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テロ・誘拐情勢

2016年03月01日

1 概況
 ハイチ国家警察(PNH)及び国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)によれば、ハイチにおいては、イスラム過激派組織や国際的なテロ組織の活動は確認されていません。
 
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 首都圏では、3大スラム街とされるシテ・ソレイユ市全域、ポルトープランス市マルティッサン地区及びベルエール地区を中心に多くのギャング団が潜伏し活動を行っており、ギャング団同士の銃撃戦や、拳銃を使った強盗犯罪が発生しているため警戒が必要です。

3 誘拐事件の発生状況
(1)ハイチにおける誘拐事件の発生件数は、2010年のハイチ大震災以降に一時増加傾向となりましたが、MINUSTAHをはじめとする他国からの援助で生活環境が改善してきたことにより減少傾向にあります。
(2)ハイチにおける誘拐の特徴は、犯罪者集団及びその模倣犯による身代金目的の誘拐であり、そのほとんどが首都圏で発生しています。近年、警察官の増員によって検挙能力は改善傾向にあるものの、未だに検挙率は低いままです。また、統計に現れていない誘拐事件も相当数発生しているとみられます。
(3)また、外国人を対象とした強盗又は誘拐も、少数ながら発生しています。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 日本人・日本権益に対する脅威は存在しませんが、上記のとおり外国人が被害者となる誘拐事件も発生していますので、十分注意が必要です。近年、現地で活動している日本人複数名が誘拐未遂や、オフィス侵入等の被害に遭う事件も発生しています。
また、近年、シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や、パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか、これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。
このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


 
(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が、報道等の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。