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※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1.犯罪発生状況
 犯罪の多くは都市部において発生しており,その影響は日本人にも及んでいます。特に首都であるキト市,グアヤキル市などの大都市で日本人を含む外国人が強盗や短時間誘拐などの被害に遭う凶悪犯罪が発生しています。また,バス車内や飲食店等での置き引き,スリなどの窃盗被害は全土で注意が必要です。

2.日本人を含む外国人の被害例
(1)日本人は裕福であり,現金を持ち歩き,かつ警戒が十分でないと見られていることなどから,犯罪のターゲットになりやすいので十分注意が必要です。多額の現金が入った財布を公衆の面前で出し入れしたり,高級品を身につける,夜間に暗い場所を歩いたりするなど,犯罪を誘発するような行為は厳に慎む必要があります。

(2)日本人の被害例
ア 深夜,繁華街を通行中,脇道に入ったところを突然後方から首を絞められ,ナイフを持った3人組の男に取り囲まれたため,所持品を渡した。相手は逃走したものの,ナイフで切り傷を負わされた。
イ 高速バスのターミナルで,見知らぬ通行人に落とし物をしたと声をかけられ,身に覚えが無いと答えている隙に,共犯と思われる別の通行人に,脇に置いていた荷物を盗まれた。
ウ 長距離バス乗車中,別の乗客から自分の荷物を荷物棚に置くように言われたため,荷物棚に移動させたところ,降車後に荷物の中身が抜き取られていたことに気がついた。
エ 深夜,市街地を徒歩で通行中,後方から近寄ってきたバイクに乗った2人組の男に持っていた荷物をひったくられた。

3.テロへの注意喚起
 これまでに,エクアドルにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

4.犯罪被害危険地域
(1)首都キト市及びグアヤキル市
 エクアドル国内の大都市であるキト市及びグアヤキル市では様々な事件が発生しており,滞在に際しては特に注意が必要です。最近では,バイクに2人乗りしてのひったくりや睡眠薬を使用しての昏睡強盗が増加傾向にあると言われています。治安悪化を受けて,警察と軍が共同オペレーションを実施するなど,治安対策を推進していますが,現在のところ治安は改善していません。
ア キト市
 観光地として有名なパネシージョの丘周辺,および旧市街地では,置き引き,スリなどの窃盗事件が発生しています。パネシージョの丘中腹では,徒歩で訪れる観光客の強盗被害が報告されていますので,徒歩は避けて必ずタクシー等を利用するようにしてください。
繁華街であるマリスカル地区は治安が悪く,昼夜を問わず外国人観光客が強盗やスリ,置き引き等の被害に遭うケースが発生しています。モダンな飲食店,バー及び土産物店等が多く,人が集中する地区ですが,人通りが少ない路地などが多数あり,事件の多くはそれらの路地で発生しています。買い物,散策等に際しては,人通りの少ない通りを避け,不審な人物に近付かない,声を掛けられても相手にしない,トラブルに近付かないなど,十分注意して行動してください。
イ グアヤキル市内
 繁華街の10月9日通りやグアヤス川河畔のマレコン2000地区は比較的治安が保たれていますが,その周辺地区では殺人,凶器強盗,誘拐事件などの凶悪犯罪が頻発しています。夜間の単独行動は避け,昼間であっても移動に際しては無線タクシー等を選び,徒歩や乗り合いバスでの移動は避けてください。
※タクシー利用中の被害が頻発しています。タクシーの利用については後述の「4.(2)ア」に注意点をまとめていますので参照してください。

(2)コロンビアとの国境地域
ア コロンビア国境周辺地域(特にスクンビオス県)においては,過去に,コロンビア反政府組織とエクアドル,コロンビア両軍が交戦したことがあり,現在も治安が不安定な状態です。2018年1月には,エスメラルダス県サン・ロレンソ市において,警察署で爆発が発生し,負傷者が出る事態が起きています。森林地帯が多いため,石油などの物資を密輸する犯罪組織や,エクアドル国内に潜伏中のコロンビア反政府組織に遭遇する危険性があります。また,自然保護地区を旅行していた外国人が国境周辺地域で活動している反政府組織や非合法組織により誘拐される事件も発生していますので,別途危険情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2015T110.html#ad-image-0 )で示しているとおり,コロンビアとの陸路での出入国を含め,同地域への立ち入りは避けてください。
イ その他の地域における陸路での出入国の際は,パスポートへの出入国印の押印状況を必ず確認してください。

5.防犯対策
(1)銃犯罪
 殺人,強盗などでも銃器が使用される事例が多くなっており,国民の間に違法銃器が広まっていると推測されます。死傷事案も頻発していることから,路上強盗等の犯罪に遭遇した場合には,身の安全を第一に考え,絶対に抵抗しないことが肝要です。

(2)交通機関
 エクアドルにおける公共交通機関は,バス,タクシー,航空機などがありますが,運賃の安い市バスはスリなどの被害が頻発しているので,乗車しないことをお勧めします。
ア タクシー
 タクシー利用中の犯罪被害も多くなっています。タクシーを利用する際には以下の点に注意してください。
(ア)非正規タクシー(白タク)は利用しない
 正規の登録タクシーは,ナンバープレートがオレンジ色ないしは白色のナンバープレートで上端がオレンジ色で,正規の登録タクシーであることを示す登録証が左右ドアと前後の窓ガラスに貼られています。非正規のタクシー利用は犯罪に遭う危険性が高いので絶対に利用しないでください。また,正規のタクシーに乗車する前に,ナンバープレートと登録証は必ず確認し,できれば番号をメモしてください。
(イ)流しのタクシーは利用しない
 正規のタクシーであっても,道路を通行中の空車タクシーを呼び止めて利用することは極力しないでください。運転手が強盗あるいは強盗に連絡を取るケースがあり,強盗・短時間誘拐に遭う事件が頻発しています。
(ウ)無線タクシーを利用する
 無線タクシーは,ホテルやレストランに頼めばすぐに手配してもらえる上,タクシー会社がどの客にどの車両を手配したのか記録しているため比較的安全と言えます。タクシー会社が手配した車両のナンバーやメーカー,車種,色などを伝えてくれますので,車両が到着した時に,メーカー,車種,色,ナンバーに間違いないかを確認し,運転手に所属するタクシー会社の名前と,客の名前(自分の名前)を確認した上で乗車してください。
(エ)高級ホテルやタクシー乗り場から乗車する
 高級ホテルは,ホテル関連のタクシー会社が手配されている場合が多く,ホテルが運転手の情報を把握している場合が多いので比較的安全です。ホテルのタクシー会社の場合,車両のドア部分にホテルの名前が記載されていますので確認してください。ショッピングセンター等では,タクシー乗り場から乗車するようにしてください。
イ 長距離バス
 長距離バスは,交通事故を起こすことが多く,スリや置き引き,夜間は強盗等に狙われる可能性があります。長距離バスを利用する際はこれらを念頭に置いて荷物に施錠する,夜間の移動は控える等注意してください。

査証、出入国審査等

(手続や規則に関する最新の情報については,駐日エクアドル大使館(電話:03-3499-2800)に問い合わせてください。)
1.査証
(1)エクアドルと日本との間には査証免除取極はありませんが,現在エクアドル政府は,観光及び商用目的で入国する日本人旅行者等に対して,年に1回90日以内の無査証での入国・滞在を認めています。入国の際のパスポートの有効期間は6か月以上必要です。
なお,無査証で入国後,新たに就学査証などが必要となった場合,当地機関で申請手続きはできますが,手続きは複雑であるため,駐日エクアドル大使館で事前に査証を取得することをお勧めします。

(2)無査証で入国した外国人を対象に査証取得の仲介を申し出る組織があるようですが,これは不法行為なので,利用しないでください。

(3)外国人が就労するためには,投資,経営,技術などの査証を取得することが必要で,観光査証での就労はアルバイトであっても認められません。もし不法就労が発覚した場合は,入国管理局から正当な手続きを行うよう勧告を受け,この手続きを早急に行わなかった場合は国外退去になります。

2.出入国審査
(1)入国審査で入国拒否の対象となるのは,過去にエクアドルから国外追放された者,パスポート又は入国に必要な書類などを偽造している者,パスポートの有効期間が6か月未満の者,18歳未満の未成年者(ただし,法定代理人が同伴する場合および外国にあるエクアドルの大使館,領事館で認証された法定代理人の旅行許可証を所持する場合を除く),伝染病や慢性病の患者などです。

(2)正規にエクアドルに入国したにもかかわらず,係官の押印忘れ等により,出国に際して「入国時の印がない」として出国を拒否され,トラブルとなった事例が複数報告されています。出入国時にはパスポートへの押印状況を必ず確認するようにしてください。

(3)日本からエクアドルに渡航する場合,またエクアドルから日本に帰国する場合,黄熱の予防接種は義務付けられていません。ただし,「黄熱に感染する危険のある国」からエクアドルに入国する1歳以上の渡航者は黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必要です。
 また,エクアドルは「黄熱に感染する危険のある国」とされている他国に,エクアドルから渡航する際に,黄熱予防接種証明書が必要となる場合があります。

(4)陸路での出入国では,係官からいろいろと難癖を付けられ,不当なお金を要求されることもあるので,十分注意する必要があります。

(5)長距離バス利用の場合,出入国管理局を通らないルートで国境を越えるバスがあります。このバスを利用し,正規の出入国手続きを行わずに国境を越えたため,警察に拘束される,罰金を課される等のトラブルが発生しています。国境を通過する長距離バス利用の際は,乗車する前に出入国管理局を通過するかを確認した上で乗車し,国境での手続きを確実に行ってください。

3.外貨申告
 一般旅行者の出入国時の所持現金については,1万米ドル相当を超える場合は申告しなければなりません。多額の現金を所持して入国しようとした日本人旅行者が税関係官とトラブルになった事案も発生しています。出入国トラブルはもちろんのこと,犯罪被害の可能性もあることから,多額の現金を所持することは,必要のない限り避けてください。

4.通関
(1)入国時の通関検査では,本人の身の回り品について次の注意が必要です。
ア 持込制限
下記リストの品目に関し,使用中の物の場合,個人各1個,家族であれば各人数分の個数,新品については個人,家族とも各1個(一式)のみ申告なしで持ち込むことができます。
(ア) カメラ(含むデジタルカメラ)
(イ) ビデオカメラ
(ウ) 携帯電話
(エ) PDA及びタブレット端末
(オ) 携帯型ナビゲーション機器
(カ) ノート型パソコン及びその付属品(マウス,イヤホン,ウェブカメラ,キーボード及び類似品)
(キ) ビデオゲーム(携帯型及およびそれ以外の物)
(ク) 電子計算機
イ 課税対象
 電気製品に限らず,衣類,嗜好品(食料品は輸入禁止品目,ただし生もの以外で少量なら可)などについても課税対象となり,範囲を超えてこれらを持ち込む場合には,非常に高い税金を課せられることもあります。

(2)出国時の空港税関では,機内持ち込み以外の荷物は特に検査はありません。ただし,搭乗の際のセキュリティチェック,X線検査および身体検査を受けた後,特に米国系航空会社の航空機に搭乗する場合は,再度,搭乗ゲート待合場所で機内持ち込み荷物及び身体検査があります。それに加えて,ゲートで待合中に個別に預入れ荷物取扱い場所に連れて行かれ,自分の荷物の検査に立会わされることがあります。また,代理出国手続きは認められていません。

(3)文化遺産に指定されている絵画,彫刻,土器などの美術品を持ち出す場合は許可証が必要です。

滞在時の留意事項

1.滞在時の各種届出
(1)永住者及び長期滞在者は,入国後30日以内に入国管理局で外国人登録を行うことが義務づけられています。ただし,観光査証取得者は登録の必要はありません。

(2)現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在エクアドル日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在エクアドル日本国大使館まで送付してください。
 
(3)在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在エクアドル日本国大使館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

2.旅行制限
 エクアドル国内の旅行制限はありませんが,旅行中にパスポートの提示を求められることがしばしばありますので,宿泊先の近辺を散歩する場合でも,必ずパスポートは携帯する必要があります。また,盗難や紛失に備えパスポートのコピーを用意しておくことをお勧めします。

3.写真撮影の制限
 写真撮影については,軍事施設,石油精製所,石油輸送管,軍港など政府により撮影を禁止されている区域があります。
 なお,先住民族を撮影する場合は,撮影後,お金を要求されることがあります。

4.各種取り締まり法規
(1)薬物
 エクアドル入国時の麻薬取締りについては,陸路,空路とも国家警察及び税関が行っています。エクアドルは近年,南米からヨーロッパ,米国などへ麻薬を密輸する中継地となっており,税関での検査は厳重です。陸路でペルー,コロンビアから入国する際には,自分では気付かないうちに麻薬の運び屋として仕立てられることがないよう,他人の荷物を預かることは絶対にしないでください。麻薬所持などが見つかると, 2ヶ月~13年の禁固刑が科せられます。過去に,この麻薬所持により服役した日本人もいます。絶対に使用,保持したり入手を試みたりしないでください。

(2)検問・職務質問
 交通要所における多目的検問と街頭における職務質問が強化されています。これは治安の維持回復と,麻薬や武器の摘発を目的とするものです。外国人滞在者については検問や職務質問を受けた際,パスポート又は身分証明書などを提示できなければ,当局に逮捕拘留される可能性もあります。このため,パスポートはコピーではなく原本を携帯することが必要です。なお,パスポートの携帯にあたっては,盗難被害に遭うことがないよう,金銭・クレジットカードや携帯電話などと一緒にバッグやズボンのポケットなどに入れず,例えば袋に入れて外からわからないように紐で首からシャツの下に吊すなど,肌身離さず所持するよう十分な注意が必要です。

(3)政治活動
 エクアドル国内での外国人の政治活動又は政治関係の出版は禁止されています。これに違反した場合は,国外追放又は禁固刑に処せられます。

(4)銃器所持
 銃器を所持するためには軍の許可が必要です。
なお,銃器を使用した犯罪が頻発しており,相当数の違法銃器が国内に出回っていると思われます。

5.交通事情
(1)交通法規
 自動車の運転については,シートベルトの着用義務,信号無視や速度違反などの交通取り締まりがあります。近年は,飲酒運転に対する取り締まり及び処罰が厳しくなっています。

(2)道路状況
 交通規則はあまり守られておらず,無理な追い越しや割り込みなど運転マナーが悪いため,車を運転する際には細心の注意が必要です。信号を守らないドライバーが多く,また停電・故障のため信号が機能していないことがあります。都市部の主要道路は舗装されているものの,路面は凹凸が多く,マンホールの蓋がないこともあるので,運転には十分注意してください。

6.親権
 エクアドルは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が元の常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

風俗、習慣、健康等

1.風俗,習慣,国民性に関する留意事項
 エクアドル国民の90%はカトリックです。食事,飲酒,服装については,特に規制はありません。しかし,選挙時などには禁酒令が出され,酒類の販売が数日間禁止されます。
 なお,エクアドル国民は総じて穏和ですが,時間や約束にはルーズな面があります。

2.衛生事情
(1)水
 生水や水道水は飲用に適していないので,煮沸するか,ミネラルウォーターを飲用してください。

(2)飲食
 消化器系の感染症(コレラ,A型肝炎,腸チフスなど)に注意する必要があります。飲食については,十分加熱されたものを食べるようにしましょう。また,衛生上の観点から露店での飲食は避けてください。食事前の手洗いを励行しましょう。

3.病気
(1)風土病としては,デング熱,黄熱,マラリア,ジカウイルス感染症など蚊が媒介する感染症があります(なお,首都キトは標高が高いため,蚊がいませんが,低地では注意が必要です)。これらの感染症についての注意事項は以下のとおりです。
ア 防虫スプレー等を使用し,屋内の蚊の駆除を心がける。
イ マラリア,デング熱,ジカウイルス感染症,黄熱,チクングンヤ熱の流行地で,屋外で活動する際は肌の露出を避け,長袖シャツや長ズボン,スニーカーなどを着用する(サンダルは避ける)。
ウ 蚊に刺される可能性が高い茂みや湿地帯には近づかない。
エ 突然の高熱や頭痛,関節痛や筋肉痛,発疹等が現れた場合には,直ちに専門の医療機関の診断を受けてください。

(2)デング熱
 デング熱は,病原菌ウイルスを持っているネッタイシマカまたはヒトスジシマカに刺されることによって感染しますが,予防薬はなく,一般に対症療法が行われます。エクアドルでは,海岸部などの標高1,500m以下の地域で,12月から4月の雨季に流行が報告されています。
 蚊に刺されてから2~14日(多くは3~7日)の潜伏期間の後,およそ2~4割の人に発症します。感染すると突然の高熱,激しい頭痛,眼球部深部の痛み,関節や筋肉痛,発疹が現れ,回復期に疲労感とうつ状態が続きます。死亡率は高くありませんが,主として小児が感染する出血性デング熱については,死亡率も40~50%になり,エクアドル国内でも死亡例が報告されています。いずれにしても,軽視せず適切な治療を受けることが重要です。

(3)ジカウイルス感染症
 ジカウイルスをもったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。潜伏期間は2~12日であり,主に2~7日でおよそ2割の人が発症すると言われ,軽度の発熱,頭痛,関節痛,筋肉痛,斑丘疹,疲労感,倦怠感などを呈します。一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。
 しかしながら,妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されており,妊娠中又は妊娠を予定している方は,流行国・地域への渡航・滞在を可能な限りお控えください。予防ワクチンや特異的な治療法はなく,蚊に刺されないように予防することが大切です。発熱が続く,または発疹が出るなど,ジカウイルス感染症を疑う症状が現れた場合には,医療機関への受診をお勧めします。
(参考)感染症広域情報(ジカウイルス感染症に関する注意喚起)
http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfolist.asp?pageno=1

(4)マラリア
 マラリア原虫を持っているハマダラカに刺されることによって感染します。低緯度地域などの流行地域では,抗マラリア薬の服用による予防も可能ですが,薬剤耐性のあるマラリア原虫も発生しているので,必ず出発前に専門医にご相談ください。渡航中,または帰国後に高熱が出たら,直ちに医師の治療を受けてください。

(5)黄熱
 エクアドルは,「黄熱に感染する危険のある国」とされています。特に,アンデス山脈東側の海抜2,300m未満のモロナ・サンティアゴ県,ナポ県,オレジャナ県,パスタサ県,スクンビオス県,サモラ・チンチペ県に渡航を予定している生後9か月以上の方は,入国10日以上前に黄熱予防接種を受けることをお勧めします。

(6)チクングンニア熱
 蚊を媒介して感染する病気で,感染した蚊に刺されてから2~12日(通常2~4日)後に症状が現れます。発症すれば発熱,関節痛,発疹,頭痛,懈怠感,嘔吐などを引き起こします。主な予防法は,蚊に刺されないこと及び蚊が多く生息する地域に近寄らないことです。蚊避けの薬剤を皮膚の露出部に噴霧・塗布する,長袖長ズボンを着用する,バケツや側溝などの水に,たまり蚊が生息しやすい場所を避ける等の予防法があります。

4.高山病
 キト市は標高2,850メートルに位置しているため,人によっては,早足で歩くと直ぐに息切れがしたり,下痢を伴うような消化不良を起こしたり,夜眠れなかったり,アルコール類の飲用で早く酔いがまわったりするといった高山病の症状が出ることがあります。高地(標高2,000メートル以上,特に2,500メートル以上)を旅行する場合には以下のとおり予防対策には十分留意することが必要です。
(1)高山病の発症には,体調が大きく影響するので,余裕のある日程で行動する

(2)水分を十分に摂取し,食べ過ぎない

(3)高地での生活では,急激な運動,アルコール類の摂取,睡眠薬の服用及び喫煙は避ける

5.医療事情
(1)日本や欧米諸国に比べると医療技術は高いとは言えず,症状に応じて外国への緊急移送が必要となる可能性もあります。また,入院・手術などが必要となった場合は,医療費は非常に高額となるケースが多くあります。万一に備えて,緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

(2)世界の医療事情(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/ecuador.html
において,エクアドル国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報( http://www.forth.go.jp/

6.その他(火山の噴火)
(1)エクアドルには活火山が多く,特に保養地で有名なトゥングラウワ県バーニョス市近郊のトゥングラウワ山は現在も活発に活動しています。2012年12月には,中規模爆発が起こり,噴煙柱及び降灰が確認されるなど,その不定期の噴火により,周辺地域の住民生活,家畜,農作物に被害を及ぼしています。

(2)2015年8月,コトパクシ県に所在するコトパクシ山も水蒸気や火山灰が大規模に噴出し,火山周辺及び西側を中心に健康被害や農作物・家畜等への被害が出ています。

(3)2002年にはナポ,スクンビオス両県にまたがるエル・レベンタドール山が26年ぶりの大噴火を起こし,首都キト市に大量の火山灰降下をもたらし,首都機能が麻痺する事態を引き起こしました。

(4)その他の火山についても噴火・爆発の危険性を常にはらんでいるため,エクアドルに渡航・滞在する方,および既に滞在中の方は,エクアドル政府の関係当局が発出する火山情報に対して注意してください。

緊急時の連絡先

エクアドルで犯罪被害に遭った場合,事件の内容により被害届を提出する場所が違います。また,キト市,グアヤキル市ではシステムが多少違いますので,犯罪被害に遭った際は下記の機関に相談し,指示を受けてください。
◎キト市(国家警察観光保安課)
(SERVICIO DE SEGURIDAD TURISTICA,POLICIA NACIONAL DEL ECUADOR)
住所:REINA VICTORIA Y RAMON ROCA , QUITO , PICHINCHA
電話:(市外局番02)2543-983
◎グアヤキル市(グアヤス県司法警察本部)
(POLICIA JUDICIAL DE GUAYAS)
住所:AV.PORTETE Y BARCELONA , GUAYAQUIL , GUAYAS
電話:(市外局番04)2874-982
◎安全総合センター:TEL911
 (日本の警察「110番」,消防・救急「119番」を統合した緊急時の連絡先)
◎国家警察(パトロール):TEL101(上記911に通じない場合)
◎救急車:TEL911
◎消防車:TEL102(上記911に通じない場合)

問い合わせ先

○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5145
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在エクアドル日本国大使館:Avenida Amazonas N39-123 y Calle Arizaga,Edf. Amazonas Plaza, Piso 11, Quito, Ecuador
電話:(市外局番02)227-8700
  国外からは(国番号593)-2-227-8700
FAX:(市外局番02)244-9399
  国外からは(国番号593)-2-244-9399
ホームページ:http://www.ec.emb-japan.go.jp/index_j.htm

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