トルクメニスタン
テロ・誘拐情勢
更新日 2024年05月31日
1 概況
トルクメニスタン政府は、犯罪統計等の情報を公開していませんが、同時に、近年、同国でのテロ事件及び外国人を対象とした誘拐事件は発生していないとしています。現時点においては、国内におけるテロ組織又は国際的なテロ組織の関連組織の存在は確認されていません。
他方、トルクメニスタンと長い国境を接しているアフガニスタンでは、現在も国際テロ組織や外国人武装勢力が活発に活動を継続するなど、今後の治安状況が全く予断を許さないことに鑑みれば、同国等を経由してテロ組織等がトルクメニスタン国内に流入する可能性は排除されません。アフガニスタンとの国境付近では、過去に国境警備隊と武装勢力との間で衝突(銃撃)が発生したこともあり、引き続き情勢を注視する必要があります。
2 各組織の活動状況又は各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
近年、トルクメニスタンでは、外国人を対象とした誘拐事件の発生は確認されていません。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、軍の基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織性が低い単独犯によるテロが多く、事前の取締りが難しいため、今後も継続することが懸念されます。
特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、また、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。