赤道ギニア
テロ・誘拐情勢
更新日 2022年12月31日
1 概況
(1)赤道ギニアにおいては、テロ組織、反政府組織や国際的なテロ組織の関連組織の活動は確認されていませんが、2017年12月にクーデター未遂事件(赤道ギニア政府当局は国際テロ行為と認定)が発生しており、今後も政治的なテロ行為が発生する可能性は否定できません。
(2)首都マラボのあるビオコ島を囲むギニア湾では、近年海賊事案が頻発しています。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
ビオコ島沖及び沿岸では、2020年5月、貨物船及び調査船の乗組員複数名が拉致される海賊事案、同年10月にはLNGタンカーの乗組員2名が拉致される海賊事案、2021年12月にはコンテナ船の乗組員6名が拉致される海賊事案及び同月中に船舶の乗組員1名が殺害され、6名が拉致される海賊事案等が発生しました。ビオコ島沖に限らず、近年ギニア湾では海賊による誘拐事件が頻発しています。
海賊事案は輸送船などが標的とされることが多いですが、海賊が金品や身代金を目的に活動していることに鑑みると、観光の船舶やボートであっても、十分注意が必要です。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。