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テロ・誘拐情勢

2016年04月28日

1.概況
(1)コソボでは、アルバニア系住民とセルビア系住民の間に対立が残っていることに加え、今後のコソボ北部等におけるコソボ政府やEU法の支配ミッション(EULEX)の活動、コソボとセルビア、EU等との関係、厳しい経済状況等をめぐり、コソボ政府又は国際社会に不満が向けられ、テロや暴動が発生する可能性があります。また、国内には、複数の過激な主張を行うグループが存在しており、過激思想の拡散等が懸念されています。
(2)コソボからISIL等の国際テロ組織に参加するため、シリア・イラク等に渡航する者や、その後コソボに帰還している者も確認されています。また、コソボ政府は、2009年6月に公表した「テロリズムに対する国家戦略及び行動計画」において、地元イスラム教徒を過激化させ得るイスラム過激派の脅威や、テロとの闘いに関与しているコソボ駐留の国際機関がテロの標的となる可能性等について言及しています。コソボ警察は2012年から2015年までの3年間で、約150名のイスラム過激主義者を逮捕しており、コソボがこの種の事案から無縁ではないことを示しています。

2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1.概況のとおり。

3.誘拐事件の発生状況
 近年、外国人が誘拐された事件の発生は確認されていません。

4.日本人・日本権益に対する脅威
 現時点において、コソボにおける日本人・日本権益に対する高い脅威は存在していません。
 方、近年、シリアやチュニジアにおいて日本人が殺害されたテロ事件や、パリ、ブリュッセル、イスタンブール、ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか、これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。
 このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。