ベリーズ
テロ・誘拐情勢
更新日 2024年05月13日
1 概況
ベリーズでは反政府組織や国際的なテロ組織の存在は確認されていません。一方、治安当局は、特に南米地域からベリーズを中継ポイントとしてメキシコやグアテマラ等を経由した北米地域への麻薬や違法銃器等の密輸に、大規模な国際麻薬カルテルが関与している疑いがあるとして、米国などの関係機関と連携して国境警備の強化を図っています。
このような中でベリーズには毎年、米国をはじめ欧米諸国から多数の観光客も訪れており、これらを標的とするテロ・誘拐事件が発生する可能性は排除できません。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
ベリーズでは誘拐事件の発生件数は公表されていません。外国人が標的となることは稀ですが、2014年1月には米国人が誘拐される事件が発生しており、旅行客を含む外国人が被害に遭う誘拐事件が発生する可能性は排除できませんので注意が必要です。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織制が低い単独犯によるテロが多く、事前の取り締まりが難しいため、今後も継続することが懸念されます。
特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。