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レバノンの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2022年07月07日
危険情報
地図
凡例:黄色箇所「レベル1:十分に注意してください。」・その国・地域への渡航、滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。薄橙色箇所「レベル2:不要不急の外出は止めてください。」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。橙色箇所「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)赤色箇所「レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●バールベック・ヘルメル県北部及び東部(アルサールを含む。バールベック遺跡周辺を除く。)、アッカール県北部、ベカー県東部、ナバティーエ県北東部、南レバノン県南部(ティール以北の地中海沿岸地域を除く。)並びにパレスチナ難民キャンプ
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●アッカール県南部、バールベック・ヘルメル県南西部(バールベック遺跡周辺を含む。)、北レバノン県トリポリ市及びベイルート南郊外(ダーヒエ地区)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●上記以外の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●内戦等の歴史的経緯から銃器がまん延しており、個人間のトラブルから発砲事案に発展するケースが日常的に発生しています。また、集団同士の抗争等から銃撃戦へと発展するケースも確認されています。
●近年のレバノン国内の経済・財政危機の深刻化に伴う国民の経済的困窮により、各種犯罪が増加傾向にあります。また、全土で、ガソリン、医学品、電力等の生活必需品の供給が不安定化しています。
●シリアと国境を接するレバノン北部、東部及び南部の地域は、軍・治安機関が警戒監視を強化し、一般人の立入りを制限している場所が含まれており、不審者と判断された場合は拘束される可能性があります。同地域への渡航は止めてください。
●パレスチナ難民キャンプ内では、死傷者を伴う銃撃事件等が発生しています。同地域への渡航は止めてください。

詳細

1 概況
(1) 内戦等の歴史的経緯から国内では銃器がまん延しており、多くのレバノン人が自衛のために銃器を携行しているとされ、個人間のトラブルから発砲事案に発展するケースが日常的に発生しています。
 また、集団同士の抗争や犯罪組織と治安機関との衝突が死傷者を伴う銃撃戦へと発展するケースが確認されています。こうした事案では、拳銃等の小火器のみならず、ロケットランチャー(RPG)などの重火器が使用されるケースも確認されています。

(2) 近年のレバノン国内の経済・財政危機の深刻化に伴う国民の経済的困窮により、財物を標的とする窃盗(暴行を伴うものを含む)が増加傾向にあります。特に、シリアと国境を接するレバノン北部、東部地域では、薬物、窃盗、殺人、銃撃、暴力等による逮捕事案が集中しています。
 また、全土で、ガソリン、医薬品等の生活必需品の供給不足が度々発生しています。電気に関しては、電力公社が供給する電力が滞り、大半の世帯がディーゼル燃料を用いて発電機によって供給される電力を使用しているため、ディーゼル燃料の価格が高騰し、電力供給が不安定化しています。
特に、ガソリン不足をめぐっては、ガソリンスタンドでの給油待ちに長時間を要し、給油待ちに関するトラブルにより銃器を用いた発砲事案に至るケースが散見されています。

(3) 一部の農民が生活苦から大麻の栽培に手を染めているほか、違法薬物関係者による凶悪事件の発生等、薬物問題が深刻です。2017年から2021年までの間に、薬物関連犯罪(栽培、製造、販売、密輸)に関与し15,000人以上が逮捕されています。

(4) レバノンにおける誘拐事件は、レバノン人及びシリア人の富裕層をターゲットにした身代金目的のものがほとんどですが、過去には外国人を対象にした犯行も確認されています。

(5) テロ情勢については、軍や治安機関がテロ容疑者を摘発・逮捕したため、2021年中にテロ事件の発生はありませんでしたが、2022年2月に、ベイルートでのテロ未遂事件が発生しており、引き続き注意が必要です。また、2021年8月以降、数十人のレバノン人が、貧困下の北部トリポリから経済的な理由でイラク・レバントのイスラム国(ISIL)に参加するため、イラクに渡航したとされるなど、長引く経済危機が治安面に及ぼす悪影響が懸念されます。

(6) テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)バールベック・ヘルメル県北部及び東部(アルサールを含む。バールベック遺跡周辺を除く。)、アッカール県北部、ベカー県東部、ナバティーエ県北東部、南レバノン県南部(ティール以北の地中海沿岸地域を除く。)並びにパレスチナ難民キャンプ
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア バールベック・ヘルメル県北部及び東部(アルサールを含む。バールベック遺跡周辺を除く。)、アッカール県北部、ベカー県東部並びにナバティーエ県北東部
 ISIL掃討作戦の成功から3年以上が経った現在もレバノン軍は国境管理を徹底すべく高レベルの警戒を維持しています。シリアに面する同地域において国境に近づく者は不審者と判断され拘束される危険性があります。
 また、同地域では現在多数のシリアからの避難民が非公式(レバノンにおける有効な滞在許可を保持していない状態)に居住しています。治安当局は避難民に扮したテロリストを警戒するとともに、場所によっては一般人の立ち入りを制限しています。同地域への不用意な立ち入りや接近は不審者と判断され、拘束される危険性があります。

イ ナバティーエ県南部及び南レバノン県南部(ティール以北の地中海沿岸地域を除く。)
 イスラエルに隣接する同地域は、レバノン軍及び国連軍の展開地が含まれており、特に国境地帯ではレバノン国軍及び国連軍による高レベルの警戒が維持されているほか、地雷や不発弾が残存しているとされており、現在も除去作業が進められています。
 南レバノン県南部では、2021年にはブルーライン(レバノンとイスラエル間の暫定境界線)近傍での騒乱、レバノン南部からイスラエル北部に対する複数回のロケット弾の発射事案により一時的に緊張が高まりましたが、パレスチナでの停戦合意と時を同じくして事態は収束しております。その他、同地域では2021年末から2022年初旬にかけ、レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)が地域住民から襲撃を受ける事案が発生しています。

ウ 各地のパレスチナ難民キャンプ 
 パレスチナ難民キャンプ内はレバノンの治安当局の管轄外であり、現在もテロリストが身を潜めている可能性があります。また、南レバノン県サイダにあるアイン・ヘルワ難民キャンプでは、2017年の4月と8月に過激派組織とパレスチナ治安当局との間で大規模な衝突が発生し、16名が死亡、80名以上が負傷しました。 また、同じくサイダにあるミエ・ミエ難民キャンプでは2018年10月に過激派組織同士の間で銃撃戦が発生し、5名が死亡、30名以上が負傷しました。2021年12月には、南レバノン県のブルジュ・シュマーリキャンプ内の施設で爆発が発生し、その後右が原因となり、過激派組織同士の間で激しい銃撃戦が発生し、少なくとも3名が死亡、少なくとも6名が負傷しました。

 つきましては、上記地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)アッカール県南部、バールベック・ヘルメル県南西部(バールベック 遺跡周辺を含む。)、北レバノン県トリポリ市及びベイルート南郊外(ダーヒエ地区)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア アッカール県南部、バールベック・ヘルメル県南西部(バールベック遺跡周辺を含む。)及び北レバノン県トリポリ市
 これらの地域の一部では大麻の栽培が盛んに行われているとされており、同地域では治安当局による厳格な取締まりが行われています。取締りを行う治安当局と犯罪組織との間での衝突のほか、氏部族間の対立に起因する衝突及び治安当局に対する取締りへの報復行為が散発的に発生し、死傷者が発生しています。

イ ベイルート南郊外(ダーヒエ地区)
 同地域では過去に爆弾テロ事件が発生しましたが、治安機関の徹底したテロ対策が功を奏し、近年テロ事件の発生等は確認されておりません。しかしながら、同地域では過去に旅行者を狙った強盗事件が発生しています。
 つきましては、上記地域への不要不急の渡航は止めてください。

(3)上記以外の地域
 レベル1:注意してください。(継続)

 関係当局による徹底したテロ対策及び各種取締りが継続的に実施されていますが、レバノン国内の経済・財政危機の深刻化に伴う国民の経済的困窮により、近年各種犯罪が増加傾向にあり、国内各地で抗議活動も断続的に生起しています。 2021年8月には、ベイルート郊外Khaldeh(カルデ)地区(ベイルート空港南部)において、スンニー派部族とシーア派住民との間で銃撃が発生して複数の死傷者が出たほか、2021年10月には、ベイルート市南東部Tayouneh(タイユーネ)地区において、ベイルート港爆発事案の捜査を担当する判事の解任を求める抗議活動者への銃撃がきっかけとなり、市街地での大規模な銃撃戦へと発展しました。保健省発表によると、市民7名が死亡、32名が負傷する銃撃事案が発生しました。
 上記のとおり、ベイルート市などのレベル1の地域においても、各種犯罪及びデモに巻き込まれる等潜在的な危険要素は解消されておらず、渡航・滞在に際しては十分な注意が必要です。

3 滞在に当たっての注意
 滞在中は下記事項に十分留意して行動し、自ら危険を避けるようにしてください。また、外務省、在レバノン日本国大使館及び現地関係機関等から最新情報を入手するよう努めてください。

(1)国内で氾濫する銃器に関連して、ささいなトラブルが原因で発砲事件などに発展する危険もあります。また、生活の重要な局面で銃弾を空中に発砲する習慣があり、これにより例年死傷者が発生しています。例えば、結婚や葬儀等の冠婚葬祭の場所、学術試験の結果発表の時期にあたる夏季、大晦日、宗教関連の祝日、政党の重要人物による演説が国内で放送される時間帯等は、特に注意が必要です。

(2)レバノン国内において違法薬物の利用、所持、運搬は厳重に処されます。また、違法薬物や犯罪組織に関与したことにより、凶悪犯罪に巻き込まれるおそれがあります。安易な気持ちで薬物犯罪に関わることは絶対に止めてください。

(3)レバノン国内の経済危機が継続する中、国内各地で生活困窮者等による抗議行動が常態化しています。抗議活動自体は概ね平和的に行われているものの、治安当局との小競り合い等により負傷者が出た事例や発砲で死傷者が出た事例も確認されています。抗議活動に遭遇した場合は、不測の事態を避けるため、絶対に近づかないでください。

(4)医薬品、ガソリン、電力等の生活必需品の調達については、テレビ、ラジオ、インターネット等の信頼できるソースから情報を収集し、常に備蓄を用意しておくなどの配慮が必要です。これらの生活必需品の不足は生活に与える影響が大きいため、他人事と思わず、当事者意識を持って対応することが重要です。

(5)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 レバノンに3か月以上滞在する方は、在レバノン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在レバノン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4567
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在レバノン日本国大使館
 住所:Serail Hill Area,Army Street,Zokak El-Blat, Beirut,Lebanon (P.O. Box 11-3360)
 電話:市外局番(01) 989751~3
 国外からは(国番号961)-1-989751~3
 領事班直通:(01)989856
    国外からは(国番号 961)-989856
 FAX:市外局番(01) 989754
    国外からは(国番号961)-1-989754
 ホームページ:https://www.lb.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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