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アルメニアの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

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更新日 2025年07月04日
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地図

危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●アゼルバイジャンとの国境周辺地域(ナヒチェバン自治共和国との国境地域を含む。)
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)(継続)
●シュニク州全域及びアララト州、ゲガルクニク州、ヴァヨツ・ゾル州、タヴシュ州のレベル4地域と接する地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●アララト州、ゲガルクニク州、ヴァヨツ・ゾル州、タヴシュ州のレベル4、レベル2以外の地域
 レベル1:十分注意してください。(引下げ)
●上記以外の地域(首都エレバンを含む。)
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●アルメニアとアゼルバイジャンとの間で長年続いていた紛争は、2025年3月13日に両国政府間で和平条約の草案が合意されるなど、紛争解決と和平に向けて一定の成果が見られています。しかしながら、両国間の国境周辺地域では、依然として発砲事案が断続的に発生していますので、目的を問わず、アゼルバイジャンとの国境周辺地域(ナヒチェバン自治共和国との国境周辺地域を含む。)への渡航は止めてください。また、同地域に滞在している方は直ちに退避してください。
●また、上記レベル4地域に接する地域については、国境周辺で発生した事案が波及し不測の事態が発生する可能性が排除されないことから、危険レベル2を継続します。同地域への不要不急の渡航は止めてください。
●治安に一定の安定が見られるため、アゼルバイジャン及びナヒチェバン共和国と国境を接する州(アララト州、ゲガルクニク州、ヴァヨツ・ゾル州、タヴシュ州) のうち、国境周辺以外の地域をレベル2からレベル1に引き下げます。同地域においても、状況に応じて十分な安全対策を講じるように心掛けてください。

詳細

1 概況
アルメニアとアゼルバイジャンは、長年、アルメニア人が多く居住するナゴルノ・カラバフの帰属をめぐり対立してきましたが、2020年9月27日に1994年の停戦後最大規模となる軍事衝突が勃発し、その後もアゼルバイジャン側の度重なる攻勢により、最終的にナゴルノ・カラバフ地域に居住していたアルメニア人約10万人が難民としてアルメニアに避難したため、同地域はアゼルバイジャンの施政下に入ることとなりました。現在、両国政府間では国境画定交渉とともに和平交渉が進められ、2025年3月13日には和平条約の草案が合意されるなど、紛争解決と和平に向けて一定の成果が見られています。しかしながら、同条約草案が合意された後も、両国間の国境周辺地域(ナヒチェバン自治共和国との国境周辺地域を含む。)では依然として発砲事案等が断続的に発生しています。

2 地域別情勢
(1)アゼルバイジャンとの国境周辺地域(ナヒチェバン自治共和国との国境周辺地域を含む。)
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

 2020年9月に発生した大規模な軍事衝突後に一旦は停戦合意が成立したものの、その後も、アゼルバイジャン側からの度重なる攻勢により、最終的にナゴルノ・カラバフ地域はアゼルバイジャン側の施政下に入ることとなりました。現在、アゼルバイジャンとの間では国境画定交渉及び和平交渉が進められ、2025年3月13日には両国政府間で和平条約の草案が合意されるなど、紛争解決と和平に向けて一定の成果が見られています。しかしながら、未だに和平条約締結までには至らず、両国間の国境周辺地域では、依然として発砲事案が断続的に発生しています。
 ついては、アゼルバイジャンとの国境周辺地域への渡航は、目的を問わず止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。

(2)シュニク州全域及びアララト州、ゲガルクニク州、ヴァヨツ・ゾル州、タヴシュ州のレベル4地域と接する地域

 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

上記レベル4地域に接する地域については、国境周辺で発生した事案が波及し不測の事態が発生する可能性が排除されないことから、危険レベル2を継続します。同地域への不要不急の渡航は止めてください。

(3)アララト州、ゲガルクニク州、ヴァヨツ・ゾル州、タヴシュ州のレベル4、レベル2以外の地域
 レベル1:十分注意してください。(引下げ)

 現時点において治安に一定の安定が見られるため、アゼルバイジャン及びナヒチェバン共和国と国境を接する州のうち、国境周辺以外の地域をレベル2からレベル1に引き下げます。同地域においても、状況に応じて十分な安全対策を講じるように心掛けてください。

(4)上記以外の地域(首都エレバンを含む。)

 レベル1:十分注意してください。(継続)

 上記以外の地域(首都エレバンを含む。)については、軍事衝突の結果、家族を失った人や傷痍軍人を家族に抱えることになった人等、反体制派等によるデモ集会等も散見されていることから、最新の治安情勢の情報収集に努めるなど、不測の事態に巻き込まれることのないよう、十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意
 滞在中は以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。
(1)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 アルメニアに3か月以上滞在する方は、在アルメニア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在アルメニア日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/
 
(2)アルメニアは地震が多い地域であり、1988年に約2万5千人の死者を出したとされる大地震(いわゆるスピタク地震)が発生しています。また、2011年10月の隣国トルコにおける大地震や2012年12月の黒海地域での地震などの際には、アルメニア領内でも地震が観測されています。平素より10日分程度の食料・飲料水等の備蓄をお勧めします。

(3)現在のところ、アルメニアにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。アルメニアの「テロ・誘拐情勢」も併せて御確認ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_199.html

4 その他
 隣国のアゼルバイジャン、ジョージア、トルコ及びイランにも各々危険情報が発出されていますのでご留意ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)

(現地大使館連絡先)
○在アルメニア日本国大使館
  住所:Babayan street 23/4, Yerevan, 0037, Republic of Armenia
  電話:(市外局番011)-52-30-10
   アルメニア国外からは(国番号374)- 11-52-0-10
  ホームページ: http://www.am.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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