ベリーズ
テロ・誘拐情勢
更新日 2025年02月19日
1 概況
ベリーズでは反政府組織や国際的なテロ組織の存在は確認されていません。一方、治安当局は、特に南米地域からベリーズを中継ポイントとしてメキシコやグアテマラ等を経由し、米国への麻薬や銃器等の密輸の他、人身売買のルートに大規模な国際麻薬カルテルが関与している疑いがあるとして、米国などの関係機関と連携して国境警備の強化を図っています。
このような中でベリーズには毎年、米国等から多数の観光客も訪れており、これらを標的とするテロ・誘拐事件が発生する可能性は排除できません。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
ベリーズでは誘拐事件の発生件数は公表されていませんが、毎年ごくわずかに誘拐事件が発生しています。また、外国人が標的となることはまれですが、2014年1月には米国人が誘拐される事件が発生しています。旅行客を含む外国人が誘拐事件に巻き込まれ、被害に遭う可能性があるため、十分な注意が必要です。
4 日本人・日本権益に対する脅威
現在のところ、ベリーズ国内において、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されて居ません。
他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。