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パキスタン
安全対策基礎データ

更新日 2023年04月27日

1 一般犯罪
(1)概況
 パキスタンの治安当局は犯罪発生件数を公表していませんが、シンクタンク等からの情報によると、治安当局による犯罪検挙件数は増加しています。イスラマバード、カラチ、ラホールなどの大都市においては、顕著に犯罪発生件数が増加していますので注意が必要です。
 現在、パキスタンにおいては各地域情勢に応じて、「レベル4:退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)」、「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」の危険情報が発出されています。特にレベル4および3の地域にはいかなる目的であれ、渡航・滞在は止めてください。

(2)犯罪発生状況
ア スリ
 乗り合いタクシーやバスの車内および商店等、不特定多数の人が集まる場所において、スリなどの窃盗被害が発生しています。
イ 偽警察官による窃盗等
 ホテルやマーケット等の周辺で、警察官を装った者(いわゆる偽警察官)による窃盗・強盗・詐欺事件が発生しています。イスラマバード市内のマーケットにおいて、偽警察官に身分証明書の提示を求められたヨーロッパの外交官が、現金の入った財布を持ち逃げされる事件が発生したほか、2018年3月には、カラチ市内を歩いていた日本人旅行者が、実際には存在しない情報機関所属の警察官を名乗る人物から所持品を検査された後、拳銃で脅され現金を強奪される被害も発生しました。
ウ 強盗
 パキスタン各地で、白昼、銀行や商店を襲う強盗事件が発生しています。また、路上歩行中や車両での移動中に、銃器・刃物等で脅され金品や車両を強奪される事件も発生しています。銀行で現金を下ろした人を尾行して、自宅に戻ったところを襲う手口のほか、走行中の車両の前方を塞ぐ、車両の前に人が飛び出して急ブレーキを掛けさせる、道路上に障害物を置くといった手段で停車させ、銃で脅して金品や車両を強奪する手口もあります。さらに、けん銃を携行した複数の強盗犯が、渋滞で停車中の車両を次々と襲うといった事案も発生しています。2022年8月にはイスラマバードにおいて国連職員が外交団地区に向かって車で通勤中、前方に割り込んできた車両に停車させられ、降りてきた男性に銃を突き付けられ金品を強取される事案が発生しました。また、2022年7月には、ラホールにおいて外国人女性が自宅を警備していた警備員に銃を突き付けられ、さらに手足を縛られ現金やオートバイを強奪される事案が発生しています。
エ 武装強盗団(ダコイト)
 また、ダコイトと呼ばれる武装強盗団による車両強奪のほか、バスの乗客を装った人物が他の乗客の現金を強奪するなどの犯罪も発生しています。通常ダコイトは郊外で出没する傾向にありますが、最近は都市部でも出没しています。
オ 性犯罪
 パキスタンでは、夜間を中心に強制わいせつや強姦等の性犯罪が多く発生しています。特に女性の一人歩きや夜間の外出は避ける必要があります。また、性犯罪の被害者は女性に限らず、子供や青年なども含まれるため、注意が必要です。2022年6月には、イスラマバードにおいて外国人女性の自宅を警備していた警備員が寝室に侵入し、同女性をレイプする事案が発生しました。

2 その他治安情勢
(1)インドとの管理ライン(LoC)等付近一帯
 パキスタンとインド間の軍事停戦ラインである管理ライン(LoC)では、過去に両軍による散発的な銃撃・砲撃事案が発生し、民間人の死傷者も発生しました。2021年2月に停戦の厳正な遵守が合意されて以降、特筆すべき武力衝突こそ発生してはいませんが、2022年3月にはインドからのミサイルがパンジャブ州ハーネーワール県のミアン・チャヌ近辺に着弾しました。このほか、国境周辺は麻薬や武器の違法取引やテロリストの避難場所になっています。同地域一帯に対しては、従来危険レベル4(退避勧告)およびレベル 3(渡航中止勧告)が発出されていますので、どのような目的であっても同地域への渡航は止めてください。
(2)大規模デモ活動
 2022年5月にイスラマバード、シンド州のカラチおよびパンジャブ州のラホールにおいて前与党であるパキスタン正義運動(PTI)によるデモ活動が暴徒化し、一部地域ではデモ隊による放火が行われ、死傷者も発生しました。また、2023年3月にはカーン前首相(PTI党首)の私邸が所在するラホールのザマンパークや、イスラマバードの裁判所施設が所在するG-11地区において治安部隊とPTI支持者が衝突するなど、政府の政策等に対する抗議活動が各地で発生しています。

3 防犯対策
 一般的な防犯対策は以下のとおりです。また、常に最新の治安状況の情報収集に努めるとともに、十分な安全対策を行い、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
(1)一般犯罪に遭わないための対策
ア 夜間単独での外出は極力避ける。
イ 知らない人から声をかけられても安易に信用しない。
ウ 多額の現金を持ち歩く場合は、財布の他に数か所に分けて携行するなどの予防措置を取る。
エ 高級品や宝飾品は極力持ち歩かない。
オ 長距離を移動する際には、陸路を極力避け空路を利用する。
カ 車での移動の際は、窓を完全に閉め、ドアは確実にロックする。
キ 運転中に不審車両の接近等に気付いた場合は、安全な場所まで移動し、不用意な停車や減速はしない。
ク 誘拐の予防として、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとり、「目立たない」「用心を怠らない」「行動を予知されない」という3原則を踏まえた行動を心掛ける。また、日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)に変化を加え、狙われにくくする。

(2)強盗等に遭遇した場合の基本行動
ア 車両の運転中は、車間距離を十分確保するなど、常に周囲を警戒する。また、車両強盗への対処方法をあらかじめ想定するとともに、運転手にも基本的な行動について指導しておく。
イ 万一、銃を至近距離で向けられた場合には、身体の安全を第一に考え、以下の点に注意して対処する。
・抵抗しない。
・抵抗と捉えられるような急な動作はしない(シートベルトを外そうとする動きは銃を取り出す動きと誤解される可能性があるので注意。)。
・パニックにならない(ゆっくり深呼吸して、気持ちをできるだけ落ち着かせる。)。
・聞かれた質問や指示された行動には素直に従い、無駄な抵抗はしないことを行動で示す。
・過度な解放要求や質問された以外の内容の情報提供は避ける(不要な人物、あるいは面倒な人物であると思われると、即座に殺害される可能性がある。)。
・犯人を刺激しない。
・所持品に執着しない。
・犯人の特徴をできるだけ覚える(車両ナンバー等に関しても同様。ただし犯人の顔を直視しない。)。
・身体の安全が確保された段階で警察等へ通報する。

3 テロ・誘拐
(1)テロ・誘拐等発生状況
 2021年8月のタリバーンによるカブール制圧以降、地域情勢は不安定化し、パキスタンにも大きな影響が及んでいます。2022年11月にはパキスタン・タリバーン運動(TTP)がパキスタン政府との停戦協定の破棄を宣言し、直後にバロチスタン州やイスラマバードで自爆テロが発生するなど、パキスタン全土にテロの脅威が高まっています。また、TTPがかつてのように活動資金獲得のために誘拐や恐喝行為に及ぶ可能性も排除できません。
 これまでに、パキスタンにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、軍、警察治安当局関係者および中パ経済回廊(CPEC)関連事業の従事者を標的としたテロ事件が発生していますので、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情勢の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。詳細については、「テロ・誘拐情勢」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_011.html )をご確認ください。

(2)テロ事件や不測の事態に巻き込まれないための対策
 日頃から細心の注意を払い、高い危機意識を持って行動することが重要であり、常に最新の治安関連情報の入手に努めてください。
ア 大型商業施設や外国人がよく利用する商業施設、ホテルのロビー等、多数の人が集まる場所での用事は短時間で済ませ、常に周囲の状況に注意を払いつつ、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
 特にテロの標的となり得る以下の場所には極力近づかない。
(ア)政府、軍および警察関連施設(含む車両、検問所等)
(イ)報道機関
(ウ)中パ経済回廊(CPEC)関連事業サイト
(エ)モスクや教会等の宗教関連施設
(オ)外国資本のホテルや飲食店等の欧米関連施設
(カ)不特定多数の人が利用する一般の市場(青空市場を含む)
イ デモ・集会が行われている場所には決して近づかず、自身の移動中に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。
ウ ラマダン(断食月)やイード(犠牲祭)などの宗教行事の期間は、不要不急の外出は控える。

(3)テロ事件に遭遇した場合の対応
 テロ事件に遭遇することを日頃から想定しておくことが重要です。特に初めて訪れる場所では、以下の行動を迅速にとれるよう、避難経路・身を隠せる場所等をあらかじめ確認するようにしてください。
ア 爆発音や銃声を耳にしたら、その場に伏せ、直ちに低い姿勢を取る。
イ その後、建物や身を隠すことの出来る壁などの陰に隠れる。
ウ 周囲の状況を確認し、可能であれば爆発音や銃声がした場所から、低い姿勢を保ちつつ速やかに離脱する。
エ 屋内等の閉鎖空間から退避する場合、限られた出入口に避難者が殺到することで発生する将棋倒し等の二次被害に遭わないよう留意する。

※在留邦人向け安全の手引き
 在パキスタン日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.pk.emb-japan.go.jp/files/100197303.pdf )も参照してください。

(手続や規則に関する最新の情報については、駐日パキスタン大使館(電話03-5421-7741)にお問い合わせください。)
※新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限が取られていることがありますので、海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )等により事前に最新の情報をご確認ください。

1 査証(ビザ)
 2021年2月より、全ての査証(ビザ)申請はオンライン化されており、また、日本人がパキスタンに入国するためには査証(ビザ)が必要です。
(1)短期商用目的
 パキスタンへの渡航前の48時間から72時間前に手続きを行う必要があるビジネスビザ・イン・ユア・インボックス(Business Visa in Your Inbox)および最長5年間の数次有効となるビジネスビザ(Business Visa)があります。
(2)旅行目的
 パキスタンへの渡航前の48時間から72時間前に手続きを行うツーリストビザ・イン・ユア・インボックス(Tourist Visa in Your Inbox)、滞在期間を延長できるツーリストビザ(Tourist Visa)および4週間程の審査期間を要する登山・トレッキングビザ(Mountaineering & Trekking Visa)があります。
(3)罰則規定
 パキスタンでは外国人の不法滞在が深刻な問題となっています。これに伴い、パキスタン政府は不法滞在に係る罰金(Overstay Charge)を設定しています。この罰則規定は、すべての外国人に適用され、この罰金が科された場合は、次回からパキスタン入国が困難になる可能性がありますので、パキスタン査証(ビザ)に記載されている滞在可能期間を遵守し、必要に応じて当該査証(ビザ)の滞在期間更新手続きを行うようにしてください。

○不法滞在の期間・罰金額
2週間以上~1か月未満 50米ドル
1か月以上~3か月未満 200米ドル
3か月以上~1年未満  400米ドル
(有効なパキスタンオリジンカード(POC)(注:パキスタン系外国人等に対して発行される登録証)所持者に対しては減免措置があります。)

2 外貨申告、両替
(1)現金等の持込み・持出し
 現地通貨(パキスタン・ルピー)については10,000ルピーまでの持込み(インドからは3,000ルピーまで)が可能です。10.000米ドル相当以上の外貨を入国時に持ち込む場合にはWeBOC(Web Based One Customs)によるオンライン申告が必要です。
 また、出国時については18歳以上が1回にあたり1人5,000米ドル相当で年間30,000米ドル相当、18歳未満が1回あたり1人2,500米ドル相当で年間15,000米ドル相当までの外貨の持出しが可能とされています。
(2)両替
 現地通貨の米ドルへの換金は銀行ではできませんが、両替商で可能です。米ドルから現地通貨への換金は、銀行・両替商ともに可能です。
日本円(現金)から現地通貨への換金は、都市部の両替商等一部においては可能ですが、一般的には米ドルからの換金の方が容易です。

3 通関
(1)持込み禁止品目
 主な品目としては、わいせつ物(ポルノ雑誌やDVD等)、麻薬等違法薬物、各種武器、アルコール飲料の持ち込みが禁止されています。
(2)持出し禁止品目
 仏像等の骨董品・美術品を許可なく国外に持ち出すことは法律で禁じられています。骨董品の国外不法持出しを図った場合は、当該物品の没収、および同物品の価値の2倍以下の額の罰金が科せられ、さらに禁固刑が科せられることもあります。なお、絨毯については土産品として持ち帰ることができますが、購入先からの取得税番号の記載された領収書が必要です。
 パキスタンで取引されることがある「シャトゥーシュ」と呼ばれる高級毛織物は生息数が減り世界的に取引が禁止されているチベットアンテロープの毛でできており、ワシントン条約により日本への持込みおよび日本国内での売買が禁止されています。
 なお、過去に機内預け荷物の中に弾丸型のキーホルダーを入れていたところ、危険物と思われる物を所持していたとして空港官憲に一時身柄を拘束された事案があるため、銃火器類として認識されるおそれのある拳銃型、弾丸型の玩具等は携行しないでください。

1 滞在時の各種届出
 日本人については、外国人登録は免除されています。しかし、日本人を含め、パキスタンに滞在している外国人は、パスポート、在留許可証等の身分を証明できるものを所持する必要があります。少なくとも、パスポートおよび査証のページの写しは常時所持してください。

2 旅行制限
 旧FATA(旧連邦直轄部族地域)および国境より10マイル(約16キロメートル)以内の地域(カラコルム・ハイウェイを除くギルギット・バルティスタン地域およびKP州チトラル郡では国境より30マイル(約40キロメートル)以内)、アザード・カシミール地域、クエッタと幹線道路を除くバロチスタン州全域等は、パキスタン政府により旅行制限地域と定められています。これらの地域へ立ち入るためには、パキスタン内務省の許可が必要です。また、トレッキングのルートについても立入り制限地域(シアチェン氷河地域等)があり、かつ、これらの制限地域はたびたび変更されますので、事前に駐日パキスタン大使館、または、パキスタン観光局(Pakistan Tourism Development Corporation)に確認してください。これら地域への旅行を計画する際には、別途掲載しているテロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_011.html )の他、随時更新している海外安全情報(危険情報、スポット情報 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0 )もご参照ください。

3 写真撮影の制限
 港湾、橋、鉄道、空港、軍事施設等の写真撮影は、治安上の理由で禁止されています。過去には、ラワルピンディにおいて日本人旅行者が軍事施設付近で写真撮影していたところ、現地の警察に身柄を拘束される事案が発生しています。
 なお、基本的に女性を撮影することは控えてください。カイバル・パクトゥンクワ州はパキスタンで宗教的に最も厳しいとされる地域で、バスを撮影したつもりでも、同時に女性が撮影されたとして、村人に囲まれカメラ等を奪取されたケースもあります。過去には、日本人ジャーナリストが女性を撮影しようとして、村人に石等で襲撃され大怪我を負った上に、車両、カメラ、旅券等すべてを奪われる事件が発生していますので十分注意してください。
 また、スマートフォンの普及に伴い、多くのパキスタン人はスマートフォンを保有しており、地方から大都市に観光に来たパキスタン人が「セルフィー」といいながら外国人に対して写真撮影を求めて話しかけてくることが度々あります。これに応じて問題が発生したとの報告は未だありませんが、写真が撮影者のSNS等に無断で掲載される可能性に留意する必要があります。また、一度写真撮影に応じると他の者も写真撮影を求めて次々に集まってきて収拾がつかない状況に陥る場合があるため、貴重品に注意の上、周囲の状況をよく確認してください。

4 各種取締法規
(1)麻薬等違法薬物
 パキスタン政府の麻薬取締りは厳しく、麻薬売買に関与した者に対しては、罰金を含む5年以上の拘禁刑から終身刑までの刑罰が科せられます。外国人もこの法律の適用を受けます。
 近年、航空機を利用した麻薬の密輸事件が相次いで摘発されていますが、中には他人から預かった荷物の中に薬物が隠匿されており、知らぬ間に運び屋に仕立てられているケースもありますので、不用意に他人の荷物を預かることのないよう注意してください。
 また、麻薬等の購入をもちかけられるようなことがあっても、そのような誘いには絶対に関わらないようにしてください。
(2)外国人の政治活動
 外国人がパキスタン政府や政府高官に対する反抗行為、治安の妨害、扇動を行った場合には、厳しい刑罰が科せられます。
(3)銃器
 銃器類(国内の一部の地域では、路上の商人が土産物として勧める一見玩具のように見えるペン型ピストルを含む。)の不法所持の場合、7年以下の拘禁もしくは罰金、またはその両方が科されることがあります。過去、ギルギット・バルティスタン地域において日本人旅行者が拳銃を不法に所持していたため、現地の警察官に現行犯逮捕されたことがあります。本物の弾丸はもちろん、模造品であっても危険物として見なされ、所持者は航空機への搭乗を拒否されたり、場合によっては逮捕・拘禁される可能性がありますので、十分注意が必要です。
(4)売買春
 性犯罪および売買春は最長25年の禁固および罰金が科せられます。治安当局による取締りも頻繁に行われており、偶然その場に居合わせた場合であっても逮捕される可能性もありますので、売春の疑いのある店や施設には絶対に近づかないでください。

5 交通事情
(1)交通法規
 交通警察により交通法規違反とみなされた場合は罰金が科せられますが、法規を遵守する車両や歩行者は少なく、接触事故などの交通事故が頻繁に発生しています。自動車に乗車する際のシートベルト着用は、運転席および助手席のみに義務づけられていますが、後部座席に乗る場合も必ずシートベルトを着用してください。車を運転する際には周囲の車両等の動きに注意を払うとともに、十分な車間距離を取ることが大切です。
(2)道路状況
 大都市などの主要な道路は比較的整備されていますが、郊外までは整備が行き届いていないのが現状です。また、一部の地域では、多種多様の車両等が同じ車線を同時に通行することによる慢性的な交通渋滞が起きていたり、電力インフラの未整備により、交通信号が機能しない状況も多く見られます。さらに、道路が舗装されていない場所も多く、道路の中央に大きな穴が空いていることもあり、運転にあたっては細心の注意が必要です。日中はもちろん、夜間は道路状況を確認しづらく、人やバイクが飛び出してきたり、警察の検問のためのブロックが置かれていたりすることもあるため、徐行による慎重な運転を心掛けてください。
(3)頻繁に交通事故が発生しており、加害者となる可能性もありますので、可能な限り運転手を雇用し、自身での運転は必要最低限とすることをお勧めします。

6 在留届
 パキスタンに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を通じて、在パキスタン日本国大使館または在カラチ日本国総領事館に「在留届」を提出してください。日本から転居する場合には、住所が決まっていなくても、日本出発の3か月前からオンライン提出が可能です。この他、住所その他届出事項に変更が生じたときは「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。

7 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、パキスタンで事件や事故、自然災害等が発生し、在パキスタン日本国大使館または在カラチ日本国総領事館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

8 ハーグ条約
 パキスタンは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項
 国教はイスラム教です。イスラム教を冒とくする行為は決して行わないでください。また、公共の場では次のような事項に十分留意することが必要です。
(1)各地にあるモスク(イスラム教寺院)内を参観する際には、靴を脱ぐとともに服装に気をつける(肌の露出を控える)など、神聖さを汚さないよう行動に気をつけてください。
(2)女性の単独行動は極力避け、外出する際には肌を露出させない服装を心掛けてください。
(3)イスラム教徒にとって飲酒は禁じられており、酒類は商店等ではほぼ販売されていません。また、国外からのアルコール飲料の持込みも禁止されています。

2 衛生事情
 全国的に上下水道が十分に整備されておらず、水道や井戸水の中に細菌、ウィルス、寄生虫卵、重金属等が混入していることがあります。水道水をそのまま飲用することは避け、ミネラル・ウォーターの飲用をお勧めします。市販されているミネラル・ウォーターでも、水道水や汚染された水を詰めて売る悪質業者もいるため、極端に安い商品は避け、確実に密封されている商品を選んでください。また、ホテルやレストランで出されるグラス入りの水や氷、封の開いた状態で運ばれてきたミネラル・ウォーターも汚染されていることがあるので、飲用は十分注意してください。

3 病気
 毎年4月から6月には、内陸部で日中の気温が40度を超える日が多くあるので、特に旅行者は慣れない気候で無理がないよう行程に注意する必要があります。
 なお、パキスタンは世界で数少ないポリオ発生国です。パキスタンでは国内に滞在する外国人を含めた全ての長期滞在者(4週間以上の滞在者)の国外出国時には、出国1年前から4週間前までに接種した予防接種記録の提示が求められています。
(参考)感染症広域情報:ポリオの発生状況(ポリオ発生国に渡航する際は、追加の予防接種をご検討ください。)(内容の更新)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C101.html

 経口伝染病として、病原性大腸菌、カンピロバクター、コレラ、赤痢、腸チフス(シンド州を中心に薬剤耐性腸チフスの蔓延もあり、同ワクチン接種は必須)、その他の細菌性胃腸炎、ウィルス性肝炎(A型、E型)、ノロウイルスなどによるウィルス性胃腸炎等があり、特に衛生状態の悪化する夏季には細菌性胃腸炎が多く発生します。
 また、破傷風、狂犬病および蚊が媒介するデング熱、チクングニア熱、マラリア等もあります。
 イード(犠牲祭)の前後の時期には、家畜のダニを介して人に感染するクリミア・コンゴ出血熱も毎年発生しています。
 気温の下がる冬季には、インフルエンザなどの急性上気道感染症が流行します。
 さらに、パキスタンはWHOが指定する結核高負担国20か国のうちの一つで多数の新規結核患者が報告されています。人混みや使用人を介しての感染にも十分注意が必要です。
 したがって、A型・B型肝炎、腸チフス、ポリオ、破傷風、狂犬病などワクチンにより予防できる疾病については、可能な限り渡航前に接種することおよび蚊を媒介とするマラリア、デング熱については、昆虫忌避剤を使用し、長袖長ズボンの着用等により肌の露出を控えるなど、自身の健康には十分注意する必要があります。

4 医療事情
 医療水準は日本と比べ低く、医師及び薬品も慢性的に不足しています。重傷病者は、バンコク、ドバイなどへ移送されるのが一般的ですので、万一に備えて、緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

5 「世界の医療事情」において、パキスタン国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
◎在パキスタン日本国大使館:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/pakistan.html
◎在カラチ日本国総領事館:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/karachi.html
 その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。 
◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/index.html

6 医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

[イスラマバード市](市外局番051)
◎警 察:TEL  15、9203333
◎救急車:TEL 1122、9210646、115
◎消防署:TEL 1122、16、9252842、9252843
◎在パキスタン大使館:TEL  (+92-51) 907-2500

[カラチ市](市外局番021)
◎警 察:TEL  15
◎救急車:TEL 115、111-111-134
◎消防署:TEL  16、99215007~8
◎在カラチ総領事館:TEL  (+92-21) 3522-0800

[ペシャワル市](市外局番091)
◎警 察:TEL  15、9213333、9213222、9212222
◎救急車:TEL 1122、115、2214575、2563641
◎消防署:TEL 1122、16、9212534、2566666

[ラホール市](市外局番042)
◎警 察:TEL  15、99200269、99203349
◎救急車:TEL 1122、115、37806661、37806663、37806664
◎消防署:TEL  1122、16、99211282、3700211

[ラワルピンディ市](市外局番051)
◎警 察:TEL  15、9292653、9292959
◎救急車:TEL 1122、115、9330016、9330025、260328
◎消防署:TEL 1122、16、9330016、9330025、5770565、5570222

[クエッタ市](市外局番081)
◎警 察:TEL 15、9202555、9202777
◎救急車: TEL 115、42300889
◎消防署:TEL 16、9211409~10

○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4965
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4919
○領事局ハーグ条約室(一般案内窓口)03-5501-8466
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地在外公館連絡先)
○在パキスタン日本国大使館
  住所:Plot No. 53-70, Ramna 5/4, Diplomatic Enclave 1, Islamabad, Pakistan
  電話:051-907-2500
   国外からは(国番号92) 51-907-2500
  ファックス:051-907-2352
   国外からは(国番号92)51-907-2352
  ホームページ:https://www.pk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在カラチ日本国総領事館
  住所:6/2 Civil Lines, Abdullah Haroon Road, Karachi, 75530, Pakistan
  電話:021-3522-0800
   国外からは(国番号92)21-3522-0800
  ファックス:021-3522-0820
   国外からは(国番号92)21-3522-0820
  ホームページ:https://www.kr.pk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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