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キプロス
更新日 2019年01月29日
1 概況
(1)キプロス共和国においては,反体制組織の活動や国際的テロ組織等との関係を有する組織の活動は確認されておらず,2018 年中にキプロス治安当局がテロと認定した事件は発生していません。
(2)キプロス共和国は,中東に隣接する地理的環境から,1975年のレバノン内戦や中東諸国の政情不安等の際に,中東から多数の移民が流入し,1980年代にはアラブ,パレスチナ,イスラエル権益を標的としたテロ事件が多数発生しましたが,国内におけるテロ対策の強化や国際情勢の変化により,近年テロ事件は発生していません。
(3)しかし,キプロス共和国には,国際テロ組織「ISIL」に対する武力行使の兵站基地となっている英軍施設が所在していることから,国際テロ組織の標的となる可能性に注意を払う必要があります。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
キプロス共和国においては,治安当局から認定されているテロ組織は存在していません。
3 誘拐事件の発生状況
2018年中,外国人や観光客等を直接の標的とした誘拐事件は発生していません。
4 日本人・日本権益に対する脅威
これまでに,キプロスにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。