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危険情報
マダガスカルの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
更新日 2025年11月26日
危険レベル・ポイント
●2025年9月末から10月上旬にかけて、首都アンタナナリボ(Antananarivo)を中心に、慢性的な停電・断水への不満を背景としたデモが同時多発的に発生し、一部では商店襲撃などの暴徒化も確認されました。その後、要求は政権交代へと発展し、軍の一部がデモ隊を支援した結果、当時の大統領は国外へ退避し、軍部主導の暫定政権が樹立されました。今後も政治情勢は一定程度流動的な状態が続くとみられ、場合によってはデモや道路封鎖を始めとする新たな抗議行動が発生する可能性もあります。
●貧困に起因する強盗、スリ、ひったくりといった一般犯罪が多発しており、注意が必要です。
●身代金目的の誘拐事案が多数発生しており、注意が必要です。
●貧困に起因する強盗、スリ、ひったくりといった一般犯罪が多発しており、注意が必要です。
●身代金目的の誘拐事案が多数発生しており、注意が必要です。
詳細
1 概況
(1)マダガスカルでは、首都アンタナナリボ(Antananarivo)を中心に、長時間にわたる停電や断水が慢性化しており、都市住民の間では政府に対する不満が蓄積しています。こうした状況のなか、9月下旬に国内各都市で同時多発的に抗議デモが発生しました。当初、抗議デモは「水・電力供給の改善」を求める平和的なものでしたが、一部の参加者が暴徒化し、商店や特定政治家の私邸を襲撃する事態も確認されています。その後、デモ隊の要求は「大統領の辞任・政権交代」へと拡大し、10月12日以降は軍の一部部隊がデモ隊側を支援し、当時の大統領が国外に退避する事態に至りました。その後、軍部主導による暫定政権が樹立されています。このような経緯から、今後も政治情勢は一定程度流動的な状態が続くとみられ、場合によってはデモや道路封鎖を始めとする新たな抗議行動が発生する可能性もあります。
(2)マダガスカルは世界でも有数の最貧国の一つであり、深刻な貧困状況を背景に、強盗やスリ・ひったくりなどの犯罪が多数発生しています。
(3)誘拐事件が高い水準で発生しており、2025年にも多数の事例が確認されています。これらの誘拐は身代金を目的とするもので、主にインド・パキスタン系実業家やマダガスカル人富裕層が標的となることが多いですが、その他の外国人が対象となる可能性も排除できません。また、一部の事件では、被害者が殺害される事例も報告されています。
(4)これまでに、マダガスカルにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所を標的としたテロが世界各地で頻発しており、常に注意が必要です。
2 地域別情勢
全土レベル1:十分注意してください。(継続)
(1)首都アンタナナリボ市及びその周辺
ア 治安は比較的安定しているものの、停電や断水に対する国民の不満は依然として存在しており、これに関連した小規模な抗議行動が限定的に発生しています。デモや道路封鎖などの抗議活動が発生している地域や治安機関が集結している地域へは、危険回避のため近づかないようにしてください。
イ 貧困に起因する一般犯罪が多数発生しており、アナラケリー市場、独立大通り、独立広場に続く大階段など、観光地や市場ではスリ・ひったくりが数多く発生しています。日本人渡航者が昼間に強盗被害を受けた事例もあることから、市場やバス停など、混雑する場所では十分な注意が必要です。
ウ 夜間は人通りが少なくなるため、不要不急の外出は控えてください。外出する場合は、単独での行動を避け、周囲の状況に十分注意を払うなど 安全確保に細心の注意を払ってください。
エ 路上で警察官から不当な金銭要求を受ける事例が報告されています。そのような状況に遭遇した場合には、無理に抵抗することなく、身の安全を最優先にしてください。
(2)その他の地域
ア 以前は首都と比較して安全とされていたものの、近年では地方都市においても、外国人を含む住民を対象とした武装強盗、殺人、誘拐などの凶悪事件が増加しています。常に危険に遭遇する可能性があることを念頭に置き、周囲の状況に十分注意しながら行動してください。
イ 夜間の武装強盗団による犯行が多数報告されています。国道4号線や7号線など、比較的道路状況の良い路線であっても、夜間の通行は避け、必ず日中の明るいうちに移動してください。
ウ 道路状況が悪いことによる交通事故のリスクがあるため、遠方へ移動する際は、国内航空便の利用も選択肢として検討してください。
エ 武装牛強盗団「ダハロ」は、もともと家畜(牛)の窃取を主な目的とする集団でしたが、近年では誘拐や略奪などの凶悪犯罪に関与する事例も確認されています。アンタナナリボ州以外、特に南西部地域においてその活動が活発です。とりわけ、国道10号線(アンドラノボリ(Andranovory)〜アンパニ(Ampanihy))および国道13号線(イフシ(Ihosy)〜アンブヴォンベ(Ambovombe))では、「ダハロ」による襲撃事件が高頻度で発生しており、同区間の通行は昼夜を問わず避けてください。また、西部のツィルアヌマンディディ(Tsiroanomandidy)からメインディラーノ(Maintirano)にかけての道路沿いや、北部のツァラタナナ(Tsaratanana)周辺地域にも「ダハロ」の拠点が存在するとの情報があり、これらの地域を移動する際は特に警戒が必要です。
3 滞在にあたっての注意
マダガスカルでの滞在にあたっては、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、外務省、在マダガスカル日本国大使館、マダガスカル関係当局、現地報道等より最新情報を入手するよう努めてください。
また、マダガスカルにおける渡航・滞在に当たっての注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_119.html )も併せてご参照ください。
(1)滞在中は旅券等の身分証明書を携行する(ただし、スリ・ひったくり・置き引きが頻発しているので注意を怠らないこと)。
(2)不要不急の夜間の外出は控えるとともに、昼間であっても常に周囲への注意を怠らず、また、可能な限り集団での行動に努める。
(3)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにする。
(4)観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等はテロの標的となりやすく、常に注意が必要。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要。
テロはどこでも起こり得ること、日本人もテロ・誘拐の標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等から最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛ける。
詳細は、マダガスカルの「テロ・誘拐情勢」も、あわせてご確認ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_119.html )
マダガスカルに3か月以上滞在される方は、在マダガスカル日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。(旅券法により提出が義務となっています。)
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在マダガスカル日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関係課室)
○領事局海外邦人緊急事態課
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)
(現地大使館連絡先)
○在マダガスカル日本国大使館
住所:Villa Chrysantheme 3 Ambohijatovo Analamahitsy Antananarivo(BP.3863)
電話:(市外局番020)22-493-57
国外からは(国番号261)20-22-493-57
ホームページ: https://www.mg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
大使館開館時間: 08:00~12:00、13:00~16:45(現地時間)
開館時間外で緊急でお困りの方:〈緊急電話〉032-07-072-11
(1)マダガスカルでは、首都アンタナナリボ(Antananarivo)を中心に、長時間にわたる停電や断水が慢性化しており、都市住民の間では政府に対する不満が蓄積しています。こうした状況のなか、9月下旬に国内各都市で同時多発的に抗議デモが発生しました。当初、抗議デモは「水・電力供給の改善」を求める平和的なものでしたが、一部の参加者が暴徒化し、商店や特定政治家の私邸を襲撃する事態も確認されています。その後、デモ隊の要求は「大統領の辞任・政権交代」へと拡大し、10月12日以降は軍の一部部隊がデモ隊側を支援し、当時の大統領が国外に退避する事態に至りました。その後、軍部主導による暫定政権が樹立されています。このような経緯から、今後も政治情勢は一定程度流動的な状態が続くとみられ、場合によってはデモや道路封鎖を始めとする新たな抗議行動が発生する可能性もあります。
(2)マダガスカルは世界でも有数の最貧国の一つであり、深刻な貧困状況を背景に、強盗やスリ・ひったくりなどの犯罪が多数発生しています。
(3)誘拐事件が高い水準で発生しており、2025年にも多数の事例が確認されています。これらの誘拐は身代金を目的とするもので、主にインド・パキスタン系実業家やマダガスカル人富裕層が標的となることが多いですが、その他の外国人が対象となる可能性も排除できません。また、一部の事件では、被害者が殺害される事例も報告されています。
(4)これまでに、マダガスカルにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所を標的としたテロが世界各地で頻発しており、常に注意が必要です。
2 地域別情勢
全土レベル1:十分注意してください。(継続)
(1)首都アンタナナリボ市及びその周辺
ア 治安は比較的安定しているものの、停電や断水に対する国民の不満は依然として存在しており、これに関連した小規模な抗議行動が限定的に発生しています。デモや道路封鎖などの抗議活動が発生している地域や治安機関が集結している地域へは、危険回避のため近づかないようにしてください。
イ 貧困に起因する一般犯罪が多数発生しており、アナラケリー市場、独立大通り、独立広場に続く大階段など、観光地や市場ではスリ・ひったくりが数多く発生しています。日本人渡航者が昼間に強盗被害を受けた事例もあることから、市場やバス停など、混雑する場所では十分な注意が必要です。
ウ 夜間は人通りが少なくなるため、不要不急の外出は控えてください。外出する場合は、単独での行動を避け、周囲の状況に十分注意を払うなど 安全確保に細心の注意を払ってください。
エ 路上で警察官から不当な金銭要求を受ける事例が報告されています。そのような状況に遭遇した場合には、無理に抵抗することなく、身の安全を最優先にしてください。
(2)その他の地域
ア 以前は首都と比較して安全とされていたものの、近年では地方都市においても、外国人を含む住民を対象とした武装強盗、殺人、誘拐などの凶悪事件が増加しています。常に危険に遭遇する可能性があることを念頭に置き、周囲の状況に十分注意しながら行動してください。
イ 夜間の武装強盗団による犯行が多数報告されています。国道4号線や7号線など、比較的道路状況の良い路線であっても、夜間の通行は避け、必ず日中の明るいうちに移動してください。
ウ 道路状況が悪いことによる交通事故のリスクがあるため、遠方へ移動する際は、国内航空便の利用も選択肢として検討してください。
エ 武装牛強盗団「ダハロ」は、もともと家畜(牛)の窃取を主な目的とする集団でしたが、近年では誘拐や略奪などの凶悪犯罪に関与する事例も確認されています。アンタナナリボ州以外、特に南西部地域においてその活動が活発です。とりわけ、国道10号線(アンドラノボリ(Andranovory)〜アンパニ(Ampanihy))および国道13号線(イフシ(Ihosy)〜アンブヴォンベ(Ambovombe))では、「ダハロ」による襲撃事件が高頻度で発生しており、同区間の通行は昼夜を問わず避けてください。また、西部のツィルアヌマンディディ(Tsiroanomandidy)からメインディラーノ(Maintirano)にかけての道路沿いや、北部のツァラタナナ(Tsaratanana)周辺地域にも「ダハロ」の拠点が存在するとの情報があり、これらの地域を移動する際は特に警戒が必要です。
3 滞在にあたっての注意
マダガスカルでの滞在にあたっては、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、外務省、在マダガスカル日本国大使館、マダガスカル関係当局、現地報道等より最新情報を入手するよう努めてください。
また、マダガスカルにおける渡航・滞在に当たっての注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_119.html )も併せてご参照ください。
(1)滞在中は旅券等の身分証明書を携行する(ただし、スリ・ひったくり・置き引きが頻発しているので注意を怠らないこと)。
(2)不要不急の夜間の外出は控えるとともに、昼間であっても常に周囲への注意を怠らず、また、可能な限り集団での行動に努める。
(3)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにする。
(4)観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等はテロの標的となりやすく、常に注意が必要。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要。
テロはどこでも起こり得ること、日本人もテロ・誘拐の標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等から最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛ける。
詳細は、マダガスカルの「テロ・誘拐情勢」も、あわせてご確認ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_119.html )
マダガスカルに3か月以上滞在される方は、在マダガスカル日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。(旅券法により提出が義務となっています。)
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在マダガスカル日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関係課室)
○領事局海外邦人緊急事態課
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)
(現地大使館連絡先)
○在マダガスカル日本国大使館
住所:Villa Chrysantheme 3 Ambohijatovo Analamahitsy Antananarivo(BP.3863)
電話:(市外局番020)22-493-57
国外からは(国番号261)20-22-493-57
ホームページ: https://www.mg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
大使館開館時間: 08:00~12:00、13:00~16:45(現地時間)
開館時間外で緊急でお困りの方:〈緊急電話〉032-07-072-11


