ホンジュラス | Honduras > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 犯罪発生状況
(1)ホンジュラスにおける人口10万人あたりの殺人による死者数は,2011年には86.5人に達し世界最悪と言われましたが,2012年からは減少に転じ,2016年中は59人と,ピーク時より約30%減少しました。しかしながら,この数値は依然として世界的に見ても高く,2016年の殺人死者数は5,154人で,これは1日あたり約14人が殺害されていることを意味していることから,ホンジュラスの治安は未だに危険なレベルであることに変わりはありません。
 凶悪犯罪の中心となっているのは,「マラ18」,「MS-13」などの犯罪組織で,縄張りや銃器・薬物密売を巡る組織間での対立抗争により,銃器を使用した殺人事件が頻発し,流れ弾で無関係の一般市民が死亡するケースも発生しています。また,これらの犯罪組織への「みかじめ料」の支払いを拒んだ一般市民,企業等に対する殺人,放火事件等も発生しています。
(2)外国人が殺害されるケースも発生しており,2013年1月には北部サン・ペドロ・スーラ市において英国人が,2014年4月には観光地ロアタン島においてフィリピン人が,それぞれ所持品を奪われた後に銃殺される事件が発生しています。
(3)東部から北部にかけてのカリブ海沿岸地域及び西部のグアテマラ,エルサルバドル国境地域では,薬物犯罪組織の活動が活発で,治安悪化の大きな要因となっています。
(4)以前から犯罪組織との癒着や汚職に関与する警察官の存在が問題になっており,国家警察は粛正を行っています。その結果,多くの警察官が懲戒免職されて人員不足が生じ, ホンジュラスの治安対策は困難に直面しています。

2 日本人の被害例
○訪問者をよく確認せずに玄関を開けたところ,銃強盗に遭った。
○市街地でコンピュータを持ち歩いていたところ,銃で脅され奪われた。
○駐車場に車を停めたところ,ガラスを割られて貴重品を盗まれた。
○職場付近を一人で歩いていたところ,銃で脅され金品を奪われた。
○自宅を短時間留守にした間に,空き巣に入られた。
○ショッピングセンター内の喫茶店で会話に気をとられていた隙にバッグを盗まれた。
○食堂で食事中,客を装った男に羽交い締めにされ,携帯電話を奪われた。
○路線バスに乗っていたところ,乗客を装った強盗に銃で脅され,バックを奪われた。
○車で走行中,強盗団の乗った車両に前方を塞がれ,逃げられず所持品を奪われた。
○スーパーマーケットで買い物中,バッグから現金等の入った財布を盗まれた。
○乗り合いバスに乗車中,強盗に襲撃され財布等の入ったバッグを奪われ,バッグを取り返そうとしたところ,暴行を受け負傷した。

3 防犯対策
海外と日本とでは治安情勢が大きく異なります。日本のように安全な国は世界でもあまり例を見ません。この違いを認識することが防犯の第一歩です。これを踏まえ,以下の点を基本的な心構えとしてください。
○目立たないこと
反感を買うような言動,他人が羨ましがるような派手な行動は極力慎むように心掛けてください。また日本人は金持ちであるというイメージが定着していますので注意が必要です。
○行動のパターン化を避けること
通勤,買い物,外食,娯楽などの行動がパターン化しないよう,時間や曜日,経路等を意識的に変える事が必要です。特に誘拐や車両強盗を予防する見地から,行動を予知されないようにしてください。
○犯罪を誘発する環境を作らないこと
買い物で支払いの際に財布の中身が見えたり,カメラや携帯電話,貴重品などを見えるように持ち歩かないように注意してください。時計,ネックレス,イヤリング等も狙われやすいので,質素な服装で外出することをおすすめします。
○常に用心を怠らないこと
常に用心を怠らず,「危険な場所には近寄らない」,「夜間の外出は控える」,「貴重品を持ち歩かない」など慎重な行動を心掛けてください。
 <強盗>
○夜間は外出を控えてください。また昼間でも単独行動や徒歩での移動はできるだけ避け,たとえ近距離でも車両で移動してください。
○警察官等治安関係者の制服を着用した強盗や殺人事件が頻発しています。ホテル,一戸建て及びアパート等の滞在先に見知らぬ人が訪ねてきたら,たとえ制服を着た警察官であっても,偽者の可能性があるため,絶対にドアを開けないでください。
○強盗による犯罪者のほとんどが銃器を所持していると考えられるので,生命の安全を第一に考え,絶対に抵抗しないでください。また抵抗する素振りも見せないようにしてください。
 <誘拐>
○詳細は,こちらのページをご参照ください。
テロ・誘拐情勢(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror.asp?id=263
 <スリ,ひったくりなど>
○外出するときは,腕時計,ネックレスは外しておくことをおすすめします。貴重品をズボンの後ろポケットに入れるのは絶対に避けてください。特にパスポート,航空券の管理には十分注意してください。
 <交通機関利用時>
○公共交通機関は,バスとタクシーがあります。
○バスは,強盗,スリが横行しているため,移動時においては可能な限り乗り合いバスの利用は避け,目的地までノンストップの路線を利用されることをお勧めします。
○タクシーは,料金メーターがなく,乗車前に料金の交渉が必要です。一人で乗車すると,他の客との乗り合いになり,時にはその客がタクシーの運転手と組んで強盗に変わることもあることから,他の客を乗せず,目的地までノンストップの無線タクシーの利用をお勧めします。
 <その他>
○ホテルは値段でなく安全性を優先して選ぶことが重要です。また,現地で知り合った人を安易に信用することは避けるようにしてください。

4 ホンジュラスにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報については,在日ホンジュラス大使館(電話:03-3409-1150)にお問い合わせください。)

1 査証
日本とホンジュラスとの間には査証免除取極があり,観光目的等(就労など収入を得ないもの)による90日以内の滞在については,査証は必要ありません。
ただし,90日を超える滞在の場合は,入国後速やかに移民政策局で外国人登録を行う必要があります。

2 出入国審査
ホンジュラスに入国する際は,入国カード(スペイン語または英語表記)に必要事項を記入し,入国審査官に提出します。入国審査官は,パスポートを検査し,入国カードに基づいて滞在目的などをスペイン語で質問します。

3 外貨申告
外貨の持ち込み制限額は特に規定されていませんが,入国審査官により口頭で持ち込み外貨の申告が求められます。

4 通関
2011年の米国における9.11テロ事件以降,税関検査は厳しく,荷物はすべてX線装置を通され,場合によっては開封されて検査をされます。また日本食などを入れたパック類もナイフで切りさいて中身を確認されることもあります。
持ち込み禁止品には,麻薬,銃器,ポルノ雑誌等があり,動植物や食品の持ち込みには天然資源省の事前の許可が必要です。


● 滞在時の留意事項


1 滞在時の各種届出等
滞在日数が90日を超える場合に査証の延長手続きを行う必要があります。

2 旅行制限
外国人の旅行が制限されている場所は特にありません。

3 写真撮影の制限
軍事施設は写真撮影が禁止されており,撮影した場合には強制的にフィルムが没収されるか,場合によっては身柄を拘束される危険があります。

4 各種取締り法規
(1)麻薬犯罪
麻薬犯罪については,米国麻薬取締局と合同で厳しい取締りを行っています。麻薬所持で逮捕され,有罪となると,15年から20年の禁固刑に加え,高額の罰金が科せられます。
旅先などで知り合った人物から預かった荷物の中に麻薬が隠されていた場合もあり,一旦官憲に発見されれば,他人から預かったと言っても身柄を拘束されます。このため,他人の荷物や小包等を安易に預かることは絶対に避けてください。
(2)就労許可
外国人が就労するには,労働省に就労許可を申請するとともに,移民政策局に就労のための査証を申請しなければなりません。不法就労を行った場合は,身柄を拘束され,国外退去処分となります。
(3)売買春
売春は法律により禁止されています。売春の相手(客)についても違反となり,逮捕されます。

5 交通事情
(1)交通マナー
車の走行は右側通行(日本と逆)で,テグシガルパ旧市街は常時混雑しています。運転マナーは悪く,サイドミラーや方向指示器のない車やブレーキランプが故障した車が走っていますので,ホンジュラスでの車の運転に際しては十分な注意が必要です。
(2)運転免許制度
ホンジュラスでは日本で発行された運転免許証が入国後3か月間に限り使用できます。ただし,ほとんどの交通警察官は英語を解さないため,警察官に免許証の提示を求められた際は,その確認に相当な時間がかかることが予想されることから,国際運転免許証を携行することをお勧めします。また,入国から90日を超えてホンジュラスに滞在し,車を運転する場合は,運転免許の切り替えが必要です。切り替えには,ホンジュラスの身分証明書を所持していること,読み書きができること,18歳以上であることなどの条件があり,その上で,筆記試験と実技試験に合格する必要があります。詳細は,ホンジュラスの交通警察局にご確認ください。
(3)道路事情
ホンジュラスの道路事情は非常に悪く,都市部においてもマンホールの蓋が盗まれたまま放置されている箇所も多く,また地方の道路においては未舗装の区間箇所が殆どであり,パンク等の故障に備えた装備が必要です。

6 その他
国内では偽ドル札が流通しているので,両替は銀行又は正規の両替商で行ってください。正規でない両替商での両替は違法であり,警察に発覚すると逮捕されます。

7 長期滞在者向け注意事項 
現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

8 短期滞在者向け注意事項
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

9 ハーグ条約
ホンジュラスは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html



● 風俗、習慣、健康等


1 風俗,習慣,国民性に関する留意事項
ホンジュラス人は,親切である一方,できないことや知らないことについても,相手に対して何か答えなければ悪いという気持ちで不確かな答えを言う場合があります。
国民の約90%がカトリックですが,宗教の自由は認められています。
ホンジュラスでの殺人の原因の中には,恨みや復讐によるものがありますので,飲食店等で,ホンジュラス人と話をするときは,ホンジュラス人を侮辱したり,恨みを買うような言動をしないことが大切です。

2 衛生事情
ホンジュラスの衛生状態は良くありません。特に食べ物,飲み水を介した感染症が多いため,生ものや生水には注意が必要です。できるだけ加熱調理されたものを食べるように心掛けてください。水道水は飲用には適していませんので,市販のミネラルウォーターの飲用をお勧めします。
高級レストランやホテルなどは比較的良好な衛生状態にありますが,安レストランや安ホテルの衛生状態は良くありませんので,飲食等に十分注意してください。また,路上で販売されている飲食物の摂取は避けてください。

3 病気
(1)全般
ホンジュラスでは蚊,ダニ,ノミなどの虫に刺されることが多いため,虫除けスプレーや殺虫剤などの対策が必要です。雨季には蚊が媒介するジカウイルス感染症,デング熱(デング出血熱)などの流行が毎年各地でみられます。またカリブ海沿岸部などではヘヘンといわれる昆虫にも注意が必要です。ヘヘンは,蚊帳の目を通るほどの小さな吸血性の昆虫で,衣服の下にもぐって吸血することがあり,刺されると強い痒みを伴う発赤が生じ,数週間~数ヶ月続くこともあります。
(2)感染症
 ア ジカウイルス感染症
  首都テグシガルパ市やサン・ペドロ・スーラ市などで,感染者が多く報告されています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカ等の蚊に刺されることで感染します。妊娠中に感染すると胎児に小頭症等の先天性障害を引き起こす可能性があり,また,輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。当国から帰国した方は,症状の有無に関わらず,最低6か月間,パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中,性行為の際にコンドームを使用するか,性行為を控えるようにしてください。主な症状は,軽度の発熱,頭痛,関節痛,筋肉痛等ですが,現在,有効なワクチンや特異的な治療法はなく,治療は症状に応じたものとなります。
(参考)感染症広域危険情報(ジカウイルス感染症に関する注意喚起 http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C312.html
イ デング熱(デング出血熱)
首都テグシガルパ市やサン・ペドロ・スーラ市などで毎年,雨季に流行が見られます。主にネッタイシマカという蚊がこの病気を媒介しますが,この蚊は空き缶や古タイヤなどに溜まった水で繁殖し,日中に人を刺す習性があり,患者の多くは都市部に集中しています。主な症状は突然の発熱,頭痛,関節痛などですが,稀に出血傾向を伴う重篤なデング出血熱を発症することがあります。
デング出血熱には特別な治療法はありませんので,治療は症状に応じたものとなります。鎮痛・解熱剤を使用する場合はアスピリン系を避け,アセトアミノフェンを使用してください。デング出血熱が疑われる場合には,早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがありますので,早めに医療機関を受診してください。

4 医療事情
(1) 日頃より健康管理をしっかり行い,事故等でケガをしないように気をつけてください。
歯科医療に関しては,虫歯の治療から歯並びの矯正,インプラントまでは可能なようですが,歯科医の技術は保証できません。トラブル防止のためにも日本での治療をお勧めします。
鎮痛・解熱剤などの一部の医薬品は薬局で購入できますが,指示される服用量は日本に比べて多いため,具合が悪くなる方もいますので,注意が必要です。
比較的設備が整った,清潔な私立病院もありますので,軽度の病気やケガの治療は可能です。それ以外の病気などの場合はアメリカや日本等で治療を受けるようお勧めします。症状によっては外国への緊急移送が必要となる可能性があります。また,入院・手術などが必要となった場合は,医療費は非常に高額となるケースが多くあります。万一に備えて,緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
(2)在外公館医務官情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/honduras.html )において,ホンジュラス国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
  その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/


● 緊急時の連絡先


◎ 警 察       :TEL 911
◎ 消 防       :TEL 198
◎ 赤十字(救急車):TEL 195
◎ 在ホンジュラス日本国大使館  2236-5511
(国外からは国番号504を付す。)

※ 在留邦人向け安全の手引き
現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」も御参照ください。


(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省領事局ハーグ条約室(ハーグ条約関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5328
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/ (スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ホンジュラス日本国大使館
住所:Col.San Carlos, Calzada Rep. Paraguay, Tegucigalpa, D.C., Honduras, C.A. (Apartado Postal 3232)
電話:2236-5511
国外からは(国番号504)-2236-5511
FAX:2236-6100
国外からは(国番号504)-2236-6100
ホームページ:http://www.hn.emb-japan.go.jp/