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エリトリアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2024年04月04日
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地図

危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●エリトリア南部(ガシュ・バルカ州、デブブ州、北紅海州及び南紅海州)のエチオピアとの国境付近
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●南紅海州のジブチとの国境付近
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●首都アスマラ及び上記以外の地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●2020年11月、隣国エチオピア北部のティグライ州において、ティグライ人民解放戦線(TPLF)とエチオピア連邦政府軍との間で軍事衝突が発生しました。同紛争にはエリトリア軍が関与していることが指摘されており、現在も国境付近においてエリトリア兵とTPLF勢力が対峙している可能性があります。エチオピアとの国境付近では衝突に巻き込まれるおそれがありますので、これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。

詳細

1 概況
(1)エリトリアは、1993年の独立以来、「民主と正義のための人民戦線(PFDJ)」一党による政権運営が続く治安統制の厳しい国で、アスマラがあるマエケル州以外の地域は旅行許可証がなければ立ち入ることができないなど、国内での移動は制限されています。また、現在、エリトリアでは国際機関及び欧米諸国の一部の活動が制限されています。

(2)計画停電、水道水、ガソリンの供給停止が頻繁に行われるなど、エリトリアの社会生活は困難を極めています。一方、軍隊・警察等の治安機関によって、国内治安は安定した状況を維持しています。一般犯罪の発生率は低く、殺人、強盗、傷害事件等の凶悪犯罪は多くありません。

(3)2018年7月のエチオピアとの外交関係の再開以降、エリトリアは周辺国との関係を改善させていますが、政治的に未解決の問題も残っています。2020年11月に発生したエチオピア北部ティグライ州における軍事衝突にはエリトリア軍が関与していることが指摘されており、2022年11月に停戦合意が成立したものの、現在も国境付近においてエリトリア兵とTPLF勢力が対峙している可能性があります。今後も不測の事態が起こる可能性があり、注意が必要です。特にエチオピア及びジブチとの国境地域付近への渡航は止めてください。

(4)現在までのところ、エリトリアにおいては、日本人・日本権益を標的としたテロや誘拐の脅威は低いとみられていますが、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年の傾向として、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設)を標的としたテロが世界各地で頻発しており、このような場所では常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐の被害に遭わないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 また、テロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_139.html)も参照してください。

2 地域別情勢
(1)エリトリア南部(ガシュ・バルカ州、デブブ州、北紅海州及び南紅海州)のエチオピアとの国境付近
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
 
 2020年11月に、隣国エチオピアでTPLFとエチオピア連邦政府軍との軍事衝突が発生しました。同紛争にはエリトリア軍が関与していることが指摘されており、現在も国境付近においてエリトリア兵とTPLF勢力が対峙している可能性があり、エチオピアとの国境付近では、衝突に巻き込まれるおそれがあります。

 つきましては、これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。

(2)南紅海州のジブチとの国境付近
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

 2008年6月に国境付近において発生したエリトリア軍とジブチ軍との衝突に関し、国連安保理での決議採択後、両軍は撤退し、この地域は比較的平穏な状態を保っていますが、エリトリア・ジブチ関係は、両軍衝突時の捕虜の取扱いなど政治的に未解決の問題が残っており、引き続き不安定な状態にあります。2018年9月には、エリトリアとジブチは関係改善に向けた意思を確認しましたが、その後、具体的な動きは見られていません。
 
 つきましては、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(3)アスマラ及び上記以外の地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア アスマラ
 エチオピア北部ティグライ州における軍事衝突の激化を受け、2020年11月、アスマラにTPLFによるものとみられるロケット弾等が着弾しました。今後も、ティグライ州における衝突の影響がエリトリアに波及するおそれがあります。
イ 南紅海州
 ジブチとの国境付近では、両国軍による一定の緊張状態が続いていますが、その他の地域では比較的安定した治安状況にあります。一方、同州は、従来、遊牧民が往来していた地域であり、ほとんどの道路が未整備です。そのため、緊急時の迅速な対応が困難であり、連絡手段の確保等には十分注意を払う必要があります。
ウ ガシュ・バルカ州
 スーダンとの国境付近では、2018年初めからエリトリア・スーダン間の緊張が高まりました。また、同地域には未処理の地雷と不発弾がいまだ多く埋まっているとみられます。
エ 上記以外の地域
 アスマラとエリトリアの他の主要都市(マッサワ、ネファジット、ケレン、メンデフェラ、デケムハレ)を結ぶ幹線道路は、交通事故が多く、また、家畜の横断などに遭遇することもあり、十分注意が必要です。幹線道路から外れた地域には、地雷や不発弾が残存している可能性があり、特にバレンツ市とケレン市を結ぶラインからスーダンとの国境付近一帯に至る地域では注意が必要です。

 つきましては、同地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

3 滞在に当たっての注意
 エリトリアに渡航・滞在にあたっての注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_139.html )も併せてご参照ください。また、外務省、在エリトリア日本大使館、現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。

(1)エリトリアは、国内の治安も比較的良く平和な国との印象がある一方、1993年の独立以降一党による政権運営が続いており、政治的言動は慎むなどの注意が必要です。

(2)アスマラ市内から25キロメートル以上の移動は制限されており、移動の10日以上前には、エリトリア政府に旅行許可証の発行を申請する必要があります。旅行許可証は、アスマラのHarnet Avenueに所在する観光省で申請可能です。

(3)外出中に不測の事態が起きた場合には、自宅か職場等の安全な場所に戻り、事態が収まるまで待機するとともに、在エリトリア日本国大使館に連絡してください。また、自宅や職場の周辺で不測の事態が起きた場合も、同大使館に連絡してください。

(4)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 エリトリアに3か月以上滞在される方は、在エリトリア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在エリトリア日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(5)なお、隣国のスーダン、エチオピア及びジブチにも、別途危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在エリトリア日本国大使館
 住所:Adi Roso Street 173, H. No. 10/12, (P.O.Box 1131), Asmara, Eritrea.
 電話:+291-113516(代表)
 ホームページ: https://www.ke.emb-japan.go.jp/jointad/er/ja/index.html
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