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ジョージアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2025年02月10日
危険情報
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●ツヒンヴァリ/南オセチア及びその周辺地域、アブハジア及びその周辺地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ロシアとの国境周辺地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く全土(首都トビリシ市を含む)
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ツヒンヴァリ/南オセチア及びその周辺地域、アブハジア及びその周辺地域はジョージア政府の統治が及んでおらず、不測の事態が発生する可能性は否定できませんので、どのような目的でも同地域への渡航は止めてください。
●ロシアとの国境付近は、情勢が悪化した際には危険となりますので、不要不急の渡航は止めてください。

詳細

1 概況
2008年のロシアが軍事介入したジョージア国内での大規模な軍事衝突以降も、ジョージアからの分離独立を求めるツヒンヴァリ/南オセチア及びアブハジアにおいてロシア軍が占領を続けており、それぞれの「行政」境界線(ジョージア政府の統治が及んでいる地域との境界線)付近では、現在も周辺住民の身柄が拘束される事件が頻発しているほか、銃撃により死亡する事件も発生しています。また、激しい戦闘のあった地域においては、不発弾が依然として残っています。「行政」境界線は必ずしも明確に示されておらず、誤って境界内に踏み入れる危険があるため、周辺地域には近づかないようにしてください。
 ツヒンヴァリ/南オセチア及びアブハジア内を除くロシアとの国境付近は、ジョージア政府の管理下にあり、近年、戦闘や住民の拘束等は確認されていません。しかし、ジョージアとロシアは、上記軍事衝突以降、国交を断絶したままであり、国境付近の警戒態勢は続いています。コーカサス山脈に沿った国境も必ずしも明確に示されていない場所が多く、情勢により不当に拘束されることや、軍事的緊張が急激に高まる可能性があるため、国境付近への不要不急の渡航は止めてください。
 なお、首都トビリシ市を始め、上記以外の地域の情勢は比較的安定していますが、1991年にジョージアが独立して以降、政党間の激しい対立が続いており、議会選挙の時期等政治情勢に応じてトビリシ市内や他の主要都市で大規模な抗議集会やデモが行われ、衝突が発生しています。
滞在に当たっては報道等を通じて最新の情勢を把握するよう努めてください。

2 地域別情勢
(1)ツヒンヴァリ/南オセチア及びその周辺地域、アブハジア及びその周辺地域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

2008年8月、ロシア軍がジョージア各地に軍事介入した際、地雷やクラスター爆弾が使用され、ジョージア政府の統治が及んでいない同地域では現在も不発弾が残っています。また、境界線周辺では2024年中もロシアの占領部隊による現地住民の拘束が相次いでおり、銃撃され死亡する事件も発生しているため、周辺地域への接近は非常に危険です。
 なお、ジョージア政府は2008年8月の紛争直後に、ロシアがツヒンヴァリ/南オセチアとアブハジアの「独立」を一方的に「承認」したことから、ロシアとの外交関係を断絶しています。  
ジョージア政府は、ロシアからの両地域への立入りを違法とみなし、ジョージア国内法による処罰の対象としています。ジョージア政府の統治が及んでいない両地域に入域し拘束された場合等、ジョージア政府や日本国大使館が援護措置を講じることが極めて困難です。
 したがって、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)ロシアとの国境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

 2008年のロシアとの紛争から既に10年以上が経過していますが、アブハジア及びツヒンヴァリ/南オセチアがロシア軍によって占領されている状況が続いており、ジョージアとロシアは国交を断絶したままです。国境周辺地域の警戒態勢は続いており、情勢により不当に拘束されることや、軍事的緊張が急激に高まる可能性があるため、同地域への不要不急の渡航は止めてください。このような情勢にもかかわらず、やむを得ない理由で渡航・滞在する場合には、報道等により常に最新の情勢を把握するよう努めてください。コーカサス山脈に沿った国境も必ずしも明確に示されていない場所が多く、誤って越境することのないよう、現地の地理や情勢に精通したガイドをつける等の十分な安全対策を講じてください。

(3)上記を除く全土(首都トビリシ市を含む)
レベル1:十分注意してください。(継続)

 上記(1)及び(2)以外の地域の情勢は概ね安定していると言えますが1991年にジョージアが独立して以降、与野党間の激しい勢力争いが続いており、近年では2020年や2024年の議会選挙後、選挙の不正を訴える野党や市民団体等の集会が国内各地で行われ、治安当局との衝突の結果、参加者の拘束や、多数の負傷者が発生する事態となりました。また、抗議活動に参加した外国人が強制的に国外退去処分となった事例もあり、予期せぬ事件・事故に巻き込まれたり、治安機関に逮捕される等のおそれがありますので、不用意にデモ等の場に近付かないよう十分注意してください。

 また、2024年5月の通称「外国エージェント法」の成立や、同年11月にコバヒゼ首相が「EU加盟に向けた取組を中断する」と発表した際にはジョージア各地で大規模な抗議デモが連日行われる等、今後も、EU加盟問題やロシアとの関係等をめぐって国内情勢が不安定になる可能性は排除できないため、渡航や滞在を検討する際は、事前に最新の情報を収集するように努めてください。

3 滞在に当たっての注意
 ジョージアに渡航する際には万一に備え、家族や友人、職場等支援を得られる方に日程や渡航先での連絡先を必ず伝えておくとともに、緊急時には速やかに国外退避できるよう有効な旅券と十分な資金を確保しておくようにしてください。
 ジョージアに3か月以上滞在する方は、在留届の提出が法律で義務付けられています。在ジョージア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。

 現在のところ、ジョージアにおいてテロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。
 他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています
 近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが世界各地で頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除できず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
詳細はジョージアの「テロ・誘拐情勢」もご覧ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_200.html

 3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在ジョージア日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 隣国のアゼルバイジャン、アルメニア、トルコ、ロシアにも「危険情報」が発出されていますので併せて参照してください。

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5138
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ジョージア日本国大使館
  住所:64b Ilia Chavchavadze Avenue, Tbilisi 0162 (9階) Georgia
  電話: (市外局番32)-275-2111
   国外からは (国番号995)-32-275-2111
  ファックス: (市外局番32)-275-2112
   国外からは (国番号995)-32-275-2112
  ホームページ:
https://www.ge.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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