マリ | Mali

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2018年04月03日(日本時間)に失効しました。

マリの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2018年01月26日

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【危険度】
●北部地域(トゥンブクトゥ州,キダル州及びガオ州),モプチ州,セグー州北部,クリコロ州北部及びカイ州北部
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●首都バマコ市を除く上記以外の地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●首都バマコ市
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●マリ北部地域においては,マリ政府の統治が十分に及んでおらず,武装勢力間による衝突やイスラム過激派組織等によるテロが続発しています。また,中部地域においても治安が悪化しており,北部及び中部において,誘拐やテロ等の不測の事態に巻き込まれる脅威度が高いため,レベル4(退避勧告)を継続します。
●マリ南部の各地では外国人誘拐事件が発生するおそれがあるほか,ギニア国境付近では金の採掘における利権を巡る抗争が発生する等治安情勢が悪化しています。
●首都バマコ市においても,2017年6月,イスラム過激派組織がリゾート施設を襲撃するテロ事件が発生しています。マリ全土において,引き続き,テロの高い脅威が認められるほか,反フランスや政権批判等を掲げた大規模デモ・集会に加え,白昼の武装強盗等の凶悪犯行も発生しており,十分な安全対策が必要です。
1 概況
(1)2013年1月,マリ北部からのイスラム過激派の南進を阻止するため,フランス軍による軍事作戦が行われ,一時はイスラム過激派組織の大半がマリの主要都市から排除されました。その後再びマリ北部から中部にかけてはイスラム過激派による活動が活発化したこと等により,マリ政府の統治は依然として十分に及ばず,テロや誘拐が続発しています。
 マリ北部では,長年にわたってトゥアレグ人(白人種ベルベル系)が分離独立武力闘争を繰り返してきました。2015年5月及び6月には,トゥアレグ武装勢力とマリ政府の三者間で和平合意が結ばれ,和平プロセスが開始されていますが,その進展ははかばかしくありません。

(2)マリ中部では,イスラム過激派組織等による襲撃に加え,農耕部族と遊牧部族間の部族間抗争も発生しており,治安が悪化しています。マリ南部においても外国人誘拐事件や,ギニア国境付近では金の採掘における利権を巡る抗争が発生していることに加え,中部の不安定な治安情勢の影響等から,今後,治安が一層悪化する可能性は否定できません。
 また,首都バマコ市では,2017年6月,東郊のリゾート施設に対するイスラム過激派組織によるテロがありましたが,その他にも白昼の武装強盗が発生する等治安情勢が悪化しています。
 以上から,マリ全土において,テロ,誘拐事件等の不測の事態に巻き込まれる高い脅威度が引き続き認められます。

(3)これまでに,マリにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


2 地域情勢
(1)北部地域(トゥンブクトゥ州,キダル州及びガオ州),モプチ州,セグー州北部,クリコロ州北部及びカイ州北部
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

ア 北部地域(トゥンブクトゥ州,キダル州及びガオ州)
 マリ北部地域では,マリ政府の統治・治安維持が十分に及んでいません。現在もフランス軍がイスラム過激派組織の掃討作戦を継続中であり,国連PKO(MINUSMA)軍も平和維持活動を継続しています。イスラム過激派組織は,検問所の襲撃や,ロケット弾及び簡易爆発装置を使用してMINUSMA軍基地やマリ軍用車,フランス軍の車輌等を標的とした攻撃を繰り返し行っており,マリ国軍兵士,MINUSMA要員及びフランス軍兵士に死者が発生する等,依然として危険な状況が続いています。
 2017年1月,イスラム過激派組織「アル・ムラビトゥーン」が,マリ政府,トゥアレグ人武装勢力「PLATEFORME」及び「CMA」の三者による合同パトロール要員が和平合意に基づき集合・待機していたマリ北部ガオ市の駐屯地に対する自動車自爆テロを行い,100名を超える死傷者が発生しました。その後も,ロケット砲,簡易手製爆弾及び襲撃を組み合わせた複合攻撃が同時多発的に発生する等戦術も高度化しています。また,イスラム過激派とみられる武装組織による国人誘拐事案が発生しており,2016年1月にはトゥンブクトゥ市においてスイス人が,同年12月にはガオ市においてフランス人が誘拐され,未解放の状態が続いています。
イ 中部地域(モプチ州及びセグー州北部)
 マリ中部地域においても,治安情勢は悪化しており,モプチ州を本拠地とする「マシナ解放戦線(FLM)」等イスラム過激派組織による活動が活発です。2017年以降も,赤十字の地元スタッフ4名が拉致される事案,マリ司法当局を乗せた車列が襲撃され,兵士等6名が死亡した事案,軍の車列が待ち伏せ攻撃に遭い,民間人1名,兵士3名が死亡する事案が相次いで発生しているほか,主要都市を結ぶ幹線道路において,簡易手製爆弾を使用した攻撃も頻発しています。
 これまで比較的平穏であったセグー州においても,マリ国軍を狙ったテロ攻撃や凶悪事件が散発している状況にあります。これらに加え,マリ中部においては,土地を巡る農耕民バンバラ族と遊牧民プル(フラニ)族の伝統的な確執が尖鋭化しており,数十人に上る死傷者が発生した衝突も起きています。頻発するこれらの襲撃事件や抗争は,マリ北部を拠点とするイスラム過激派組織が扇動していると見られ,非常に危険な地域となっています。
ウ クリコロ州北部及びカイ州北部
 モーリタニア南部国境に隣接する地域は,乾燥地帯が広がっており,現在もイスラム過激派組織が頻繁に侵入・潜伏しているとみられ,過去には欧米人の誘拐事件が発生しています。

 つきましては,これらの地域への渡航は,どのような目的であれ絶対に止めてください。また,既に滞在している方は,直ちに安全な地域へ退避してください。

(2)首都バマコ市を除く上記以外の地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア セグー州南部及びクリコロ州の南部並びにカイ州の一部は,退避勧告地域に接しており,首都バマコ市周辺地域も含めて,イスラム過激派組織による襲撃事件や誘拐に対する脅威は依然として高い状況が継続しています。
イ 2017年2月,マリ南部シカソ州クチアラ近郊の教会において,キリスト教フランシスコ会のコロンビア人修道女が身元不明の武装した4人組に誘拐され,ブルキナファソ方面に連れ去られる等,外国人を標的にした誘拐事件も発生しています。
ウ シカソ州においても,土地を巡る農耕民バンバラ族と遊牧民プル(フラニ)族の衝突が度々発生し,死傷者が生じています。
エ ギニア国境付近では,金の採掘における利権を巡り,治安当局を巻き込んだ抗争が発生し,死傷者も出る等,治安情勢が悪化しています。

 つきましては,これら地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。なお,真にやむを得ない事情でこれらの地域に滞在する場合は,「在留届」の提出や「たびレジ」の登録を速やかに行い,在マリ日本国大使館に自身の在留を知らせてください。また,報道等により現地の最新情報の入手に努め,夜間の外出は控えるとともに,民間警備会社による警備を依頼する等,所属企業や団体等を通じて必要かつ十分な安全対策を講じてください。

(3)バマコ市
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア 2015年11月,首都バマコ中心部に所在し,外国人も多く利用するホテル・ラディソン・ブルがイスラム過激派組織によるテロ攻撃を受け,外国人を含む22人が死亡し,多数が負傷しました。同事件の発生を受け,2015年11月21日,マリ政府により全土に国家非常事態が宣言されましたが,同国家非常事態は更新され続け,現在,2018年10月末まで期間延長された状態にあり,マリ国民に対してテロへの警戒を引き続き呼びかけています。
イ 2017年1月,バマコ市内において「アル・ムラビトゥーン」の首領モフタール・ベルモフタールに近い2名のテロリストが,同年1月13・14両日に行われた「フランス・アフリカ・サミット」の会場「バマコ国際会議センター(CICB)」への自爆テロ未遂容疑で逮捕されています。これらの事件を受けて,マリ治安当局は特にバマコ市内の警備を強化していますが,今後も同様な事件が発生するおそれがあることから十分な警戒が必要です。
ウ 2017年6月,武装集団がバマコ市東郊のリゾート施設「Le Campement Kangaba complex」を襲撃し,多数の死傷者が発生するテロ事件が起きました。その後,イスラム過激派組織「イスラムとムスリムの支援団(JNIM)」が犯行声明を出しています。
エ また,市内においては,反フランスや政権批判等を掲げ,数万人規模にも及ぶデモ・集会が行われる場合があり,注意が必要です。デモや集会に決して近づかないことはもちろんのこと,テロ等の不測の事態に巻き込まれないよう,特段の注意を払う必要があります。

 つきましては,これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。


3 滞在に当たっての注意
 マリにおける渡航・滞在に当たっての一般犯罪等の注意事項については,外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_121.html )も併せてご参照ください。
 また,出入国に利用する空港につきましては,バマコ(Bamako Senou)国際空港のみを利用してください。マリに滞在される方,または滞在中の方は,在マリ日本国大使館や現地関係機関,報道等より最新の情報を入手し,下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。

(1)滞在に当たっての基本的な注意事項
ア 徒歩での移動は避け,移動は,あらかじめ手配した信頼のおける運転手による車両にて行う。
イ 深夜・早朝の移動を伴う時間帯に発着する航空機の利用を控える。
ウ マリ社会では,強盗等の犯罪者,さらには職権濫用をする警察官に対し,一般群集が私刑を行うことがあるため,このような現場に遭遇した場合は速やかに離れる。
エ マリでの滞在は,地方における危険性を考慮の上,事情が許す限り,首都バマコ市内のみにする。
オ 外出の際は,身の回りの安全に十分注意し,派手な服装や目立つ荷物の携行はできるだけ避ける。

(2)在留届・たびレジ
 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,在マリ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )。
 3か月未満の旅行や出張等の際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在マリ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。

(3)不測の事態に備え,食料,飲料水,必要な医薬品を予め備蓄しておくとともに,緊急時の国外退避に備え,パスポートやビザの有効期限を確認し,すぐに持ち出せる現金,クレジットカード及び航空券の準備をしておくことをお勧めします。なお,緊急時に運行される航空機等においては,正規航空運賃が適用される場合も多々あることから,現金及びクレジットカードの支払可能額が十分かについても確認してください。


4 隣国のアルジェリア,ニジェール,コートジボワール,ブルキナファソ,ギニア,モーリタニア,及びセネガルについても,別途それぞれ危険情報が発出されているほか,海外安全情報(広域情報)「アフリカ西部(含:マグレブ諸国):テロに関する注意喚起」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C302.html )を発出していますので,併せて留意してください。


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在マリ日本国大使館
  住所:Avenue du Mali, devant le Ministère de l’Economie et des Finances, Hamdallaye ACI2000,Comme Ⅳ, Bamako, Mali
  電話:(市外局番なし)4497-9220(代表)
   国外からは(国番号:223)4497-9220
  FAX:(市外局番なし)4490-4947
   国外からは(国番号:223)4490-4947
  緊急携帯電話(夜間,休館日):(市外局番なし)6675-3326
   国外からは(国番号:223)6675-3326
  ホームページ:http://www.ml.emb-japan.go.jp/j/index.html