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イタリア

2019年01月31日

1 概況
(1)イタリアでは,1970年代後半から1980年代にかけて極左・極右系のテロ組織が政府要人の誘拐・殺害や爆弾テロ等年間2千件を超すテロ事件を引き起こし,多数の死傷者が生じる事態が続きました。また,1990年代前半には,マフィアによる当局関係者を対象としたテロ活動が活発化しました。その後,テロ対策に関する特別立法や当局の徹底した取締り等によりテロ情勢は沈静化に向かいました。
(2)しかし,イタリアでは,依然として,過去に政府関係機関等に対してテロを起こしてきた極右・極左組織やマフィアの動きのほか,近隣諸国の団体と連携してデモ等を扇動して過激化させる事件等を引き起こしたアナーキストの動きも確認されています。
(3)これまでのところ,イタリア国内において,国際イスラム過激派組織が関与したと見られる大規模テロ事件は発生していないものの,イタリア国内に居住する外国人等が過激化してテロを計画した事案等が確認されています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
(1)極左組織
イタリアの極左組織は,依然としてテロを敢行する懸念があるものの,近年は「階級闘争」についてのプロパガンダに取り組んでいます。
(2)アナーキスト
イタリアのアナーキストは,その時々の社会問題を捉えた示威活動等を行い,過激な行動を展開しています。
(3)極右組織
イタリアにおける極右組織は,近年,極左勢力の伝統的な取組分野を浸食しており,極右・極左組織間の対立が依然として沈静化していません。
(4)分離、独立主義団体
イタリア北部及び島嶼部に,地域の分離独立を主張するグループが存在しており,過激な活動を繰り広げてきましたが,近年はプロパガンダ活動を中心に取り組んでいます。
(5)イスラム過激派
イスラム過激派思想に感化されたローン・ウルフや外国での戦闘経験を有する外国人戦闘員によるテロが懸念されるほか,多数の難民に紛れてイスラム過激派がイタリア国内に流入するおそれも指摘されています。
(6)マフィア
マフィアは,南部諸州を中心に強固な結び付きを有し,社会構造の隅々にまで浸透した犯罪組織で,地方政府関係者や警察・司法当局関係者に対するテロ行為を散発させてきました。

3 誘拐事件の発生状況
近年,日本人を標的とした誘拐事件の発生は,確認されていません。

4 日本人・日本権益に対する脅威
これまでに,イタリアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことがますます困難となっています。このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(注記)
「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が、報道等の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。

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