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ブルキナファソの危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ】

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更新日 2022年10月27日
危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
●北部及び北西部マリ国境周辺地域、東部ニジェール、南東部ベナン及び南部トーゴ国境周辺地域
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●西部マリ国境周辺地域、南西部コートジボワール国境周辺地域、南部ガーナ国境周辺地域及び中東部地方
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ)
●サンテマンガ県中部及びバム県南部
 レベル3:渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く地域(首都ワガドゥグを含む)
 レベル3:渡航は止めてください。(引き上げ)

【ポイント】
●西部マリ国境周辺地域、南西部コートジボワール国境周辺地域、南部ガーナ国境周辺地域及び中東部地方では、イスラム過激派組織による治安機関や住民等に対する襲撃事件及び誘拐事件が頻発し多数の人が殺害されており、治安情勢が極めて悪化していますので、危険情報をレベル3からレベル4に引き上げます。同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。
●中部から南西部地域(首都ワガドゥグ市を除く)では、イスラム過激派組織による治安機関や住民に対する襲撃事件等が発生していますので、危険情報をレベル2からレベル3に引き上げます。
●首都ワガドゥグにおいては、2022年、8か月の間に2回(2022年1月24日、同年9月30日)一部の国軍兵士が武力により権力を掌握する事案が発生しました。これまでのところ、国民・市民による大規模なデモや暴動等には発展していませんが、経済・社会状況の悪化等による市民の不満の蓄積等による状況悪化等により、今後の大規模デモやそれらに触発される暴動等の可能性が排除されないことから、危険情報をレベル2からレベル3に引き上げます。

詳細

1 概況
(1)2022年1月24日、ダミバ中佐率いるブルキナファソ国軍の一部兵士が武力により権力を掌握しましたが、治安回復の兆しが見えず軍部内の不満が溜まり、同年9月30日、トラオレ大尉率いるブルキナファソ国軍の一部兵士が武力により権力を掌握し、ダミバ中佐を退陣に追い込みました。このようにブルキナファソでは、治安の悪化を背景とした武力による権力掌握が短期間で二度発生しており、体制確立、今後の治安回復、情勢変化について依然として不透明な状況です。

(2)2015年以降、マリとの国境に近い北部サヘル地方及びその周辺地域で、マリから侵入するイスラム過激派組織による襲撃事件が頻発し、2019年1月以降、マリ及びニジェール国境地域6地方14県を対象とした非常事態宣言を発令しています。
 同宣言発令地域は、下記のとおりです。
ア ブークル・ドュ・ムフン地方
 コッシ県、スル県
イ 中央東地方
 クルペロゴ県
ウ 東部地方
 ニャニャ県、グルマ県、コマンジャリ県、コンピエンガ県、タポア県
エ オーバッサン地方
 ケネドゥグ県
オ 北部地方
 ロルム県
カ サヘル地方
 ウダラン県、セノ県、スム県、ヤガ県

(3)首都ワガドゥグでは、2016年1月にホテル及びカフェが、2017年8月にはトルコ系レストランが襲撃されるテロ事件が発生しました。2018年3月にはフランス大使館及び軍統合参謀本部が襲撃されるテロ事件が発生し、同年5月には、同事件に関与したテロリストの拠点がワガドゥグで摘発された際に、治安機関との間で銃撃戦が発生しました。それ以降、ワガドゥグ市内ではテロ事案は発生していませんが、国土の多くをイスラム過激派組織の支配下に置かれている現状から、今後もワガドゥグ市においてテロや治安作戦に伴う不測の事態が発生する可能性があります。

(4)2018年3月にワガドゥグで発生した襲撃事件では、「イスラムとムスリムの支援団(JNIM)」が犯行声明を出しました。同犯行声明では、同襲撃は2018年2月にマリ北部においてJNIMの複数の指導者がフランス軍に殺害されたことに対する報復であり、フランスをはじめとする欧米諸国及びブルキナファソ政府を直接の標的にする旨言及されています。また、ブルキナファソは、サヘル地帯でテロ掃討作戦を展開するG5サヘル合同部隊にも参加しており、テロ組織から直接敵視されている状況にあります。

(5)ブルキナファソでは、2018年12月に西部のオーバッサン地方でイタリア人とカナダ人の旅行者が誘拐された(2020年3月に解放)ほか、2019年1月、北東部のニジェールとの国境周辺地域でカナダ人1人が誘拐・殺害、同年5月、ベナンとの国境周辺地域においてフランス人2人が誘拐(ブルキナファソ国内で救出、救出時アメリカ人及び韓国人も拘束されていたことが判明)、同年11月、南西部のカスカード地方で中国人1人が誘拐(数日後に解放)、2021年4月、東部地方のベナンとの国境付近でスペイン人2人とアイルランド人1人が殺害されています。また、2022年4月、中北部地方でアメリカ人の修道女1人が誘拐(9月に救出)されたほか、同年4月、長距離バスに乗車しニジェールへ向かっていたポーランド人1人が誘拐(6月に救出)されるなど、外国人をターゲットとした誘拐・殺害事件が頻発しています。いずれの事件もイスラム過激派組織が関与しているとみられており、欧米人のみならず日本を含むアジア系の外国人も誘拐に対する特別の警戒が必要です。

(6)上述のとおり、ブルキナファソの各地でテロ・誘拐事件が頻発しており、外国人が巻き込まれるケースも多数報告されています。このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐被害に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域情勢
(1)北部及び北西部マリ国境周辺地域、東部ニジェール、南東部ベナン及び南部トーゴ国境周辺地域(ウダラン県、スム県、ロルム県、ヤテンガ県北部、スル県(南東部を除く)、ナヤラ県北西部、コシ県(南東部を除く)、バム県北部、サンマテンガ県北部、ナメテンガ県北部、セノ県、ヤガ県、ニャニャ県東部、タポア県、コマンジャリ県(西部を除く)、グルマ県東部、コンピエンガ県、クルペロゴ県東部)
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

 マリ、ニジェール、ベナン及びトーゴとの国境周辺地域には、イスラム過激派組織の要員が潜伏しており、治安機関等に対する襲撃や誘拐事件が頻発し、多数の人が殺害されています。また、武装した強盗集団による襲撃事件も発生しており、治安情勢は極めて悪化しています。さらには、最近では、携帯電話アンテナの破壊による通信の断絶、道路や橋梁の破壊や爆弾により通行不可とする孤立化が進んでおり、状況把握、連絡、救援はブルキナファソ軍ですら困難になってきています。なお、これらの地域の多くの県では2019年1月に非常事態宣言が発令されています。
 つきましては、これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は、直ちに安全な地域へ退避してください。なお、上述のとおり当該地域への安全なアクセスは、日本国大使館員であっても確保できませんので、直接的な邦人の救出(怪我、病気、事故、テロ被害等関係なく)は不可能であり、間接的な支援についても極めて困難となりますので、御自身の身の安全を最大限尊重し行動をするようにしてください。

(2)西部マリ国境周辺地域、南西部コートジボワール国境周辺地域及び南部ガーナ国境周辺地域及び中東部地方(ナヤラ県西部、コシ県南東部、ムフン県北部、バンワ県、フエ県北部、ケネドゥグ県、レラバ県、コモエ県、ポニ県、ヌンビエル県、ブグリバ県、イオバ県、シッシリ県南部、ナウリ県南部、ブルグ県南部、ナメテンガ県中部、ニャニャ県(東部を除く)、コマンジャリ県西部、グルマ県(東部を除く)、クルペロゴ県(東部を除く))
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ)

 これらの地域には、イスラム過激派組織の要員が多数潜伏しており、治安機関等に対する襲撃や誘拐事件が頻発し、多数の人が殺害されています。イスラム過激派組織は、ギニア湾方面へのアクセス確保戦略のため、ベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワール国境を跨ぐ国際幹線道路を含め積極的に関与する傾向が強まっているため、当該地域において、武装した強盗集団による襲撃や強盗事件、その他インフラへの攻撃等が増加傾向にあり、中期的にその傾向が強まるものとみられます。また、合わせて地元住民と鉱山職員や森林資源関係者との間での土地・資源問題を巡る争い等も発生しており、治安情勢が極めて悪化しています。当該国境地域や主要幹線道路等における武装集団による物資輸送車への攻撃や、長距離バス等における外国人誘拐等の発生の可能性は排除されません。
 つきましては、これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は、直ちに安全な地域へ退避してください。なお、これらの地域についても、日本国大使館員であっても安全なアクセスが確保できませんので、直接的な邦人の救出は不可能であり、間接的な支援についても極めて困難となりますので、御自身の身の安全を最大限尊重し行動をするようにしてください。

(3)サンマテンガ県中部及びバム県中部
 レベル3:渡航は止めてください。(継続)

 これらの地域では、依然としてイスラム過激派組織による治安部隊に対する襲撃事件や住民の誘拐事件等が発生しています。
 つきましては、これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

(4)上記を除く地域(首都ワガドゥグを除く):シシリ県(南部を除く)、ナウリ県(南部を除く)、ムフン県(北部を除く)、ナヤラ県(北西部及び西部を除く)、サンマテンガ県南部、バム県南部、フエ県(北部を除く)、テュイ県、ヤテンガ県(北部除く)、ゾンドマ県、パソレ県、サンギエ県、ジロ県、ブルキエムデ県、クルウェオゴ県、カディオゴ県(首都ワガドゥグを除く)、バゼガ県、ズンドウエオゴ県、ガンズルグ県、ウブリテンガ県)、ナメテンガ県南部、クリテンガ県、ブルグ県(南部を除く))
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ) 

 これらの地域は、イスラム過激派組織による治安部隊に対する襲撃事件や住民の誘拐事件や武装した強盗集団による襲撃事件が頻発し、その勢力が及んでいる地域がさらに拡大しています。また、ニャニャ県、コマンジャリ県、グルマ県、クルペロゴ県は、2019年1月に発令された非常事態宣言の対象地域となっています。
 つきましては、これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

(5)首都ワガドゥグ  
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
   
ア ワガドゥグでは、2016年1月15日にイスラム過激派組織とみられる武装集団がカフェ・レストラン「カプチーノ」及びスプレンディド・ホテルを襲撃し、30人が死亡、71人が負傷するテロ事件が発生しました。その後も、2017年8月13日にトルコ系レストラン「アジズ・イスタンブール」が襲撃され、18人が死亡、20数人が負傷したほか、2018年3月2日には、フランス大使館及び軍統合参謀本部が襲撃され、少なくとも治安部隊8人が死亡、80人以上が負傷しています。特に、2018年3月のテロ事件においては、JNIMが犯行声明を出し、フランスをはじめとする欧米諸国及びブルキナファソ政府を直接の標的にすることに言及しています。それ以降、ワガドゥグ市内ではテロ事案は発生していませんが、国土の多くをイスラム過激派組織が支配下に置いている現状から、今後、テロリストがワガドゥグを含む大都市に対して象徴的な攻撃を行うことも考えられます。
イ 1200 運河近くのカルゴンデン側の住宅地区 (セクター 23 の下部、セクター 24 の上部)、カルパラ地区(セクター50)は、強盗が発生していますので近寄らないでください。また、ナグレン地区(セクター30)、ピシー地区(セクター27と33)、メディアライブラリの裏にあるスクラップの市場(カルゴンデン、セクター24)、シルミッセン/パドのワガ・インター市場、バス停の隣(セクター24)、タブテンガ地区(セクター45)とソンガンデ(セクター19)も治安上問題がありますので避けてください。
ウ 2022年に入り、8か月の間に2回、一部の国軍兵士が武力により権力を掌握する事案が発生しました。これまでのところ、フランスの象徴的建物への一部デモ隊等の襲撃を除き国民、市民による大規模なデモや暴動等には発展していませんが、市民の経済・社会状況の悪化等の不満からしばらくの間は大規模デモやそれに触発される暴動等の危険性が排除されないものと考えられます。
 つきましては、首都ワガドゥグへの渡航はどのような目的であれ止めてください。

3 隣国のガーナ、ベナン、トーゴ、ニジェール、マリ及びコートジボワールについても、別途それぞれ危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ブルキナファソ日本国大使館
  住所:01BP5560 Ouagadougou 01 Parcelle 05 du lot n°09 de la zone A, Section B du Secteur n°15 Quartier OUAGA 2000, Burkina Faso
  電話:(市外局番なし)2537-6506、6509
   国外からは(国番号226)2537-6506、6509

  FAX:(市外局番なし)2537-6581
   国外からは(国番号226)2537-6581
  ホームページ:http://www.bf.emb-japan.go.jp/
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