1. ホーム
  2. 危険情報詳細
危険情報
本情報は(日本時間)現在有効です。

ガボンの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

「危険情報」とは?別ウインドウが開きます

更新日 2025年02月17日
危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●全土
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●2023年8月、大統領選挙の暫定結果としてアリ・ボンゴ前大統領の再選が発表された直後、軍・治安部隊の一部が同選挙結果を無効と主張し、アリ・ボンゴ前大統領の拘束と国家機能の停止を発表しました。同年9月、オリギ・ンゲマ大統領親衛隊長(当時)が暫定大統領に就任しました。
●暫定政府は、民政移行のための大統領選挙を2025年4月12日に実施することを閣議決定しました。現在のところ、国内の治安情勢は比較的安定しています。しかし、2016年の大統領選挙の際には、選挙結果に不満を持つ国民による大規模な暴動が発生し、治安部隊と衝突して複数の死者が出る等の事態が発生したことから、4月の大統領選挙へ向け、今後治安情勢が急速に悪化する可能性があります。

詳細

1 概況
(1)2023年9月の暫定政権発足後、2024年4月には包括的国民対話が実施され、同年11月には新憲法草案採択のための国民投票が実施されるなど、民主化に向けた動きを進めています。

(2)暫定政権が2025年4月12日に民政移行のための大統領選挙を実施することを閣議決定しました。現在の治安情勢は、特に昼間帯は比較的安定しています。しかし、2016年の大統領選挙の際には、選挙結果に不満を持つ国民による大規模な暴動が発生し、治安部隊と衝突して複数の死者が出る等の事態が発生したことから、4月の大統領選挙へ向け、今後ガボンの治安情勢が急速に悪化する可能性があります。

2 地域情勢
 全土
 レベル1:十分注意してください。(継続)

(1)首都リーブルビル市
ア 2023年9月の暫定政権発足以降、治安は比較的安定していますが、2025年4月の大統領選挙に向け、今後治安情勢が急速に悪化する可能性があります。

イ 暫定政権発足以前は、賃金や奨学金の未払いに抗議する労働者や学生などによるデモや抗議行動が頻繁に行われ、放火や破壊行為に発展することがありました。また、ガボン国外におけるガボン人に対する不当な取扱いに対し、首都に所在する当該国の公館前で抗議行動が行われたこともあり、これらに対し、治安部隊が催涙ガスなどを使用して鎮圧する事案も発生しました。

(2)その他の地域
ア 地方・農村部では通信回線や医療体制が整っていない地域も多数存在するため、そのような場所で事件や事故に巻き込まれた場合、適切な支援が得られない可能性があります。

イ 依然として、ギニア湾では武装集団による誘拐、強盗等の海賊事案が多発しています。2021年9月にはガボン沖に停泊中の船舶が襲撃され、複数名が負傷、1名が拉致される事案、2023年5月にはガボン沖の停泊地から約8キロの海上で船舶が襲撃され、3名が拉致される事案が発生しています。海路での移動には十分な警戒が必要です。

3 滞在にあたっての注意
(1)現在のところ、ガボンにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。
 他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 ガボンのテロ・誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_097.html )も参照してください。

(2)ガボンへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、外務省海外安全ホームページ内のガボンの「安全対策基礎データ」及び在ガボン日本国大使館の「安全の手引き」も併せて参照してください。
●安全対策基礎データ:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_097.html
●安全の手引き:https://www.ga.emb-japan.go.jp/files/100782330.pdf
 滞在中は、十分注意して行動し、危険を避けるようにしてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在ガボン日本国大使館に連絡してください。

(3)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は、在ガボン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在ガボン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録してください。  
●「たびレジ」登録:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet

(4)要所に治安部隊が配置されていますが、貧困問題等を背景に、特に都市部の住宅密集地区で刃物等を使用した犯罪が頻発しています。また、近年、特に殺人や強盗、性犯罪、薬物犯罪等の重大事件の発生が日常的に報道されています。郊外の長距離バス乗り場や市場、夜の繁華街等、多くの人が集まる場所では犯罪が発生しやすく、夜間の住宅や車両を狙った窃盗事件も多発していますので、十分注意してください。

(5)近年の邦人を対象とした事件としては、強盗、ひったくり、スリ、侵入窃盗、車上ねらい等が発生しています。特に乗合タクシー内でのスリが多発しており、運転手と他の乗客が同一犯罪グループのメンバーであることも多いため、乗合タクシーの利用は極力控えてください。やむを得ず流しの乗合タクシーを利用しなければならない場合は、貴重品の管理に十分注意し、運転手や乗客に不審な言動があった際は、すぐに降車してください。

(6)大麻、コカイン等がガボン全土で蔓延しており、薬物問題が深刻化しています。大麻等は主に近隣国から陸路や海路で持ち込まれますが、空路により密輸される場合もあります。空港等で見知らぬ外国人(麻薬ディーラー等)から荷物(薬物)の運搬依頼を受け、知らないうちに禁止薬物の運び屋となってしまわないよう注意してください。また、薬物使用の低年齢化も問題となっており、高校、大学構内においても禁止薬物が蔓延している現状があります。

4 隣国の赤道ギニア、サントメ・プリンシペ、カメルーン及びコンゴ共和国に対しても危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/mlmbtop.html (フィーチャーフォン版)

(現地大使館連絡先)
○在ガボン日本国大使館(Ambassade du Japon au Gabon)
 住所:Résidence Malaïka, Bâtiment B, 1er étage, Boulevard du Bord de Mer,
Batterie IV, Libreville, Gabon
 電話:(+241)011-73-22-97 / 011-73-02-35
 閉館時の緊急連絡先:(+241)077-38-73-38
 FAX:(+241)011-73-60-60
 ホームページ:https://www.ga.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
page TOP