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エクアドル
テロ・誘拐情勢

更新日 2022年05月11日

1 概況
 エクアドルにおいて、長らく爆発事件等は発生していませんでしたが、2018年1月27日、コロンビアに隣接するエスメラルダス県サン・ロレンソ市において、警察施設の近辺に仕掛けられた爆弾が爆発しました。エクアドル政府は、本件をテロ事件であるとし、同市及び隣接するエロイ・アルファロ市に対し、「緊急事態宣言」を発令しました(2018年6月27日に解除。)。同地域では、治安当局による活動が継続して強化されていますが、2018年中には爆弾事案、銃撃、民間人を対象とした誘拐殺人事件等が相次いで発生しています。

2 各組織の活動状況又は各地域の治安情勢
 コロンビアと国境を接する地域付近では、近年コロンビア政府と和平合意したFARC(コロンビア革命軍)の中で同合意に反意を示す勢力等の浸透が認められます。治安当局は、上記1の事件についても、同勢力の関与が認められ、関係者複数が検挙されています。その他、犯罪組織等が殺人・誘拐等の凶悪犯罪や薬物・銃器の密輸を行うなど、治安に深刻な影響を与えています。
 2021年、新型コロナウイルス感染症の影響による経済悪化の影響で、治安が悪化しており、特に殺人事件は、2011年以降では最大件数の発生となります。

3 誘拐事件の発生状況
(1)流しのタクシーの乗客を対象とした「短時間誘拐」事件が発生しています。2013年12月には日本人観光客が被害に遭い、1名が殺害され、1名が負傷しました。
(2)上記1のように、コロンビアと国境を接する地域では、コロンビアの反政府勢力等によると見られる誘拐殺人事件が発生しています。2018年3月には、報道関係者3人が、同年4月には、民間人の男女計2人が、それぞれ誘拐・殺害されています。

4 日本人・日本権益に対する脅威
(1)上記1のとおり、コロンビアと国境を接する地域付近では、爆発事件や誘拐事件等が頻発しています。治安当局だけでなく民間人の被害も出ていることから、今後、日本人を含む外国人が被害に遭う恐れもあります。
(2)また、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように、テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。


テロについて
「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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