イラク | Iraq > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 2014年6月にISIL(イラク・レバントのイスラム国)がイラク北部ニナワ県モースル市等を占拠しましたが,イラク軍の攻勢によりISILの支配地は最大時と比べ半分以下まで縮小し,2016年10月にはモースル解放作戦も開始されました。現在もモースル市内及び近郊で激しい戦闘が継続しています。
 また,政府機関,治安組織,宗教関連施設,民間人等に対する攻撃や爆弾テロ等が頻繁に発生しており,首都バグダッドにおいても爆弾テロ等が多発しています。今後も治安は流動的であり,依然として予断を許さない情勢が続いています。一方で,クルディスタン地域及び南部4県における治安は比較的安定していますが,政府に対する抗議デモ,南部バスラ県やムサンナー県においては2016年4月以降「ISIL南部州」と名乗る組織によるテロが複数発生しており,引き続き注意が必要です。

2 近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人も犠牲となるテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

 エルビル県においては,2015年2月以降,トルコ又はイランから陸路にてイラクに入国した邦人がクルディスタン地域政府当局に不審者と疑われ,一時逮捕・拘留される事案が3件発生しました。また,2016年10月には,邦人ジャーナリストがクルディスタン地域政府当局に逮捕,拘留される事案も発生しています。同地域へ陸路で出入国することは絶対に避けてください。

3 イラクに対しては,一部地域を除き「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」及び「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」との危険情報を発出しています。上記の治安状況を踏まえると,同国の「退避勧告地域」及び「渡航中止勧告地域」では,渡航者の安全を確保することが困難です。ついては,このような地域には,いかなる理由であれ渡航しないでください。「退避勧告地域」に既に滞在されている方は,速やかに退避していただくとともに,退避までの期間の緊急連絡先を,また,「渡航中止勧告地域」に真にやむを得ない事情で既に滞在されている方は,滞在中の緊急連絡先を外務省邦人テロ対策室又は在イラク日本国大使館まで至急連絡するようお願いします。

(イラク「海外安全情報」)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_045.html#ad-image-0




● 査証、出入国審査等


1 イラクに入国するには,査証(ビザ)が必要です。駐日イラク大使館又はヨルダンなどの海外にあるイラク大使館で査証申請が可能です。なお,イラク国内(空港)到着時の査証(On Arrival Visa)取得はできません。
手続き等の詳細は駐日イラク大使館ホームページ(http://www.iraqi-japan.com/embassy/feeds.php?lang=jp&page_name=visa&id=109 )をご参照ください。

2 また,付与された滞在期間を超えてイラク国内に滞在する場合には予めイラク内務省管轄の組織(Residence Office)にて滞在許可申請を行う必要がありますが,安全上の理由から,当地の滞在は最小限の期間とするよう強くお勧めします。

3 なお,クルディスタン地域においては,同地域政府が発行する独自の査証にて滞在が認められているとの情報もありますが,同査証はイラク政府からの正式なイラク入国査証と認められていません。同査証をもってクルディスタン地域以外のイラク国内に移動しようとする場合には,イラク政府により入国管理法違反で身柄を拘束される場合もありますので,クルディスタン地域を含め,イラク入国の際には必ずイラク政府が発行する正式な査証を取得するよう強くお勧めします。




● 滞在時の留意事項


 真にやむをえない事情で退避勧告地域,渡航中止勧告地域以外に渡航・滞在される場合には,事前に民間警備会社等の安全対策の専門家に相談を行い,必要な安全対策を講じてください。また,滞在中はテロ・誘拐など不測の事態に巻き込まれることのないよう常に最新の関連情報の入手に努めるとともに,以下の点に留意して自らの安全確保に十分注意を払ってください。

(1)緊急時の連絡のため,短期の渡航・滞在であっても,事前または到着後遅滞なく在イラク日本国大使館に連絡先・日程などを届け出る。
 また,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
(2)不要不急の外出は控える。テロの標的となりやすい施設(モスク,繁華街,マーケット,レストラン等)には近づかない。
(3)行動のパターン化を避ける。
(4)外出時には出発・到着時間や行き先を関係者に報告する。
(5)携帯電話等の連絡手段を確保する。
(6)防弾車や身辺警護員を配備する。
(7)自宅・事務所等についても必要な警備措置を講じる。
(8)イラクは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html




● 風俗、習慣、健康等


1 風俗,習慣,国民性に関する留意事項
 イラクは国民の大多数がイスラム教徒であり,イスラムの戒律に基づいた風俗・習慣に注意を払う必要があります。飲酒や女性の肌の露出等に厳しい制約があり,保守的な地方へ出向く場合には肌や髪(女性)を露出しないような服装を心がけてください。また,男女隔離の伝統もあり,むやみに異性(特に相手が女性の場合)に対し話しかけたり,握手を求めることは避けてください。

2 衛生事情
 長く続いた戦乱により荒廃した電気・上下水道・電話等の生活インフラの復興は,未だ不十分な状態のままであり,水質管理も十分ではないため,飲料水や調理用水は,必ず一度沸騰させた後に使用する又は信頼のおけるミネラルウォーター(ペットボトル)を使用して下さい。

3 罹患しやすい病気
 イラクで気をつけるべき感染症としては,ウイルス性肝炎,破傷風,腸チフス,狂犬病等が挙げられます。また,常に乾燥しているため脱水症に注意が必要です。特に,気温の上がる夏期には熱中症に罹りやすくなります。
 予防接種は,A型肝炎,B型肝炎,破傷風,腸チフス,狂犬病の各ワクチンをお薦めします。

4 医療事情
 外国人が比較的安心して受診又は一時的に入院できる医療機関は限られています。首都バグダッドのインターナショナル・ゾーン(IZ)内には,米軍からイラク政府に移管された病院があり,平成24年4月から診療を始めています。また,バグダッド国際空港に隣接する病院(元米軍の病院で,現在は米国務省が管理し,委託を受けた米民間会社が運営)があります。バグダッドのレッドゾーン(RZ)にはMedical City等の大規模な公立総合病院や私立病院もありますが,治安上の問題からこれらの施設の利用はお勧めできません。治療費は高額になることが多く,国外搬送が必要な場合には多額の費用が必要になりますので,緊急移送を含む十分な額が補填されるイラク国内で利用可能な海外旅行保険への加入をお薦めします。
 「在外公館医務官情報」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/iraq.html )において,ウズベキスタン国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/




● 緊急時の連絡先


◎警 察(クルディスタン地域を除く):104
◎火 災(     同   上     ):115
◎救急車(     同   上     ):122
◎在イラク日本国大使館
 電 話:(870-772)-543-197(衛星電話)
 緊急連絡先:+964-(0)77-0494-2018(夜間等緊急を要する場合)




(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ
 http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
 http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在イラク日本国大使館
 住所:International Zone,Baghdad, Iraq
 電話:(870-772)-543-197(衛星電話)
 FAX:(870-782)-174-466(同上)
 緊急連絡先:+964-(0)77-0494-2018(夜間等緊急を要する場合)
 ホームページ:http://www.iraq.emb-japan.go.jp/Japanese/index_j.html
 メールアドレス: embjp.ryoji.iraq@bd.mofa.go.jp

○エルビル臨時事務所
 電話:+964-(0)77-3026-7771(一般案内)
     +964-(0)77-3026-7772(領事,渡航・治安情勢案内)