ガボン
テロ・誘拐情勢
更新日 2022年12月31日
1 概況
(1)ガボンにおいては、テロ組織、反政府組織や国際的なテロ組織の関連組織の活動は確認されていません。
(2)2020年5月、ガボン沖で海賊が2隻のトロール船を襲撃し、乗組員6名が拉致される事件が発生したほか、ギニア湾では海賊による誘拐事件が多発しています。
(3)2022年中、ガボン全土において乳児を含む未成年者を対象とした誘拐事件が複数発生している模様です。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
ガボン沖では、2019年12月に複数の船舶が海賊に襲撃され、輸送船の船長1名が殺害、漁船の乗組員4名が拉致される海賊事案が発生したのを始めとし、2020年3月にはコンテナ船の乗組員7名が、同年5月には2隻のトロール船の乗組員計6名がそれぞれ拉致される海賊事案、2021年9月には、停泊中の船舶の乗組員1名が拉致される海賊事案が発生しました。ガボン沖に限らず、近年ギニア湾では海賊による誘拐事件が頻発しています。
海賊事案は輸送船などが標的とされることが多いですが、海賊が金品や身代金を目的に活動していることに鑑みると、観光の船舶やボートであっても、十分注意が必要です。
また、2022年中、ガボン全土において、乳児を含む未成年者を対象とした誘拐事件が複数回発生している模様ですので、今後も注意が必要です。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。