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マダガスカル
安全対策基礎データ

更新日 2021年06月24日

1 犯罪発生状況
 近年、首都アンタナナリボ市内のみならず、マダガスカル全土において武装強盗が発生し、地方都市においても凶悪事件が発生しています。スリ、ひったくり、置き引き、車上狙い等も依然として発生しており、マダガスカル人富裕層のみならず、外国人や観光客も被害に遭っています。2020年3月以降、新型コロナウイルス対策の一環で外出規制や国境封鎖等の措置がとられたことにより、経済活動が低迷し、失業者が増加したため、経済的な困窮に起因する犯罪が増加しているとも言われています。なお、コロナの流行の影響による外国人排斥等の動きや、外国人を標的とする犯罪は特段確認されていません。
 また、空港では、単独の旅行者に近づき、低料金での移動・宿泊を斡旋するとして治安の悪い地区にある安ホテルを案内しようとする者がいますので、十分注意してください。
 マダガスカル全土において誘拐事件が多く発生しており、 2020年には、公開情報だけでも年間142件が報告されています。これらの事件は身代金目的の犯行が大半を占めていますが、被害者が殺害される事案もみられますので十分に注意する必要があります。

2 日本人の被害例
 近年ではマダガスカル人富裕層のみならず、外国人が犯罪の標的となった事件も発生しています。外国人は金持ちとみなされるため、日本人も例外でなく、2018年5月には、地方に住む日本人の住宅に武装強盗が侵入し、日本人を負傷させ、金品を強奪した事件も発生しています。
 また、地方において、現地住民と一緒に写真撮影しようとしてカメラを向けたところ、金銭を要求された事例もありますので、写真撮影については事前に相手方の同意を得る等十分注意してください。
 さらに、渋滞時の車内で携帯電話を使用していたところ、開いていた車の窓から手を伸ばし、携帯電話を奪い去られるという事例も発生していますので、車の窓はしっかりと閉めるなど、車での移動の際にも十分に注意する必要があります。

3 犯罪被害危険地域・場所
 アンタナナリボ市内では、中心部周辺のイスチィ、アンダバマンバ、アノシベ、アナラケリ、ツァラララナ、アンタニメナ、ベオリリカ、アヌシ、67ヘクタール地区において、スリやひったくり等の犯罪が頻繁に発生しており、特に夜間は十分に注意する必要があります。また、アンボヒマンガケリー、アンドワラノフチ、イタオシでは武装強盗が頻発しています。
 また、地方都市は首都圏に比べ犯罪は少なく、比較的安全と言われていましたが、近年外国人に対する武装強盗、殺人事件が発生しており、首都圏と同様、常に危険に遭遇する可能性があることを念頭に置いて行動する必要があります。

4 防犯対策
(1)万一、身体・生命の危険を感じる事件(強盗、恐喝及び誘拐等)に遭遇した場合、決して抵抗することなく、「身の安全の確保」を最優先に行動してください。過去の事例においても、犯行目的の大半は金品の強奪・窃取であり、抵抗することによって犯人を刺激し、傷害や殺害に発展するケースがあります。
(2)大型市場、ナイトクラブ、乗り合いバス等の大勢の人が集まる場所では、スリ、ひったくり等の犯罪が多発しています。最近の被害事例では、バッグやリュックをナイフで切られ中身を抜き取られたり、身に付けていた装飾品類をひきちぎられ強奪される事例が頻繁に発生していますので、これらの場所にはなるべく立ち入らず、乗り合いバス等は利用しない方が安全です。こうした場所に立ち入る場合には、バッグ類は、常に体の前に抱える等の注意が必要で、特に貴重品類はバッグの中に入れて持ち運ばず、ウエストポーチ等を利用し身体に密着させた上で、さらに上着で覆い隠すなど、人目に付かないような工夫が必要です。
(3)タクシー(料金メーター制ではなく交渉制)を利用する場合、運転手が他の客を同乗させることがあります。同乗者が強盗を働く事件も発生していますので、同乗を許可しないよう運転手に伝ておくことが賢明です。
(4)数年前に日本人観光客が多く訪れる独立大通り周辺において、夜間、複数の警察官が検問と称して、法律違反等をしていない日本人観光客を車から降ろし、執拗に金銭を要求し、進路を阻んだり、警察署に連行するといった事案が発生しました。たとえ要求額が少額であっても、明らかに不当な金銭の要求であると考えられる場合は、毅然とした態度で支払いを断ることが重要です。また、この様な事象に遭遇したら可能な限り警察官の所属と氏名を確認し、在マダガスカル日本国大使館までお知らせください。
(5)ひと気がなく狭い路地は、逃げ道がないため、強盗が発生しやすい場所と言えます。また、単独での徒歩による移動は極力避け、夜間における不要不急の外出も控えてください。

6 その他
 テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_119.html )をご確認ください。

7 在留邦人向け安全の手引き
 在マダガスカル日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.mg.emb-japan.go.jp/files/000562984.pdf )もご参照ください。

手続きや規則に関する最新の情報については、駐日マダガスカル大使館(電話:03-3446-7252、7254)等にお問い合わせください。

1 査証
 マダガスカルに入国するには査証が必要です。30日以内の短期滞在査証(観光目的)であれば、空港で取得(約20ユーロ)することも可能です。しかし、空港の入国管理窓口では、入国者は列を作らず無秩序であり、申請時に多大な時間を要することが多く、可能な限り入国前に査証を取得しておくことをお勧めします。
 なお、渡航目的によって必要書類が異なりますので、事前に駐日マダガスカル大使館に確認してください。

2 出入国審査
(1)入国時は、旅券(パスポート)、入国カード及び復路航空券の提示が必要です。入国カードは航空機の機内で配布されない場合もありますので、その際は、入国審査ゲート前に備え付けられている入国カードに必要事項を記入のうえ入国審査を受ける必要があります。なお、入国カードを代行記入するとして、謝金を要求する事例が見られますが、空港でそのようなサービスは行っていませんので、自ら記入するようにしてください。
(2)黄熱の汚染地域に渡航したことのある入国者は、入国(トランジットを含む)の際に、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示が必要となる場合があります。なお、イエローカードの有効期間について、2016年7月11日以降は生涯有効と変更され、すでに所持する有効期間が過ぎた証明書も生涯有効なものとして取り扱われます(参考:厚生労働省ホームページ https://www.forth.go.jp/news/2016/06210854.html )。黄熱の詳しい説明は、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html )をご参照ください。
(3)学術調査及びテレビ撮影(取材)などの目的で入国する場合には、事前の許可を必要とする場合がありますので、駐日マダガスカル大使館にお問い合わせください。
 なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限措置がとられることがありますので、最新の情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )を事前にご確認ください。

3 外貨申告
 7,500ユーロ相当以上の外貨を持ち込むまたは持ち出す場合には申告が必要です。

4 通関
 タバコ2カートン、酒類2リットル(瓶は2本)までは無税で持込みが可能です。
恐竜の化石、ワニ・海亀のはく製、未加工の貴石、高級木材等は持出禁止品目です。土産物で輸出申告書が必要な物(アンモナイトの化石の加工品等)は、購入店で作成してもらう必要があります。
 なお、市内の市場では、国外に持出禁止である、マダガスカル固有種の原猿類、亀、カメレオン等を観光客に売りつけることがありますが、購入しないでください。

5 医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては、厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html )をご確認ください。

1 滞在査証(ビザ)の延長は、内務省に申請する必要がありますが、通常、短期滞在査証の延長はできません。入国後に滞在査証の延長または変更を予定している場合は、事前に変更可能査証(ビザ・トランスフォーマブル)を取得して入国する必要があります。

2 近年、滞在期間の延長手続きを代行すると持ちかけ、高額な料金を取って偽の滞在許可証を作成する業者が現れていますが、絶対に利用しないでください。

3 旅行制限
 2020年3月以降、新型コロナウイルス対策により、国際商用便の停止が継続されており、新型コロナ感染リスク国からの入国や観光客の入国が制限されているため、入国に際しては、最新の入国措置に関する情報を入手してください。
国内線及び国内の陸路移動についても、感染状況に応じて規制が行われる可能性がありますので、最新の状況を確認してください。

4 写真撮影
 大統領府、首相府、空港、港湾、治安機関関連施設等の撮影は禁止されています。マダガスカル国旗を掲げた建物も政府関係機関の建物ですので、撮影は避けた方が無難です。また、マダガスカルの慣習上、王族の墳墓等についても撮影は禁止されています。取材等で撮影をする必要がある際は、事前の許可が必要な場合がありますので、詳しくは駐日マダガスカル大使館に問い合わせてください。
地方の部族によっては写真を撮られることを嫌うこともあります。写真を撮ろうとしてカメラを向けたところ、いきなり暴力行為を受けた事例もあることから、現地の人を撮影する際は、無闇に撮影することなく、事前に相手方の同意を得る等十分注意してください。

5 各種取締り法規
(1)麻薬
 麻薬所持の刑罰は、懲役、罰金等の刑罰が科せられます。マダガスカルでは、麻薬に類する植物が自生している場所があり、特に地方においては、これらを入手することは比較的容易ですが絶対に入手を試みたり、使用したりしないでください。噛みタバコのような素性のわからない植物を勧められても絶対に口にしないでください。
 また、近年、当局の麻薬取締りは強化されており、国内各地で検問が実施されています。
(2)不法就労
 外国人の就労許可申請には、雇用主との契約書、犯罪経歴証明書(警察証明書)等が必要ですが、許可取得までに長期間を要します。不法就労が摘発された場合には、国外退去となる可能性があります。
(3)治安維持
 外国人が新聞、テレビ、ラジオ等を通じて政治的意見を発表することやスパイ行為は禁止されています。そのような治安維持上違法と認められる活動を行った場合には、国外追放、懲役、罰金の刑に処せられます。
 旅券等は常時携帯が義務付けられています。スリ・ひったくり等には十分注意してください。
(4)その他
ア 両替は、銀行、両替商、ホテル等の認可された場所において行ってください。空港等で不法両替商が勧誘してくることがありますが、絶対に利用しないでください。
イ 繁華街(特にナイトクラブ周辺)では、トラブルに巻き込まれないためにも売春婦には近づかないように注意してください。
ウ 外国人が違法行為により罰金刑を科せられた場合、その罰金額は非常に高額です。罰金が支払えない場合には懲役刑となります。
エ マダガスカル国内において、犯罪に関与した場合、司法手続き終了まで長期間拘留されることがあります。
オ マダガスカル国内法では、一方の親のみによる子の居所の移動について定めている法律はありませんが、訴訟のケースに応じて裁判により判決が下される仕組みとなっています。したがって、配偶者(離婚後の元配偶者を含む)の同意なく子を日本に連れ帰る場合、犯罪とされる可能性があるので注意が必要です。こういったことを防ぐためには、子を連れ帰る前に、配偶者の同意を得るか、または第一審裁判所(Tribunal de premiere instance)において、配偶者との離婚調停及び親権調停を行っておく必要があります。

6 交通事情
 マダガスカルの道路は右側通行で、外国人は有効な国際運転免許証(国際運転免許証を取得した国の運転免許証を所持している必要あり)で運転することが可能です。道路状況は幅が狭いうえ、舗装状況も良くなく、雨季には道路が冠水することもあります。
 また、交通マナーは劣悪で、ドライバーは自己中心的な運転をしています。車道及び歩道の区別のない道路が多く、歩行者は交通量の多い道路において車の間を縫うように横断するため、交通事故が頻発しています。また、車や道路の整備状況が劣悪であることに加え、近年オートバイが増加したことにより大事故になるケースが発生しております。
 アンタナナリボでは、狭い道路が複雑に入り組んでおり、路上駐車も多く、通行が困難になっています。また、標識のない一方通行が多い上、交差点ごとに優先道路が異なっていることから、交通事情に慣れていない日本人旅行者が、車を運転することはお勧めできません。なお、マダガスカルでは運転手付きでレンタカーを利用するのが一般的です。

7 通貨に関する注意
 2017年に紙幣が刷新されており、旧紙幣は使用できなくなっていますので注意してください(旧紙幣の交換については2021年の6月30日をもって終了)。また、偽造紙幣の製造で摘発されている事案も発生しており、偽造紙幣にも十分注意してください。

8 在留届
 マダガスカルに3か月以上滞在される方は、到着後遅滞なく在マダガスカル日本国大使館に「在留届」を提出してください。緊急事態発生時等において在マダガスカル日本国大使館から在留届の連絡先に連絡する場合があります。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送、FAXによっても行うことができますので、在マダガスカル日本国大使館まで送付してください。

9 「たびレジ」
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、マダガスカルで事件や事故、自然災害等が発生し、在マダガスカル日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

 「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/madagas.html ) において、マダガスカル国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp )を参考にしてください。

◎警察:TEL 17または117
◎救急:TEL 17または117
◎消防:TEL 18または118
◎在マダガスカル日本国大使館(アンタナナリボ市)
TEL:(市外局番020)22-493-57(開館時間08:00~16:45)
または(携帯コード032)07-072-11(閉館時間)

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○海外安全ホームページ:
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在マダガスカル日本国大使館
  住所:Villa Chrysantheme III Ambohijatovo Analamahitsy Antananarivo(BP.3863)
  電話:(市外局番020)22-493-57
   国外からは(国番号261)20-22-493-57
  FAX:(市外局番020)22-494-94
   国外からは(国番号261)20-22-494-94
  ホームページ:http://www.mg.emb-japan.go.jp/j/

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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