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テロ・誘拐情勢

2016年12月07日

1.概況
 アルバニアでは、中東や北アフリカ諸国に拠点を有するイスラム系慈善団体等の支部や、コソボ等で民族主義を掲げる反政府勢力との関係を有する団体は存在しているものの、現在、直接的なアルバニアでの治安上の不安は低いと考えられています。
 他方、アルバニア人がシリアにおいて「ジハード」のために反政府武装組織に参加するケースが存在し、今後「ローンウルフ」によるテロ行為の懸念は完全には払拭できません。数百名のアルバニア人がシリアで戦闘に従事したことがあると言われていますが、そのうちコソボ、マケドニア出身のアルバニア人も相当数含まれており、正確な出身国の内訳は不明といわれています。
 2016年11月にはアルバニア国内で行われたサッカーのアルバニア対イスラエル戦に際して、テロを企てたとしてアルバニア系コソボ人が逮捕され、試合の会場が直前に変更されましたが、テロは未然に防がれました。引き続きコソボの過激派組織との関連には注意が必要です。
 また、国内各地で車のトランク等に爆弾が仕掛けられ爆発する事案が少数発生していますが、宗教的背景によるテロではなく、個人的な怨恨や利害関係に基づく脅迫行為とみられているほか、ほとんどの場合死傷者は発生していません。

2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1.概況のとおり。

3.誘拐事件の発生状況
 金銭を目的としたとみられる少数の誘拐事件が発生しています。
 
4.日本人・日本権益に対する脅威
 日本人・日本権益に対する脅威は低いとみられています。
 他方、近年、シリア、チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や、パリ、ブリュッセル、イスタンブール、ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか、これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が、報道等の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。