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マリの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

「危険情報」とは?

更新日 2020年01月07日

危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
●トンブクトゥ州,キダル州,ガオ州,モプチ州,セグー州,クリコロ州北部,カイ州北部
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●首都バマコ市を除く上記以外の地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●首都バマコ市
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●2015年11月以降,マリ全土に国家非常事態宣言が発令されており,テロ・誘拐事件等の不測の事態に巻き込まれる高い脅威があります。やむを得ずマリへ渡航する場合には,厳に首都バマコ市内に留まるようにしてください。
●北部及び中部の全域並びに南部のクリコロ州の北部,カイ州の北部については,引き続きテロ・誘拐等の高い脅威が認められるため,レベル4(退避勧告)を継続します。
●バマコ市内においても,マリ政府に対する抗議や外国部隊の撤退要求等を理由に多くのデモ・集会等が行われており,武装強盗等の凶悪犯罪も発生していることから,不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合は,十分な安全対策を講じてください。

詳細

1 概況
(1)2015年11月に発生した首都バマコ市中心部のホテル「ラディソン・ブルー」でのイスラム過激派組織によるテロ事件以降,マリ全土に国家非常事態宣言が発令中であり,引き続きテロへの警戒が必要です。

(2)北部(トンブクトゥ州,ガオ州,キダル州),中部(モプチ州,セグー州)及び南部(クリコロ州北部,カイ州北部)では,イスラム過激派組織によるテロ・誘拐事件が多発しており,民間人にも多くの被害が発生していますので,危険レベル4を継続します。また,モプチ州では,部族間抗争が激化し死傷者が増加しています。

(3)バマコ市では,マリ政府に対する抗議や外国部隊(国連PKO(MINUSMA),フランス軍,G5サヘル合同部隊等)の撤退要求等を理由に多くのストやデモ・集会が行われ,参加者と治安当局が衝突し,負傷者や逮捕者が出ています。また,武装強盗等の凶悪事件も発生しています。

(4)上記のとおり,マリ全土でテロ・誘拐事件等の不測の事態に巻き込まれる高い脅威があります。やむを得ずマリへ渡航する場合には,厳にバマコ市内に留まるようにしてください。


2 地域情勢
(1)北部地域(トンブクトゥ州,キダル州,ガオ州),中部地域(モプチ州,セグー州),南部地域のうちクリコロ州北部及びカイ州北部
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

ア 北部地域(トンブクトゥ州,キダル州,ガオ州)
 北部地域では,マリ政府の統治・治安維持が十分に及んでいません。現在もフランス軍がイスラム過激派組織の掃討作戦を行っており,また,国連PKO(MINUSMA)も平和維持活動を継続しています。
 2017年3月,イスラム過激派組織「アンサール・ディーン(AD)」,「イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ(AQIM)」,「マシナ解放戦線(FLM)」の連合体である「イスラムとムスリムの支援団(JNIM)」が結成され,北部及び中部で,フランス軍,マリ国軍及びMINUSMAに対する襲撃や民間人へのテロ・誘拐を活発に行っています。
 これらイスラム過激派組織は,ロケット弾及び簡易爆発装置を使用して,フランス軍,マリ国軍,MINUSMA等を標的とした攻撃を繰り返しており,2019年11月には,ガオ州タバンコール(Tabankort)で,ニジェール国軍とともにイスラム過激派掃討共同作戦を展開中のマリ国軍兵士24人が死亡,29人が負傷しています。
 また,イスラム過激派とみられる武装組織による国際NGO等に対する強盗・誘拐事件が続発しています。

イ 中部地域(モプチ州,セグー州)
 中部地域では,2015年頃から土地をめぐるバンバラ族(農耕民)とプル(フラニ)族(遊牧民)の伝統的な確執が尖鋭化しています。最近ではドゴン族(農耕・狩猟民)とプル族(遊牧民)との対立も激化しており,2019年3月には160人以上,同年6月には100人以上に上る死者が発生したほか,数十人規模の犠牲者が発生する武装集団による襲撃事件も多発しています。
 また,JNIM等をはじめとするイスラム過激派組織の活動が活発化しており,主要都市を結ぶ幹線道路においては,地雷や簡易手製爆弾を使用した攻撃も多発しています。
 さらに,イスラム過激派とみられる武装組織による国際NGO等に対する強盗・誘拐事件が続発しています。

ウ 南部地域のうちクリコロ州北部及びカイ州北部
 モーリタニア南部国境に隣接するこれらの地域においても,イスラム過激派組織が活動し,テロ・誘拐等の凶悪事件が多発しています。
 2019年4月には,首都バマコ市の北東約360kmに位置するクリコロ州ギレ(Guire)においてマリ国軍宿営地が襲撃に遭い,国軍兵士18人が死亡,多数が負傷したほか,襲撃犯が国軍車両やバイクを燃やし,その一部を持ち去るという事件が発生しました。また,2019年10月,同州ナラ(Nara)圏において身元不明の武装集団により村が襲撃され,地区長の事務所及び自宅が略奪被害に遭ったほか,憲兵隊の車両が放火されました。

 つきましては,どのような目的であれ,これらの地域への渡航は止めてください。既に滞在している方は,直ちに安全な地域へ退避してください。
 これら地域においては,治安上の問題等から大使館の対応に限界があることにも留意してください。

(2)首都バマコ市を除く上記(1)以外の地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア 首都バマコ市の周辺地域を含め,南部各地もイスラム過激派組織によるテロ・誘拐の脅威は常に存在します。

イ 2019年2月には,クリコロ州(首都バマコ市から約55km地点)においてレンタカーを利用して移動していたMINUSMAのギニア兵が身元不明の武装集団に襲撃され,ギニア兵3人が死亡,別のギニア兵1人と車を運転していた民間人1人が負傷しました。

ウ 2019年2月,クリコロ州において,欧州軍事訓練団(EUTM)による支援を受けているマリ国軍宿営地が銃撃と自動車爆弾による複合攻撃を受け,マリ国軍兵士2人が負傷,民間人1人と自爆犯2人が死亡しました。

エ 2019年7月,南部カイ州ジェマ(Diema)圏において,バイクに乗った武装集団によってマリ国家警備隊ジュマラ宿営地に対する発砲事件が発生し,通行人の女性1人が流れ弾により足を負傷しました。

オ セネガルとの国境付近やギニアとの国境付近では,金採掘の利権や地元住民の労働条件をめぐり,治安当局を巻き込んだ住民抗争やデモが発生し,死傷者が出る事案が続発しています。

 つきましては,これらの地域への渡航・滞在は,どのような目的であれ止めてください。

(3)首都バマコ市
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア 2015年11月,首都バマコ市中心部に所在し外国人も多く利用するホテル「ラディソン・ブルー」がイスラム過激派組織によるテロ攻撃を受け,外国人を含む22人が死亡,多数が負傷しました。

イ 2017年6月,武装集団がバマコ市東郊のリゾート施設「Le Campement Kangaba complex」を襲撃し多数の死傷者を出すテロ事件が発生し,JNIMが犯行声明を出しています。

ウ 2019年7月,テロリストにつながりがあると見られる人物がバマコ国際空港(バマコ市)で拘束され,テロに関係するとみられる書類が押収されました。

エ 2019年7月,バマコ市第5区において,深夜に約200人の若者がバー14軒及びホテル2軒に押し入って破壊や略奪を組織的に行い,6人が負傷しました。マリ治安部隊は,破壊や略奪の容疑で39人を逮捕しました。

オ マリ国民の生活環境や治安情勢が改善しないことに対する不満から,マリ政府や治安当局の対応に対する抗議や外国部隊(MINUSMA,フランス軍,G5サヘル合同部隊等)の撤退要求等を理由に多くのストやデモ・集会が頻繁に行われており,デモ等の参加者と治安当局の衝突により負傷者や逮捕者が出ています。

 つきましては,バマコ市への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には,必ず「たびレジ」の登録か,在マリ日本国大使館への在留届の提出を速やかに行ってください。加えて,報道等により現地の最新情報の入手に努め,夜間の外出は避け,民間警備会社による警備を依頼する等,所属企業や団体等を通じて必要かつ十分な安全対策を講じてください。

3 滞在に当たっての注意
 マリへの渡航・滞在における一般的な注意事項については,外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_121.html )も併せて参照してください。
 また,出入国の際は,地方空港ではなく首都バマコのバマコ国際空港(Aéroport International Bamako Senou)のみを利用してください。マリに滞在される方,または滞在中の方は,在マリ日本国大使館,現地関係機関,報道等より最新の情報を入手し,下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。

(1)渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,在マリ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張等の際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在マリ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録してください。( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(2)滞在にあたっての基本的な注意事項
ア マリへの渡航・滞在は,厳に首都バマコ市内のみにする。
イ 首都バマコ市内に滞在の際も,常時警備員が配置され手荷物検査や車両チェックなどのテロ対策が行われているセキュリティレベルの高いホテルをあらかじめ手配する。
ウ 徒歩での移動は絶対に避け,あらかじめ手配した信頼できる運転手による車両で移動する。
エ デモ隊に遭遇したら,速やかにその場を離れる。
オ 深夜・早朝の移動を伴う時間帯に発着する航空機の利用は避ける。
カ マリ社会では,強盗等の犯罪者,さらには職権濫用をする警察官に対し,群集が私刑を行うことがあるため,このような現場に遭遇した場合は速やかにその場を離れる。
キ 外出の際は身の回りの安全に十分注意し,派手な服装や目立つ荷物の携行はできるだけ避ける。
ク 警察官を含めほとんどのマリ人が現地語(バンバラ語)を話し,フランス語を話す人もいるが,英語はほぼ通じない。

(3)不測の事態に備え,食料,飲料水,必要な医薬品を予め備蓄しておくとともに,緊急時の国外退避に備え,パスポートやビザの有効期限を確認し,すぐに持ち出せる現金,クレジットカード及び航空券の準備をしておくことをお勧めします。なお,緊急時に運行される航空機等においては,正規航空運賃が適用される場合も多々あることから,現金及びクレジットカードの支払可能額が十分かについても確認してください。

(4)医療水準については,日本と同じレベルは望めず,重傷者への十分な対応ができません。これらの医療事情により,重大な症状を呈する疾患の場合には,ヨーロッパへの搬送も考慮されるため,搬送費用,治療費を十分に考慮にいれた保険に加入してください。
そのほかの衛生・医療事情の詳細につきましては,外務省海外安全ホームページ内のマリの「世界の医療事情」( https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/mali.html )を参照してください。

4 隣国のアルジェリア,ニジェール,コートジボワール,ブルキナファソ,ギニア,モーリタニア及びセネガルについても,別途それぞれ危険情報が発出していますので,併せて留意してください。


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版) 

(現地大使館連絡先)
○在マリ日本国大使館
  住所:Avenue du Mali, devant le Ministère de l’Economie et des Finances, Hamdallaye ACI2000,Comme IV, Bamako, Mali
  電話:(市外局番なし)4497-9220(代表)
   国外からは(国番号:223)4497-9220
  FAX:(市外局番なし)4490-4947
   国外からは(国番号:223)4490-4947
  緊急携帯電話(夜間,休館日):(市外局番なし)6675-3326
   国外からは(国番号:223)6675-3326
  ホームページ:http://www.ml.emb-japan.go.jp/j/index.html
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