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レバノンの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

「危険情報」とは?

更新日 2019年08月23日

危険情報
地図

危険レベル・ポイント

【危険度】
●バールベック・ヘルメル県の一部(アルサール)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)

●バールベック・ヘルメル県北部及び東部(バールベック遺跡周辺を除く),アッカール県北部,ベカー県東部,ナバティーエ県北東部及び南部,南レバノン県南部(ティール以北の地中海沿岸地域を除く),パレスチナ難民キャンプ
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●ベイルート南郊外(ダーヒエ地区)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)

●アッカール県南部,バールベック・ヘルメル県南西部(バールベック遺跡周辺を含む),北レバノン県トリポリ市
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●南レバノン県ティール以北の地中海沿岸地域
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

●上記以外の地域(ダーヒエ地区を除く首都ベイルート市,山岳レバノン県,北レバノン県(トリポリ市を除く),南レバノン県北部,ナバティーエ県北西部,ベカー県西部)
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●バールベック・ヘルメル県アルサールでは,2017年8月にレバノン国軍によるテロ組織の掃討作戦が成功して以来,治安は回復傾向にあります。また,テロ組織が主に国境付近に残置した地雷の除去作業も進んでいることから,同地域に発出されていた「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」に引き下げます。ただし,同地域は他のシリアとの国境地域と同様に,レバノン国軍が引き続き警戒監視活動を強化しており,不審者と判断された場合は拘束される可能性もありますので,今後も同地域への渡航は止めてください。

●シリアと国境を接するレバノン北部,東部及び南部の地域には「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域は,レバノン国軍が警戒監視を強化し一般人の立ち入りを制限している場所を含んでおり,不審者と判断された場合は拘束される可能性があります。また,パレスチナ難民キャンプ内及びその周辺では銃撃事件等の発生が確認されていますので,同地域への渡航は止めてください。

●ベイルート南郊外(ダーヒエ地区)では,過去に多くの死者を伴う爆弾テロ事件が発生しましたが,治安機関の徹底したテロ対策が功を奏し,近年テロ事件の発生等がないことから,同地域に発出されていた「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げます。ただし,同地域では過去に旅行者を狙った強盗事件が発生するなどしていますので,引き続き不要不急の渡航は止めてください。

●南レバノン県ティール以北の地中海沿岸地域では,近年観光客が増加傾向にありますが,治安当局による徹底した警戒活動等により,他地域よりも犯罪発生率が低いとされており,観光客が事件・事故に巻き込まれたとの事例も確認されていません。このため,これらの地域に発出されていた「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」を「レベル1:十分注意してください。」に引き下げます。ただし,テロの脅威や一般犯罪に巻き込まれる可能性が完全になくなったわけではないので,十分注意してください。

詳細

1 概況
(1)レバノン国内では,2017年8月のレバノン国軍によるISIL(イラク・レバントのイスラム国)掃討作戦の成功と治安当局による徹底したテロ対策活動により,同作戦以降,大規模なテロ事件等の発生は確認されておらず,現在治安は安定期に移行しつつあります。
(2)レバノンにおける誘拐事件は,レバノン人及びシリア人の富裕層をターゲットにした身代金目的のものがほとんどです。また,これまでは多発する傾向にあった東部地方を含めて,最近は全国的に誘拐事件数が大幅に減少しました。しかし,過去には外国人を対象とした犯行も確認されています。
(3)レバノン国内では,一部の農民が生活苦から大麻の栽培に手を染めているほか,薬物使用者による凶悪事件の発生など,薬物問題が深刻化しつつあります。
(4)国内では依然として銃器が蔓延しており,集団同士の抗争や犯罪組織と治安機関との衝突が死傷者を伴う銃撃戦へと発展するケースも確認されています。また,祝いの場で祝砲と称して実弾を空中に発砲する習慣があり,例年この発砲により死傷者が発生しています。学術試験の結果発表の時期にあたる夏季及び大晦日は特に注意が必要です。
(5)これまでに,レバノンにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュ及びスリランカにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
   このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


2 地域別情勢
(1) バールベック・ヘルメル県の一部(アルサール)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)

同地域は,2017年8月にレバノン国軍によるテロ組織の掃討作戦が成功して以来,治安は回復傾向にあります。また,テロ組織が主に国境付近に残置した地雷の除去作業も進んでいることから,同地域に発出されていた「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」に引き下げます。ただし,同地域では他のシリアとの国境地域と同様にレバノン国軍が引き続き高レベルの警戒を維持しています。同地域には国内最大規模ともされるシリア難民の非公式居住区があり,レバノン国軍等の治安機関の重要な監視対象となっているとみられます。

(2) バールベック・ヘルメル県北部及び東部(バールベック遺跡周辺を除く),アッカール県北部,ベカー県東部,ナバティーエ県北東部及び南部,南レバノン県南部(ティール以北の地中海沿岸地域を除く),パレスチナ難民キャンプ
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア バールベック・ヘルメル県北部及び東部(バールベック遺跡周辺を除く),アッカール県北部,ベカー県東部,ナバティーエ県北東部,ナバティーエ県北東部
ISIL掃討作戦の成功から1年半以上が経った現在も,レバノン軍は国境管理を徹底すべく高レベルの警戒を維持しています。シリアに面する同地域において国境に近づく者は不審者と判断され拘束される可能性があります。
また,同地域では現在多数のシリアからの避難民が非公式に居住しています。治安当局は避難民に扮したテロリストを警戒するとともに,場所によっては一般人の立ち入りを制限しています。同非公式居住区への不用意な立ち入りや接近は不審者と判断され拘束される可能性があります。
イ ナバティーエ県南部,南レバノン県南部(ティール以北の地中海沿岸地域を除く)
イスラエルに面する同地域は,レバノン軍及び国連軍の展開地が含まれており,特に国境地帯ではレバノン国軍及び国連軍による高レベルの警戒が維持されているほか,地雷や不発弾が残存しているとされており,現在も除去作業が進められています。
ウ 各地のパレスチナ難民キャンプ 
レバノン各地のパレスチナ難民キャンプ内はレバノン治安当局の管轄外であり,現在も過激派組織等が身を潜めている可能性があります。また,南レバノン県サイダにあるアイン・ヘルワ・難民キャンプでは, 2017年に4月及び8月に過激派組織とパレスチナ治安当局との間で大規模な衝突が発生し,16名が死亡,80名以上が負傷しました。また,同じくサイダにあるミエ・ミエ難民キャンプでは2018年10月に過激派組織同士の間で銃撃戦が発生し,5名が死亡,30名以上が負傷しました。

つきましては,どのような目的であれ,上記地域への渡航は止めてください。

(3) ベイルート南郊外(ダーヒエ地区)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)

同地域では過去に多くの死者を伴う爆弾テロ事件が発生しましたが,治安機関の徹底したテロ対策が功を奏し,近年テロ事件の発生等がないことから,同地域に発出されていた「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げます。ただし,同地域では過去に旅行者を狙った強盗事件が発生するなどしていますので,引き続き不要不急の渡航は止めてください。

(4) アッカール県南部,バールベック・ヘルメル県南西部(バールベック遺跡周辺を含む),北レバノン県トリポリ市
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

これらの地域の一部では大麻の栽培が盛んに行われているとされており,取り締まりを行う治安当局と犯罪組織との間での衝突のほか,部族間の対立に起因する衝突が散発的に発生しています。

つきましては上記地域への不要不急の渡航は止めてください。

(5)南レバノン県ティール以北の地中海沿岸地域
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

同地域では近年観光客が増加傾向にありますが,治安当局による徹底した警戒活動等により,他地域よりも犯罪発生率が低いとされており,観光客が事件・事故に巻き込まれたとの事例も確認されていないため,これらの地域に発出されていた「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」を「レベル1:十分注意してください。」に引き下げます。ただし,テロの脅威や一般犯罪に巻き込まれる可能性が完全になくなったわけではないことを十分認識し,自身の安全を確保するため,十分注意してください。

(6)ベイルート市(南郊外ダーヒヤ地区を除く),山岳レバノン県,北レバノン県(トリポリ市を除く),南レバノン県北部,ナバティーエ県北西部,ベカー県西部
レベル1:十分注意してください。(継続)

当局による徹底したテロ対策などにより,治安の安定が定着しつつあるといえます。しかし,依然として銃器や薬物の蔓延といった危険要素は解消されておらず,渡航,滞在に際しては十分注意してください。

3.滞在に当たっての注意
  滞在中は下記事項に十分留意して行動し,自ら危険を避けるようにしてください。また,外務省,在レバノン日本国大使館,現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)レバノンでは内戦以来,隠匿された銃器などが一般に広く存在しており,些細なトラブルが原因で発砲事件などに発展する危険もあります。
(2)深夜にベイルート郊外を一人で歩いて移動していた旅行者が強盗に遭うという事件が発生しました。当局は深夜に人気のない場所で出歩かないよう勧告しています。
(3)深夜に個人タクシーを一人で利用していた他国の女性外交官がドライバーに殺害されるという事件が発生しました。夜間の移動においては可能な限り信頼できるタクシー会社に配車を依頼するとともに,複数人で行動するよう心掛けてください。
(4)ベイルートをはじめとする都市部の幹線道路や政府関連施設付近などにおいてデモが行われることがあります。その多くは平穏に行われていますが,エスカレートすることもありますので,デモに遭遇した場合は,不測の事態を避けるため,近づかないでください。
(5)レバノンでは,政府関連施設,要人の住居,軍事施設及び軍人などの写真撮影は厳しく制限されており,許可無く撮影した場合,拘束される可能性があります。
(6)入国の審査に際し,イスラエルへの渡航歴を示す物(イスラエルの査証が押印されたパスポートや出入国スタンプが押された紙など)を所持していた場合は,円滑な入国が困難になる可能性があります。また,警察官などによる所持品検査の際にイスラエルへの渡航が疑われるものが見つかった場合も取り調べを受ける可能性があります。
(7)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
   3か月以上滞在する方は,在レバノン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
   3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在レバノン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在レバノン日本国大使館
住所:Serail Hill Area,Army Street,Zokak El-Blat, Beirut,Lebanon (P.O. Box 11-3360)
電話:市外局番(01) 989751~3
国外からは(国番号961)-1-989751~3
領事班直通:(01)989856
    国外からは(国番号 961)-989856
FAX:市外局番(01) 989754
    国外からは(国番号961)-1-989754
ホームページ: http://www.lb.emb-japan.go.jp/index_jp.htm
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