従わなかったとして、日本人が射殺されたという事例があります。検問所を通過する際には、必ず治安関係者の指示に従ってください。また、身分証明書(旅券または旅券のコピー)の携行を強く推奨します。

6 抗議デモ
 レバノンの経済状況悪化に伴い、2020年から2021年現在にかけて、国内の各地で政府に対する抗議デモが断続的に発生しています。デモ自体は概ね平和的に行われているものの、デモを妨害しようとする特定政党の支持者と参加者との小競り合いにより、負傷者が出た事例や発砲で死傷者が出た事例が確認されています。また、デモに伴い主要幹線道路を含めて道路が封鎖されてしまうこともあります。
 抗議デモに遭遇した場合は決して群衆には近づかず、速やかにその場を離れるようにしてください。また、道路封鎖の可能性を念頭に置き、時間にゆとりをもって行動するようにしてください。特に空港を利用する際は、事前に道路状況に加えて航空会社の運航状況を確認するようお願いします。

7 その他
 銀行はATMの引き出し限度額の引き下げや米ドルの国外送金を制限するなどの措置を取っています。加えて、物流の停滞が長期化した場合は、食料やガソリン等の必需品が不足するおそれがあります。
 そのため、十分な額の当座の現金を手元に置いておくほか、医薬品及び食料等の備蓄品を確保するなどの予防策を取っておくようお願いします。また、ガソリンはこまめに給油しておくことを推奨します。

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項
(1)レバノンでは憲法によって言論、思想、信条等の自由は保障されています。しかし、人前で政治的・宗教的な問題を論議することは避けた方が賢明です。
(2)レバノンは、他のアラブ諸国に比べて開放的であると言われますが、伝統的な社会習慣も根強く残っています。また、宗教的な影響も小さくありません。女性が開放的な服装をしていたとしても宗教的には敬虔な場合が多く、軽率な言動で不快感を与えないよう細心の注意が必要です。
(3)レバノン人を会食に招く際には、宗教上のタブーとされている食材や行為について事前に確認しておき、飲酒については、レストランやホテル以外の公共の場所では控えることを推奨します。

2 衛生事情
(1)レバノン国内の水道水は飲料に適しません。飲用水としてはミネラル・ウォーターの利用を推奨します。
(2)深刻な風土病の発生は伝えられていませんが、時折肝炎や腸チフスなど、飲食に起因すると思われる病気が流行することがあります。生野菜、果物等は清潔な水でよく洗浄することが必要です。また、野良犬や野良猫が感染症を媒介することもあるので注意が必要です。
(3)「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/lebanon.html )において、レバノン国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 http://www.forth.go.jp/
(4)医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

3 新型コロナウイルスに関する感染症危険情報が発出されていますので、外務省ホームページ等を通じて動向を注視してください。

○警察 TEL:112
 ベイルート市内所轄所
 アシュラフィーエ警察署(東ベイルート市内所轄)
  TEL:01-328086、01-328087
 ジュマイゼ警察署(東ベイルート・アシュラフィーエ内モノ地区所轄)
  TEL:01-443115
 ブルジ警察署(ソリデール(ダウンタウン)地区所轄)
  TEL:01-372117
 ラス・ベイルート警察署(西ベイルート市内所轄)
  TEL:01-740942
○救急車 TEL:140
○消防 TEL:175
○在レバノン日本国大使館 TEL:01-989751~3
                (領事直通):01-989856

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4475
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在レバノン日本国大使館
  住所:Serail Hill Area, Army Street, Zokak El-Blat, Beirut, Lebanon. (P.O. Box 11-3360)
  電話:01-989751~3
   国外からは(国番号961)-1-989751~3
  領事直通電話:01-989856
   国外からは(国番号961)-1-989856
  FAX: 01-989754
   国外からは(国番号961)-1-989754
  ホームページ: https://www.lb.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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