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エルサルバドル
テロ・誘拐情勢

更新日 2021年03月30日

1 概況
 エルサルバドル共和国においては、イラク・レバントのイスラム国(ISIL)等の国際的なテロ組織や反政府組織の関連組織の活動は確認されていません。
 一方、2015年8月24日、当国最高裁判所は、手榴弾の投擲や路線バス車両への放火等、残虐な行為を行ったとして凶悪犯罪集団(マラス)をテロ組織として指定しました。マラスには、MS13、18スレーニョス、18レボルシオナリオスといった大組織から、構成員の少ない組織まで多数存在し、ありとあらゆる犯罪に関与しているとみられており、犯罪行為で得た資金を、フォーマルセクターの職業へ投資することで、マネー・ローンダリングを行っています。
 また、一部組織では、メキシコ、グアテマラやホンジュラス内の犯罪組織と携帯のSNS機能を使用して犯罪に関する連絡、調整等を行っているという情報もあります。
 なお、当国において誘拐事件は年平均十数件程度発生していますが、いずれも被害者の近親者による金銭目的によるものでした。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 マラスの代表的な組織については以下のとおりです。活動状況に関しては、上記「1 概況」のとおりです。
(1)MS13:構成員45,911名(うち収監者 刑務所9,266名、留置所905名)
 エルサルバドル国内14県中13県で活動。
(2)18スレーニョス:構成員13,809名(うち収監者 刑務所3,060名、留置所156名)
 エルサルバドル国内14県中13県で活動。
(3)18レボルシオナリオス: 構成員15,790名(うち収監者 刑務所2,750名、留置所122名)
 エルサルバドル国内14県中7県で活動。
(4)ミラダ・ロカ、マオ・マオ、マラ・マキナなど:総構成員1,294人(うち収監者 刑務所387名、留置所11名)
 活動範囲等は不明。

3 誘拐事件の発生状況
 エルサルバドル国内の誘拐事件は、年平均十数件で、全て被害者の近親者による金銭目的の誘拐でした。マラスが誘拐に関与する場合は、被害者の殺害を目的としたものであり、被害者は行方不明者として捜索願が出されています。2020年も前年に引き続き、行方不明者捜索願の提出件数が、同年の年間殺人件数を超えるなど、エルサルバドル国内の大きな問題となっています。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように、テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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