コンゴ民主共和国 | Democratic Republic of Congo

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年02月07日(日本時間)に失効しました。

コンゴ民主共和国についての海外安全情報(危険情報)の発出

2016年06月07日

関係国地図

地図へ

●バ=ズエレ州の中央アフリカ国境地帯,オー=ウエレ州,イトゥリ州,北キブ州,南キブ州
 :「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
●北ウバンギ州の中央アフリカ国境地帯及び南ウバンギ州の中央アフリカ国境地帯
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
●上記以外の地域
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)コンゴ民主共和国では,2011年11月に大統領選挙及び国民議会選挙が行われ,カビラ大統領が再選されました。同選挙の前後の期間には,デモなどの抗議活動や,与野党支持者間での衝突が各地で発生したことにより,多くの死傷者が出ました。それ以降の情勢は比較的安定していますが,2016年末に予定されている大統領選挙及び,一連の選挙プロセスの進展如何によっては,デモ等から暴力行為を伴う騒擾事案に発展する可能性もあり,情勢には十分な注意が必要です。
 2015年1月には,国勢調査を大統領選挙実施の条件とする条項を盛り込む新選挙法案を巡り,野党支持者による抗議デモが発生しました。同デモは略奪行為を伴う暴力的デモに発展し,多数の死傷者が発生する事態となりました(政府発表では死者は27人とされていますが,NGOは40人以上と指摘)。同時期に地方でも関連のデモが発生し,多数が負傷しました。その後も,野党らによる大統領に対する反対行動が散発しており,2016年12月の大統領の任期満了に向けて政治的緊張が高まっています。
(2)東部に関しては,2012年4月,北キブ州で反政府武装勢力「3月23日運動(M23)」が蜂起,武力活動を開始し,同年11月には北キブ州ゴマ市に侵攻し,一時占拠(12月に撤退)する事案が発生しましたが,その後,コンゴ民主共和国政府軍(FARDC)の改革と国連介入旅団の派兵等の軍事的政策が功を奏し,2013年11月,M23は軍事的に敗退し,東部支配地域から排除されました。
 現在,東部地域では,主に対ウガンダ反政府武装勢力(ADF)や対ルワンダ反政府武装勢力(FDLR)などによるといわれる大量虐殺,誘拐等が多発しており,これら武装勢力に対する軍事作戦が行われていますが,2014年の10月上旬以降,ADFと見られる武装勢力による北キブ州ベニ地域の村落に対する襲撃が連続的に発生し,これまでに住民ら,500人以上が死亡する等,大きな被害が発生しています。その他の地域でも大小様々な武装勢力が割拠している状況に変化はなく,依然予断を許さない状況が続いています。
(3)近年,シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や,パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2.地域情勢
(1)バ=ズエレ州の中央アフリカ国境地帯,オー=ウエレ州,イトゥリ州,北キブ州,南キブ州
 :「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
ア これらの地域では,ADF,FDLR,キリスト教系の対ウガンダ反政府武装勢力(LRA),民兵組織マイマイ等による地元住民に対する非人道的行為が引き続き報告されており,各組織に対する掃討作戦が行われています。
イ 北キブ州では,2012年4月からルチュル地区を基盤にM23が反政府武装活動を展開していましたが,掃討作戦の結果,2013年11月に排除されました。しかし,同州では,依然としてADFやFDLR,マイマイ等が武装活動を行っており,2014年10月上旬以降,ADFと見られる武装集団が北キブ州ベニ市周辺地域を数回にわたり襲撃し,累計で住民ら4,500人以上が死亡する等の被害が発生しています。また,これに対する政府,国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の対応に不満を有する住民による抗議デモも複数回発生する等,依然予断を許さない状況が続いています。また,FARDCとM23との戦闘により,数十万人の国内避難民が発生すると共に,ルワンダやウガンダに数万人の難民が流出しています。
ウ 南キブ州では,2012年4月からの東部情勢の不安定化に伴い,FDLR及び民兵組織マイマイらによる武力活動が活発化して死傷者が出る事態となっているほか,2012年には,MONUSCOがFDLRの襲撃から住民を保護できなかったことへの不満から,MONUSCOの兵士11人が民衆から襲撃を受け負傷した事案も発生しています。現在もFDLRやマイマイの活動が活発化しており,コンゴ(民)国軍とMONUSCOによる共同軍事作戦が展開中です。
また,2014年6月には,部族間の対立に起因する虐殺事件も発生しています。
エ ゴマ市とブカブ市については,周辺の退避勧告地域に比べ,治安部隊による警備が厳重なことから,比較的安定している状況にありますが,武装勢力の動向によっては治安が悪化する可能性も否定できません。
 上記2都市に,真にやむを得ない事情で渡航・滞在せざるを得ない場合は,政府機関,所属団体等を通じて,組織としての必要かつ十分な安全対策(最新の現地治安情勢の入手,安全な宿舎や移動手段の確保及び必要かつ十分な警護の手配,大使館等との緊急連絡体制の確立,緊急事態発生時の退避手段の具体的な確保等)を講じてください。
 また,中央の政治情勢の推移次第では,デモ・略奪行為等が首都のみならず,地方都市でも発生する危険が存在し,中央で騒じょうが発生した場合には,特に主要野党の支持基盤のゴマ市及びブカブ市で政権反対行動が連鎖的に発生する危険性が高くなりますので,中央政局に連動した両市の情勢には十分に注意を払う必要があります。また,ブカブ市については,隣国ブルンジの情勢にも注意する必要があります。
オ オー=ウエレ州とバ=ズエレ州では,LRAによる略奪,殺人,誘拐等が継続して行われています。
カ イトゥリ州では,イトゥリ愛国抵抗戦線(FRPI)による略奪,殺人,誘拐等が継続して行われています。
 
 ついては,同地域への渡航については,隣接しているウガンダ,ルワンダ及びブルンジからの入国も含めて,どのような目的であれ止めてください。また,現在この地域に滞在している方は直ちに同地域から退避してください。

(2)北ウバンギ州の中央アフリカ国境地帯及び南ウバンギ州の中央アフリカ国境地帯
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
 北ウバンギ州中央アフリカ国境地帯及び南ウバンギ州中央アフリカ国境地帯では,中央アフリカの治安悪化に伴い,中央アフリカ難民が5万人以上流入しており,旧中央アフリカ政府軍兵士及び元セレカ戦闘員等が少数ながらも越境・潜入していることから,治安情勢の動向を注視する必要があります。

 同地域への渡航・滞在はどのような目的であれ止めてください。

(3)上記以外の地域
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
ア キンシャサ特別州(キンシャサ市) 
2013年12月30日,首都キンシャサ市内の国営放送局(RTNC),軍参謀本部基地や国際空港が武装集団により襲撃され,百数十人の死傷者が出ているほか,2014年7月22日にも軍参謀本部基地が武装集団に襲撃され死傷者が発生しています。
 2015年1月には,カビラ大統領の3選に道を拓く選挙法改正を巡り,市民によるデモが発生しました。同デモは,略奪行為を伴う暴力的デモに発展し,多数の死傷者が発生しました(政府発表では死者は27人とされていますが,NGOは死者40人以上と指摘)
 一般犯罪では,「シェゲ」と呼ばれるストリート・チルドレンによるスリ,ひったくり及び「クルナ」と呼ばれる青年の不良暴力集団による殺人,強盗,恐喝事件が多発しています。その他,短時間誘拐,自動車強盗,偽警察官による路上強盗などが発生しています。2014年11月には,日本人旅行者が,警察官を名乗る数人のグループに車両に押し込められ,走行中の車内でナイフを突きつけられ,多額の現金を強取される被害が発生しており,防犯・安全対策を十分に行う必要があります。
 また,デモや抗議活動等が,暴力を伴う大きな混乱に発展していますので,十分な注意が必要です。
イ チョポ州及び,マニエマ州
  同地域は,反政府武装勢力の活動が盛んな地域に隣接しており,今後,同勢力が活動地域を拡大する可能性も否定できません。
ウ オー=カタンガ州,オー=ロマミ州,タンガニーカ州,ルアバラ州
  2013年3月23日,旧カタンガ州北部を根拠とする民兵グループのバカタ・カタンガ(Bakata Katanga)約300人が旧カタンガ州都ルブンバシ市中心部に侵攻し,治安部隊との間で衝突が発生しました。また,2014年に入ってからは,マノノ(Manono),ミツワバ(Mitwaba),プウェト(Pweto)の三都市を結ぶ死の三角地帯と呼ばれている地域で,バカタ・カタンガの活動が活発化し,これまで多数の村落が攻撃されています。その他にも,同州には分離独立を標榜する複数の武装勢力が存在しています。昨今では,バンツー系部族とピグミー族との間で土地問題等を巡る対立によって死者も出ており,また,ルブンバシ市は,次期大統領選挙に立候補を表明した元カタンガ州知事カトゥンビ氏の拠点であることから,多くの政治的混乱が発生しています。
エその他の地域
  現在,比較的安定していますが,強盗,ひったくり,スリ等が発生しています。また,2014年8月以降,旧赤道州で,エボラ出血熱が発生,同州内で流行し,66人の感染疑い患者が確認され,その内,38人がエボラ出血熱と確定されました。流行は次第に沈静化し,11月に,コンゴ民主共和国政府とWHOは,国内のエボラ終息宣言を発表しました。コンゴ民主共和国では,エボラ出血熱以外にも,様々な感染症の発生が見られることから,常に最新の感染症情報を確認し,流行がみられる場合には流行地域への立ち入りは絶対に避けることが肝要です。
 
 ついては,上記の地域への不要不急の渡航・滞在は止めてください。渡航・滞在する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。また,現地の最新の情報の入手に努めるとともに,特に夜間の外出は控えるなど,自身の安全対策に万全を期してください。

3.滞在に当たっての注意事項
 コンゴ民主共和国に渡航・滞在する場合には以下の事項に十分注意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在コンゴ民主共和国日本国大使館,現地関係機関等より最新情報を入手するように努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。
イ 2011年に,駐日コンゴ民主共和国大使館以外のコンゴ民主共和国の在外公館で観光査証を取得後,コンゴ民主共和国へ入国しようとした日本人観光客が入国を許可されず,現地の出入国管理局に身柄を拘束される事案が発生しました。コンゴ民主共和国の在外公館で査証を取得しても,入国許可の判断を行うのは現地の出入国管理局であることに留意してください。
ウ 外出時には,宝石,貴金属類等高価なものは身に着けず,服装は華美にならないようにしてください。また,周囲の状況に十分注意してデモ等多数の人が集まっている場所には近寄らないようにするとともに,日中であっても徒歩による単独での移動を避けて,可能な限り車両を利用してください。その際も,必ずドアロックする,窓を開ける場合は外から人の手が入らない程度にする,パスポート等の提示を求められた場合は窓越しに見せて相手に手渡さない,などの用心が必要です。特に深夜の外出は,車両を利用する場合であっても極力避けてください。万一,強盗に遭遇した場合には,生命に危険が及ぶおそれがありますので,抵抗しないでください。
エ 空港の入国審査において,入国審査官が正当な理由もなく,別室に連行し,根拠もなく金銭を要求する事案が散見されていますので,こうした被害に遭った場合には,携帯電話を没収される前に,すみやかに在コンゴ民主共和国日本国大使館に連絡してください。そのため,短期滞在であっても,コンゴ民主共和国内において使用可能な携帯電話の持ち込みをお勧めします。
オ 国内の陸路での長距離移動は重大な危険を伴いますので,可能な限り航空機を利用してください。ただし,コンゴ民主共和国の航空会社の航空機は整備状況が必ずしも良好ではなく,しばしば墜落事故が発生していますので,リスクが伴うことに留意してください。鉄道,バス又はタクシーによる長距離移動は重大な危険を伴いますので,絶対に行わないでください。
カ 国内の公共交通機関は,乗り合いタクシー及びバスが主ですが,私服警察官等を装った人物から,金品を強奪されるケース等が散見されますので,乗り合いタクシー及びバスの利用は極力避けてください。レンタカーを使用することをお勧めしますが,やむを得ない場合には,ホテルに貸し切りのタクシーを依頼するか,信頼できるタクシー運転手を紹介してもらうようにしてください。バイクタクシー,乗り合いバスの利用については,治安状況も悪く,事故や強盗の被害にある可能性があるため,極力利用しないでください。
キ コンゴ川流域における船舶の利用については,定員超過,過重積載による船舶事故が散見されるほか,過去には外国人を対象とした誘拐事件が発生しています。また,各川岸の都市において,出入国管理局職員による検問を受けて金銭を要求されたり,場合によっては身柄を拘束されるなどのトラブルが発生していますので,船舶による国内移動は極力避けることをお勧めします。なお,キンシャサのンゴビラ港から隣国のコンゴ共和国ブラザビルへの小型船舶による渡航についても,「入国のための書類が足りない」などの言いがかりを付けられて金銭を要求されることがありますので,十分注意してください。
ク 空港,港,軍事施設及び公共施設に対する写真やビデオの撮影は禁止されていますが,それ以外の場所を撮影する場合でも,軍人や警察官等にカメラを没収されたり,金銭を要求されたりすることもあるので注意してください。また,路上にいる人を本人の許可なく撮影すると,トラブルに巻き込まれることがありますので注意してください。
 ケ 兵士がいる検問所には近寄らないようにしてください(特に大統領府,首相府,大統領公邸,軍施設等)。過去には,深夜,検問所前に車両で迷い込んだ南アフリカ共和国の外交官が兵士に銃撃され負傷する事件が発生しており,また,2014年9月には,外国人カップルが,夜間,大統領府付近を散歩していたところ,規制線を越えてしまったため,兵士に銃を突きつけられ,現金を奪われる被害が発生しています。
(2)長期滞在者向けの注意事項
ア 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などで必要となりますので,到着後遅滞なく在コンゴ民主共和国日本国大使館に「在留届」を必ず提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はコンゴ民主共和国を離れる(一時的な旅行を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。
イ 重大な緊急事態が発生し,自主的な国外避難が困難となった場合の緊急避難先は大使館又は大使公邸となっていますので,予め所在地を確認しておいてください。また,万一に備え食料,飲料水等を備蓄しておく(1週間程度が望ましい)とともに,パスポート,航空券,宿泊費及び当座の生活費のための現金,クレジットカード,貴重品及び衣類等の生活必需品をいつでも持ち出せるよう準備しておくことをお勧めします(スーツケース1個,20キロが目安)。
ウ 緊急事態が発生した場合には,空港への道路が遮断されたり,民間航空機が運航を取りやめ,航空機での国外退避が不可能となり,隣国のコンゴ共和国を経由して退避しなければならない場合があります。治安が極度に悪化する兆候がある場合は,退避に備えて予めコンゴ共和国の査証を取得しておくことをお勧めします。また,パスポートの有効期限にも注意し,概ね6か月未満になっている場合には,早めに在コンゴ民主共和国日本国大使館で新規のパスポートを申請することをお勧めします(有効期間1年未満から申請可能)。

4.隣国の南スーダン,中央アフリカ,コンゴ共和国,アンゴラ,ザンビア,タンザニア,ブルンジ,ルワンダ及びウガンダにもそれぞれ「危険情報」が発出されていますので併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
             http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在コンゴ民主共和国日本国大使館
 住所:372, Avenue Colonel Mondijiba, Concession Immotex, Ngaliema,Kinshasa,Republique Democratique du CONGO
 電話:(国番号243)81-555-4731~34
 緊急用電話:(国番号243)81-880-5059
 ホームページ:http://www.rdc.emb-japan.go.jp/