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エルサルバドル
テロ・誘拐情勢

更新日 2022年05月31日

1 概況
 エルサルバドル共和国においては、イラク・レバントのイスラム国(ISIL)等のイスラム過激派等のテロ組織や反政府組織の関連組織の活動は確認されていません。
 しかし2015年8月24日、当国最高裁判所は、手榴弾の投てきや路線バス車両への放火等、残虐な行為を行ったとして青少年凶悪犯罪集団(マラス)をテロ組織として指定しました。マラスには「MS13」、「18S」、「18R」などの大組織から、構成員の少ない組織まで多数存在し、ありとあらゆる犯罪に関与しているとみられており、犯罪行為で得た資金を、フォーマルセクターへ投資することでマネーロンダリングを行っています。
 また、一部組織では、メキシコ、グアテマラやホンジュラス内の犯罪組織と携帯のSNS機能を使用して犯罪に関する連絡、調整等を行っているという情報もあります。
 なお、当国において誘拐事件は年平均十数件程度発生していますが、いずれも被害者の近親者による金銭目的によるものでした。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 マラスの代表的な3組織は以下のとおりとなっています。活動状況に関しては、「1 概況」のとおりとなっています。
(1)MS13(マラ・サルバトルーチャ):構成員45,911名(うち収監者:刑務所9,266名、留置所905名)、364もの派閥が存在し、エルサルバドル国内14県中13県で活動。
(2)18S(スレーニョス):構成員13,809名(うち収監者 刑務所3,060名、留置所156名)、28の派閥が存在し、エルサルバドル国内14県中13県で活動。
(3)18R(レボルシオナリオス): 構成員15,790名(うち収監者 刑務所2,750名、留置所122名)24の派閥が存在し、エルサルバドル国内14県中7県で活動。
(4)ミラダ・ロカ、マオ・マオ、マラ・マキナ等:総構成員1,294人(うち収監者:刑務所387名、留置所11名)、活動範囲等は不明。

3 誘拐事件の発生状況
 エルサルバドル国内の誘拐事件は、年平均十数件で、2021年中の事件は、全て被害者の近親者による金銭目的の誘拐でした。マラスが誘拐に関与する場合は、被害者の殺害を目的としたものであり、結果として被害者は行方不明者として捜索願いが出されることが多いです。2021年も前年に引き続き、行方不明者捜索願の提出件数が、同年の年間殺人件数を超える可能性があり、エルサルバドルの大きな問題となっています。
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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