アルメニア
テロ・誘拐情勢
更新日 2025年07月24日
1 概況
アルメニアでは、現在特定のテロ組織による顕著な活動は報告されていませんが、2024年3月には手榴弾で武装したグループがエレバン市内の警察署に侵入を試み、内1名が署内に籠城した事件、同年9月にはアルメニア国籍者らがロシアで軍事訓練後にクーデターを企図した事件が発生しました。また、2023年9月には武力で「国家権力奪取」を企てたとされるグループの検挙や独立記念日の式典会場に爆発物を仕掛けようとしたとする未遂事件が発生しました。この未遂事件では、エレバン在住の男性1名が、会場である共和国広場に向かっている途中で現地の治安機関に逮捕されました。さらに、2022年8月にはエレバン市近郊の都市で武装した男性による市庁舎への立てこもり事件が発生しました。
これらの状況から、今後もテロに対しては引き続き注意が必要です。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
2024年中、外国人を標的とした誘拐事件は報告されていません。
4 日本人・日本権益に対する脅威
現在のところ、アルメニアにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。
他方、テロによる日本人の被害は、渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。
特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。