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ベネズエラの危険情報(危険レベル引き上げ)

2019年02月05日
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【危険レベル】
●カラカス首都圏,ミランダ州,スリア州,カラボボ州,タチラ州,アラグア州,グアリコ州,アンソアテギ州,ボリバル州及びマイケティア(シモン・ボリバル)国際空港周辺地域及びコロンビアとの国境地帯
 レベル3:渡航は止めて下さい。(渡航中止勧告)(引き上げ)

●上記以外の地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めて下さい。(引き上げ)

【ポイント】
●本年1月10日,マドゥーロ大統領が2期目の大統領就任の宣誓をしたのに対し,1月23日,グアイド国会議長は,憲法に基づき暫定大統領に就任したことを宣言するとともに,政権交代に向けたデモを引き続き呼びかけ,これに対し,カラカス等において,一部暴徒化したデモを鎮圧するため,治安当局が銃器や催涙弾を使用し多数の死傷者が生じています。今後も,国内全土において大規模なデモが発生する可能性があります。
●カラカス首都圏,ミランダ州,スリア州,カラボボ州,タチラ州,アラグア州,グアリコ州,アンソアテギ州等では,既に2017年4月から,生活インフラの整備を求めるデモ・抗議集会が頻繁に発生していた中で,かかる新たな情勢が生じていることを踏まえ,これらの地域の危険情報をレベル3に引き上げます。同地域への渡航は止めてください。
既に滞在している方は,今後のベネズエラの国政を巡る情勢を踏まえ,国外に退避することも考慮してください。
●上記以外の地域では,かかる新たな情勢が生じていることを踏まえ,危険情報をレベル2に引き上げます。
1.概況
(1)最近のベネズエラ治安情勢
ア 現地NGOベネズエラ紛争監視団によれば, 2018年には,12,715件のデモや抗議活動が全土で発生し,対前年比で2,928件増加しています。2017年のように,怪我人や死者が出る事態には至りませんでしたが,労働条件の改善や,公共サービスの向上を求める平和的なデモ・抗議活動が,カラカス首都圏,ミランダ州,スリア州,カラボボ州,タチラ州,アラグア州,グアリコ州,アンソアテギ州で連日活発に行われました。

イ 2019年1月10日,マドゥーロ大統領が2期目の大統領就任の宣誓をしましたが,1月23日,グアイド国会議長は,抗議デモ後の反政府集会において,「前年5月の大統領選挙は,不公正かつ不透明であり,マドゥーロ氏を大統領と認められない。憲法に則り,自らが暫定大統領として,行政機能を引き受ける。」と宣言するとともに,国民に対して,政権交代に向けたデモを呼びかけたことから,国内全土において大規模なデモが発生しました。また,一部暴徒化したデモを鎮圧するため,治安当局が銃器や催涙弾を使用したことなどから,1月23日~25日の間だけでも,カラカス等で29名の死者が生じた模様です。今後も国政を巡る動きは不透明であり,引き続きグアイド国会議長がデモを呼びかけており,国内各地で大規模なデモが発生する可能性があり,これに対して,暴徒化したデモの鎮圧を目的とした,治安当局との間の衝突が予想されるなど,ベネズエラの情勢は極めて不安定な状態に陥っており,現時点では終息の見通しが立たない状態です。

ウ ベネズエラの政治・治安状況を受けて航空便にも影響が出ています。安全面と保安面の理由から,2014年以降これまでに運休した航空会社は,エアカナダ,アリタリア,GOL,Tiara,ルフトハンザ,Latam,アエロメヒコ,ユナイテッド,アビアンカ及びデルタの10社に上っています。今後更に航空便に影響が出る可能性も排除されません。

(2)一方,治安面については,現在のベネズエラは,世界で最も治安の悪い国の一つとされており,犯罪発生件数は2016年をピークに減少傾向にはあるものの,殺人,強盗などの凶悪犯罪件数は,依然として高い水準にあります。国際原油価格の下落・低迷及び米国による経済制裁措置等による経済状況の急激な悪化の影響,また,現下の国政を巡る情勢もあって,治安の回復が見通せない状況です。

(3)国内の凶悪事件の約20%がカラカス首都圏で発生しており,特にカラカス首都区((リベルタドール市(セントロ地区,サバナ・グランデ地区,パライソ地区,ラ・バンデラ地区,1月23日地区等)及びスクレ市ペタレ地区)等の大規模な貧民街がある場所では,けん銃を使用した凶悪事件が発生しています。殺人事件の約80%がけん銃によるものとされており,極めて危険な状況です。

(4)ベネズエラでは,誘拐された場合に親族等が警察に届出をすることなく,独自の判断で身代金を支払うことは違法となっていますが,警察官が誘拐犯と共謀している場合が多いため,市民の多くは被害者の生命を優先して被害届を提出しません。そのため2018年の誘拐事件は,統計上148件が認知されているにすぎませんが,専門家の調査では, 2,000件以上の誘拐事件が発生したとされています。誘拐の手口も,これまではATM等に被害者を連れて行き現金を強奪する短時間誘拐が主流でしたが,最近は通貨価値が低下しているため,被害者を自宅まで連れて行き,貴金属や家電製品,携帯電話,自動車などを全て強奪する手口が増えています。また,身代金も米ドルしか要求しない場合がほとんどとなっています。
 カラカス首都区(リベルタドール市)では外国人を狙った誘拐事件が発生しており,2012年1月,メキシコ大使夫妻に対する身代金目的の誘拐事件,また,2013年5月,EU代表部の外交官に対する強盗(誘拐未遂)事件が発生しています。

(5)コロンビアとの国境地帯(スリア州,タチラ州,アプレ州,アマソナス州)では,ベネズエラの過激派組織であるFBL(ボリバル解放戦線)及びこれらの組織から離脱した者を含む不特定多数の一般凶悪犯罪者グループ等のアジトや活動が確認されており,身代金目的の誘拐事件,麻薬関連犯罪が発生しています。

(6)これまでに,ベネズエラにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1)カラカス首都圏(カラカス首都区(リベルタドール市),スクレ市,チャカオ市,バルータ市,エル・アティージョ市),ミランダ州,スリア州,カラボボ州,タチラ州,アラグア州,グアリコ州,アンソアテギ州,ボリバル州及びマイケティア(シモン・ボリバル)国際空港周辺地域,コロンビアとの国境地帯(スリア州,タチラ州,アプレ州,アマソナス州の一部)
レベル3:渡航は止めて下さい。(引き上げ)

ア カラカス首都圏(カラカス首都区(リベルタドール市),スクレ市,チャカオ市,バルータ市,エル・アティージョ市),ミランダ州,スリア州,カラボボ州,タチラ州,アラグア州,グアリコ州,アンソアテギ州においては,以下に記載するとおり一般治安情勢は回復の兆しを見せず,さらには,元々デモや抗議活動が顕著であった中で,上記1(1)イのとおり各地での抗議デモの発生と一部の暴徒化,治安当局との衝突によって死傷者が生じています。今後もこのような衝突の発生が予想されているため,同地域の情勢は非常に不安定です。

イ カラカス首都圏内及び各地域では治安の悪化が顕著であり,従来は比較的安全とされてきた地域においても,夜間のみならず昼間でも,殺人,強盗,誘拐等の凶悪犯罪が発生しています。外国人も被害にあっていることから十分な注意が必要です。

ウ また,カラカス首都区(リベルタドール市)は,国内で,殺人事件が最も多く発生している地区であるとの統計が出ていることから,同区に近付くことは昼間も含めて危険です。大統領府周辺のカティア地区及び1月23日地区は,コレクティーボ(チャベス前大統領を崇拝する武装組織)の牙城とされており,同組織による自警団が結成されているため,国家警察等の治安機関が立ち入ることができない状態です。また,これらの地域では,強盗,誘拐が頻繁に発生しているほか,麻薬等の売買,コレクティーボ同士による銃撃戦が行われるため,カラカス首都区の中で最も治安の悪い地域となっています。
中小の露天商が多いサバナ・グランデ地区では,強盗,スリ,置き引き等の被害が発生しています。治安当局は,警察官の詰め所(テント)を設け,警察官を常駐させるなどして治安維持に当たっていますが,治安の改善は見られず,同地域をよく知る者の案内等なしに,一見して旅行者とわかる服装で同地域を観光することは,犯罪者の格好のターゲットとなり危険です。2016年1月には,ベネズエラ広場において日本人旅行者が強盗に遭い,財布や携帯電話等が奪われる事件も発生しています。
 バンデラ地区には大型バスターミナルがあり,隣国のブラジル,コロンビア及びベネズエラ国内の観光地であるエンジェル・フォールの中継地シウダ・ボリーバル市へ向かう長距離バスが発着していますが,昼間は人通りがあるものの,夜間,特に午後8時以降はひと気が減るため,夜間の利用は危険です。このバスターミナルから主要地へ向かうバスは主に夜間から深夜に発着するので,これら長距離バスの利用は極力控え,航空機を利用することをお勧めします。
 カラカス首都区(リベルタドール市)は外国人を狙った誘拐事件が発生しており,2012年1月,メキシコ大使夫妻に対する身代金目的の誘拐事件,また,2013年5月,EU代表部の外交官に対する強盗(誘拐未遂)事件の被害が発生しています。

エ カラカス首都区に隣接するスクレ市ペタレ地区には,カラカス首都圏最大の貧民街(スラム街)が広がっており,殺人,強盗,誘拐等の凶悪事件が日常的に発生するなど大変危険な地域です。同地区は,警察でも数十人規模の部隊を編成しなければ,危険で立ち入れない場所で,また,ひったくり,置き引き,スリ等の犯罪件数も依然として高水準で推移しています。これらの犯罪の約60%は公道上で昼夜問わず発生しています。
 
オ また,ペタレ地区以外のスクレ市においても,同様の犯罪が発生しています。2013年9月,高速道路上で日本人が強盗の被害に遭っているほか,2016年8月,在ベネズエラ・スペイン大使館の職員が私用車で走行中,車両強盗の被害に遭い,これに抵抗したことから発砲され負傷する事件も発生しています。

カ チャカオ市(多数の邦人の居住区,日本国大使館所在地)は,以前は比較的安全な地域とされていましたが,近年急激に治安が悪化し,日本人を含む外国人等が毎月1件以上のペースで凶悪犯罪の被害に遭っています。2013年1月及び5月には,日本人が路上強盗事件の被害に遭った他,同年7月,けん銃使用による自動車強盗事件,2014年9月,日系企業の防弾車2台に対する自動車強盗事件,2015年1月,日系企業の駐在員に対するけん銃使用による強盗・一時拘束事件,2015年8月,在ベネズエラ日本国大使館が入居するビルにおける発砲事件,2016年1月及び12月,同日本国大使館付近における路上強盗事件等,多くの凶悪犯罪が発生しています。

キ バルータ市においては,繁華街やゴルフ場がありますが,誘拐事件や強盗事件が発生しています。2013年5月,フランス大使館外交官に対する強盗事件,2014年6月,ホテル敷地内においてドイツ人旅行者に対する強盗殺人事件,2016年6月,ジョギング中のロシア大使館の外交官に対する誘拐事件が発生しました。

ク 観光客がよく訪れるエル・アティージョ市は,夜間の交通量が少なく閑散としており,誘拐事件が発生する傾向にあります。ジョギング中の国家警備軍大佐が誘拐され身代金を奪われ殺害された事件,けん銃で武装した強盗集団による連続強盗事件,市の中心部にあるショッピングセンターでの殺人事件や銃撃戦,また,2013年5月,パラグアイ人外交官夫人に対するけん銃使用強盗致傷事件等が発生しています。

ケ ミランダ州,スリア州,カラボボ州,タチラ州,アラグア州,グアリコ州,アンソアテギ州は,本年に入り一段と治安が悪化しており注意が必要です。これらの州は,2017年4月からのデモ・抗議集会の件数もベネズエラの中で上位を占めており,多くの死傷者,逮捕者が出ているほか,殺人,誘拐,強盗事件等の犯罪多発地域であり,回復の兆しは見えていません。また,2017年4月頃から食料不足が顕著になり,日用品や食料品の入手が困難になったほか,スーパーや飲食店が閉店しました。インターネットも繋がりにくくなるなど,市民生活に深刻な影響を与えています。

コ ミランダ州(カラカス首都圏を除く)は,ベネズエラの中で最も危険な州となっています。殺人,強盗,誘拐,窃盗事件の発生率は,ベネズエラの中で常に第1位を占めているほか,サモラ市やアセベド市では,ここ数年一般犯罪が増加し治安が悪化しています。また,カラカス首都圏とベネズエラ東部を結ぶ国道9号線では,夜間,警察官を装った者が走行中の車両を停車させ,強盗,殺人,誘拐等の凶悪犯罪が発生しています。抗議活動や略奪事件も頻繁に発生しており,GNB(国家警備軍),が出動する事態となっています。本年8月には,ミランダ公園をジョギング中の男性に対する発砲事件があり,同男性は怪我をし,携帯電話を奪われました。

サ スリア州では,昨年からマラカイボ市を中心にデモ・抗議活動や略奪事件が頻繁に発生しています。今年も学生によるデモ・抗議活動が活発に行われており,2017年5月に催涙弾を浴びて動けなくなった怪我人を救出しようとしていた大学生が,GNBの装甲車にひき殺される事件が発生して以降,学生と治安部隊との対立が激化しています。
 
シ カラボボ州バレンシアでは,2017年5月に大規模な略奪事件が発生し,中国人経営の約60の商店を中心に襲われ,食料品,日用品等が強奪されました。2018年に入り,同州における略奪事件の発生は見られませんが,政府が発表した経済政策への不満や,公共サービス向上を訴える抗議活動は,連日発生しています。

ス タチラ州サン・クリストバル市において,2017年5月に大規模な略奪事件が発生し,27店舗が襲われました。この略奪事件に際し,買物に出かけていた15歳の少年がGNBに誤って殺害される事件も発生しています。

セ ボリバル州では治安の悪化が顕著であることに加え,上記(1)イの大規模デモにおいて多数の死傷者が生じています。

ソ ベネズエラの玄関口であるマイケティア国際空港でも犯罪が発生しています。トランジットエリア内でも,置き引き等の窃盗事件が発生しており,特に到着の便で混み合う午前中に被害が集中しています。
2015年10月,日系企業の出張者が,同空港の駐車場において,軍服を着て小銃を所持した軍人と思われる男2人組から,けん銃で威嚇され現金を恐喝されました。また,2017年8月8日,マイケティア国際空港の国内線ターミナル内において,私怨による犯行と思われる発砲により死傷者が出ました。
空港を行き来する高速道路では,強制的に車両を停止させて金品を強奪する事件や誘拐事件が発生しています。このため,同空港の早朝及び深夜発着便の利用は極力避け,日中に発着する便を利用するようお勧めします。

タ コロンビアとの国境地帯における2017年の誘拐事件は8件(全国の発生件数304件)で,減少傾向にあるものの,誘拐事件の多くは被害届が提出されないため,表に出ない誘拐事件が発生しているとされています。ベネズエラ当局から「ゲリラ組織」と位置付けられているFARC(コロンビア革命軍)離反兵及びFBLは,スリア州,タチラ州,アプレ州の山中にもアジトを形成し活動しており,その主な活動は,嘱託殺人,誘拐,麻薬,食料品密輸です。ゲリラとしての活動自体は,最近は衰えていると言われているものの,ゲリラの方針に従わない末端グループやゲリラの手口を模倣した一般犯罪者グループによる誘拐も発生しています。以前は,誘拐事件の多くが国境周辺の牧場主,農場主または実業家及びそれらの家族等の裕福な階層を標的としていましたが,最近は,学生,商人,その他専門職従事者等も標的とされるようになってきました。ベネズエラは,コロンビアで生産された麻薬(コカイン)を北米やヨーロッパ市場へ密輸するための通過国となっており,コロンビアとの国境地域においては,しばしば大量の麻薬が押収されています。また,ベネズエラの現下の情勢から,コロンビアに脱出するベネズエラ人も少なくありません。

 つきましては,これらの地域の危険レベルをレベル3に引き上げます。これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
なお,既に滞在している方は,今後の政権を巡る情勢を踏まえ,国外に退避することも考慮してください。

(2)その他の地域
レベル2:不要不急の渡航は止めて下さい。(引き上げ)

上記1(1)のとおり各地での抗議デモの発生と一部の暴徒化,治安当局との衝突によって死傷者が生じています。今後もこのような衝突の発生が予想されているため,同地域の情勢は非常に不安定です。

 加えて,ベネズエラ全土で一般犯罪,抗議活動は依然として頻発しています。多くの犯罪で銃器が使用されており,また,一般犯罪のみならず,殺人,強盗,誘拐等の凶悪犯罪の発生数も高い水準にあるので,特に注意が必要です。現職警察官,元警察官が関与した犯罪も報告されています。また,ホテル等の防犯対策が手薄である場合が多いので,利用にあたっては防犯対策が十分であるかどうかも含め,留意して宿泊する必要があります。

 その他,ブラジル,ガイアナ両国との国境付近においては,誘拐,麻薬取引,麻薬密売に関連した犯罪に巻き込まれる危険性があります。ヌエバ・エスパルタ州マルガリータ島は,カリブ海のリゾート地で比較的治安の良いところとされてきましたが,経済の悪化により物資不足が加速し,停電や断水が頻発しているほか,外国人旅行者が殺人や強盗事件の被害に巻き込まれるケースが増えています。また,ベネズエラの現下の情勢から,ブラジルに脱出するベネズエラ人が増えています。

 このような状況に鑑み,上記2(1)の地域を除き,ベネズエラ全土の危険情報をレベル2に引き上げます。レベル2の地域への不要不急の渡航は避けて下さい。


3.滞在に当たっての注意
 滞在中は,以下の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また報道,在ベネズエラ日本国大使館及び現地関係機関等から最新の情報を入手するよう努めてください。なお,犯罪の手口及び安全対策の詳細については,安全対策基礎データ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_260.html )を参照してください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア デモや集会が行われている場所では,反政府勢力や治安部隊との対立に巻き込まれる可能性があるので,絶対に近づかないようにしてください。

イ 危険を察知した場合(交通事故,火災,救急,災害を含む)には,電話番号「911」(警察署・消防署)に通報してください。

ウ 殺人事件等凶悪犯罪の発生している「ランチョ」と呼ばれる低所得者層の居住地区(主に山の斜面,川沿いに所在し,煉瓦造りの住宅が密集している地域)にはいかなる理由があっても絶対に近寄らないでください。

エ iPhone等のスマートフォンを狙ったけん銃使用強盗事件が増えています。万一,強盗事件に遭遇した場合には,犯人はけん銃を所持している恐れがあるので,身の安全を第一に考え,絶対に抵抗しないでください。また,財布を取り出そうとして慌ててポケットに手を入れると,けん銃等を取り出そうとしていると犯人に勘違いされ,発砲される可能性が高まるので,静かに両手を挙げるなどして,犯人を刺激するような行動やしぐさは絶対にしないでください。

オ 日本人も被害に遭う短時間誘拐事件(被害者を一時的に拘束し,クレジットカード或いはキャッシュカードなどで現金を引き出させ,現金を手に入れた後に解放する犯罪)が発生しているので,特に夜間の単独での外出は控え,キャッシュカードやクレジットカードを必要時以外は持ち歩かないなど,十分留意してください。また,カラカス首都圏内やマイケティア国際空港周辺の高速道路上でも,武装集団による短時間誘拐,強盗事件が発生しています。空港付近を通行する場合はくれぐれも周囲の状況に注意してください。

カ 誘拐事件の被害を防ぐため,「目立たない」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の3原則を守ってください(なお,海外における誘拐対策についての詳細は,ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください。)。

キ 爆弾事件に巻き込まれないために,不審物及びゴミ集積所には近づかないでください。また,パイプやペットボトル等にガムテープ,リード線,電池,時計,導火線等が付いていたら注意し,車両に乗り込む際は車両の下部等周辺に不審物がないか確認するなど安全確保に注意を払うように心掛けてください(詳細はホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_03.html を参照してください。)。

ク ベネズエラの関係当局が随時発表する主要な政治日程のほか,以下の各記念日,祝日等には,大規模なデモ行進や集会等が開催される可能性がありますので,こうした日程にも留意しつつ,不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
 ○ 1月23日(ペレス・ヒメネス独裁政権崩壊)
 ○ 2月 4日(1992年のクーデター未遂記念日)
 ○ 2月12日(青年の日)
 ○ 2月27日(1989年のカラカス暴動記念日)
 ○ 3月 5日(2013年チャベス大統領死去)
 ○ 4月11日(2002年の政変)
 ○ 4月19日(独立宣言記念日)
 ○ 5月 1日(メーデー)
 ○ 6月24日(カラボボ戦勝記念日)
 ○ 7月 5日(独立記念日) 
 ○ 7月24日(シモン・ボリバル生誕記念日)
 ○10月12日(先住民抵抗の日)
 ○12月 8日(チャベス大統領に忠誠を誓う日)
 ○12月17日(シモン・ボリバルの命日)等

ケ 観光地や各検問所等で現職警察官や軍人が言いがかりをつけて,現金を要求するなどの犯罪が発生しているので,容易に近づいたり,信用しないでください。

コ タクシーやバイクタクシーの運転手によるけん銃等の銃器を使用した強盗事件が発生しています。やむを得ずタクシーを利用しなければならない場合は,流しのタクシーを絶対に避け,無線タクシー(正規タクシー)を利用してください。また,バイクタクシーは,犯罪や交通事故に遭う確率がかなり高いので,絶対に利用しないでください。
マイケティア国際空港など各空港でタクシー運転手による強盗事件も発生しているので,できる限り知人に迎えに来てもらうなどの方法を検討してください。

サ 路線バスの車内や地下鉄駅構内(特にエスカレーター付近)での強盗,スリ事件が多発しています。また,最近は走行中の地下鉄車内において強盗事件が続発しているので,やむを得ない場合以外は利用しないでください。

シ 全犯罪事件の約60%が公道上で発生しています。車両を運転する際は,窓を閉め,ドアをロックして,後方や周囲の状況に絶えず注意してください。また,買い物や食事等をする際には,警備員の常駐している駐車場を利用するようにしてください。

(4)在留届,「たびレジ」の登録
海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は,在ベネズエラ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在ベネズエラ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html


4.隣国のコロンビア,ブラジル,ガイアナについてもそれぞれ「危険情報」が発出されていますので,併せて確認してください。

(連絡先)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ベネズエラ日本国大使館
住所:Torre Digitel Piso9, Av.Eugenio Mendoza con Esquina Calle Miranda,La Castellana, Municipio Chacao, Estado Miranda, Vezezuela(Apartomento No.68790, Altamira, Caracas 1062-A, Venezuela)
 (Apartomento No.68790, Altamira, Caracas 1062-A, Venezuela)
電話:(市外局番 0212)262-3435
国外からは(国別番号58)212-262-3435
FAX :(市外局番0212)262-3484
国外からは(国別番号58)212-262-3484
ホームページ:https://www.ve.emb-japan.go.jp/
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