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ウズベキスタン
テロ・誘拐情勢

更新日 2024年05月31日

1 概況
 (1)ウズベキスタンでは、2004年にタシケント市内で警察官襲撃事件や連続自爆テロ事件が発生したほか、2005年にアンディジャン市において騒擾事件等が発生しました。これらの詳細は明らかになっていませんが、イスラム過激派のテロ組織が関与していたとみられています。
 (2)他方、近年、ウズベキスタン政府がテロと認定した事件は発生しておらず、国内の治安は平穏状態を保っていますが、2022年7月、カラカルパクスタン共和国において、憲法改正に反対する市民らによる騒擾事件が発生しています。
 (3)国内で活動するテロ組織や反政府組織は把握されていませんが、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」等のイスラム過激主義組織によるリクルート活動やテロ組織への資金提供事例が報告されているほか、シリアやアフガニスタンで戦闘員として戦うウズベク人が多数報告されていることから、戦闘員の帰国や戦闘員らの扇動により、ウズベキスタンでテロが発生する一定の脅威は存在すると言えます。
 また、隣国のアフガニスタンでは、特にウズベキスタンと国境を接する北部地域において、ISIL等のイスラム過激主義組織の活動が伝えられており、同国国内情勢の変化に伴い不測の事態が発生する可能性があります。
 (4)詳細な犯罪手口は公表されていませんが、誘拐とみられる行方不明事件、女性や子供が被害者となる誘拐殺人事件が発生しています。

2 2023年中の各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
 誘拐事件の発生件数は公表されていませんが、若い女性や子供の誘拐殺人事案、誘拐未遂事案、行方不明事案が報じられています。
 日本人を標的とした誘拐事件の発生はなく、外国人を標的とした誘拐事件に関しても発生は報告されていませんが、上述のとおり、女性子供を標的とした誘拐事件は発生していることから、注意が必要です。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織性が低い単独犯によるテロが多く、事前の取締りが難しいため、今後も継続することが懸念されます。
 特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。


テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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