マダガスカル
テロ・誘拐情勢
更新日 2021年06月09日
1 概況
マダガスカルにおいては、テロ組織、反政府組織や国際的なテロ組織の関連組織の活動は確認されていませんが、身代金目的の誘拐事件が多く発生しており、注意が必要です。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
マダガスカルにおける2020年の誘拐事件発生件数は、公開されているものだけで少なくとも142件にのぼっています。富裕層を標的とした身代金目的の犯行が大半を占め、特にインド、パキスタン系の実業家や、中国系の企業経営者が標的とされる事件が多数報告されています。最近では、マダガスカル人富裕層が標的となる事件も時折発生しています。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
このように、テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。