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マリの危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ】

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更新日 2022年08月10日
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地図
凡例:黄色箇所「レベル1:十分に注意してください。」・その国・地域への渡航、滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。薄橙色箇所「レベル2:不要不急の外出は止めてください。」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。橙色箇所「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)赤色箇所「レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●トンブクトゥ州、キダル州、ガオ州、モプチ州、セグー州、クリコロ州北部、カイ州北部及び同州北西部(カイ及びカイ周辺地域)、メナカ州、タウデニ州、シカソ州東部(ブルキナファソとの国境地帯)及び同州南部(コートジボワールとの国境地帯)
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●首都バマコを除く上記以外の地域
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ)
●首都バマコ
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(既に滞在中の方は、不測の事態に備え、出国の必要性も検討してください。)(引き上げ)

【ポイント】
●2020年8月及び2021年5月、マリ国軍一部兵員による2度の武力政変が発生するなど、政治社会情勢は不安定となっています。
●これまで危険度をレベル3としていたカイ州南部、クリコロ州南部及びシカソ州北西部において、イスラム過激派組織によるテロ、襲撃事案が多発していることから、危険度をレベル3からレベル4に引き上げます。
●首都バマコにおいて、イスラム過激派組織によるテロの脅威の南下・拡大に伴う治安情勢の急速な悪化の兆候が見られることから、危険度をレベル2からレベル3に引き上げます。既に滞在中の方は、不測の事態に備え、出国の必要性も検討してください。
●首都バマコを含むマリ全土において、テロ・誘拐事件等の不測の事態に巻き込まれる高い脅威があります。どのような目的であれ渡航は止めてください。また、レベル4の地域に既に滞在されている方は、直ちにこれらの地域の外(安全な場所)に退避してください。

詳細

1 概況
(1)2016年以降、テロはマリの北・中部に浸透し、さらには首都バマコを含む南部にも脅威が及び始めたことにより、マリ全土に非常事態宣言が発令、維持されてきました。2020年8月の政変後に発足した暫定政権は、同宣言を延長しなかったため、同年10月31日24時に同宣言は失効しましたが、同年12月18日、同暫定政権は、治安危機及び新型コロナウイルス感染拡大への対応として、マリ全土に再び非常事態宣言を発令しました。これにより、国防・治安・司法・行政当局の権限が強化されています。

(2)一方、2020年8月及び2021年5月、マリ国軍の一部兵員による2度の武力政変が発生するなど、政治社会情勢は不安定となっています。

(3)北部(トンブクトゥ州、キダル州、ガオ州、メナカ州及びタウデニ州)、中部(モプチ州及びセグー州)及び南部(クリコロ州北部及びカイ州北部及び同州北西部、シカソ州東部(ブルキナファソとの国境地帯)及び同州南部(コートジボワールとの国境地帯))の危険度レベル4を継続します。さらに、首都バマコを除く上記以外の地域において、イスラム過激派組織による事案が多発していることから、危険度をレベル4に引き上げるとともに、首都バマコにおいても、イスラム過激派組織によるテロの脅威の南下・拡大に伴う治安情勢の急速な悪化の兆候が見られますので、危険度をレベル3に引き上げます。

(4)マリ国内各地において、マリ暫定政権に対する抗議、賃上げ要求、物価高に対する抗議、国連PKO(MINUSMA)の撤退要求等を理由に多くのストライキやデモ・集会が行われ、場合によっては参加者と治安当局が衝突し、負傷者や逮捕者が出るケースも見られます。また、武装強盗等の凶悪事件も多発しています。

(5)首都バマコ付近では、2015年11月に発生したバマコ中心部の「ホテル・ラディソン・ブルー」、また、2017年6月に発生したバマコ東郊のリゾート施設「キャンプメント・カンガバ・コンプレックス」へのイスラム過激派組織によるテロ事件以降、これらと同等に国際的に大きく報じられる規模のテロは発生していませんでした。しかし、2022年7月に首都バマコ北郊にあるカティで、マリ国軍最大の軍事基地がイスラム過激派組織による攻撃を受けるなど、首都バマコにおけるテロの脅威は再び急速に高まりつつあります。

(6)上記のとおり、首都バマコを含むマリ全土でテロ・誘拐事件等の不測の事態に巻き込まれる高い脅威がありますので、どのような目的であれマリへの渡航は止めてください。

2 地域情勢
(1)北部地域(トンブクトゥ州、キダル州、ガオ州、メナカ州及びタウデニ州)、中部地域(モプチ州及びセグー州)並びに南部地域のうちクリコロ州北部及びカイ州北部及び同州北西部(カイ及びカイ周辺地域)、シカソ州東部(ブルキナファソとの国境地帯)及び同州南部(コートジボワールとの国境地帯)
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

ア 北部地域(トンブクトゥ州、キダル州、ガオ州、メナカ州及びタウデニ州)
北部地域では、マリ暫定政府の統治・治安維持が十分に及んでいません。MINUSMAは平和維持活動を継続していますが、2012年以降「セルヴァル作戦」及び「バルカンヌ作戦」で対テロ軍事介入を行ってきたフランス軍は本年8月末を目処にマリからの完全撤退を予定していると報じられています。
2017年3月、イスラム過激派組織「アンサール・ディーン」(AD)、「イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ」(AQIM)、「マシナ解放戦線」(FLM)の連合体である「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)が結成され、北部及び中部でマリ国軍及びMINUSMAに対する襲撃や民間人へのテロ・誘拐を活発に行っています。
 これらイスラム過激派組織は、ロケット弾及び簡易手製爆弾等を使用してマリ国軍及びMINUSMAを標的とした攻撃を繰り返しており、2021年3月にはマリ北部ガオ州のアンソンゴ付近にて、少なくとも30人のマリ国軍兵士がイスラム過激派組織による待ち伏せ攻撃で死亡しています。
 また、イスラム過激派とみられる武装集団による国際NGOやジャーナリスト等に対する強盗・誘拐事件が続発しており、2021年4月にもマリ北部ガオでフランス人ジャーナリストの誘拐事案が発生しました。
イ 中部地域(モプチ州及びセグー州)
中部地域では、2015年頃から土地をめぐるバンバラ族(農耕民)とプル(フラニ)族(遊牧民)の間の伝統的な確執が尖鋭化しています。最近ではドゴン族(農耕・狩猟民)とプル族の間の対立も激化しており、2020年7月にはモプチ州バンカス圏において、身元不明の武装集団により4箇所のドゴン族の村落が襲撃を受け33人が死亡、複数人が負傷するなど、モプチ州及びセグー州において数十人規模の犠牲者が発生する武装集団による襲撃事件が常態化しています。
 また、JNIM及び「大サハラのイスラム国」(ISGS)をはじめとするイスラム過激派組織の活動が活発化しており、主要都市を結ぶ幹線道路においては、地雷や簡易手製爆弾(IED)を使用した攻撃も多発しています。
 さらに、イスラム過激派とみられる武装集団による国際NGO等に対する強盗・誘拐事件が続発しています。
ウ 南部地域のうちクリコロ州北部及びカイ州北部及び同州北西部(カイ及びカイ周辺地域)、シカソ州東部(ブルキナファソとの国境地帯)及び同州南部(コートジボワールとの国境地帯)、モーリタニア南部国境、ブルキナファソ西部国境、コートジボワール北部国境に隣接するこれらの地域においても、イスラム過激派組織が活動し、テロ・誘拐等の凶悪事件が多発しています。2022年5月、シカソ州クティアラ市シンシナにおいてイタリア人3人及びトーゴ人1人が誘拐されたほか、同年6月にはカイ州メディナ近郊のクサネで赤十字関係者3人が殺害されています。
 
 つきましては、どのような目的であれ、これらの地域への渡航は止めてください。既に滞在している場合は、直ちに安全な地域へ退避してください。
これら地域においては、治安上の問題等から、大使館の対応に限界があることにも留意してください。

(2)首都バマコを除く上記(1)以外の地域
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ)
ア バマコの周辺地域を含め、南部各地もイスラム過激派組織によるテロ・誘拐の脅威は常に存在します。
イ 2021年9月、首都バマコ北のクリコロ州コロカニ圏セバブグにおいて、マリ国軍によってエスコートされていた鉱山会社の車列がテロ攻撃を受け、憲兵隊員5人が死亡、4人が負傷し、トレーラートラック11台が破壊・焼却されました。同事件について、JNIMが犯行声明を発しました。
ウ 2022年6月、クリコロ州ファナの警察署が襲撃され、警察官1人が死亡、1人が重傷を負いました。さらに、同年7月には、クリコロ州ザンティギラで身元不明の武装グループが同地の検問所を襲撃し、憲兵2人、警察官1人、民間人3人が死亡したほか、2人が負傷しました。
エ 2022年6月、ギニアとの国境に近いマリ南部クリコロ州のシビ・クレマレ間を結ぶ幹線道路(国道5号線)上で約30人の武装グループが目撃されるなど、これまでイスラム過激派組織の存在が確認されていなかった地域においてもテロの脅威の浸透が懸念されています。
オ セネガルとの国境付近やギニアとの国境付近では、金採掘の利権や地元住民の労働条件をめぐり、治安当局を巻き込んだ住民抗争やデモが発生し、死傷者が出る事案が続発しています。

 つきましては、どのような目的であれ、これらの地域への渡航は止めてください。既に滞在している場合は、直ちに安全な地域へ退避してください。
これら地域においては、治安上の問題等から、大使館の対応に限界があることにも留意してください。

(3)首都バマコ
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(既に滞在中の方は、不測の事態に備え、出国の必要性も検討してください。)(引き上げ)

ア 2015年11月に発生したバマコ中心部の「ホテル・ラディソン・ブルー」、また2017年6月に発生したバマコ東郊のリゾート施設「キャンプメント・カンガバ・コンプレックス」へのイスラム過激派組織によるテロ事件以降、これらと同等に国際的に大きく報じられる規模のテロは発生していませんでした。しかし、2022年7月に首都バマコ北郊にあるカティで、マリ国軍最大の軍事基地がイスラム過激派組織による攻撃を受けました。また、同月、JNIMの意思決定機関であるシューラ評議会メンバーのアブー・ヤーヤ氏(Abou Yahya)が、SNS上にて首都バマコでの犯行予告ビデオメッセージを発出するなど、首都バマコにおけるテロの脅威は再び急速に高まりつつあります。
イ 2020年7月10日の反ケイタ前大統領を掲げる大規模抗議デモ集会以降、市内の複数箇所において騒擾事案が連日発生し、暴徒化した一部のデモ参加者による公的機関の施設や商店への破壊・略奪行為が確認され、各種報道によると、一連の市街騒擾で死者11人、負傷者154人が発生しました。
ウ 2021年2月、MINUSMA本部付近において、バマコ国際空港へ向かうタクシーの車中で、女性がタクシーの運転手に刺され所持品を奪われました。
エ 2021年4月、トゥアレグ人武装勢力「CMA」(注:北部の分離独立武装勢力)の代表が自宅前で何者かによって銃殺されました。
オ マリ国民の生活環境や治安情勢が改善しないことに対する不満から、マリ暫定政権や治安当局の対応に対する抗議、賃上げ要求、物価高に対する抗議、や国連PKO(MINUSMA)の撤退要求等を理由に、多くのストライキやデモ・集会が頻繁に行われており、場合によっては参加者と治安当局の衝突により負傷者や逮捕者が出るケースも見られます。

 つきましては、首都バマコへの渡航はどのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、不測の事態に備え、出国の必要性も検討してください。

3 隣国のアルジェリア、ニジェール、コートジボワール、ブルキナファソ、ギニア、モーリタニア及びセネガルについても、別途それぞれ危険情報を発出していますので、併せて留意してください。


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版) 

(現地大使館連絡先)
○在マリ日本国大使館
住所:Avenue du Mali, devant le Ministère de l’Economie et des Finances, Hamdallaye ACI2000, Commune IV, Bamako, Mali
電話:(市外局番なし)4497-9220(代表)
国外からは(国番号223)4497-9220
FAX:(市外局番なし)4490-4947
国外からは(国番号223)4490-4947
緊急携帯電話(夜間、休館日):(市外局番なし)6675-3326
国外からは(国番号223)6675-3326
ホームページ:http://www.ml.emb-japan.go.jp/j/index.html
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