レバノン | Lebanon

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年12月28日(日本時間)に失効しました。

レバノンの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】(更新)

2017年01月05日

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【危険度】
●北東部国境地帯(アル・カーアからキファール・ザバドに至る国境線沿い),アルサール
:レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●,アッカール県,ベカー県,バールベック・ヘルメル県(北東部シリアとの国境地帯,アルサールを除く),ナバティーエ県(ナバティーエ郡を除く),北レバノン県トリポリ市,南レバノン県ティール郡,ベイルート南郊外(ダーヒヤ地区),及び各地のパレスチナ難民キャンプ
:レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●北レバノン県(トリポリ市を除く),南レバノン県(ティール郡を除く),ナバティーエ県ナバティーエ郡
:レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
●上記以外の地域(ダーヒヤ地区を除く首都ベイルート市,山岳レバノン県,バトルーン郡
:レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●「レベル4:退避勧告」発出地域はテロ・誘拐の脅威が存在し,また,武装勢力と治安当局による戦闘等に巻き込まれる危険性があります。同地域への渡航は止めてください。既に滞在中の方は退避してください。
●「レベル3:渡航中止勧告」発出地域では,誘拐や銃撃事件等の犯罪のほか,治安当局と武装勢力による戦闘,国境をまたいだ銃砲撃が発生しています。また,パレスチナ難民キャンプ内及びその周辺では手榴弾投擲や銃撃戦が確認されています。同地域への渡航は止めてください。
●今回,テロ事件が発生しておらず,誘拐等のリスクが比較的低いと思われる一部地域の危険レベルを引き下げましたが,引き続き観光施設やカジノ等の遊興施設に対するテロの脅威は存在します。渡航する場合には特別な注意を払い,十分な安全対策をとってください。

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1 概況
(1)2016年10月,約2年半の間空席となっていた大統領が議会により選出され,新首相が指名されるなどレバノンにおいて長期間続いていた政治的な閉塞状況に一定の進展が見られます。また,治安当局によるテロ・誘拐組織への治安対策によりテロの発生件数も減少傾向にあります。しかし,隣国シリアの情勢悪化は引き続きレバノンの治安にも大きな影響を及ぼしており,特にレバノン・シリア国境付近の治安は極めて不安定です。また,レバノン治安当局はイスラム過激派がベイルートを含む複数の場所でいわゆるソフトターゲット(観光施設やカジノ等の遊興施設)を狙ったテロを計画していた旨明らかにしており,引き続き注意が必要です。
(2)レバノンにおける誘拐事件の多くは金銭目的で,これまでのところ主な誘拐対象はレバノン人やシリア人の富裕層ですが,過去には外国人が誘拐された例もあります。犯行グループは事前に被害者の行動を入念に調べた上で犯行に及ぶケースが多く見られます。
(3)レバノンの都市部及びその近郊ではバイクによるひったくり事件,麻薬の売買等が報告されており,また,犯罪者集団間の争いや,右集団と治安機関との間において死傷者を伴う銃撃戦等も発生しています。
(4)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が複数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢
(1)北東部国境付近(アル・カーアからキファール・ザバドに至る国境線沿い),アルサール
:レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
 
 同地域ではレバノン軍及びシリア軍とISIL,シャーム征服戦線(旧ヌスラ戦線)等のイスラム過激派の間で戦闘が行われており,これらの過激派組織間でも戦闘が発生しています。同地域では誘拐事件も発生しており,治安情勢は極めて不安定です。

 つきましては,同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。また,既に同地域に滞在している方は,直ちに国外等の安全な地域へ退避してください。

(2)アッカール県,ベカー県,バールベック・ヘルメル県(北東部シリアとの国境地帯,アルサールを除く),ナバティーエ県(ナバティーエ郡を除く),トリポリ市,ティーエ郡,ベイルート南郊外(ダーヒヤ地区),及び各地のパレスチナ難民キャンプ
:レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
ア 同地域の国境付近ではイスラム過激派とレバノン軍・治安機関の武力衝突が頻発しており,治安情勢は不安定です。バールベック・ヘルメル県及びベカー県では誘拐事件も多発しています。2016年8月にはアルサールにおいて国軍を標的とした路肩爆弾による爆発事件が発生しており,また,ザハレ郡では路肩爆弾による爆発事件により市民2名が犠牲となりました。
イ レバノン南部では,隣国イスラエルとの緊張が継続しており,2016年1月にはイスラエル軍車両に対する即席爆弾(IED)を使用した攻撃が行われました。また,レバノン南部リタニ川以南の地域には立ち入り制限区域があり,不用意に立ち入ると軍に拘束される可能性もあります。不発弾や地雷が残存している区域もあり,現在も地雷等の除去作業が行われています。
ウ ベイルート南郊外(ダーヒヤ地区)
 近年,過激派による爆弾テロが発生している地域であり,2015年11月に発生した自爆テロでは多くの市民が死傷しました。また,最近治安当局に逮捕された過激派が同地域を標的としたテロを計画していたとされ,今後も同様の事件の発生が懸念されます。
エ 各地のパレスチナ難民キャンプ
 パレスチナ難民キャンプ内及びその近辺で銃撃戦,手榴弾投擲等の事件が発生しています。2016年4月にはアイン・ヘルワ・パレスチナ難民キャンプ入り口付近において死者を伴う爆弾テロが発生しました。
 
 つきましては,上記地域への渡航・滞在は,どのような目的であれ止めてください。

(3)北レバノン県(トリポリ市を除く),南レバノン県(ティーエ郡を除く),ナバティーエ県ナバティーエ郡
:レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
 レバノン治安機関による治安対策により,上記地域におけるテロ,誘拐事件等の犯罪発生件数は減少傾向にあり,治安情勢が改善傾向にあることから,これらの地域の危険情報を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げます。
 しかしながら,同地域に対するテロが計画されていたとの報道も確認されており,また,テロ関連被疑者が逮捕されるなど引き続き注意が必要です。

 これらの地域への不要不急の渡航・滞在は止めてください。渡航・滞在する場合には治安状況に特別な注意を払い,十分な安全対策をとってください。

(4)首都ベイルート市(ダーヒヤ地区を除く),山岳レバノン県
:レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) 
 上記以外の地域については,イスラム過激派によるテロや銃撃等の重大な事件はこれまで発生していませんが,都市周辺部などでは対立する犯罪集団間の争い並びに右集団と治安機関における銃撃戦等が時々発生しており,また,治安当局に逮捕されたテロリストが都市部の繁華街やカジノ等の遊興施設,欧米資本のチェーン店に対するテロを計画していたとの報道もあり,引き続き注意が必要です。

 つきましては,ベイルートを含むこれら地域への不要不急の渡航・滞在は止めてください。渡航・滞在する場合には治安状況に特別な注意を払い,十分な安全対策をとってください。

3 滞在に当たっての注意
 滞在中は下記事項に十分留意して行動し,自ら危険を避けるようにしてください。また,外務省,在レバノン日本国大使館,現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)レバノンでは内戦以来隠匿された銃器等が一般に広く存在しており,些細なトラブルが原因で発砲事件等に発展する危険もあります。
(2)ベイルートをはじめとする都市部の幹線道路や政府関連施設付近等においてはデモが行われることがあり,その多くは平穏に行われていますが,過去にエスカレートした例もあります。外出先でデモに遭遇した場合は不測の事態を避けるため近づかないで下さい。
(3)レバノンでは,政府関連施設,要人の住居,軍事施設及び軍人等の写真撮影は厳しく制限されており,許可無く撮影した場合,拘束される可能性があります。
(4)パスポートにイスラエルの査証や出入国スタンプが押されている場合または,ヨルダン・イスラエル国境にあるヨルダン側出入国事務所の出入国スタンプがある場合には,入国を拒否される可能性があります。また,何らかの事件・事故に巻き込まれた場合に,警察官がパスポートや所持品等を検査することがありますが,イスラエルへの入国を疑われるものが所持品の中に見つかった場合には,拘束され取調べを受ける可能性もあります。
(6)現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在レバノン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在レバノン日本国大使館まで送付してください。
(7)在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在レバノン日本国大使館
 住所:Serail Hill Area,Army Street,Zokak El-Blat, Beirut,Lebanon (P.O. Box 11-3360)
 電話:市外局番(01) 989751~3
   国外からは(国番号961)-1-989751~3
 領事班直通:(01)989856
   国外からは(国番号 961)-989856
 FAX:市外局番(01) 989754
   国外からは(国番号961)-1-989754
 ホームページ:http://www.lb.emb-japan.go.jp/index_jp.htm