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ハイチ
テロ・誘拐情勢
更新日 2026年02月11日
1 概況
(1)近年のテロ情勢
首都圏やアルティボニット県を中心に複数の武装集団(ギャング)の活動が確認されています。
(2)国内のテロ組織について
2025年5月2日、米国は、ハイチの武装集団連合「ヴィヴ・アンサンム(Viv Ansanm)」と「グラン・グリフ(Gran Grif)」を外国テロ組織および特別指定国際テロリストに指定しました。その他、多数の武装集団(ギャング)が存在しています。
一方、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)をはじめとするイスラム過激派や国際的なテロ組織による直接的な活動は確認されていません。
(3)近年の誘拐情勢
首都ポルトープランスの位置する西県とアルティボニット県で活動する武装集団(ギャング)の犯行による誘拐が主として発生しています。国籍、性別、年齢を問わない身代金目的の無差別誘拐であり、身代金の支払い後に誘拐が認知される場合が多く、犯人逮捕に至らない案件がほとんどであると言われています。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
武装集団(ギャング)の多くは首都圏で活動しており、特に以下の地区では殺人・強盗・誘拐・強姦等の凶悪犯罪や、武装集団(ギャング)同士及び警察との間で銃撃戦が発生しており、近づかないよう特に注意が必要です。
(1)シテ・ソレイユ(Cité soleil)市一部
(2)ポルトープランス(Port-au-Prince)市
(3)カルフール(Carrefour)市一部
(4)クロワデブーケ(Croix des Bouquet)市一部
(5)ペチョンビル(Petion-Ville)市一部
(6)デルマ(Delmas)市一部
(7)タバール(Tabarre)市一部
(8)ケンスコフ(Kenscoff)市一部
(9)ガンティエ(Ganthier)市
3 誘拐事件の発生状況
国連ハイチ統合事務所(BINUH)の報告によると、2024年のハイチにおける誘拐事件は1,494件にのぼっています。警察官の制服を着たなりすまし犯による誘拐事件も発生しており、外国人を標的とした誘拐も確認されています。犯行では拳銃などの銃器が頻繁に使用されているため、十分な注意が必要です。特に外国人が多く居住するペチョンビル市内では、過去に渋滞で停車中の車両から引きずり出され誘拐される事件も起きています。
4 日本人・日本権益に対する脅威
現在のところ、ハイチにおいて日本人及び日本権益を標的とした脅威情報は確認されていません。
一方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも高いため、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

