ハンガリー
テロ・誘拐情勢
更新日 2025年03月11日
1 概況
(1)ハンガリーでは、現在までのところ、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」等の国際テロ組織又はその支援組織の存在は確認されていません。また、中東諸国からの難民に紛れ、国外からテロリストが入国し、テロを敢行する可能性は否定できませんが、そのような動きは現在までのところ確認されていません。
(2)2014年10月及び11月にそれぞれ、シリア・イラク等の戦闘地域への渡航を希望するオランダ国籍の少女及びフランス国籍の青年2名がセルビア国境付近で拘束されたほか、2015年11月のパリでの連続テロ事件の犯人グループの一部がEU域外からブダペストを経由してフランスに入国したことが判明しています。また、2021年6月には、男子大学生が爆弾や車両使用のテロ未遂容疑で逮捕されるなど、引き続き国内のテロ情勢については注意が必要です。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
例年、ハンガリーにおいて誘拐事件は数件発生していますが、政治的背景による誘拐事件又は日本人を標的とした誘拐事件の発生は確認されていません。
4 日本人・日本人権益に対する脅威
現在のところ、ハンガリーにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。
他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。 特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。