レバノン | Lebanon

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は(日本時間)現在有効です。

レバノンの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】(内容の更新)

2017年12月28日

関係国地図

地図へ

【危険度】
●バールベック・ヘルメル県の一部(アルサール)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●バールベック・ヘルメル県アル・カーアからベカー県キファール・ザバドにかかるシリアとの国境地帯(アルサールを除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
●アッカール県北部,バールベック・ヘルメル県北東部,ベカー県東部,ナバティーエ県北東部,南レバノン県南部,ベイルート南郊外(ダーヒヤ地区),パレスチナ難民キャンプ
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●アッカール県南部,バールベック・ヘルメル県南西部,ベカー県西部,北レバノン県トリポリ市
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
●上記以外の地域(ダーヒヤ地区を除く首都ベイルート市,山岳レバノン県,北レバノン県(トリポリ市を除く),南レバノン県北部,ナバティーエ県北西部
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

【ポイント】
●アルサールは,2017年8月にレバノン国軍が掃討作戦を展開するまでイスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)が占拠していた地域です。現在も軍による地雷除去作業や捜索活動が続けられていますので,同地域への渡航は止めてください。既に滞在中の方は避難してください。
●シリアと国境を接するレバノン北部及び南部の「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出している地域は軍が警戒監視を強化し,一般人の立ち入りを制限している場所を含んでおり,不審者とみられた場合は拘束される危険性があります。また,パレスチナ難民キャンプ内及びその周辺では手榴弾投擲や銃撃戦が確認されていますので,同地域への渡航は止めて下さい。
●ベイルートを含む地中海側及び中央部の県や都市については危険レベルを引き下げましたが,テロの脅威が完全になくなったわけではないことを十分ご理解ください。


1.概況
(1)2017年8月,約3年間にわたって北東部(アルサールを含むシリアとの国境地帯)を占拠していたISILに対してレバノン国軍が掃討作戦を展開し,占拠されていた領土の奪還及び国内からのテロ組織の一掃に成功しました。また治安当局による治安対策が功を奏し,爆弾テロの発生件数が大幅に減少するなど,治安は回復傾向にあります。
(2)レバノンにおける誘拐事件は,レバノン人及びシリア人の富裕層をターゲットにした身代金目的のものがほとんどです。また,最近はこれまでは多発する傾向にあった東部地方を含めて,全国的に件数が大幅に減少しました。しかし,過去には外国人を対象にした犯行も確認されています。
(3)現在国内では一部の農民が生活苦から大麻の栽培に手を染めているほか,薬物使用者による凶悪事件の発生など,薬物問題が深刻化しつつあります。
(4)国内では依然として銃器が蔓延しており,集団同士の抗争や犯罪組織と治安機関との衝突が死傷者を伴う銃撃戦へと発展するケースも確認されています。また,祝いの場で祝砲と称して実弾を空中に発砲する習慣があり,例年この発砲により死傷者が発生しています。学術試験の結果発表の時期にあたる夏季は特に注意が必要です。
(5)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ,ISILなどのイスラム過激派組織又はそれに影響を受けた者によるとみられるテロが世界各地で発生しており,日本人や日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険は十分にあると考えられます。このような情勢を十分に認識し,誘拐,脅迫,テロなどの不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道などにより最新の治安・テロ情勢などの関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切且つ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2.地域別情勢
(1)レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
バールベック・ヘルメル県の一部(アルサール)
同地域は2017年8月にレバノン国軍が掃討作戦を展開するまでISILが占拠していた地域です。同地域からISIL関係者等の過激派分子は一掃されたものの,過去に仕掛けられた地雷によるとみられる爆発事件が確認されています。現在も軍による地雷除去作業や治安当局によるテロ関連の捜索活動が継続していますので,同地域への立ち入りは大変危険です。
つきましては,同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また,既に同地域に滞在している方は,直ちに国外などの安全な地域へ退避してください。

(2)レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ)
バールベック・ヘルメル県アル・カーアからベカー県キファール・ザバドにかかるシリアとの国境地帯(アルサールを除く)
ISIL掃討作戦の成功によりシリアとの国境地帯においても治安は幾分回復したため,同地域の危険レベルを「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」へ引き下げます。ただし,現在もレバノン軍は国境管理を徹底すべく高レベルの警戒を維持しており,国境に近づく者は不審者と判断され拘束される危険性がありますので,引き続き,同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(3)レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
ア アッカール県北部,バールベック・ヘルメル県北東部,ベカー県東部,ナバティーエ県北東部
同地域はシリアに面しており,現在シリアからの避難民が多数居住しています。治安当局は避難民に扮したテロリストを警戒しており,場所によっては一般人の立ち入りが制限されています。不用意に立ち入ったり接近すると不審者と判断され,拘束される危険性があります。
イ ナバティーエ県南部,南レバノン県南部
   同地域はイスラエルに面しており,立ち入り制限区域(リタニ川以南)を設定するなど軍は同地域において高レベルの警戒を維持しています。不発弾や地雷が残存しており,現在も除去作業が行われています。
ウ ベイルート南郊外(ダーヒヤ地区),パレスチナ難民キャンプ
 同地域においては2015年11月に自爆テロにより多くの死傷者が発生したほか,その後も過激派による同地域を標的としたテロ未遂が確認されました。
エ 各地のパレスチナ難民キャンプ 
パレスチナ難民キャンプ内はレバノンの治安当局の管轄外であり,現在もテロリストが身を潜めている可能性があります。また,南レバノン県サイダにあるアイン・ヘルワ・パレスチナ難民キャンプでは,2017年4月に過激派組織とパレスチナ治安当局による大規模な銃撃戦が発生し,10名が死亡,40名以上が負傷しました。同キャンプでは8月にも過激派組織同士による銃撃戦が発生し,6名が死亡,40名以上が負傷しました。

つきましては,上記地域への渡航はどのような目的であれ,止めてください。

(4)レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
アッカール県南部,バールベック・ヘルメル県南西部,ベカー県西部,北レバノン県トリポリ市
これらの地域は,これまで他の地域に比べて誘拐事件などが多発する傾向にありましたが,2017年に入ってから誘拐事件の件数は大幅に減少しており,治安は回復傾向にあるといえます。しかし,トリポリ市では自爆用とみられる不審物の遺棄が相次いで確認されるなどしており,治安当局は警戒を続けている模様です。これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。

(5)レベル1:注意してください。(引き下げ)
ベイルート市(南郊外ダーヒヤ地区を除く),山岳レバノン県,北レバノン県(トリポリ市を除く),南レバノン県北部,ナバティーエ県北西部
 上記の(1)~(4)以外の地域では,軍によるISIL掃討作戦の成功や治安当局による徹底したテロ対策などにより,治安は安定しつつあるといえます。しかし,依然として銃器や薬物の蔓延といった危険要素は解消されておらず,渡航,滞在に際しては十分な注意が必要です。

3.滞在に当たっての注意
  滞在中は下記事項に十分留意して行動し,自ら危険を避けるようにしてください。また,外務省,在レバノン日本国大使館,現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)レバノンでは内戦以来隠匿された銃器などが一般に広く存在しており,些細なトラブルが原因で発砲事件などに発展する危険もあります。
(2)ベイルートをはじめとする都市部の幹線道路や政府関連施設付近などにおいてデモが行われることがあります。その多くは平穏に行われていますが,エスカレートすることもありますので,デモに遭遇した場合は,不測の事態を避けるため,近づかないで下さい。
(3)レバノンでは,政府関連施設,要人の住居,軍事施設及び軍人などの写真撮影は厳しく制限されており,許可無く撮影した場合,拘束される可能性があります。
(4)入国の審査に際し,イスラエルへの渡航歴を示す物(イスラエルの査証が押印されたパスポートや出入国スタンプが押された紙など)を所持していた場合は,円滑な入国が困難になる可能性があります。また,警察官などによる所持品検査の際にイスラエルへの渡航が疑われるものが見つかった場合も,取り調べを受ける可能性もあります。
(5)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
  3か月以上滞在する方は,在レバノン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
  3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在レバノン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在レバノン日本国大使館
住所:Serail Hill Area,Army Street,Zokak El-Blat, Beirut,Lebanon (P.O. Box 11-3360)
電話:市外局番(01) 989751~3
国外からは(国番号961)-1-989751~3
領事班直通:(01)989856
    国外からは(国番号 961)-989856
FAX:市外局番(01) 989754
    国外からは(国番号961)-1-989754
ホームページ:http://www.lb.emb-japan.go.jp/index_jp.htm