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レバノンの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

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更新日 2025年02月04日
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●南レバノン県、ナバティーエ県、バールベック・ヘルメル県、ベカー県、アッカール県及びベイルート南部郊外(ダーヒエ地区(ラフィーク・ハリーリ国際空港の敷地内、同空港からベイルートを結ぶ幹線道路を除く。))
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●上記以外の地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(一部引き下げ)

【ポイント】
●2023年10月8日以降のイスラエルとヒズボッラー等との間の攻撃の応酬は、2024年10月以降に激化し、イスラエルによるレバノン各地への攻撃により多数の死傷者が発生しました。イスラエルとレバノンとの間の停戦が発効した11月27日以降も南レバノン県、ナバティーエ県、バールベック・ヘルメル県、ベカー県及びアッカール県では、局所的にイスラエルからの攻撃が発生しています。
●同地域及び停戦発効前にイスラエルによる攻撃が頻繁に発生したベイルート南部郊外(ダーヒエ地区)には不発弾が残存しており、除去作業が行われています。
●地域情勢は依然として流動的であり、再度攻撃が発生する可能性は排除できないため、上記5県及びベイルート南部郊外(ダーヒエ地区)の「レベル4:退避勧告」は継続します。どのような目的であれ、同地域への渡航は止めてください。また、既に滞在されている方は安全を確保した上で直ちに退避してください。
●上記以外の地域では、停戦発効以降にイスラエルによる攻撃は発生しておらず、情勢に一定の落ち着きが見られることから、「レベル3:渡航中止勧告」に引き下げます。一方で、地域情勢の影響を受けて急激に情勢が緊迫化し、商用便の運航が停止する危険性があるため、どのような目的であれ、同地域への渡航は止めてください。既に滞在されている方は、細心の注意を払いつつ、今後不測の事態が生じた際は、出国することを含めた速やかな安全な地域・場所への退避等、自らの安全確保に努めてください。

詳細

1 概況
(1)2023年10月8日以降、レバノン南部のイスラエルとの境界線周辺でイスラエルとヒズボッラー等との間で攻撃の応酬が発生しました。2024年9月27日にナスラッラー・ヒズボッラー書記長及び10月4日に同書記長の後継候補が殺害されたことを契機に両者の攻撃の応酬が激化し、イスラエルによるレバノン各地への攻撃が頻繁に実施され、多数の死傷者が発生しました。
 イスラエルとレバノンとの間の停戦が発効した11月27日以降も南レバノン県、ナバティーエ県、バールベック・ヘルメル県、ベカー県及びアッカール県では局所的にイスラエルからの攻撃が発生しています。また、同地域及び停戦発効前にヒズボッラー等関連施設等へのイスラエルによる攻撃が頻繁に発生したベイルート南部郊外(ダーヒエ地区)には不発弾が残存しており、除去作業が行われています。地域情勢は依然として緊迫し流動的であり、再度攻撃が発生する可能性が高い状況にあります。
(2)上記以外の地域では、停戦発効以降、イスラエルによる攻撃は発生していないことから、「レベル3:渡航中止勧告」に引き下げます。一方で、地域情勢の影響を受けて急激に情勢が緊迫化し、商用便の運航が停止する危険性があるため、どのような目的であれ、同地域への渡航は止めてください。既に滞在されている方は、細心の注意を払いつつ、今後不測の事態が生じた際は、出国することを含めた安全な地域・場所への速やかな退避等、自らの安全確保に努めてください。
(3)国内各地で、イスラエルによる攻撃の不発弾処理が行われていますが、すべての対処には時間を要します。不発弾や不発弾らしきものを見かけた場合は、絶対に近づかないよう注意してください。
(4)内戦等の歴史的経緯から国内で銃器がまん延しており、個人間のトラブルから発砲事案に発展するケースが発生しています。また、集団同士の抗争や犯罪組織と治安機関との衝突が死傷者を伴う銃撃戦へと発展するケースが確認されています。
(5)近年の経済・財政危機の深刻化に伴う国民の経済的困窮及びシリア難民・避難民の流入により、窃盗、車上荒らし及び強盗などの発生も確認されています。また、シリアと国境を接するレバノン北部、東部地域では、薬物、窃盗、殺人、銃撃、暴力等が発生しています。
(6)近年、医薬品等の生活必需品の価格高騰や供給の不安定、電力公社の電力供給の不安定の他、自家発電機用のディーゼル燃料の高騰が発生しています。
(7)レバノン国内には複数のパレスチナ難民キャンプが存在します。キャンプ内は当地治安機関の管轄外であり、テロリストが潜伏している可能性があります。2023年7月から8月にかけ、また同年9月に南レバノン県サイダにあるアイン・ヘルワ難民キャンプでは、ファタハとイスラム主義グループとの衝突が発生し、多数の死傷者が発生しました。その流れ弾によるキャンプ外での負傷者も出ています。過去には難民キャンプに立ち入った邦人が拘束された事案も発生していることから、不用意に難民キャンプに立ち入ることは非常に危険です。
(8)レバノンでは、2024年中に国際的なイスラム過激派組織やその支持者によるテロ事件の発生はありませんでしたが、全域において、平素から国軍や治安機関によるテロリストの検挙が発表されており、引き続き警戒が必要です。2024年6月には、在レバノン米国大使館前で「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)を示す文字を衣服に付けた犯人による発砲事件が発生しました。
(9)現在のところ、レバノンにおいてテロ・誘拐による日本人の被害は確認されていませんが、レバノン人及びシリア人の富裕層をターゲットとした営利目的の誘拐事件が各地で発生しています。2024年4月にはキリスト教系政党幹部が車両強盗目的の誘拐殺人被害に遭っています。近年、外国人が被害に遭う誘拐事案も発生しています。

2 地域別情勢
各地域の情勢は、上記1に加えて以下のとおりです。
(1)南レバノン県、ナバティーエ県、バールベック・ヘルメル県、ベカー県、アッカール県及びベイルート南部郊外(ダーヒエ地区(ラフィーク・ハリーリ国際空港の敷地内、同空港からベイルートを結ぶ幹線道路を除く))
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
2024年11月27日のイスラエルとレバノンとの間の停戦発効以降も上記地域では局所的にイスラエルからの攻撃が発生しています。また、同地域及び停戦発効前にイスラエルによる攻撃が頻繁に発生したベイルート南部郊外(ダーヒエ地区)には不発弾が残存しており、除去作業が行われています。地域情勢は依然として緊迫し流動的であり、再度攻撃が発生する可能性が高いため、どのような目的であれ、同地域への渡航は止めてください。また、既に滞在されている方は安全を確保した上で直ちに退避してください。
(2)上記以外の地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(一部引き下げ)
上記以外の地域では、停戦発効以降、イスラエルによる攻撃は発生しておらず、情勢に一定の落ち着きが見られることから、「レベル3:渡航中止勧告」に引き下げます。一方で、地域情勢の影響を受けて急激に情勢が緊迫化し、商用便の運航が突然停止する危険性があるため、どのような目的であれ、同地域への渡航は止めてください。既に滞在されている方は、細心の注意を払いつつ、今後不測の事態が生じた際は、出国を含めて速やかに安全な地域・場所に退避する等、自らの安全確保に努めてください。

3 その他の安全確保のための注意事項
(1)近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクもあり、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
詳細は、レバノンの「テロ・誘拐情勢」をご覧ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_055.html
(2)レバノン滞在の間は、在レバノン日本国大使館と緊密に連絡を取りつつ、不測の事態が生じた際は速やかに安全な地域・場所に退避する等、自らの安全確保に努めてください。また、携行品や備蓄用物資の準備を再確認してください。また、外務省、在レバノン日本国大使館及び現地関係機関等から最新情報を入手するよう努めてください。
(3)氾濫する銃器に関連して、生活の重要な局面で祝砲として空中に実弾を発砲する習慣があり、これにより例年死傷者が発生している他、民間航空機が被弾する事案も発生しています。例えば、結婚や葬儀等の冠婚葬祭の会場、学術試験の結果発表の時期にあたる夏季、大晦日、宗教関連の祝日、政党の重要人物による演説が国内で放送される時間帯等は、特に注意が必要です。
(4)違法薬物の利用、所持、運搬は厳重に処されます。また、違法薬物や犯罪組織に関与したことにより、凶悪犯罪に巻き込まれるおそれがあります。
(5)経済危機が継続する中、国内各地で生活困窮者等による抗議行動が発生しています。抗議活動自体は概ね平和的に行われているものの、治安当局との衝突等により負傷者が出た事例や発砲で死傷者が出た事例も確認されています。抗議活動に遭遇した場合は、不測の事態を避けるため、絶対に近づかないでください。
(6)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。レバノンに3か月以上滞在する方は、在レバノン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在レバノン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在レバノン日本国大使館
住所:Serail Hill Area,Army Street,Zokak El-Blat, Beirut,Lebanon (P.O. Box 11-3360)
電話:市外局番(01) 989751~3
国外からは(国番号961)-1-989751~3
領事班直通:(01)989856
    国外からは(国番号 961)-989856
FAX:市外局番(01) 989754
国外からは(国番号961)-1-989754
ホームページ:https://www.lb.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
領事班Eメール:consular.section@bt.mofa.go.jp
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